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'''中崎 タツヤ'''(なかざき タツヤ、[[1955年]][[8月11日]] - )は、[[日本]]の[[漫画家]]。
[[愛媛県]][[西予市]]生まれ、[[愛知県]]育ち。[[名古屋市立工芸高等学校]]卒業。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[1978年]]『無題』(『[[週刊漫画TIMES]]』)でデビュー。代表作に『身から出た鯖』『[[じみへん]]』など。いわゆる[[ギャグ漫画#不条理ギャグ漫画|不条理漫画]]ブームの頃に登場したが、逆に条理を徹底的に詰めるスタイルを好み、登場人物が議論したり自問自答したりする描写が多い。代表作の『じみへん』というタイトルは[[ジミ・ヘンドリックス]]の通称から取ったもの。
1978年『無題』(『[[週刊漫画TIMES]]』)でデビュー。代表作に『身から出た鯖』『[[じみへん]]』など。いわゆる[[ギャグ漫画#不条理ギャグ|不条理漫画]]ブームの頃に登場したが、逆に条理を徹底的に詰めるスタイルを好み、登場人物が議論したり自問自答したりする描写が多い。代表作の『じみへん』というタイトルは[[ジミ・ヘンドリックス]]の通称から取ったもの。


作品に[[スクリーントーン]]をほとんど使用せず、使用した際にコマ枠に「トーン初使用」と走り書きをしたこともある。
作品に[[スクリーントーン]]をほとんど使用せず、使用した際にコマ枠に「トーン初使用」と走り書きをしたこともある。


[[1992年]]、『問題サラリーMAN』で第38回[[文藝春秋漫画賞]]受賞。また、[[TBSテレビ|TBS]]系の[[単発特別番組枠]]「[[THE・プレゼンター]]」で『[[中崎タツヤスーパー ギャグシアター]]』として、作品の一部がオムニバス形式でアニメ化された。その際に、作者本人も後ろ姿だけではあるが登場した。キャストは[[三宅裕司]]や[[小倉久寛]]、劇団[[スーパー・エキセントリック・シアター]](SET)が出演。ビデオ化もされている。
1992年、『問題サラリーMAN』で第38回[[文藝春秋漫画賞]]受賞。また、[[TBSテレビ|TBS]]系の[[単発特別番組枠]]「[[THE・プレゼンター]]」で『[[中崎タツヤ スーパーギャグシアター]]』として、作品の一部がオムニバス形式でアニメ化された。その際に、作者本人も後ろ姿だけではあるが登場した。キャストは[[三宅裕司]]や[[小倉久寛]]、劇団[[スーパー・エキセントリック・シアター]](SET)が出演。ビデオ化もされている。


[[競輪]]が趣味と公言しており、作中人物の苗字に競輪選手のもの(吉岡神山など)が使われることがある。スポーツ観戦も趣味で、[[日本プロサッカーリーグ]]の[[湘南ベルマーレ]]のファンである<!-- https://web.archive.org/web/20071030210734/http://spi-net.jp/cgi-bin/inspi_diary/View.cgi?CT=tatu&RN=00001&LP=15 -->。
[[競輪]]が趣味と公言しており、作中人物の苗字に競輪選手のもの(吉岡神山など)が使われることがある。スポーツ観戦も趣味で、[[日本プロサッカーリーグ]]の[[湘南ベルマーレ]]のファンである<ref>[https://web.archive.org/web/20071030210734/http://spi-net.jp/cgi-bin/inspi_diary/View.cgi?CT=tatu&RN=00001&LP=15]</ref>。


1995年に夫婦でお遍路を経験。この体験はその後の作品でも時折とりあげられている。
1995年に夫婦でお遍路を経験。この体験はその後の作品でも時折とりあげられている。
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ミニマリストという語が生まれるはるか前から同様の生活スタイルを取っている。不要になるとすぐに物を捨てる性格で、仕事場にも物がほとんどない。そのためすぐに引っ越しができ、頻繁に引っ越すことでも知られる。
ミニマリストという語が生まれるはるか前から同様の生活スタイルを取っている。不要になるとすぐに物を捨てる性格で、仕事場にも物がほとんどない。そのためすぐに引っ越しができ、頻繁に引っ越すことでも知られる。


2000年より、『[[ビッグコミックスピリッツ]]』の公式サイトにて「中崎タツヤ日記」を連載していた。
2000年より、『[[ビッグコミックスピリッツ]]』の公式サイトにて「中崎タツヤ日記」を連載していた。他の作家の日記更新が滞る中で、中崎の日記は更新が頻繁で長期の連載となった。しかし、2009年9月の日記のあとは、2010年に編集担当者が『じみへん』1000回記念プレゼントのお知らせを投稿したのが最後の日記となった。
他の作家の日記更新が滞る中で、中崎の日記は更新が頻繁で長期の連載となった。
しかし、2009年9月の日記<!-- URLから第380回と推測されるが、実際は第294回か? -->のあとは、2010年に編集担当者が『じみへん』1000回記念プレゼントのお知らせを投稿したのが最後の日記となった。<!-- パソコンも捨ててしまったために更新が止まっている{{要出典|date=2015年7月}}。 -->


2015年8月、[[還暦]]を機に断筆し、『じみへん』の連載も終了。前述した性格のため、執筆道具も廃棄する予定とのこと<ref>[http://natalie.mu/comic/news/158131 中崎タツヤが描くシュールギャグ「じみへん」最終巻発売、26年連載の長寿作] - コミックナタリー 2015年8月28</ref>。
2015年8月、[[還暦]]を機に断筆し、『じみへん』の連載も終了。前述した性格のため、執筆道具も廃棄する予定と報じられた<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/158131 |title=中崎タツヤが描くシュールギャグ「じみへん」最終巻発売、26年連載の長寿作|newspaper= コミックナタリー |date=2015-08-28}}</ref>。


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2016年、『じみへん』第20回[[手塚治虫文化賞]]・短編賞を受賞<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/185186|title=手塚治虫文化賞大賞は「鼻紙写楽」&「よつばと!」、新生賞に安藤ゆき|newspaper=コミックナタリー|date=2016-04-27|accessdate=2016-04-27}}</ref>。


== 影響 ==
== 影響 ==
漫画家の[[浜岡賢次]]は中崎のギャグにおける間と作風を理想に挙げている。
漫画家の[[浜岡賢次]]は中崎のギャグにおける間と作風を理想に挙げている。作品自体は少年漫画であるため、直接似た点は少ないが、単行本のフィルアップ4コマなどでオマージュが捧げられている。


== 作品リスト ==
== 作品リスト ==
=== 漫画作品 ===
=== 漫画作品 ===
* [[じみへん]]
* [[じみへん]]
* [[問題サラリーMAN]]
* 問題サラリーMAN
* [[身から出た鯖]]
* 身から出た鯖
* [[中崎タツヤ作品集]]
* [[中崎タツヤ作品集]]
* [[男の生活]]
* [[男の生活]]
* [[ひつこいんだから]](全1巻)
* [[ひつこいんだから]](全1巻)

=== 共著 ===

* 「大丈夫かい山田さん!」([[バジリコ (出版社)|バジリコ]]、島本慶との共著)


=== テレビアニメ ===
=== テレビアニメ ===
* [[中崎タツヤスーパー ギャグシアター]]
* [[中崎タツヤ スーパーギャグシアター]]


=== エッセイ ===
=== エッセイ ===
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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[[Category:日本の漫画家]]
[[Category:日本の漫画家]]

2024年10月5日 (土) 15:52時点における最新版

中崎タツヤ
生誕 (1955-08-11) 1955年8月11日(69歳)
日本の旗 愛媛県西予市
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1978年 - 2015年
ジャンル ギャグ漫画
不条理漫画
代表作じみへん
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中崎 タツヤ(なかざき タツヤ、1955年8月11日 - )は、日本漫画家

愛媛県西予市生まれ、愛知県育ち。名古屋市立工芸高等学校卒業。

概要

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1978年、『無題』(『週刊漫画TIMES』)でデビュー。代表作に『身から出た鯖』『じみへん』など。いわゆる不条理漫画ブームの頃に登場したが、逆に条理を徹底的に詰めるスタイルを好み、登場人物が議論したり自問自答したりする描写が多い。代表作の『じみへん』というタイトルはジミ・ヘンドリックスの通称から取ったもの。

作品にスクリーントーンをほとんど使用せず、使用した際にコマ枠に「トーン初使用」と走り書きをしたこともある。

1992年、『問題サラリーMAN』で第38回文藝春秋漫画賞受賞。また、TBS系の単発特別番組枠THE・プレゼンター」で『中崎タツヤ スーパーギャグシアター』として、作品の一部がオムニバス形式でアニメ化された。その際に、作者本人も後ろ姿だけではあるが登場した。キャストは三宅裕司小倉久寛、劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)が出演。ビデオ化もされている。

競輪が趣味と公言しており、作中人物の苗字に競輪選手のもの(吉岡・神山など)が使われることがある。スポーツ観戦も趣味で、日本プロサッカーリーグ湘南ベルマーレのファンである[1]

1995年に夫婦でお遍路を経験。この体験はその後の作品でも時折とりあげられている。

ミニマリストという語が生まれるはるか前から同様の生活スタイルを取っている。不要になるとすぐに物を捨てる性格で、仕事場にも物がほとんどない。そのためすぐに引っ越しができ、頻繁に引っ越すことでも知られる。

2000年より、『ビッグコミックスピリッツ』の公式サイトにて「中崎タツヤ日記」を連載していた。他の作家の日記更新が滞る中で、中崎の日記は更新が頻繁で長期の連載となった。しかし、2009年9月の日記のあとは、2010年に編集担当者が『じみへん』1000回記念プレゼントのお知らせを投稿したのが最後の日記となった。

2015年8月、還暦を機に断筆し、『じみへん』の連載も終了。前述した性格のため、執筆道具も廃棄する予定と報じられた[2]

2016年、『じみへん』が第20回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞[3]

影響

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漫画家の浜岡賢次は中崎のギャグにおける間と作風を理想に挙げている。作品自体は少年漫画であるため、直接似た点は少ないが、単行本のフィルアップ4コマなどでオマージュが捧げられている。

作品リスト

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漫画作品

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共著

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  • 「大丈夫かい山田さん!」(バジリコ、島本慶との共著)

テレビアニメ

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エッセイ

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脚注

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外部リンク

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