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上記のリメイクとして発売された。各ステージや敵キャラの細分化、[[背景音楽|BGM]]・[[アイテム]]・[[ボスキャラクター]]の追加など色々な要素が組み込まれている。また上記に無い細かい要素として、以下の点が挙げられる。 |
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* 爆雷と機雷が交差した場合、これまでのシリーズではすれ違うだけだったが、『ザ・ディープ』では打ち消しあう。 |
* 爆雷と機雷が交差した場合、これまでのシリーズではすれ違うだけだったが、『ザ・ディープ』では打ち消しあう。 |
2021年11月23日 (火) 09:33時点における版
ディープシリーズ | |
---|---|
ジャンル | 固定画面シューティングゲーム |
開発元 |
セガ ウッドプレイス |
発売元 |
セガ ウッドプレイス |
1作目 |
ディプスチャージ (1977年) |
最新作 |
ザ・ディープ (1988年) |
『ディープスキャン』 (Deep Scan) は、1979年にセガ(後のセガ・インタラクティブ)が開発したアーケードゲームである。当記事では『ディープスキャン』以外にも、同じ流れを組むゲーム陣を時系列で解説する。
各ゲーム共通の説明
- プレイヤーは左右2方向に駆逐艦を動かし、2つのボタンでそれぞれ左右に爆雷を落として、敵の潜水艦を撃破する。
- 潜水艦から発射された機雷に当たると撃沈される。
- 潜水艦のスピードは表示されている数字が小さいほど高速であり、得点は深度が深いほど高得点となっている(おおむね深いところほど移動速度が速い)。
- BGMと言えるものはなく、潜水艦内の探針音と、爆発音のみが流れている。
- 潜水艦の出現はパターン化されている。
- 爆雷の弾薬数は常時最大6発と限られており、6発が画面上に残っていると弾切れを起こす。
ディプスチャージ
ジャンル | 固定画面シューティングゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード[AC] |
開発元 | グレムリン・インダストリー |
発売元 | アメリカはグレムリン、日本は次節参照 |
人数 | 1人 |
発売日 | [AC]1977年 |
- 一番初めに作られたシリーズ。
- このゲームがプレイヤーにとって遊び易いか、ロケーションテストをかなり綿密に行なったため、正式稼動版はかなりの人気となった。
- 基板はIntel 8080版とZ80版の両方がある。
- ちなみに開発したグレムリンは元々ゲーム会社として創業したのではなく、ソナー(魚群探知機)などの海洋精密機器メーカーであったため、電子機器へのノウハウを持っていた。
ディプスチャージの国内版
『ディプスチャージ』の人気は『ブロックくずし』『サーカス』ほどではなかったものの、それに次ぐ人気が出たため、国内でも同じ作品が複数社から発売された。
- ディプスチャージ(エスコ貿易)
- 正規の国内輸入版。その後ほどなく、エスコ貿易もグレムリン同様セガに吸収されている。
- サブハンター(タイトー)
- タイトーはテレビゲームについても黎明期から、米国メーカーからのライセンス生産を積極的に行なっており、このゲームもそれに該当する。サブとはサブマリン(潜水艦)のアメリカ式の略称(アタリには『サブズ』というゲームもある)。故に流通台数も多く、東京都内では1990年代半ばまで稼動が確認されていた。
- ディプスボンブ(セガ)
- タイトルに含まれるボンブという語は爆弾を意味する。
- サブマリン(データイースト)
- 同名のナムコ(今のバンダイナムコゲームス)のエレメカ『サブマリン (ナムコ)』とは無関係。
- センスイカンゲーム(データイースト)
- 上記のを筐体をアップライト式(箱型)からテーブル式に、画面を横長から縦長に、文字を英語からカタカナにし、他のゲームと2in1筐体にしたもの。なおデータイーストによる同種の改良は前述の『サーカス』→『フウセンワリゲーム』でも行なわれている。
ディープスキャン
ジャンル | 固定画面シューティングゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード[AC] |
開発元 | セガ |
発売元 | セガ(後のセガ・インタラクティブ) |
人数 | 1人/2人 |
発売日 | [AC]1979年 |
『ディープスキャン』は、セガが当時発売していた2in1筐体のシリーズ、『スペシャルデュアル』の一つとして発売された。2in1筐体に用意されたものは、『インビンコ』または『カーハント』と一緒に『ディープスキャン』が入っていた。『ディープスキャン』がおまけ扱いとしていたが、こちらがヒットしたため、『ディープスキャン』専用のアップライト筐体も作られた。
セガは『ディプスチャージ』と『ディープスキャン』の間にグレムリンを吸収しセガ・グレムリンとしたため、当時のグレムリンのゲームにはセガにライセンスされたものが多い。『ディプチャージ』から『ディープスキャン』への流れもこの理由による。ヘッドオン基板を使用しているが、この基板自体もセガ・グレムリンが開発したものである。
ディープスキャンからの変更点は、主に以下の通り。
ディプスチャージ | ディープスキャン | |
---|---|---|
色 | 白黒 | カラー |
筐体 | アップライト式 | テーブル式 |
駆逐艦の移動 | ボタン | ジョイスティック |
潜水艦の得点表示 | 2桁 | 1桁 |
駆逐艦が沈没すると | 画面下部に潜水艦と共に表示追加 (得点清算時に、沈没数に応じて減点) |
駆逐艦が全て撃沈されるとゲームオーバー |
ゲームオーバー | 時間制(延長あり) | 残機制 |
- ディープスキャンから独自に追加された内容
- 縦長のモニタで上部3/4がメイン画面となっており、下部の中心にレーダーが表示されている。レーダーには駆逐艦と潜水艦が表示されており、潜水艦の出現位置やタイミングが分かるようになっている。
- 通常の潜水艦を撃破すると、通常の得点とは別にボーナス得点が50点ずつ蓄積され、たまに出現する赤色の潜水艦を撃破すると蓄積されたボーナスが加算される。
ザ・ディープ
ジャンル | 固定画面シューティングゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード[AC] |
開発元 | ウッドプレイス |
発売元 |
ウッドプレイス アイ・ティー・エル |
人数 | 1人/2人 |
発売日 | [AC]1988年 |
上記のリメイクとして発売された。各ステージや敵キャラの細分化、BGM・アイテム・ボスキャラクターの追加など色々な要素が組み込まれている。また上記に無い細かい要素として、以下の点が挙げられる。
- 爆雷と機雷が交差した場合、これまでのシリーズではすれ違うだけだったが、『ザ・ディープ』では打ち消しあう。
- 爆雷降下中、4方向レバーを下に入れると降下速度が速まり、上に入れると遅くなる。
余談だが『ザ・ディープ』を作ったウッドプレイス社は、東京都江東区木場で創業した会社で、木場の「木」と「場」を英語(woodとplace)にしたのが由来。
移植
- 『ディープスキャン』まではマイコン(当時ホビーパソコンをこう呼んだ)にもかなり 移植されており、PET 2001版、MZ-80K/C版、PC-8001版、FM-8版などが存在する。また当時のプログラミング言語であったBASICは、今と比べ処理速度が遅く、アクションゲームが作りにくいという欠点があったが、このシリーズは画面に登場するキャラクターが多いにも関わらず(海をテーマにしているため)速度が遅く、衝突判定(どんなキャラや座標に当たったらどうするか)も簡単なため、BASICによる移植が比較的多く存在した(MZ版は機械語だった)。しかし潜水艦の描写は、当時のマイコンではグラフィック機能が追いつかず、キャラクタグラフィックを使って<<1>>などと表示していた移植も多かった。
- 『ディープスキャン』はセガサターン用ゲームソフト『ダイナマイト刑事』に、おまけとして収録されている。
- 『ザ・ディープ』はタイトル内蔵ゲーム機『レトロビット・ジェネレーション2』に収録されている。