「DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技」の版間の差分
from DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 2006-11-29 22:36:29 (UTC) |
(相違点なし)
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2006年12月3日 (日) 06:47時点における版
呪文
本作にはゲームのドラゴンクエストシリーズで登場したさまざまな呪文(魔法)が登場する(→ドラゴンクエストの呪文体系を参照)。ゲームに登場した呪文のみならず、本作オリジナルの呪文も多数登場し、ごく一部ゲーム作品にフィードバックするものも生まれた。逆に、バトル漫画でもある本作ではストーリーや戦闘の魅力を削ぐ要因になるとの理由から、ゲーム作品に登場したザオリク・メガザルなどの一部の回復呪文やスカラ・ルカニ・バイキルトなどをはじめとする補助系の呪文はほとんど使用されなかった。
本作では呪文ごとに儀式を行って修得する設定になっているが、儀式を済ませても術者の力量が不十分だと使えない(初期のダイは既にブラスによって多くの呪文の儀式を済ませていたが使えず、後々の成長で使えるようになっていく)。
連載開始当初のエニックスとの諸事情や演出上の効果から、ほとんどの呪文に漢字名が与えられている。ゲーム作品にも登場する攻撃呪文は基本的に強さ(初級・中級・最大・極大)+系統名(火炎・氷雪・爆裂・閃熱・真空等)で表され、極大クラスについては両手でないと使えない等の設定も付加されている。
- 例
- ベギラマ=中級閃熱呪文(片手)
- ベギラゴン=極大閃熱呪文(両手)
- メラゾーマ=最大火炎呪文(片手)
ベギラゴンもメラゾーマも系列の最上位呪文なのに「極大」「最大」と名前が違うのは、マトリフ曰く「極大」がその系列の発展が終わったことを示す言葉だからである。つまり、ベギラゴンより上の呪文は存在しないが、メラゾーマより上の呪文は存在する可能性がある(メドローア)と言う事である。
極大を冠する呪文がない系列はメラ系、ヒャド系、デイン系、ザキ系。このうちデイン系とザキ系は極大を冠すると思われる呪文(ミナデイン、ザラキーマ)が作中に登場しないため不明。もっともザラキーマは呪文その物のゲーム登場時期の関係もあり、またミナデインも単独で行使できる呪文ではないため、ミナカトールのように扱いが違う可能性もある。
メラ系とヒャド系に関しては、破壊する力をプラスで与えるかマイナスで与えるかが違うだけで元々同じ系列の呪文(消滅呪文)の一種であり、この消滅呪文の極大としてメドローアが存在する。
前述の通り極大規模の呪文は両手でないと扱えず、またかなり高度で限られた者しか使えない呪文という扱いになっている。作中で極大呪文を扱ったキャラクターはダイ(竜の紋章覚醒時・バギクロス)、ポップ(メドローア)、マトリフ(メドローア、ベギラゴン)、ハドラー(ベギラゴン、イオナズン)、フェンブレン(バギクロス)がいるが、いずれも両手を使って呪文を放っている。シグマやアルビナスの(呪文のエネルギーを利用したとされる)技はあくまで呪文を利用した同等の威力を持つ技であって呪文そのものではないため、両手を使用しなくても発動が可能。
なお、本作ではゲームと効果の異なる呪文も存在する。例えば、ギラ系呪文はゲームでは火炎放射による攻撃としているが、本作では熱線を放射する攻撃としていたり、ラリホーが自分よりレベルが低い者やダメージを負って呪文抵抗が低い者にしか効かないようになっていたりする。
また、ゲームとは呪文の力関係や威力の設定が幾つか変更されている。例えば、ゲームでは終盤に登場するメラゾーマを見習い魔法使いだったポップが使いこなし、かと思えば中級呪文であるべギラマを使えない(そして、ベギラマを使える魔物を極端に恐れる)等といった描写がある。また、イオナズンよりベギラゴンの方が評価が高い等、全体的にギラ系の優遇が目立つ。さらに、同じ呪文でも術者の魔法力のレベルによって威力が大きく異なる(但し、作中でそれが描写されるのは大魔王バーンのメラ系呪文のみ)。
オリジナル呪文一覧
以下に、本作オリジナルの呪文を作品登場順に列挙する。
- マホカトール(破邪呪文)
- 退魔の呪文。あらかじめ魔法陣を描いてから唱えると、その内側では敵の魔法を効かなくする。アバンは剣の鞘で地面に魔方陣を描きデルムリン島を丸ごと覆う巨大なマホカトールを行使したが、ポップは砕けた杖の宝石のかけらを並べてブラス一人を囲うのが精一杯であった(もっとも、かなり初期のポップの話なので、終盤のポップなら島ひとつくらい囲えると思われる)。本来は賢者専用。
- レゴール(岩石獣変化呪文)
- 劇場版アニメ『起ちあがれ!!アバンの使徒』オリジナル。岩石に仮の生命を与えモンスター化して操る。劇中では幻夢魔道ベルドーサ(オリジナルキャラ)が岩石の大蛇を作り出した。
- ラナ(天候系呪文)
- ゲーム中には特に分類のなかった系統。初歩にラナリオン、上位に昼夜を逆転させる呪文(ゲームに登場したラナルータ)がある。作中ではラナリオンしか出てこなかった。
- ラナリオン
- 雨雲(雷雲)を召喚するラナ系の初歩の呪文である。ポップがこの呪文を使う事で、その頃まだレベルの低かったダイがライデインを使えるようになった。ただし、初歩とはいえ当時のポップにはかなり高度な呪文だった。
- フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)
- メラゾーマを5発(指一本から一発づつ)同時に放つフレイザードの必殺技。禁呪法に近い荒技で、人間が行うと体に大きな負担がかかる。ポップも使用したが、3発が限界であった(後に5発使えるようになる)。
- ベタン(重圧呪文)
- 局地的に高重力を発生させて相手を押し潰す。マトリフのオリジナル呪文で、後にポップが受け継いだ。魔法力の消費は大きいが、多数を相手に出来なおかつダメージと足止めを一手でこなせる強力な呪文である。
- ドルオーラ(竜闘気砲呪文)
- 「竜の騎士」が使える最強の呪文。竜の口の形に組み合わせた両手の中で魔法力で竜闘気(ドラゴニック・オーラ)を超圧縮し、放出する。そのエネルギーの反動の大きさも生半可では無く、本来は強靭な肉体を持つ竜魔人の姿でないと使えないが、ダイはバランの紋章を受け継いだ事で父を超える竜闘気を身につけたため、変身せずとも使えるようになった。魔法力によって超圧縮された竜闘気を放出するので、魔法でありながら闘気を放出しているため、マホカンタ等で反射することは不可能である。ただし、消費する魔法力が多いため、ダイもバランも2発しか撃てない。さらに、発射までかなりの「溜め」が必要で実用的な魔法とはいえないものの、一旦「溜め」が完了してしまうと発射のタイミング、射程、効果範囲などを調節できる上に圧倒的威力を持つので基本的に一切の防御も回避も不能(老バーンは光魔の杖でドルオーラを受け止めていたが)になる。究極の魔法剣として「ドルオーラの魔法剣」が出来ないか、という意見が連載当時著者に寄せられたが、ダイが通常攻撃時に竜闘気を剣に伝わらせているものが実質的に「ドルオーラの魔法剣」に相当すると単行本で解説されている。また、竜魔人化したダイはドルオーラを「溜め」無しで撃つことが出来るようになっていたが、ダイの疲労も相まって進化したバーンには「目くらまし」程度の効果しか生まなかった。(進化前のバーンとの戦いの描写が飛び飛びになっていた為、この際にドルオーラを使用した可能性もある。)
- マホイミ(過剰回復呪文)
- 本来は回復呪文であるホイミを応用したもので、生体を過剰に活性化させる事でダメージを与える。相手が生命活動を行う生命体であれば、バーンパレス心臓部などの魔法力自体を吸収・反射してしまう相手以外には誰にでも効き、実際に老バーンに自らの左手を切り落とさせる事に成功する。魔法力の消費が多すぎると言う欠点を持つが、ブロキーナは打撃の瞬間にのみ魔法力を集中させる閃華裂光拳と言う形で応用・実用化した。ゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ2』にも同名の呪文が存在するが、こちらは味方の魔力を回復する呪文であり、このマホイミとは別物である。
- “回復呪文でダメージを与える”という点は、『ドラゴンクエストIII』で、ある敵に回復呪文を使うとダメージを与えられるという現象と類似している(一説によればゲームを参考にしたとされる)。
- トベルーラ(飛翔呪文)
- 空を飛ぶ。通常のルーラはイメージした場所に半自動的に飛んでいく呪文であるが、こちらはその場で浮き上がって任意の動きが出来るため、翼を持たないものが空中戦に対応するために使われる。初めは浮遊するのみしかできない呪文だがLVが上がれば高速の移動も可能になる。
- メドローア(極大消滅呪文)
- 炎(メラ系)と冷気(ヒャド系)のエネルギーを両手に宿らせて弓矢のような発光体を形成し、両者の反発によって触れるものすべてを消滅させる。バーンをして「さすがの余もヒヤリとした」と言わしめる程の威力を持つ呪文で(と言うよりも直撃したらほぼ即死である)、ドルオーラと並んで最強の呪文であろう。凍れる時の秘法(後述)で止まっているものを破壊できる唯一の方法でもある。この呪文を正面から防ぐには同じ呪文を放って相殺するか、バーンパレス心臓部の材質や、マホカンタ(及び同様の効果を持つアイテムや技)等の魔法力自体に抵抗を持つものを使うしかない。16年前の皆既日食の日に目の前でアバンが凍れる時の秘法でハドラーもろとも止まってしまい、自らの無力を嘆いたマトリフが最終決戦用に開発した呪文。本作終了後に発売されたゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ2』にも登場した。
- マホプラウス(集束呪文)
- 自分に向けられた攻撃呪文を受け止め、それをそのまま自分の攻撃呪文に上乗せして放つ。ザボエラの奥の手。ザボエラが実際に使った時は部下のサタンパピーのメラゾーマ十数発分を集束したため、かなりの威力になっていたと思われるが、ヒムのオリハルコンの体に防がれて不発に終わった。メラゾーマ以外でもザボエラが使える呪文であるならば可能。(例:ベギラマを浴びてベギラマ数発分を収束)
- ミナカトール(大破邪呪文)
- 多人数で唱える破邪呪文。「輝聖石(アバンのしるし)」を持つ5人が円陣を組んで唱え、より広い範囲に効果を及ぼす。
- カイザーフェニックス
- 大魔王バーンの放つメラゾーマ。その圧倒的な威力と優雅な姿(フェニックス)より魔界では敬意を表してこのように呼ぶ。単なる火炎呪文というより必殺技といえる威力を持ちつつ、「溜め」無しで連射できる。デイン系以外の呪文を受け付けない材質の「鎧の魔槍」を砕き、呪文を反射する伝説の盾「シャハルの鏡」を割る(こちらは他の呪文(おそらくイオラ)と二発同時に跳ね返したからとも考えられる)程の威力。しかしながら、タイミング次第でかき消すことも可能(ハドラーとポップが成功)である。しかし並みの敵なら一瞬でなぎ払うことが出来る。
- 呪文紹介でのスペルは「Kaizer Phoenix」だったが「Kaiser Phoenex」が正しい。
- リリルーラ(合流呪文)
- 別れた仲間と合流する。迷宮などで仲間と逸れたときに使う。秘呪文の一つ。作中ではアバンと魔王軍の一部のものが使用した。ルラムーン草の粉末を媒体として使用すると敵の場所にも移動できる。
補足
作品での呪文についての補足
- 呪文名の前に詠唱があったもの
- 「邪なる威力よ退け マホカトール」
- 「天空に散らばるあまたの精霊たちよ…わが声に耳を傾けたまえ ラナリオン」
- 漢字名称の例外
- ザラキ(死の呪文)、マホカンタ(呪文返し)は漢字のみで構成されていない。
- マホトーンは(魔法封じの呪文)と(呪文封じ)の表記がされている。
- ラナリオン、トラマナ、アバカムは作中で使用された呪文だが漢字名称の表記はされなかった。
- ゲームと効果が若干異なるもの
- モシャス(変身呪文)は自分以外にかけることもできる。
- アストロン(鋼鉄変化呪文)は自分を効果対象にしないことができる。
- ルーラの名称をもつ呪文
- ルーラ(瞬間移動呪文)・トベルーラ(飛翔呪文)・リリルーラは「ルーラ」の名称が共通してついているものの、漢字名称では完全に統一性がなく別系統呪文の扱いになっている。しかし、アバンはリリルーラをルーラの一種と語っている。なお、ゲームにあるバシルーラは作中では出てこなかった。
- ルーラは「移動場所のイメージ」をして唱える呪文であるため、「行った事のある場所」「見た場所」が移動できる場所となっておりゲーム上でのルーラを具体的な補足説明をつけた設定になった。無意識で使うと印象の強い場所に飛んでしまうか全く飛ぶことが出来ないかのどちらかになる。他の呪文と比べてかなりの高速移動ができる為、攻撃の緊急回避・救助・間合いを取るといった戦闘においても使われる事があった。レベルの低いものは着地を失敗する事もある。作中での「ドーン」というルーラの着地音は音として聞こえるもの。なお、漢字では瞬間移動呪文となっているが、その場から「ふっと消えて移動」ではなく、(消えて移動はリリルーラ)「特定の場所へ超高速移動」をする呪文となっている。その為、トベルーラ(飛翔呪文)でもレベルが高ければ、ある程度は追尾が可能である。
- トベルーラはルーラが出来れば応用で簡単に出来る。魔力の減り方がルーラより少ない(ルーラを使えない魔力でもトベルーラは使える)が、魔力がなくなると最悪の場合墜落する。飛ぶためには一定量の魔力を消費し続けるという特性がある様子が伺える。
- リリルーラは異空間から通常空間へも移動できる(これはルラムーン草の粉末が必須の可能性もある)。リリルーラに関して詳細設定は明かされていない。
技
本作に登場する、呪文以外の技について解説する。
アバン流
アバン流殺法には刀殺法と槍殺法の他に、斧・鎖(鞭)・牙(拳に装着する武器)・弓と武器別に計6系統あることがジャンプコミックス21巻末でヒュンケルによって語られているが、刀殺法と槍殺法以外は作中に登場していない。
- 大地斬(アバン、ダイ、ヒュンケル)
- アバン流刀殺法の一つ。地の技。力技で、強力な斬撃を敵に叩き込む。無駄のない動きで持っている力を効率よく叩き込む事がこの技の要点。のちにゲームでも同名の「とくぎ」が登場している。
- 海破斬(ダイ、アバン、ヒュンケル)
- アバン流刀殺法の一つ。海の技。スピードを重視した斬撃。敵の火炎や風の攻撃などを衝撃波で切り裂いて攻撃することができる。
- 空裂斬(ダイ、アバン)
- アバン流刀殺法の一つ。空の技。アバン曰く「見えざる敵を討つ」。心眼で敵の急所を見抜き、これを光の闘気を込めて打ち抜くことがこの技の真骨頂。主に禁呪法で生み出された魔法生物や実体のない魔物に効果大。
- 地雷閃(ヒュンケル、アバン)
- アバン流槍殺法地の技。槍版大地斬。
- 海鳴閃(ヒュンケル、アバン)
- アバン流槍殺法海の技。槍版海破斬。素早く敵の横をすり抜けながら敵を切り裂く。
- 虚空閃(ヒュンケル、アバン)
- アバン流槍殺法空の技。槍版空烈斬。
- アバンストラッシュ(ダイ、アバン)
- アバン最高の技。武器を逆手に持ち、腰を捻りながら落とした構えから放たれる破壊力抜群の一撃。地海空3つの技を究めて初めて本来の威力が発揮される。闘気を敵に放つ遠距離の「アロー(A)」タイプと、闘気を込めた武器の一撃を敵に突進して直接叩き込む近距離の「ブレイク(B)」タイプの2種が存在する。バラン曰く「心技体、三位一体となって繰り出される人間技としては強力な技」。本来ならヒュンケルも使えるはずだが、ヒュンケル自身がそれを戒めている(単行本のおまけページでそれが語られている)。「力・速さ・光の闘気」が三位一体とならない限り威力を発揮しないので、空烈斬をマスターする以前のダイの「アバンストラッシュ」は未完成ということになるが、第1巻でハドラーに襲撃されたとき、紋章の力を使い「竜闘気」を発生させて本来の威力を凌駕する威力になり、ハドラーに深手を負わせた。「ダイの剣」を使う様になってからは「光の闘気」に代わって「竜闘気」を使うようになり威力が格段に上がった。
- グランドクルス(ヒュンケル、アバン、ヒム)
- 十字状(2つの物体を重ね十字にした場合でも可能)の何かを媒体として、その十字の中心に闘気を一点集中、これを一気に放出して敵を殲滅する技。その破壊力は大地に底の見えない巨大な十字状の穴を開ける程。アバンより教わった技だが、師は常に小さく放っていた。なぜなら集中する力の大きさ故にコントロールが難しく自爆技になる可能性が高いため。しかしヒュンケルは最大放出して生き残る術を戦いの中でつかみ、師アバンはヒュンケルのこれを「神技」と評した。普通の(竜の騎士ではない)人間の使用技としては極めて威力が高く、「ドルオーラ」に近い威力を持つと推定される。ヒムはバーンパレスの心臓部から脱出する際に、ヒュンケルのを見様見真似で使った。結果として腕は大破、体にもヒビが入ったがどうにか生還している。その演出と名称から、後のゲームシリーズに登場する「グランドクロス」と同一の技である可能性が高い。
- 無刀陣(ヒュンケル、アバン)
- アバン流の奥義。武器を手放して自身を無の状態にし、敵の攻撃を受け流して致命傷を避ける体勢を作る。敵の攻撃をあえて受けることで敵の隙を見つけてそこに必殺の一撃を叩き込む捨て身のカウンター技。
魔法剣
本作で魔法剣を使えるのは竜の騎士のみである。
- 火炎大地斬(ダイ)
- 剣にメラを纏わせて放つ大地斬。大地斬の派生技ではあるが剣と呪文を併用できるのは竜の騎士だけなので事実上ダイオリジナルの技。ダイはヒュンケル戦(この時点では命名されていないが)のほか、瓦礫の山を排除するためこの技を使ったが、その下の倉庫から出すはずだった信号弾に引火して全部爆発してしまった。この事で仲間たちに怒られ小さくなると言う笑えるシーンがある。
- ライデインストラッシュ(ダイ)
- アバンストラッシュの使用に先立って剣にライデインをかけることで威力強化を図った技。ヒュンケルの鎧に対抗するために編み出された。竜闘気を加えて放てば絶大な威力を発揮するが、「ダイの剣」以外では反動で自らの武器を壊してしまう(鎧の魔剣はこの技で砕け散った)。
- ギガブレイク(バラン、ダイ)
- バラン最強の秘剣。上級電撃呪文ギガデインを剣に纏わせ、敵に突進して一撃を叩き込む魔法剣。ダイもライデインながら1度だけ使った。なお、この技は、後に『VIII』にて採用されることとなる。
- ギガストラッシュ(ダイ)
- 父バランの必殺技ギガブレイクと師アバンの必殺技アバンストラッシュ(ブレイク)を組み合わせたダイ最強の必殺剣。攻撃の途中でフォームが変わるので防御のタイミングが計れず、実質的に防御不能。なお、ギガデインを使えないダイは、ロン・ベルク製の魔法力を増幅させる特殊な鞘を使ってライデインをギガデインに強化しないと使えない。
武神流(チウの技を含む)
- 閃華裂光拳(マァム、ブロキーナ)
- 武闘の師である拳聖ブロキーナが編み出した技で、ホイミ系の力を打撃(拳のみ)に込めて放つことで過剰回復呪文マホイミと同じ効果を持つ。対生物に致命的なダメージを与える。生命活動を行っていない呪法生命体やゾンビ系には効果がない(そういう敵は「パワーで砕く」とマァムは豪語している)。また、本作では回復呪文は相手に直接触れて行う設定になっているため、素手で攻撃を命中させないと効果がない。さらに、肌で直接触れる攻撃であっても、肘打ちでは発動せず、拳を使わなければならない。素足で出来るかどうかは不明。
- 猛虎破砕拳(マァム、ブロキーナ)
- ブロキーナ流最強の物理破壊力を持つ技。オリハルコン生命体の女王アルビナスとの戦闘時に使用。喰らった部分を中心にヒビが虎の顔を描き、その後アルビナスの胸に大きな風穴が開いた。反作用が強く、マァムは魔甲拳を鎧化しメタルフィストをつけた状態でないと体が耐えられない。
- 土竜昇破拳(ブロキーナ)
- 武神流奥義の一つ。相手の足元の地面を火山が噴火するように爆発させ、相手のバランスを崩させる技。ブロキーナ老師はミストバーン戦で使ったが、不発に終わった。
- 窮鼠文文拳(チウ)
- 腕を高速で振り回し、殴りかかる技。その威力は岩をも砕くと言うが、チウは腕が短いため相手に当たらない。ブロキーナがチウ用に考えた一番簡単な技(単行本のおまけページでのマァム談)。
- 窮鼠包包拳(チウ)
- 体を丸めて回転しながら相手に体当たりを食らわせる技。ザムザ戦で編み出した。
親衛騎団の技
ハドラー親衛騎団はそれぞれ得意呪文を組みあわせた技を使う。
- 超熱拳(ヒートナックル)(ヒム)
- メラ系呪文を拳に纏わせて叩き込む。
- 闘気拳(オーラナックル)(ヒム)
- 闘気を込めた利き腕の左拳の一撃を見舞う。その破壊力は、自身の肉体でもある超金属オリハルコンの強度も相まって相当なもの。超熱拳(ヒートナックル)の発展系の技で、メラ系呪文と闘気のミックスにより、「ダイの剣」による魔法剣と同じ威力をもっている超絶技である。
- ライトニングバスター(シグマ)
- 右手首を外し、そこから放たれる破壊エネルギーを敵の体に零距離で叩き込む。その威力は極大爆裂呪文(イオナズン)並。ポップは小規模ながら同様の技でガルダンディーを仕留めている。
- ツインソードピニング(フェンブレン)
- 全身刃物の体質を活かした必殺技。自身を高速回転させてドリルと化し、そのまま突撃して敵を貫く。
- キャスリング(ブロック)
- 巨体の中からヒムに似た小柄で俊敏な体が現われ、一瞬にしてキング(この場合はハドラー)と自分の位置を入れ替える。脱ぎ捨てた外甲はバリヤーボールに変化し、キングと仲間達をその中に瞬間移動させて守る。チェスの同名の手に由来した技。
- ニードルサウザンド(アルビナス)
- 手足収納状態時の技。全身から極大閃熱呪文ベギラゴンのエネルギーを針状に発射する。回避は困難。
- サウザンドボール(アルビナス)
- 展開状態時の技。ベギラゴン級の威力をもつ。ニードルサウザンドのエネルギーを掌に集中させて敵に放つ。2発同時でなければ連発も可能。
秘法・禁呪法
- 氷炎結界呪法(フレイザード&氷炎魔団)
- 戦場を挟む形でフレイム達が炎魔塔、ブリザード達が氷魔塔を建て、フレイザードの核に作用した結界を作る禁呪法。この中ではフレイザード以外の者は力が5分の1に低下し、呪文も使えなくなる。この結界を破るには、二つの塔を破壊しなければならない。
- 禁呪法(ハドラー、バーン)
- 物質に意思と人の形を与える禁断の呪法。これによって生み出された禁呪法生命体は術者の精神が反映された意思を持つ(もとより己の意思を持っていたマキシマムなどはこの限りではない)。禁呪法生命体は体内のいずこかにある核を破壊する、あるいは術者が死なない限り、生き続けることが出来る。
- 凍れる時間(とき)の秘法(バーン、アバン)
- 皆既日食時にしか使えない、肉体(物体?)の時を止める秘術。これをかけられた者は時間の流れそのものが停止してしまうためいかなる手段を持ってしても傷つける事が出来なくなるが、自力で動く事もできなくなる。かつてアバンも魔王ハドラーに対して使用したが、術が不完全だったためかハドラーだけでなく彼自身も止まってしまった(この時は二人とも1年あまりで元に戻っている)。バーンは自分の全盛期の肉体を保管するために使っている。名前などからIVに出る進化の秘法にヒントを得たと思われる。
- 破邪の秘法(アバン)
- 破邪の洞窟でアバンが身に付けた秘術。ゴールドフェザーを使って五芒星を描き、呪文の破邪力を最大限まで高める。その威力は毒沼などを無力化する呪文トラマナで強力な魔界の炎を消し去れるほど。
その他
- アバンストラッシュX(クロス)(ダイ)
- ダイが編み出したアバンストラッシュの派生技。先にアローを放ち、それにブレイクで追いついて2つのストラッシュを敵に同時炸裂させる。名前末尾の「クロス」は2種のストラッシュがクロス状に炸裂することから。その交差点の威力は通常ストラッシュの5倍以上(ヒュンケル談)。
- じっとしている訳ではない敵に対して2発のアバンストラッシュを同時に命中させるのは至難の業であり、アバンの名を冠してはいるが、実質ダイのオリジナルかつ専用の技と言える。
- 命の剣(ノヴァ、ハドラー)
- 自分自身の生命力を闘気に変え、刀身の形に放出する。長時間使うと命にかかわる。
- カラミティウォール(バーン)
- 極めて闘気に近いエネルギー衝撃波を、直進する半円状の壁として前方に放つ。老人の姿の時は光魔の杖を使って、真の肉体に戻った時は手で放つ。
- カラミティエンド(バーン)
- 闘気を込めた手刀による渾身の一撃。その威力はオリハルコンの剣による一撃を超える。本人曰く「地上最強の剣」。
- キル・トラップ(キルバーン)
- 大魔宮にしかけられた、トランプの数だけ存在する罠。ダイとハドラーに対して使ったのはダイヤの9であり、本人曰く「自信作」。他のトラップは事前にアバンとレオナによって潰された。
- キングスキャン(マキシマム)
- マキシマムの目が光って対象のヒットポイント(HP)残量をスキャンする。
- 獣王痛恨撃(クロコダイン)
- 腕に闘気を集中させ、前方に闘気の渦を放つ。後にバダックの勧めにより獣王会心撃と改名。
- 獣王激烈掌(クロコダイン)
- バルジの大渦の中で編み出した必殺技。左回転と右回転の、全く逆回転の2つの渦を放ち、その2つの渦の中心にいるものを引き裂く。その威力はオリハルコンであるシグマの腕を引きちぎるほど。
- スーパースキャン(マキシマム)
- 対象の身体状況(骨や筋肉の状況など)をスキャンする。原点がゲームらしく、HP1などと表示されていた。
- 星皇十字剣(ロン・ベルク)
- 全力を込めた二刀で敵を十字に切り裂く。破壊力は絶大だが、あまりの威力に並大抵の剣では耐え切れずに一回の使用で完全に砕け散る上、剣を振るった両腕も使い物にならなくなるほどの傷を負うことになる。ロン・ベルクが武器職人を始めたのはこの技に耐えうる武器を作る為だった。
- 弾岩爆花散(フレイザード)
- 氷炎爆花散と似ているが、こちらは簡単に元の姿に戻らず、継続的に自身の肉体である2種の岩の雨を降らせて敵を殲滅するが、フレイザード自身の生命を著しく消耗する。破る方法は、核(コア)を破壊するか、再合体した時に攻撃するしかない。
- 超魔ゾンビ(ザボエラ)
- 部下の死体(まだ息がある者は殺す)を合成して死肉の集合体とし、自身はその中に入って操る。あらゆる呪文が通用せず、武器攻撃も威力が吸収されてしまう。主な攻撃手段は腕から伸びる剣状の骨「ボーンスキュル」。
- 超魔爆炎覇(ハドラー)
- 超魔生物になってからの必殺技。炎の暗黒闘気「魔炎気」を操り、それを剣に纏わせた魔法剣と同じ力を敵に突進して叩き込む。喰らった相手は爆発と共に吹っ飛ぶ。
- デストリンガー・ブレード(ミストバーン)
- 手刀を構えて指をビュートデストリンガーの要領で長く伸ばし、くっつけて刃を形成する。両手で可能な技で、二刀流状態になる。威力・切れ味はビュートデストリンガーと同じ。
- 天地魔闘の構え(バーン)
- 攻撃してきた敵に対して、攻撃(カラミティエンド)・防御(フェニックスウィング)・呪文(カイザーフェニックス)の三動作を一瞬で繰り出して完膚なきまでに粉砕する返し(カウンター)の必殺奥義。不動の構えを取ることで相手に先手を撃たせると共に三連動作に必要なエネルギーを溜め込む。この際に莫大なエネルギーを消耗するため、その後一瞬体が硬直する。真大魔王状態でなければ使用できない。
- 闘魔傀儡掌(ヒュンケル、ミストバーン)
- 暗黒闘気によって他人の体を操る。魔王軍時代のヒュンケルもミストバーンに習って使用した。
- 闘魔最終掌(ミストバーン)
- 自身の暗黒闘気を全集中させた掌を敵に叩きつける。その威力はオリハルコンを砕くことができるほど。
- 闘魔滅砕陣(ミストバーン)
- 闘魔傀儡掌の発展技。自身の周囲全ての敵に傀儡掌をかける。個別にさらに傀儡掌をかけることも可能。
- 毒牙の鎖(ザボエラ)
- 毒を込めたペンダントの鎖を魔力を込めて振り回し、敵に投げつける。直撃せずとも、一かすりで死にまで至る猛毒が回る。
- 毒素(ザボエラ)
- 体を流れる数百種の毒を瞬時に調合、爪から相手に注入する。
- ノーザングランブレード(ノヴァ)
- 上空に飛び上がり、落下力を加えた全力の闘気剣の一撃を敵に見舞う。
- ハーケンディストール(ラーハルト)
- 槍を回転させながら突っ込み、槍を振るって真空波を飛ばして敵を切り裂いたり、またはそのまま槍の斬撃(真空を纏わせている?)を叩き込む。ジャンプして空中に飛び上がり、上空から敵めがけて槍を叩きつけるタイプと、前方に突進して敵を斬り抜けるタイプがあるようだ。なお、最終決戦では後者のみ使っていた。
- バーニングクリメイション(キルバーン)
- 直訳すると燃え盛る火葬。魔界のマグマと同じ成分の、自身に流れる血に魔法力で火をつけて大火球を生み出す。最終決戦時アバンとの戦いで使用。この時は腕1本を自分で切り落として使用した。アバンに直撃したものの、死してなおハドラーが灰となってアバンを守っていたため、破られてしまう。
- 氷炎爆花散(フレイザード)
- 自身を大きく弾け飛ばして周囲をなぎ払う。使用後はすぐ元の姿に戻る。氷炎結界呪法を使うための部下への合図でもあった。
- ビュートデストリンガー(ミストバーン)
- 超高速で伸びる指で敵を貫く。左右合わせて10本の指全てで使用可能。
- ファントムレイザー(キルバーン)
- 頭部の飾りに仕込まれた13本の見えない刃で敵を囲む。刃の位置がわかるのはキルバーンだけ。たとえ使い切っても、ピロロがいれば何度でも補充可能。
- フェニックスウィング(バーン、ミストバーン)
- 超高速で放つ掌撃。その威力によって発生する衝撃波であらゆる呪文を弾き返す。魔法剣に対して行った場合は剣にかけた呪文を完全に無力化して受け止める。ミストバーンもメドローアを弾く為に使用した(直接呪文に接触して弾くのではなく、衝撃波で弾くので手が消滅することはない)。
- ブラッディースクライド(ヒュンケル)
- 超回転の必殺の突きを敵に叩き込む。使用する武器が剣から槍に変わってもその性質上威力は変わらないため、アバンストラッシュを封印したヒュンケルは槍を使用するようになってからも決め技としてこれをつかっていた。光の闘気や暗黒闘気を込めて放てば実質的にアバンストラッシュと同等の威力を発揮する。
- 魔香気(ザボエラ)
- 甘い香りを周囲にまき散らし、吸い込んだ相手を眠らせる。ポップに対してそうだったように、相手のレベルによっては効果が薄いこともある。
- 紋章閃(ダイ、バラン)
- 竜の騎士のみが使用できる技。浮かび上がった竜の紋章から竜闘気を圧縮して撃ちだす。人間形態における竜の騎士の必殺技。竜魔人化すると威力が上がり山をも砕く。威力こそ段違いだが、ドルオーラと同系統の竜闘気を圧縮して放つ技と思われる(竜闘気や魔法力の消耗はこちらの方が少ない。)。バランはカール王国最強の騎士ホルキンスとの剣での勝負でなかなか決着が付かず、一気に勝負をつけるためこの技を使っている。また、ホルキンスの遺体に紋章閃の跡が残っていた事からヒュンケルはダイとバランの関係に気付いた。
- 焼けつく息(ヒートブレス)(クロコダイン)
- 口から放出する息で、浴びた者を麻痺させる効果がある。作中では、跳ね返されたマヒャドによって凍りついたダイ達を解凍するのにも使われていた。