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「ヴァルサルヴァ法」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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英語版を翻訳して、こちらへのリダイレクト項目である「バルサルバ法」を更新、逆にこの項目を「バルサルバ法」にリダイレクト、とさせていただきました。項目に関してはおよそ、こちらの項目に記載されていることは盛り込めています。火事場の馬鹿力との関連に関してはソースを確認できないので、盛り込んでいないです。
タグ: 新規リダイレクト 2017年版ソースエディター
 
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#REDIRECT[[バルサルバ法]]
'''ヴァルサルヴァ法'''(ヴァルサルヴァほう、{{lang-en|Valsalva maneuver}})とは、いきむ(息む)動作で呼吸が止まり、筋緊張が起こることで普段より筋力が発揮できる生理的な現象。イタリアの解剖学者、[[アントニオ・マリア・ヴァルサルヴァ]], 1666 - 1723) が使ったことから名付けられた。'''ヴァルサルヴァ手技'''とも呼ばれる。

== 概要 ==
息を止めて、力むことによる[[迷走神経]]の刺激で、[[直腸筋]]、[[腹筋]]、[[声帯]]、[[唇|口唇]]などが筋緊張を起こし、想像以上に重たい物を持てたり、血圧が上昇したり、心拍が早まることをいう。[[火事場の馬鹿力]]も、ヴァルサルヴァ法の表れといえる。その時、協同で全身の筋が働く。喉、直腸、腹筋などの状態は緊張している。

== 血圧上昇について ==
血圧の上昇のメカニズムについては、以下のように説明できる。

# 息を止める
# 胸腹腔内圧の上昇
# 大静脈が圧迫される
# 静脈血の心還流量の減少
# 心拍出量の減少
# 血圧の降下
# 圧受容器のインパルス頻度の減少
# 心拍数の増加・末梢血管の緊張による抵抗の増大

循環器系の疾患をもった人は、ヴァルサルヴァ法で死に至ることもある。

== ヴァルサルヴァ反射 ==
ヴァルサルヴァ法が表れる筋緊張が、頻繁に、反射的に起こることをヴァルサルヴァ反射といい、そのメカニズムをバルサルバ機構という。呼吸や発声、自動的な引導などの正常な運動や、心拍、血圧などの自律神経の活動に病的な症状を引き起こすことがある。

ビル・パリー (Bill Parry) は、一部の[[吃音症]]は、ヴァルサルヴァ反射が原因と仮説を立てている(「吃音とバルサルバ仮説」2000年 国立吃音協会発行)。
ヴァルサルヴァ反射は、何らかの原因で[[反射 (生物学)|腱反射]]が起こることで引き起こされるとされる。

==不整脈治療==
[[不整脈]]である[[発作性上室性頻拍]]の治療において、[[迷走神経]]を刺激して頻拍を停止させるために用いられることがある。

== 関連事項 ==
* [[血圧]]
* [[反射 (生物学)|反射]]
* [[不随意運動]]

== 参考文献 ==
* 「現場ケア全書1 リハビリ踊操」 - QOLサービス出版部

== 外部リンク ==


{{Medical-stub}}
{{DEFAULTSORT:うあるさるうあほう}}
[[Category:生理学]]
[[Category:循環器学]]
[[Category:音声学]]
[[Category:医学のエポニム]]
[[Category:身体技法]]

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