「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の版間の差分
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2006年12月23日 (土) 07:52時点における版
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』 (-のろわれたかいぞくたち、Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl) は、2003年のアメリカ映画。アドベンチャー映画。
ディズニーランドの人気アトラクションのひとつ、「カリブの海賊」をモチーフにした作品。主演のジョニー・デップは、この作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
時代は17世紀ごろ。スワン総督の屋敷には、鍛冶屋の徒弟ウィルが出入りしていた。総督令嬢エリザベスとはお互いが気になっていたが、ウィルは身分の違いから恋心を抑えていた。
ある夜、町を襲撃した海賊船ブラックパール号と、バルボッサ船長率いる海賊たちにエリザベスが捕まってしまう。ウィルは、牢獄に入れられていた海賊ジャックの力を借りて、命がけで彼女の救出に向かうのだった。
キャラクター
- ジャック・スパロウ (Jack Sparrow)
- 元ブラックパール号の船長。「キャプテン・ジャック・スパロウ」と呼べと周囲に命令している。いつもフラフラした歩き方で、女性的にも見える独特の身のこなし、更にからかっているのか本気なのかいまいち分からない人を食った性格の男。その奇妙なしぐさと表情はイギリスのロックバンド、ローリング・ストーンズのギタリストのキース・リチャーズをモデルとして演じられた。とぼけているがやるときはやるのが特徴で、流血とは縁のない正統派の海賊であることを誇りにしている。以前、反乱を起こしたバルボッサたちによって孤島に置きざりにされたため、恨んでいる。「Savvy??」(お分かり?)が口癖。
- ヘクター・バルボッサ (Hector Barbossa)
- 現ブラックパール号の船長で、元は一等航海士。他の船員を主導して反乱を起こし、ジャックを捨ててブラックパール号を乗っ取った。伝説のアステカの金貨を湯水のように使っていたが、金貨によって呪われ、満たされる事のない欲望と死ねない身体になってしまった。呪いを解くためにアステカの金貨を集めている。月の光を浴びると、おぞましい姿が露わとなる。
- ウィリアム・ターナー・ジュニア (William Turner Jr.)
- 通称ウィル(Will)。鍛冶屋の徒弟(まだ職人身分では無い)で、剣術にも長ける。幼い頃、漂流していたところをエリザベスに発見され救助された。エリザベスを愛しているが身分の違いのため自分で恋心を抑えている。船乗りだと思っていた父親が実は海賊で、幼い頃に彼に託された金貨とその海賊の血が彼を思わぬ方向に導いていくことになる。
- エリザベス・スワン (Elizabeth Swann)
- ウェザビー・スワン総督の一人娘。ウィルが持っていた「海賊の証」であるアステカ金貨を彼女が所有している。ウィルを愛しているが、身分の違いを気にしているウィルにやきもきしている。貴族の令嬢とは思えない、大胆で行動的な女性。
- ジェームズ・ノリントン (James Norrington)
- エリザベスに求婚する英国海軍士官。周辺海域の最高責任者であり、海賊を討伐する職責を負っている。平和を乱す海賊を疎ましく思っている。厳密にいうとその役職は提督(Admiral)ではなく若干格下の司令官(Commodore:代将ともいう)である。
- ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
- イギリス帝国のポート・ロイヤル総督。エリザベスの父親。おてんばな娘には頭が上がらないでいる。ジェームズ・ノリントンよりも上席であるが行政職である総督には軍人である提督への命令権はない、このため海軍が捕縛した海賊の処遇には関与できないことになっている。
キャスト
- ジャック・スパロウ:ジョニー・デップ(日本語吹替:平田広明)
- ヘクター・バルボッサ:ジェフリー・ラッシュ(壤晴彦)
- ウィリアム・ターナー・ジュニア:オーランド・ブルーム(平川大輔、内山昂輝(少年時))
- エリザベス・スワン:キーラ・ナイトレイ(弓場沙織、最上莉奈(少女時))
- ジェームズ・ノリントン:ジャック・ダベンポート(森田順平)
- ウェザビー・スワン:ジョナサン・プライス(村松康雄)
- ギブス航海士:ケヴィン・R・マクナリー(青森伸)
- ピンテル:リー・アレンバーグ(佐々木梅治)
- ラゲッティ:マッケンジー・クルック(高宮俊介)
- その他:永田博丈、内田夕夜、石井隆夫、石住昭彦、武虎、大滝寛、 湯屋敦子、益富信孝、大友龍三郎、斎藤志郎、松本大、宗矢樹頼、山形ユキオ、川本絢子、浦田優、うすいたかやす、霜山多加志、蓮池龍三、矢嶋俊作、山門久美、陰山真寿美、柴山平和、前島貴志、白山修
スタッフ
- 監督:ゴア・ヴァービンスキー
- 製作:ジェリー・ブラッカイマー
- 脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、ジェイ・ウォルパート、スチュアート・ビーティー
- 音楽:クラウス・バデルト
- 衣裳デザイン:ペニー・ローズ
日本語版スタッフ
- 翻訳:原口真由美
- 演出:中野洋志
- 調整:亀田亮治
- 制作:ACクリエイト
- 制作監修:山本千絵子
続編
続編の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』が全世界で2006年夏に公開。日本では2006年7月22日より拡大全国公開。またシリーズ完結編『パイレーツ・オブ・カリビアン3』(仮題)は、2007年5月26日に公開。
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズもジャックの父親役で出演が決定している。当初は「ディズニー映画なんて出てたまるか」という態度をとっていたが、ジョニー・デップに熱望されたのが効いたのか出演が決まった。他のメンバーも終盤一緒にキースの海賊仲間としてカメオ出演する予定だったが、台本の都合で出演できなかった[1]。
それに合わせ、フロリダ州のディズニーランドでは2006年6月、アトラクション「カリブの海賊」内にジャック・スパロウの人形が設置された。プレミア上映会でディズニーランドを訪れたジョニー・デップは、取材時その人形のそっくり具合に驚いていた。
日本語版翻訳について
訳者は戸田奈津子である。日本語版翻訳にまつわるエピソードをいくつかあげておく。
- 冒頭で最初ノリントンの階級を大尉と訳している点について「海軍の階級と陸軍の階級を混同した誤訳」とする主張が存在するが実は誤訳ではない。そのシーンでは「Captain(海軍大佐/陸軍大尉)」ではなく「Lieutenant(海尉:現在の大尉相当)」と呼ばれており、その後「Captain」に昇進し更に「Commodore」に昇進したものと思われる。よってこの時点では大尉と訳すのが妥当である。
- 「bad egg」という言葉は「くず、不良」といった意味だが、字幕ではそのまま「腐ったタマゴ」と訳されている。よくある小さなミスではあるが、これは物語の締めに使われる言葉でもあるため大きなミスといえる。
関連項目
- エルナン・コルテス - 作中で登場する呪いの金貨は、コルテスがアステカ人を虐殺して手に入れたものという設定。
- 東京ディズニーランドアトラクション「カリブの海賊」
- キングダムハーツII - ゲーム中に本作の舞台や登場人物たちが登場する。
- ポート・ロイヤル - 物語の始まる場所でウィルとエリザベスが住む町。
- トルトゥーガ - エスパニョーラ島北西沖にある島でジャックとギブスが再会した場所。