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「播州赤穂駅」の版間の差分

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単式・島式(2・3番のりば)の複合型2面3線の[[プラットホーム|ホーム]]を持ち<ref name="zeneki"/>、列車交換や折り返しに対応した[[地上駅]]になっている<ref name="zeneki"/>。[[橋上駅|橋上駅舎]]を有する<ref name="zeneki"/>。[[改札|改札口]]は1ヶ所のみ<ref name="kounai">{{Cite web |url=http://www.jr-odekake.net/eki/premises.php?id=0611103 |title=播州赤穂駅|構内図:JRおでかけネット |publisher=西日本旅客鉄道 |accessdate=2015-05-12}}</ref>。ホーム間は跨線橋で連絡する<ref name="zeneki"/>。


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自由通路により南北を徒歩による通り抜けが可能<ref name="kounai"/>。観光情報センターが設置されている。 [[キヨスク]]が駅開設と同時に営業を開始したが、2016年3月に閉店している<ref>[http://www.ako-minpo.jp/news/10958.html 赤穂駅のキヨスク 15日で閉店] - 赤穂民報(2016年3月14日)</ref>。
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2021年12月13日 (月) 09:28時点における版

播州赤穂駅
駅舎外観(2021年3月)
ばんしゅうあこう
Banshū-Akō
坂越[1] (2.7 km)
(4.0 km) 天和*[1]
地図
所在地 兵庫県赤穂市加里屋328[1]
北緯34度45分23.98秒 東経134度23分35.40秒 / 北緯34.7566611度 東経134.3931667度 / 34.7566611; 134.3931667座標: 北緯34度45分23.98秒 東経134度23分35.40秒 / 北緯34.7566611度 東経134.3931667度 / 34.7566611; 134.3931667
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 A 赤穂線
キロ程 10.5km(相生起点)
姫路から31.2km
大阪から119.1 km
電報略号 ハア
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
4,080人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1951年昭和26年)12月12日[1]
備考 直営駅[1]
みどりの窓口[2]
* この間に貨物駅として西浜駅有り(当駅から2.4km先)
テンプレートを表示
北側駅舎(2010年8月)

播州赤穂駅(ばんしゅうあこうえき)は、兵庫県赤穂市加里屋にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)赤穂線である[1]

概要

赤穂市の中心駅であると同時に、赤穂線における列車運用境界駅でもある。

ICOCAなどのICカード乗車券は当駅以東で2003年11月に、当駅以西へは2018年9月に利用可能となっている[3][4]。また、2018年10月からのPiTaPaのJR西日本ポストペイエリアは当駅が終端駅となる。

現在の駅舎は第3回近畿の駅百選に選ばれている。

歴史

なお、国鉄駅開業前の1921年大正10年)から、国鉄駅開業前日まで赤穂鉄道の播州赤穂駅がこの駅の約700m南側(現在のウエスト神姫赤穂営業所)にあった[1]

駅名

駅名は開業当時、長野県飯田線に赤穂駅(あかほえき、現在の駒ケ根駅[1])が存在したので頭に「播磨国」(兵庫県西部の令制国名)の別称である「播州」を冠したものである[1]が、国鉄JRの旧国名を冠した駅の中で正式な国名ではなく別称である「○州」という呼び方を採用しているのは当駅のみである[9]

これは別称である「○州」を冠する事が国鉄において忌避される傾向が強い(飯山鉄道を戦時買収によって飯山線とした際、一部の駅名に冠されていた「信州」は正式国名の「信濃」に直したりしている)中で例外的なものである[9]。なお、自動車(国鉄バス)線まで目を広げると上州草津駅(現在の草津温泉駅[10]のようなケースもある。

駅構造

単式・島式(2・3番のりば)の複合型2面3線のホームを持ち[1]、列車交換や折り返しに対応した地上駅になっている[1]橋上駅舎を有する[1]改札口は1ヶ所のみ[11]。ホーム間は跨線橋で連絡する[1]

直営駅であり[1]みどりの窓口[11]みどりの券売機設置[2]。また、駅スタンプが設置されている[2]。みどりの窓口営業時間外も駅員は常駐するが、客からの問い合わせは券売機横と改札に設置しているインターホンでコールセンターが対応する[8]

自由通路により南北を徒歩による通り抜けが可能[11]。観光情報センターが設置されている。 キヨスクが駅開設と同時に営業を開始したが、2016年3月に閉店している[12]

のりば

両方向とも全定期列車が当駅始発である。

のりば 路線 方向 行先 備考
1 A 山陽本線(赤穂線) 上り 相生姫路方面
2 N 赤穂線 下り 日生岡山方面 一番列車のみ3番のりば
3 A 山陽本線(赤穂線) 上り 相生・姫路方面  
  • 本項ではJR西日本公式サイトの全域路線図[13]の表記に従い、岡山方面を赤色のNで表記している。
  • 1番のりばは一部の時間帯に、主に岡山方面の列車との接続のない列車が停車する(岡山方面からは1番ホームへの乗り換えがある)。また、1番のりばからも岡山方面への発車は可能であるが、定期列車は設定されていない。
  • 夜間滞泊設定駅。

駅弁

現在は駅弁を発売していない。

かつては相生駅で駅弁を販売していた「エノキ」という業者が当駅でも販売を行っていた[14]。「瀬戸のしゃこめし」のほか、地元にゆかりのある忠臣蔵にちなむ「討入太鼓寿司」「義士弁当」などの商品があった。

利用状況

「兵庫県統計書[15]」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員4,080人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1995年(平成07年) 3,988
1996年(平成08年) 4,049
1997年(平成09年) 3,996
1998年(平成10年) 3,987
1999年(平成11年) 4,114
2000年(平成12年) 3,885
2001年(平成13年) 3,808
2002年(平成14年) 3,718
2003年(平成15年) 3,590
2004年(平成16年) 3,652
2005年(平成17年) 3,812
2006年(平成18年) 3,961
2007年(平成19年) 4,003
2008年(平成20年) 4,013
2009年(平成21年) 3,962
2010年(平成22年) 3,876
2011年(平成23年) 3,831
2012年(平成24年) 3,946
2013年(平成25年) 4,010
2014年(平成26年) 3,890
2015年(平成27年) 4,073
2016年(平成28年) 4,136
2017年(平成29年) 4,138
2018年(平成30年) 4,137
2019年(令和元年) 4,080

駅周辺

駅周辺整備

商業棟

赤穂市が土地と建物を所有し、赤穂駅周辺整備株式会社がプラット赤穂を運営している。

JR播州赤穂駅周辺整備事業の一環として橋上駅舎化された駅舎とともに、2000年(平成12年)12月1日に開業。シネマコンプレックスプラット赤穂シネマ、うかいや書店赤穂店、ザ・ダイソープラット赤穂店のほか、飲食店・医院・美容院・写真店・携帯電話販売店など25店舗が入居した。しかし、商業棟とともに計画していたホテル棟の建設が中断したこと、テナント誘致を円滑に進めるために通常テナント側が負担する費用まで運営会社側で肩代わりをしたこと、またテナント側に有利な歩合制賃料を導入したことなどで収入が伸び悩む一方、で初期投資に必要な必要の大半を金融機関からの借入金で補ったため当初から赤字経営が続き、2002年度(平成14年度)決算で約1億1,500万円の債務超過に陥った。そのため、2003年(平成15年)10月に運営会社は神戸地裁に民事再生を申し立てた[18]。その後経営再建の結果、単年度で黒字が出るまで改善した。

ホテル棟

南側駅舎と連絡橋で直結する東横イン

JR播州赤穂駅周辺整備事業の一環として2008年(平成20年)11月11日に開業。東横イン東横イン播州赤穂駅前として管理運営する。当初、5階建て・102室のホテルが計画され、ワシントンホテルが入居する予定で2001年(平成13年)2月から基礎工事が行われていた。しかし、3月下旬にワシントンホテルは出店条件を管理運営委託方式に変更したのに対して建物の所有者となる赤穂駅周辺整備事業が同意しなかったため、4月に基礎工事が完了した時点で建設が中断された[19]。その後、赤穂市は2006年(平成18年)5月にワシントンホテルの建設予定地だった市有地約2410平方メートルを市内に本店がある事業者へ公募売却することを決定。入札の結果フジタが落札し、11階建て・215室のホテルを建設、東横インが管理・運営することが決まった[20]

年表

  • 1969年(昭和44年) - 赤穂駅北地区区画整理事業が完了する。
  • 1978年(昭和53年) - 駅の北口設置について赤穂市が国鉄に陳情。
  • 1983年(昭和58年) - 赤穂市が駅南東の国鉄用地を取得。
  • 1985年(昭和60年) - 横断歩道橋の設置について赤穂市が国鉄に陳情。
  • 1986年(昭和61年) - 赤穂市の総合計画に自由通路の新設が位置付けられる。
  • 1989年(平成元年)2月 - 赤穂駅周辺土地利用計画が策定される。
  • 1992年(平成4年)2月 - 赤穂駅周辺整備構想が策定される。
  • 1993年(平成5年)
    • 3月 - 赤穂駅周辺整備基本計画が策定される。
    • 7月 - 赤穂市が駅南西の国鉄清算事業団用地を取得する。
  • 1996年(平成8年)2月 - 赤穂駅周辺整備推進計画が策定される。
  • 1998年(平成10年)
    • 6月 - 「赤穂駅周辺整備事業株式会社」が設立される。
    • 10月 - 赤穂駅周辺整備計画が策定される。
    • 12月 - 赤穂市と赤穂駅周辺整備事業株式会社との間で赤穂駅周辺整備事業実施に関する協定が結ばれる。開発事業者(ディベロッパー)には大和ハウスを選定。
  • 1999年(平成11年)
    • 2月 - 赤穂駅周辺整備事業・大和ハウス・赤穂市間で赤穂駅周辺整備に関する基本協定書を締結する。
    • 5月 - 赤穂市議会赤穂駅周辺整備調査特別委員会に基本計画の提出・説明が行われる。
  • 2000年(平成12年)
    • 3月 - プラット赤穂が着工する。
    • 12月1日 - プラット赤穂が開業。
  • 2001年(平成13年)
    • 2月 - ホテル棟が着工する。
    • 4月 - ホテル棟の工事が中断される。
    • 9月 - 赤穂市が赤穂駅周辺整備事業株式会社の収支改善計画や建設が凍結されたホテルの転用計画、北爪照夫市長の給与カットが発表される。
    • 9月 - 赤穂駅周辺整備事業が金融機関から事業資金を借り入れる際、赤穂市が金融機関と損失補償を契約する。
    • 9月 - 赤穂駅周辺整備事業がプラット赤穂を取得する。
  • 2002年(平成14年)12月 - 赤穂駅周辺整備事業が経営コンサルタントに依頼し、経営再建策の検討を始める。
  • 2003年(平成15年)
    • 4月 - 経営コンサルタントによる土地・建物等の売却等、経費削減をまとめた報告書がまとまる。
    • 5月 - 赤穂駅周辺整備事業が大和ハウスを相手に調停を申し立てる。
    • 10月31日 - 赤穂駅周辺整備事業が神戸地方裁判所に民事再生法に基づく申し立てを行う。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月19日 - 赤穂駅周辺整備事業が土地・建物を赤穂市に売却した上で再び市から建物を賃借し、発行済株式を10分の1に減資することなどをまとめた再生計画案を神戸地方裁判所に提出する。
    • 7月29日 - 再生計画案の認可が決定する。
  • 2008年(平成20年)11月11日 - ホテル棟が開業。

その他

  • ICOCAの使用履歴について、当駅は「播赤穂」と表記されている。
  • 2012年3月ダイヤ改正から2014年3月ダイヤ改正まで平日に、山陰本線出雲市駅発当駅止まりの長距離普通列車が設定されていた。運転距離は275㎞であった。逆に出雲市行きの列車は設定されていなかった。

隣の駅

西日本旅客鉄道
A 赤穂線(上り)(全列車 A 山陽本線直通)
新快速(姫路駅まで各駅に停車)・普通(西明石駅以東は快速)
坂越駅 - 播州赤穂駅
N 赤穂線(下り)
播州赤穂駅 - (西浜駅 - 天和駅

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、196頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b c 播州赤穂駅 駅情報 - JR西日本 おでかけネット.2021年12月12日閲覧
  3. ^ ICOCAのご利用エリアが大きく広がります! - 西日本旅客鉄道
  4. ^ 2018年9月15日から近畿から北陸・岡山へ!ICOCAがご利用可能に - 西日本旅客鉄道
  5. ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日) 
  6. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します - 西日本旅客鉄道
  7. ^ いよいよあさってから!ICOCAご利用エリアが備前エリアへ拡大!! - 西日本旅客鉄道.2021年12月12日閲覧
  8. ^ a b 「みどりの窓口」午前8時営業開始に - 赤穂民報(2021年5月28日)
  9. ^ a b 所澤秀樹『鉄道の基礎知識』創元社、2010年、63-64頁。ISBN 978-4-422-24067-1 
  10. ^ なお、群馬県の旧国名である「上野」は上野駅との混同を避けるためJR線では例外的に採用されず、県名の「群馬」を冠して区別している。
  11. ^ a b c 播州赤穂駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2015年5月12日閲覧。
  12. ^ 赤穂駅のキヨスク 15日で閉店 - 赤穂民報(2016年3月14日)
  13. ^ JR西日本全域路線図” (PDF). JRおでかけネット. 2016年4月21日閲覧。 (PDF)
  14. ^ 「“えのき”の駅弁」相生市 海の恵み、ふんだんに 旅情そそる船型の弁当箱 - 神戸新聞(2004年4月15日)
  15. ^ 兵庫県統計書
  16. ^ a b c d 播州赤穂駅|周辺地図・観光情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2015年5月12日閲覧。
  17. ^ 赤穂郵便局
  18. ^ 赤穂駅周辺整備株式会社の経営再建について[リンク切れ]
  19. ^ 「ホテル建設中断」(2001年6月9日付朝日新聞)
  20. ^ 「JR播州赤穂駅前 ホテル『東横イン』進出」(2006年8月26日付神戸新聞)

関連項目

外部リンク