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2021年12月29日 (水) 00:02時点における版
ジャンル | アクションパズルゲーム(FPS) |
---|---|
対応機種 | Windows / Xbox 360 / Mac OS X |
開発元 | Valve Corporation |
発売元 | エレクトロニック・アーツ(Xbox 360版) |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 |
2007年10月9日(Windows版) |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) ACB:M |
デバイス | キーボード・マウス(PC版) |
エンジン | Source Engine |
『Portal』(ポータル)とは、Valve Corporationによって開発されたシングルプレイ専用アクションパズルゲームである。
ストーリー
主人公「Chell」が目を覚めると、そこは無機質な部屋。ラジオから曲が流れてくる中、突然アナウンスが入り、ここはAperture Science Enrichment Centerであり、今からテストをすると告げる。
先に進んでいくと、Chellは「ポータルガン」を入手する。Chellはポータルガンを使って、様々な仕掛けを突破し、謎だらけの会社、「Aperture Science」の真相を解き明かす。
概要
同社の『Half-Life 2 Episode Two』や『Team Fortress 2』と同じゲームエンジンである、「Source Engine 2007」を使用している。
プラットフォームはパーソナルコンピュータ(以下「PC」)、Xbox 360。海外ではPlayStation 3(以下「PS3」)版も発売された。PC版ではSteamを介するダウンロード販売では最初から単品購入できたが、パッケージ版は当初5作のゲームがパッケージされた『The Orange Box』を購入するしかなかった。しかし後日Xbox 360版では単品で発売された。PS3版については単品発売はない。
2010年にはMac OS X対応版が公開され、Steam on Macの目玉として5月24日までの期間限定で無料でダウンロードが可能となった[1]。2011年に続編『Portal 2』が発売された。
ゲームシステム
プレイヤーは「ポータルガン」という銃を所持している。
ポータルガンは攻撃はできないが、「ブルーポータル」、「オレンジポータル」という2つのつながっている穴を作ることができ、このポータルはブルーポータルに入ればオレンジポータルから、逆にオレンジポータルに入ればブルーポータルから出てくる。このポータルを使って様々な仕掛けを解いていくのが本作の目的である。ポータルを作れるのは白い壁や床などに限られ、基本的にその他の地形に作ることはできない。ポータルに入るときは、その時点の重力などの影響を残したまま移動できるため、左図のように高い段差からブルーポータルに飛び込めば、その勢いのままオレンジポータルから飛び出すため、通常の移動では行けない高い場所などへの移動ができる。その他のものをポータルに入れて別の場所へ移動させる事も可能。
ステージ(ゲーム中では「チェンバー」と呼ばれている)が19あり、ゲームをクリアした後は、さらに難しくなった上級チェンバーや、どれだけポータルを作らずにクリアできるかなどを競うチャレンジモードもできるようになる。
FPS(ファースト・パーソン・シューティングゲーム)の基本となっていた敵を倒すという要素の排除、今まで「テンポが悪くなるため不要」と言われていたパズルシーンのみを抜粋するアイデア、そして重力と物理エンジンをフルに生かしたゲーム性などが評価され、多数のGame Of The Yearを獲得。『The Orange Box』は100以上のGame Of The Yearを獲得したが、半分以上がこのPortalのパートで獲得している。
特筆すべき点として、この『Portal』はデジペン工科大学(ニンテンドー・オブ・アメリカの協力で設立された、米国初のゲーム系4年制大学)の学生が、卒業制作として作っていた『Narbacular Drop』というゲームが実質的な原型となっている[2]ことが挙げられる。同作の出来を見たValve Softwareの社長に見初められ、制作チームの全員がValve Softwareに就職し、Narbacular DropはSourceエンジン上で基本となるアイデアはそのままに、このような形で製品化されたのである。
なお、続編のPC版はユーザーが作ったステージなどを導入できる。
関連項目
- Valve Software
- ハーフライフ2
- ハーフライフ2:エピソード2
- Steam
- The Orange Box
- Prey - 同移動システムが登場する2006年タイトル
- Portal 2
- GLaDOS - 音声ガイドおよびボスキャラクター
- Still Alive - エンディング曲
脚注
- ^ “Portal is FREE!” (英語). Steam. 2010年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月30日閲覧。
- ^ “[GDC07#01]ValveのKim Swift氏が,プロジェクト「Portal」を語る”. 4Gamer.net. (2007年3月6日) 2016年12月30日閲覧。