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| ウエストン |
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2022年1月30日 (日) 02:58時点における版
ジャンル | アクションRPG |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 | ウエストン |
発売元 | セガ |
プロデューサー | 西澤龍一 |
プログラマー |
西澤龍一 石塚路志人 |
音楽 | 坂本慎一 |
美術 |
鈴子裕美 石塚理恵 |
シリーズ | モンスターワールドシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (361.00キロバイト) |
稼働時期 |
1987年8月 |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | セガ・システム2[1] |
CPU | Z80 (@ 4 MHz)×3 |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) SN76489A (@ 2 MHz) SN76489A (@ 4 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット1536色 |
『ワンダーボーイ モンスターランド』 (WONDER BOY: MONSTER LAND) は、セガ・エンタープライゼス(現・株式会社セガ)のアクションロールプレイングゲーム。『ワンダーボーイ』(1986年)の続編にあたる。開発はウエストンが行っている。オリジナルプラットフォーム(原典)は1987年8月より日本の業務施設(ゲームセンターなど)用いわゆるアーケードゲーム(ACゲーム)として稼働を開始。AC版の基板は「セガ・システム2」を使用している。
セガレトロゲームの中では家庭用ゲーム機へ移植される機会が比較的多い。それらの詳細な事例については#移植版の節を参照。
※ PCエンジン用ソフト『ビックリマンワールド』やファミリーコンピュータ用ソフト『西遊記ワールド』の基となった作品としても知られるが、それの詳細については本項の#関連項目や、当該項目先を参照のこと。
概要
プレイヤーは主人公の「ブック少年」を操作し、悪の化身であるドラゴンを倒すことを目指すが、前作がスタンダードなアクションゲームだったのに対し、本作では当時家庭用ゲーム機で人気となっていたジャンルであるロールプレイングゲーム[注 1]的な演出要素が多く導入された「アクションロールプレイングゲーム」になっている。具体的には敵キャラ(モンスター)を倒すことでゴールドを得て、盾や鎧などの装備や魔法や回復アイテムを購入したりして徐々に操作キャラを強くしたり、ゴールドやアイテムを収得時、その都度ウインドウ画面が表示されて文字情報(テキスト)が表示されるなど。また一部のキャラにはセリフがあり、これもウィンドウが開きテキスト文章という形で表現される。(より詳細なゲームデザインについては#ゲーム内容で解説)
前述したとおり、本作の開発はウエストンが行っており、プロデューサーは前作を手掛けた西澤龍一が担当。プログラムは西澤およびテーカンのアーケードゲーム『TEHKAN World Cup』(1985年)を手掛けた石塚路志人が、音楽はジャレコのアーケードゲーム『アーガス』(1986年)を手掛けた坂本慎一がそれぞれ担当している。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第1回ゲーメスト大賞」にてベストエンディング賞8位を獲得した。
ゲーム内容
システム
前述したとおり、本作にはRPGの要素が多く盛り込まれている[2]。
8方向レバー、2ボタン(攻撃、ジャンプ)によって操作する[3]。レバーを下にいれて攻撃ボタンを押す事で爆弾や竜巻などの魔法攻撃を行う事ができる[3]。攻撃をしていない状態では盾によって敵の攻撃から防御する事が可能となっている[3]。
ゲームスタート時に主人公は裸の状態であり、開始時にある家の扉を叩くとゲーム上の目的を聞かされた上で剣を入手する事ができる[2]。敵を倒した際や特定の場所を通過やジャンプした際に出現するゴールドを溜め込む事で、様々なアイテムを購入する事ができる[3]。アイテムは鎧、シールド、ブーツなどがあり、ダメージの軽減や移動速度やジャンプ力の上昇などの効果がある[3]。なお、ゴールドを大量に入手できる裏技があり、これによって難易度が大きく変化する結果となった[3]。
各ラウンドの最後にいるボスキャラを倒し、落としたカギを持ってゴールに到達すればラウンドクリア(ボスキャラを倒すことでクリアとなるラウンドもある)。クリア時にはライフの残数に応じてスコアが加算されたうえ(ライフが満タンの際は1万点のボーナスも加算)、クリア時よりハート1個余分にライフが回復する。
制限時間は砂時計で表示されており、砂時計が尽きるとライフがひとつ減る。ライフが全て無くなるとゲームオーバー。1クレジット追加でコンティニュー可能だが、ラウンド11ではコンティニュー不可となる。
装備
- ソード
主要武器。装備の中で唯一、店で買う事が出来ない。途中で取り逃していた場合はひとつ前の武器が出現する。
- グラディウス - 初期装備。厳密には、最初の建物に入ると入手でき、取らないと先に進むための足場が出現しない。
- ブロードソード - バンパイアが落とす剣。グラディウスの2倍の威力がある。
- グレートソード - ジャイアントコングが落とす剣。グラディウスの3倍の威力がある。
- エクスカリバー - びんぼうがみが落とす剣。グラディウスの4倍の威力がある。
- 伝説の剣 - デーモンが落とす最強の剣。グラディウスの8倍の威力がある。伝説の剣を持っていないときは、9面以降の敵が落とすこともある。
- ブーツ
売店で買える防具。移動速度、ジャンプ力が増す。
- ぬののブーツ - 50G。ただし滑りやすく、操作性が著しく悪化する。
- 皮のブーツ - 80G。
- セラミックブーツ - 180G。
- 伝説のブーツ - 380G。他のブーツでは滑る氷の床上で、ある程度の制動が効くようになる。この靴がないと行く事が出来ない場所が存在する。
- シールド
売店で買える防具。正面からの飛び道具を弾く。高いものほど飛び道具を受けた際の被ダメージが軽減される。
- ライトシールド - 40G。
- ナイトシールド - 120G。
- ハードシールド - 250G。
- 伝説の盾 - 350G。
- よろい
売店で買える防具。敵の体当たりによるダメージを軽減する。
- ライトアーマー - 60G。着ていないときと比べてダメージを半減する。
- ナイトアーマー - 150G。ダメージを3分の1にする。
- ヘビーアーマー - 100G。ダメージを16分の3にするが、非常に重く操作性が著しく悪化する。
- ハードアーマー - 360G。ダメージを4分の1にする。
- 伝説の鎧 - 540G。ダメージを8分の1にする。
- 期限付き防具
- ヘルメット - 防御力2倍。数回攻撃を受けると壊れる。
- ウイングブーツ - ジャンプボタンを押しっぱなしにするとゆっくり降下。数回ジャンプすると消える。
- ガントレット - 攻撃力2倍。数回攻撃を当てると壊れる。
- 不思議なマント - 一定時間敵からダメージを受けなくなり、物理的に敵キャラクターを通過する事が出来る。
道具
- 消費型ウエポン
売店で買える武器。爆弾以外は所持している剣と同じ攻撃力になる。
- 爆弾 - 爆弾で前方を攻撃。攻撃力は最弱の剣である「グラディウス」と同じ。
- 竜巻 - 竜巻で攻撃。敵に当たるか壁に当たると逆方向に移動するので、うまく使えば数回ヒットする。
- ファイア - 炎で近い敵を狙って飛んでいく。
- サンダー - 稲妻で、画面全体を攻撃。
- その他のアイテム
- 復活の薬 - グラディウスと共にもらえる初期道具。ライフが尽きると自動的に使用され、ハート5個分を回復。謎の売店で買えたり敵が落とすこともあるが2個以上持てない。
- ハート - ハートをひとつ回復する。同時に砂時計も回復。
- ビッグハート - ハートをすべて回復する。砂時計も回復。
- 砂時計 - 特定の場所に必ず出現するほか、ひとつの面でハートを出しすぎると出現。砂時計のみ回復。
- カギ - 城門をあけるのに必要。
- 手紙 - 2面の隠し部屋で老人がキャサリンに託した文章。
- 笛 - 4面の隠し部屋でキャサリンに手紙を渡すとくれる楽器で、南の島ポロロにある宮殿に導くことができる。
- ペンダント - 7面の宮殿で老人がナマズ大王に渡すよう託す。
- 紋章 - 10面でナマズ大王がペンダントと引き換えにくれる勇者の証。
- ベル - 紋章と引き換えにドラゴン城で、正しい方向がどっちか教えてくれる(正しいとベルが鳴る)。
- ルビー - 紋章と引き換えにドラゴンに大ダメージを与える。
ゴールド増殖技
マップに点在するゴールドの出現ポイントで、左右に激しくレバーを振る(通称レバガチャ)と希に収得ゴールドが65 - 68Gになる仕様があった。
敵に触れて吹っ飛ばされた時にゴールド出現位置に触れば確実に成功、魔法2個使用時でレバガチャでほぼ確実に成功、特定の剣を振るモーションで成功するなど様々な方法が存在した。
このゴールド増殖技は公式では裏技扱いであったが、ハイスコアの集計対象が全クリア時の残りゴールドで集計扱いだったところでは公然の必須技となっていた。
後の復刻版では、パッド操作でもゴールド増殖が簡単にできるように、ゴールド増殖用の専用ボタンまで設けられた。
ボスキャラクター
※印付のボスは倒さなくても先に進める。
- ラウンド1「死神」
- ラウンド2-A「バンパイア」※
- ラウンド2-B「おばけキノコ」
- ラウンド3「レッドナイト」
- ラウンド4「クラーケン」
- ラウンド5「ジャイアントコング」※
- ラウンド6「スフィンクス」
- ラウンド7-A「びんぼうがみ」※
- ラウンド7-B「ブルーナイト」
- ラウンド8-A「デーモン」※
- ラウンド8-B「ホブゴブリン」
- ラウンド9「スノーコング」
- ラウンド10「シルバーナイト」
- ラウンド11「ドラゴン」
移植版
移植の際、登場キャラクターや世界観を全く別のものに変えた作品に関しては関連項目の節を参照。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スーパーワンダーボーイ モンスターワールド Wonder Boy in Monster Land |
1988年1月31日 1988年8月 1988年 |
セガ・マークIII セガ・マスターシステム セガ・マスターシステム |
ウエストン | セガ | 2メガビットロムカセット | G-1346 7007 MK-7007-50 |
||
2 | Wonder Boy in Monster Land | 1989年 1989年 |
Amiga Amstrad CPC Atari ST コモドール64 ZX Spectrum |
Images Design | アクティビジョン | カセットテープ フロッピーディスク |
- | 北米ではAmiga、コモドール64版のみ発売 | |
3 | ワンダーボーイ モンスターランド | 2004年12月20日[4] |
iアプリ | セガ | セガ | ダウンロード (ゲームパレード) |
- | アーケード版の移植 | |
4 | ワンダーボーイ モンスターランド | 2006年9月11日[5] |
WX310SA、WX310J、 W-ZERO3、W-ZERO3 [es] (ウィルコム) |
セガ | セガ | ダウンロード (セガエイジス) |
- | アーケード版の移植 | |
5 | セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション |
2007年3月8日 |
PlayStation 2 | エムツー | セガ | CD-ROM | SLPM-62760 | アーケード版、セガ・マークIII版の移植 | |
6 | スーパーワンダーボーイ モンスターワールド | 2008年12月24日[6][7] 2009年1月23日 2009年1月26日 |
Wii | ウエストン | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
LAKJ LAKE LAKP |
セガ・マークIII版の移植 2019年1月31日 配信・販売終了 | |
7 | ワンダーボーイ モンスターランド | 2011年6月21日[8][9][10][11] 2012年5月10日 2012年5月10日 |
Wii | ウエストン | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | アーケード版の移植 2019年1月31日 配信・販売終了 | |
8 | SEGA AGES ONLINE ワンダーボーイ モンスターランド |
2012年5月22日 2012年5月23日[12][13][14][15] |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
エムツー | セガ | ダウンロード (セガエイジスオンライン) |
- | アーケード版の移植 | |
9 | SEGA AGES ワンダーボーイ モンスターランド |
2019年5月30日[16][17][18][19] |
Nintendo Switch | エムツー | セガゲームス[注 2] | ダウンロード | - | アーケード版の移植、新要素追加 | |
10 | ワンダーボーイ モンスターランド | 2020年12月17日 |
アストロシティミニ | 瑞起[20] | セガトイズ セガ(販売) |
プリインストール | - | アーケード版の移植 本体にあらかじめ収録された36タイトル+おまけ1タイトルのうちの1つ |
日本でリリースされた、代表的な移植機版の事例を下に記す。
- セガ・マークIII版
- アーケード版と同じウエストンが制作。ハードウェアスペックに合わせた仕様変更はあるものの、おおむねアーケード版に忠実な移植となっている。新ステージやボスキャラの追加、FMサウンドユニット[注 3]への対応など、いくつかのオリジナル要素もある。
- 移植にあたってタイトルに「スーパー」が加えられているのは、前作のコンシューマ移植版がSG-1000用の『ワンダーボーイ』に対してセガ・マークIII用が『スーパーワンダーボーイ』となっていた流れを汲むものである。また、タイトルが『モンスターランド』から『モンスターワールド』に変更されているが、後年のアーケード完全移植版ではオリジナルの題名そのままでリリースされている。
- 本作を第1作として、コンシューマ機版のシリーズ作「モンスターワールドシリーズ」が派生した。
- 海外版のタイトルは「Wonder Boy in Monster Land」。英訳されたメッセージは「SEGA AGES ワンダーボーイ モンスターランド」に収録された海外アーケード版と同じ物が使用されている。
- PlayStation 2版
- 『ワンダーボーイ』や『モンスターワールド』関連のタイトルが全16本が収録された復刻版で、本作からはアーケード版とセガ・マークIII版が収録された。移植はエムツーが担当。
- Wii(バーチャルコンソール)版
- 下記2作がダウンロード販売専用ソフトとして随時配信されたが、2019年1月31日をもって両方ともに配信・販売が終了している。
- スーパーワンダーボーイ モンスターワールド
- ゲーム内容は前述のセガ・マークIII版と同じだが、BGMを設定で「FMサウンドユニット装着時」と「PSG音源のみ(デフォルト)」に切り替えが可能。
- ワンダーボーイ モンスターランド
- アーケード版を完全移植し、キーコンフィグでは前述した#ゴールド増殖技を1ボタンで簡易再現できる設定も実装された。
- PlayStation 3,Xbox 360版
- ダウンロード販売専用ソフト。アーケード版の完全再現の他にも海外版等のバージョン違いも収録され、様々な条件下でスコアやタイムを競う「トライアルモード」や、BGMを自由に聴ける「ジュークボックス」などの新要素も追加された。
- PlayStation 3版は『セガ ビンテージコレクション』のシリーズで単品販売され、Xbox 360版はアーケード版の移植と『ワンダーボーイV モンスターワールドIII』と『モンスターワールドIV』の3本を収録したモンスターワールドコレクションとして販売された。
- Nintendo Switch版
- ダウンロード販売専用ソフトとして、アーケード版の移植がされている[21]。
- 原典そのままの「アーケードモード」(Wii版バーチャルコンソール同様、ゴールド増殖技をボタン一つで可能にする「レバガチャボタン」を使ってのプレイが可能)と、これに様々な付加要素をミックスさせるというシリーズのコンセプトに基づいたスペシャル版の2通りでプレイ可能。スペシャル版では下記の内容が実装される。
- ゴールド増殖技が使えない「マネーハングリーモード」が新設。
- 様々な試練を(倒さなくても先に進めるボスを真面目に倒すなど)設定したスペシャル面をクリアする事を目的にした「チャレンジモード」が新設(過去の移植作における「トライアルモード」の発展版)。
- アストロシティミニ版
- セガグループの1社であるセガトイズがリリースした「アストロシティミニ」に収録。「アストロシティミニ」は往年のセガ製汎用アーケードゲーム用筐体「アストロシティ」を外観のモチーフとし、1980年代から1990年代中期のアーケードゲーム36作品(+おまけ1作品)がプリインストールされた「復刻系ゲーム機」である。
- 基本的にAC版オリジナルを(ほぼ)そのまま収録しているが、本体の機能として「どこでもセーブ」(ステートセーブ)などプレイに便利な機能が幾つか使える。
- なお本機には、アーケードゲーム版の前作『ワンダーボーイ』および続編『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』も同時収録されている。
スタッフ
- プログラム:西澤龍一、石塚路志人
- キャラクター・プロデュース:星崎直樹
- 音楽:坂本慎一
- キャラクター・デザイン:鈴子裕美、石塚理恵
- プロデュース:西澤龍一
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
- アーケード版
- ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第1回ゲーメスト大賞」(1987年度)においてベストエンディング賞で8位を獲得[28]、さらに「第2回ゲーメスト大賞」(1988年度)において年間ヒットゲームで38位を獲得した[29]。
- ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)では『名作・秀作・天才的タイトル』と認定された「ザ・ベストゲーム」に選定され、ライターのSHOは本作はアイテムの入手によって主人公が成長していくというRPGの要素が取り入れられている事を指摘し、画面表示がコミカルである事から「だれもが遊べるゲームという印象を与えた」と敷居の低さを肯定的に評価した[2]。また本作をアーケードゲーム史上初の本格ロールプレイングゲームであると指摘した上で、「長く遊べる名作ゲームであった」と称賛した[2]。
- ゲーム本『甦る 20世紀アーケードゲーム大全 Vol.2 アクションゲーム・シューティングゲーム熟成期編』では、RPGというジャンルはアーケードゲームとは合わないという定説を覆し、主人公の成長をアイテムによるシステムとし、謎解き要素なども加えられている点に関して「完成度の高い作品を作り上げている」と称賛した[3]。また、ゴールドを大量に入手できる裏技が浸透した事で、クリアが困難であったプレイヤーが再びプレイするようになり人気が再燃した事に触れ、結果として「長い間ゲームセンターに設置され続ける人気ゲームになった」と総括した[3]。
脚注
注釈
- ^ 厳密にいうと、本来のロールプレイングゲームを基に、様々な点を日本の少年たちに親しみやすく改めた、後年「JRPG」とも俗称されているもの。代表的な事例は『ドラゴンクエスト(ファミコン版)』など。
- ^ 2015年4月1日から2020年3月31日まで、セガの家庭用ゲーム事業は「株式会社セガゲームス」という社名の独立企業だった。(現在はセガ本社に吸収合併)
- ^ マークIII用の周辺機器。ゲームが対応していれば、ゲーム音楽がFM音源をプラスされた状態で出力されるようになる。詳しくは「セガ・マークIII」の項などを参照。
出典
- ^ “SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション”. セガ. 2011年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e DAN「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、101頁、ISBN 9784881994290。
- ^ a b c d e f g h i 「1987年 ワンダーボーイ モンスターランド」『甦る 20世紀アーケードゲーム大全 Vol.2 アクションゲーム・シューティングゲーム熟成期編』メディアパル、2019年12月20日、87頁。ISBN 9784802110419。
- ^ “ワンダーボーイ モンスターランドが携帯電話に!!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2004年12月20日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “セガ、ウィルコム向けに「ワンダーボーイ モンスターランド」を配信” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2006年9月11日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “バーチャルコンソールに『アトランチスの謎』や『沙羅曼蛇』登場” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2008年11月28日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “「バーチャルコンソール」「Wiiウェア」12月24 日配信開始タイトル” (日本語). iNSIDE. イード (2008年12月22日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “セガの『ワンダーボーイ モンスターランド』がバーチャルコンソールアーケードで登場” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2011年6月17日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ 佐伯憲司 (2011年6月17日). “セガ、VCA「ワンダーボーイ モンスターランド」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月5日閲覧。
- ^ “当時の裏技もバッチリOK、VCA『ワンダーボーイ モンスターランド』来週配信” (日本語). iNSIDE. イード (2011年6月17日). 2020年1月5日閲覧。
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- ^ 山村智美 (2019年3月30日). “【セガフェス】「SEGA AGES」新ラインナップを発表!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年4月8日閲覧。
- ^ “Wonder Boy in Monster Land for SEGA Master System (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月5日閲覧。
- ^ a b c d e f “Wonder Boy in Monster Land for Atari ST (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月5日閲覧。
- ^ a b c d “Wonder Boy in Monster Land for ZX Spectrum (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月5日閲覧。
- ^ a b “Wonder Boy in Monster Land for Wii (2008)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月5日閲覧。
- ^ a b c “Wonder Boy in Monster Land for Amiga (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月5日閲覧。
- ^ a b c “Wonder Boy in Monster Land for Commodore 64 (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月5日閲覧。
- ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、24 - 25頁、ISBN 9784881994290。
- ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、22 - 23頁、ISBN 9784881994290。
関連項目
- ビックリマンワールド
- 1987年10月30日にハドソンより発売されたPCエンジン用ソフト。主人公やボスキャラやメッセージの一部が、『ビックリマン』悪魔VS天使シリーズに差し替えたキャラ変え移植。BGMの音色変更(モンスターランドより音程が低い)、ドアのノック、重ね合わせ処理、ゴールド増殖技等、一部仕様のカットはあったものの、モンスターランドの攻略がほぼそのまま通用する、発売時期を考えればかなりの移植度であった。PCエンジンのロンチタイトルでもある。
- 後にシリーズとして『ビックリマンワールド 激闘聖戦士』が発売されているが、こちらのゲーム内容はモンスターワールドとは全く異なりロールプレイングゲームである。
- 西遊記ワールド
- 1988年11月11日にジャレコより発売されたファミリーコンピュータ用ソフト。主人公やボスキャラだけでなく、グラフィック全般が『西遊記』の世界感のものに差し替えられている。またステージマップも若干のアレンジが施されている。
- 後に続編で『西遊記ワールドII 天上界の魔神』も発売されているが、こちらはモンスターワールドとはまったく関係のない別系統のゲームである。
- 新高橋名人の冒険島
- 2004年8月2日にハドソンよりFOMA900i向けに配信された携帯電話アプリ。2004年11月30日にはVアプリでも配信。上記『ビックリマンワールド』をベースにしてさらに『高橋名人の冒険島』シリーズのキャラクターに置き換えたものとなっている。
外部リンク
- セガ アーケード版 作品情報ページ
- セガ バーチャルコンソール 作品情報ページ
- バーチャルコンソール スーパーワンダーボーイ モンスターワールド
- 上記のサイトには「クリックでムービーを再生」とあるがこれは作成当時web動画のデファクトスタンダードであったFlashを用いたもので、2021年以降は基本的に視聴出来ない
- バーチャルコンソールアーケード ワンダーボーイ モンスターランド
- こちらのムービーはYouTubeにセガが公式アップロードした映像をインフレーム表示しているので、現在も視聴可能。
- セガ SEGA AGES 作品情報ページ
※ 下記は非公式のゲームデータベース