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「ギリクス」の版間の差分

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'''ギリクス'''('''ギッリクス'''とも、[[学名]]:'''''Gillicus''''')は、約1億- 約6550万年前<br />([[中生代]][[白亜紀]]前期末期[[アルビアン]][[[w:Albian|en]]]半ば - 後期末[[マストリヒシアン|マーストリヒシアン]]末[[[K/T境界]]])において、[[浅海]] {{sname||Western Interior Seaway}} (西部内陸海道。[[北アメリカ大陸]]を東西に分かつ[[内海]])に棲息していた[[硬骨魚類]]の一種(1[[属 (分類学)|属]])。[[イクチオデクテス形目]]([[w:Ichthyodectiformes|en]])- [[イクチオデクテス科]]([[w:Ichthyodectidae|en]])に分類される[[真骨類]]である。
'''ギリクス'''('''ギッリクス'''とも、[[学名]]:'''''Gillicus''''')は、約1億- 約6550万年前<br />([[中生代]][[白亜紀]]前期末期[[アルビアン]][[[w:Albian|en]]]半ば - 後期末[[マストリヒシアン|マーストリヒシアン]]末[[[K/T境界]]])において、[[浅海]] {{sname||Western Interior Seaway}} (西部内陸海道。[[北アメリカ大陸]]を東西に分かつ[[内海]])に棲息していた[[硬骨魚類]]の一種(1[[属 (分類学)|属]])。[[イクチオデクテス形目]]([[w:Ichthyodectiformes|en]])- [[イクチオデクテス科]]([[w:Ichthyodectidae|en]])に分類される[[真骨類]]である。


研究者等の間では、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ニオブララ累層]]([[w:Niobrara Formation|en]])にて最も一般的に見られる[[魚類]][[化石]]の一つとして知られている。また、未命名種であるが[[淡路島]]からも化石が記載されている<ref>{{Cite journal|last=Yabumoto|first=Yoshitaka|last2=Hirose|first2=Koji|last3=Brito|first3=Paulo M.|date=2018-07-24|title=A new ichthyodectiform fish, <i>Amakusaichthys goshouraensis</i> gen. et sp. nov. from the Upper Cretaceous (Santonian) Himenoura Group in Goshoura, Amakusa, Kumamoto, Japan|url=http://dx.doi.org/10.1080/08912963.2018.1497022|journal=Historical Biology|volume=32|issue=3|pages=362–375|doi=10.1080/08912963.2018.1497022|issn=0891-2963}}</ref>。
研究者等の間では、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ニオブララ累層]]([[w:Niobrara Formation|en]])にて最も一般的に見られる[[魚類]][[化石]]の一つとして知られている。また、未命名種であるが[[淡路島]]からも化石が記載されている<ref>{{Cite journal|last=Yabumoto|first=Yoshitaka|last2=Hirose|first2=Koji|last3=Brito|first3=Paulo M.|date=2018-07-24|title=A new ichthyodectiform fish, ''Amakusaichthys goshouraensis'' gen. et sp. nov. from the Upper Cretaceous (Santonian) Himenoura Group in Goshoura, Amakusa, Kumamoto, Japan|url=http://dx.doi.org/10.1080/08912963.2018.1497022|journal=Historical Biology|volume=32|issue=3|pages=362–375|doi=10.1080/08912963.2018.1497022|issn=0891-2963}}</ref>。


== 呼称 ==
== 呼称 ==

2023年7月29日 (土) 00:07時点における版

ギリクス Gillicus
生息年代: 100.00–65.50 Ma
Gillicus arcuatus (生態復元想像図)
地質時代
約1億- 約6550万年前
中生代白亜紀前期末期アルビアンen]半ば - 後期末マーストリヒシアン末[K/T境界])
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 顎口上綱 Gnathostomata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
階級なし : (未整理[1]真骨類 Teleostei
(未整理)骨鰾亜区 Ostarioclupeomorpha
: イクチオデクテス形目 Ichthyodectiformes
: サウロドン科 Saurodontidae
: ギリクス属 Gillicus
学名
Gillicus
Hay1898
和名
ギリクス

ギリクスギッリクスとも、学名Gillicus)は、約1億- 約6550万年前
中生代白亜紀前期末期アルビアンen]半ば - 後期末マーストリヒシアン末[K/T境界])において、浅海 Western Interior Seaway (西部内陸海道。北アメリカ大陸を東西に分かつ内海)に棲息していた硬骨魚類の一種(1)。イクチオデクテス形目en)- イクチオデクテス科en)に分類される真骨類である。

研究者等の間では、アメリカニオブララ累層en)にて最も一般的に見られる魚類化石の一つとして知られている。また、未命名種であるが淡路島からも化石が記載されている[2]

呼称

属名ラテン語Gillicus日本語では「ギリクス」「ギッリクス」「ギリックス」などと表記する。本項では比較的普及していると思われる「ギリクス」を用いる。

生物的特徴

分類

系統分類

突出した下顎が特徴的なサウロドンと同科(サウロドン科)とする説がある[3]

下位分類

下位分類は、1のみが知られている。

  • Gillicus arcuatus Cope1875 ギリクス・アルクアトゥス(アーキュアタスなどとも称)

形態・生態

体長(標準体長[端- 尾柄部椎骨末端の長さ]か)は、最大で約2m。体形の長い大魚であるが、近縁種との比較では小型種の部類は入る。

"fish-within-a-fish"

シファクティヌスは同じ亜科の近縁種であり、かつ、ギリクスにとって怖ろしい捕食者でもあった。1982年にアメリカ合衆国カンザス州の後期白亜紀層で発見され、"fish-within-a-fish (フィッシュ・ウィズイン・ア・フィッシュ)" の通り名で知られる最も有名なシファクティヌスの化石は、3.96m (13 ft) のシファクティヌス・アウダクス (Xiphactinus audax) の胃の内容物として、1.83m (6 ft) のギリクス・アルクアトゥス (Gillicus arcuatus) がほぼ原形をとどめた状態で納まっていた。なおこの標本は、カンザス州のヘイズにあるスタンバーグ自然史博物館 (Sternberg Museum of Natural History) に展示されている。★画像への直接外部リンクXiphactinus audax - Sternberg Museum of Natural History.

脚注

  1. ^ 分類学上、未整理の階級。階級未定の分類群。以下、同様。
  2. ^ Yabumoto, Yoshitaka; Hirose, Koji; Brito, Paulo M. (2018-07-24). “A new ichthyodectiform fish, Amakusaichthys goshouraensis gen. et sp. nov. from the Upper Cretaceous (Santonian) Himenoura Group in Goshoura, Amakusa, Kumamoto, Japan”. Historical Biology 32 (3): 362–375. doi:10.1080/08912963.2018.1497022. ISSN 0891-2963. http://dx.doi.org/10.1080/08912963.2018.1497022. 
  3. ^ Rodney W. Berrell; Jesús Alvarado-Ortega; Yoshitaka Yabumoto; Steven W. Salisbury (2014). “First record of the ichthyodectiform fish Cladocyclus from eastern Gondwana: A new species from the Lower Cretaceous of Queensland, Australia” (英語). Acta Palaeontologica Polonica (BioOne) 59 (4): 903-920. doi:10.4202/app.2012.0019. ISSN 0567-7920. https://doi.org/10.4202/app.2012.0019. 

関連項目

外部リンク

発表年が2014だった