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== 概要 ==
== 概要 ==
刑務所に収監された2匹の[[兎]]とその仲間達が繰り広げる毎日を、独特の[[コンピュータグラフィックス|CG]]表現/リズム感/突飛な笑いのセンスで、ドタバタと[[シュール]]さを兼ね備えた作風で描き出したショートアニメ。[[2006年]]にシーズン1が、[[2007年]]にシーズン2が、[[2008年]]にシーズン3が、[[2011年]]にシーズン4が、それぞれ[[MTVジャパン|MTV Japan]]局のMTV FLASHER枠で毎週月曜24時55分頃から初回放映された。最初はMTVの親会社である米[[バイアコム]]が日本でスタートさせた携帯コンテンツサービスFLUXのために企画され配信された。1回当たり90秒の短い尺は、携帯電話での鑑賞を見込んだためである。[[ポニーキャニオン]]よりDVD化もされた。
刑務所に収監された2匹の[[兎]]とその仲間達が繰り広げる毎日を、独特の[[コンピュータグラフィックス|CG]]表現/リズム感/突飛な笑いのセンスで、ドタバタと[[シュール]]さを兼ね備えた作風で描き出したショートアニメ。[[2006年]]にシーズン1が、[[2007年]]にシーズン2が、[[2008年]]にシーズン3が、[[2011年]]にシーズン4が、それぞれ[[MTVジャパン|MTV Japan]]局のMTV FLASHER枠で毎週月曜24時55分頃から初回放映された。最初はMTVの親会社である米[[バイアコム (1952-2006)|バイアコム]]が日本でスタートさせた携帯コンテンツサービスFLUXのために企画され配信された。1回当たり90秒の短い尺は、携帯電話での鑑賞を見込んだためである。[[ポニーキャニオン]]よりDVD化もされた。


なお、一部を除いて会話と言えるセリフは存在せず、主にBGMと効果音のみの内容となっている。また、シーズン1・シーズン2の最終回では「つづく」というテロップ表示がなされていたが、シーズン3以降からは削除されている。
なお、一部を除いて会話と言えるセリフは存在せず、主にBGMと効果音のみの内容となっている。また、シーズン1・シーズン2の最終回では「つづく」というテロップ表示がなされていたが、シーズン3以降からは削除されている。

2021年11月17日 (水) 09:23時点における版

ウサビッチ
ジャンル シチュエーション・コメディ
スラップスティック
アニメ:ウサビッチ
原作 富岡聡、宮崎あぐり
監督 富岡聡
脚本 富岡聡
キャラクターデザイン 宮崎あぐり
音楽 ちばにゃん
アニメーション制作 カナバングラフィックス
製作 カナバングラフィックス
放送局 MTV Japan
放送期間 シーズン1:2006年
シーズン2:2007年 - 2008年
シーズン3:2008年 - 2009年
シーズン4:2011年
シーズン5:2013年
ZERO:2015年 -
話数 シーズン1:全13話
シーズン2:全13話
シーズン3:全13話
シーズン4:全13話
シーズン5:全13話
ZERO:全13話
テンプレート - ノート

ウサビッチ』(Усавич / USAVICH)は、日本のアニメ作品。制作はカナバングラフィックス

概要

刑務所に収監された2匹のとその仲間達が繰り広げる毎日を、独特のCG表現/リズム感/突飛な笑いのセンスで、ドタバタとシュールさを兼ね備えた作風で描き出したショートアニメ。2006年にシーズン1が、2007年にシーズン2が、2008年にシーズン3が、2011年にシーズン4が、それぞれMTV Japan局のMTV FLASHER枠で毎週月曜24時55分頃から初回放映された。最初はMTVの親会社である米バイアコムが日本でスタートさせた携帯コンテンツサービスFLUXのために企画され配信された。1回当たり90秒の短い尺は、携帯電話での鑑賞を見込んだためである。ポニーキャニオンよりDVD化もされた。

なお、一部を除いて会話と言えるセリフは存在せず、主にBGMと効果音のみの内容となっている。また、シーズン1・シーズン2の最終回では「つづく」というテロップ表示がなされていたが、シーズン3以降からは削除されている。

あらすじ

舞台は、1961年ソビエト連邦時代のロシア。主人公は、刑務所にて相部屋で服役している二羽の、プーチンとキレネンコ。マイペースで唯我独尊、最強無敵のキレネンコと、彼に振り回される苦労人でちょっと間抜けなプーチンという構図は全シリーズを通して共通している。

シーズン1では彼らと看守たちの監獄生活を、シーズン2では脱獄した二羽と民警のカーチェイスを、シーズン3では逃走劇を経て辿り着いたデパート(マフィアの巣窟)にて経営者であるズルゾロフとマフィアの一味を撃退するまでの一連を、シーズン4ではキレネンコの暴走により1階建てとなってしまったデパート跡地に住み着いた二羽とメカネンコ(シーズン3の中盤でプーチンが作り出したキレネンコそっくりのロボット)の改造から様々なトラブルが起こる日常を、シーズン5では、逃亡中に迷い込んだ森の中で出くわしたキレネンコの持つトランクを盗もうとする怪兎・ケダムスキーとのドタバタ劇をそれぞれ描いている。

前日譚にあたるシーズンZEROは本編の3年前である1958年から始まる。謀略により爆殺されたが意識を取り戻したキレネンコ、と同時期に刑務所に収容されたプーチン、看守にいびられながらも監獄生活を楽しんでいた2羽の出会いを描いている。

登場キャラクター

ほとんどがウサギ。セリフとも言えるセリフはほとんどなく、声も一般の声優・俳優ではなく、スタッフが担当している(シーズン4以降は、上野と森村がすべての役をこなしている)。なお、レニングラードとコマネチの鳴き声は効果音を加工したものを使用している。

主要キャラクター

プーチン/Путин/Putin
- 上野大典
緑と白のストライプ模様の囚人服を着たウサギ(ウサビッチZEROで元々の囚人服はほかの囚人と同じく黒と白のストライプだったが緑色のペンキを被ったことで黒の線が緑になったことが明かされた)。体毛は薄茶色。他のウサギと比べて鼻の下が長い間抜け面で、を結び、サンダルを履いている。囚人番号541番。本来は善良な一般市民であり、社会主義体制下で清く正しく労働に従事していたが、二日酔いでたった1日仕事をサボったために[注 1]資本主義者」というレッテルを張られ、3年の懲役を受ける。とはいえ、毎日ただ飯が食べられるので、囚人生活に不満はない模様。1961年8月26日が出所予定日だったが、出所が間近に迫ったある日、靴を買うため監獄の壁を破壊し脱獄したキレネンコに思わず着いて行ってしまい[注 2]、脱獄犯として追われる身となる。結果、1ルーブル(日本円換算で3円ほど[1])の懸賞金がかけられた。
性格は陽気だが、少々間抜け。しかし物事の分別はあるため、いつもキレネンコの動向に肝を冷やしており、時折巻き添えを食らう破目になることもある(彼が作った物のせいで逆にキレネンコが被害を蒙る場合も多い)。また、シーズン3では、登場した際にはキレネンコの背中にしがみついて顔を覗かせて登場しているため、基本的にキレネンコに頼って生きている(キレネンコ本人は気づいていない)。ゆえにキレネンコが瀕死の状態に陥ったときには、キレネンコを必死で蘇生させようとしていた。コサックダンスが大好きで、服役中はひとりでコサックダンスに興じることもしばしば。寝ながら踊っていたこともあった。
手先が非常に器用で、愛用のレンチ1つだけで瞬時に車の修理や改造を行ったり(第22話[注 3])、変圧器を改造してメカネンコ1号を造ったり(第35話)、自分に突きつけられたレーザー銃を一瞬で無害な玩具にしてしまう(第39話)など、驚異的なメカニック技術を持っている。料理の手際もいい[注 4]。食欲旺盛でチキンミートパイなど食べられないものはなさそうである(なぜか魚と人参のステーキは一度も食べることに成功していない[注 5][注 6])。角砂糖を後生大事に舐めていたり手当たり次第に手掴みで食べるなど食事マナーはお世辞にも上品とはいえない[注 7]。原因は不明だがしばしば下痢になる(第24話での下痢は恐らく果物に毒を盛られたため)。上記の二日酔いの通り、非常に酒に弱い体質で、たった一杯のウォッカや一瓶のワインをあおっただけですぐに酔っ払ってしまう上、酒癖もあまり良くない(-6話)[注 8]
また、ゲームやギャンブルは好きだが運に見放されており、あり金を全て注ぎ込んではボロ負けし、毎回身ぐるみを剥がされることになる[注 9]
リズム感覚がかなり良く、レニングラードの鳴き声に異常に驚いた後、キレネンコの放屁を契機としてダンスミュージックを始めたりもする[注 10]。登場人物の中でも声を発する場面が飛び抜けて多い。主なセリフは鼻歌(全シーズン)、いびき(第12話)、涙声(第6話など)、悲鳴(第21話など。主にキレネンコが死んだ時)、笑い声(全シーズン、かすかに「うほっ」と聞こえる)、などである。いずれも担当声優である上野の作り声であるが、地声が出たこともある(第24話など)。
また、49話ではメカネンコ1号の手品に対し「хорошо(ハラショー)」と言うなど、セリフの少ない本作において意味の通った言葉を話す珍しいキャラの一人である。
ウサビッチZEROでは、前述の通り二日酔いで仕事をサボったせいで牢獄にぶち込まれる。当初はキレネンコとは別の監房だったが、最終話でキレネンコのことを気に入ったのか、牢獄の形態が変わったのか、同じ監獄で暮らすようになる。
キレネンコ/Кирененко/Kirenenko
声 - 森村新人→上野大典(シーズン4以降)
赤と白のストライプ模様の囚人服を着たウサギ(囚人服の色はプーチンと同じ理由で赤いペンキを被り変化した)。体毛はピンク。左の耳に安全ピンを1つ(爆死以前は2つ[注 11])刺している。囚人番号04番。元マフィア[注 12]のボスで、現在は死刑囚。キルネンコの双子の弟である[2]。ズルゾロフの裏切りにより兄弟共に爆殺されバラバラになった後、身体を繋ぎ合わされて復活したが、左頭部および右脇腹、左足のパーツが間違って繋げられている。左頭部のパーツはよく取れてしまっており、そのたびに死んでは復活している(パーツが元の位置に収まれば蘇生可能)。性格は冷静で物静か、基本的に他者には無関心である。爆殺前の回想シーンでは常に眉間に皺が寄っている表情だったが(第39話)、キルネンコの頭を脳みそごと繋ぎ合わされた影響か爆殺後は無表情がデフォルトになっている。
筋金入りのシューズコレクターで、普段はスニーカーのことばかりを考えている。シューズの描写がされるようになったのはZEROの-8話「シューズのはじまり」からで、カンシュコフとの取っ組み合いが元で倉庫へ突っ込み、その際に重要な物証として押収されていたキレネンコの私物である黒いカバン(04と書かれた紙が貼ってある)を見つけたことで現在のようになった。
服役時は靴の情報誌を読んだり靴磨きをすることを日課として静かに過ごしていたが、シューズ雑誌に載っていた星柄のスニーカー(銘柄は"САТУРН"、Saturnの意)を手に入れたいが為に脱獄する。懸賞金額は1千万ルーブル(日本円換算で3千万円ほど[1])。これにより、不本意ではあるが、結果的にプーチンを巻き添えにしてしまうこととなる。後生大事に読んでいるシューズ雑誌はシーズン1では無傷だったが、シーズン2になってからは穴が二つ開き、さらにミリツィアによってボロボロに破かれてしまう。その後プーチンによって修復されたものの、しわとつぎはぎが残っている。なお、穴部分はシーズン4によって修復される。
並大抵のことでは驚かない極度のマイペースだが、自分のペースを崩されるとぶちギレて怒り狂い、尋常ではない怪力を発揮して大暴走する(本気を出したものと思われる)。特に自分を狙ってくるカンシュコフやボリスとコプチェフには容赦が無い。普段のキレ方は眉間に皺が寄り表情が険しくなる程度だが、リンチを受ける(睡眠の時間を邪魔される)、大切な雑誌を破られる(靴の雑誌)、12階から落とされる(思うように制裁を加えられない)、大事に保管していたシューズを強引に履かれ破られるなどで怒りが頂点に達すると怪物のような顔つきの「スーパーキレネンコ」となる[3]。その際の力は通常の怒り状態をさらに上回り、カンシュコフ4羽掛かりの銃撃を弾丸を全て手掴みにして防ぎ、自分へ向けて発射されたロケットランチャーの弾を飲み込み、弾が腹中で爆発してもビクともせず、タンクコフの砲撃を頭突きで跳ね返し(第12話)、追ってきた警察車両全てと警官全員の上半身を地面にめり込ませ(第26話)、13階建ての建物を最上階を残して1階層ずつダルマ落としの要領で殴り飛ばし(第38話)、スーパーメカネンコのレーザー攻撃で縦に3等分されても(通常だと瀕死する)すぐに自力で治す(第51話)。雄叫びを上げただけでケダムスキーが吹き飛びコマネチ母(父)が白骨化し(第64話)、空の彼方に飛び出す程のスピードでダッシュする(第65話)など、常識外れの力を発揮する。なお、プーチンはスーパーキレネンコを一度も見たことがない[注 13]
極度の潔癖症であり、よくレニングラードに捕食されて便化するコマネチを汚物と同等と見なし、素手で触ろうとしない(レニングラードには素手で触るが、彼はトイレで生活していた過去がある。シーズン4以降からはコマネチに触れるようになるが、必ずキレる)。基本的に食べられないものはなく(人参が好物)、毒薬を飲んでも身体に一切変調を来たさないが、大量に摂取すると少しだけ酔っ払う。また、睡眠作用のあるキノコも一応は効く。魚とキノコが嫌いなようで、その匂いを嗅ぐと萎えてしまう[注 14]。プーチンと違いナイフとフォークをある程度使いこなせている。また、彼の鞄は収納性抜群であり、第13話ではプーチンの寝床のものを鞄に少しだけ入れているのに対し、彼の寝床のものが全部なくなっていることから、全部入れている模様。第30話では大量の金(札束→金塊宝石)を収納していた。なお、第55話の場面によるとケダムスキーが鞄の中身を漁っている中にニンジンが入っていた。
素手で壁を打ち抜く、潰れたドラム缶に息を吹き込んで膨らませる、身の丈ほどもある岩を片手で投げるなど、その強さは常軌を逸している。ギロチンを受けたり弾丸をくらったり、釜戸に入れられても大抵は無傷で、稀にジェット圧レーザー光線で切断されたりドーピング薬で燃え尽きたり頭蓋骨を外されるなどで瀕死の状態に陥った際も、包帯を巻いたり電圧をかけたりすると復活する離れ業を見せ、ほとんど不死身と言ってもいい。また、連射される機関銃の弾丸をフライパンで打ち返すことができるほどの反射神経動体視力を持つ。
プーチンとは対照的にギャンブルもかなり強い。プーチンに対しては当初は全く興味を示さなかったが、脱獄後は車の修理や運転を任せるなど、僅かながら関心と信頼を寄せるようになってきている。また、5話ではハエ叩きに苦労している隣で呑気にリズムを取っているプーチンをハエ叩きで叩くシーンがあるが、先程までハエに対して怒った表情で叩いていたにもかかわらずプーチンを叩いている時は表情が元に戻っていたため案外ノリや仲は良いと思われる。また、シーズン2でプーチンが誤ってキレネンコのスニーカーの雑誌に穴をあけた際、プーチンに怒るという珍しい場面もあった(第23話)。希にプーチンのせいで死に掛けることがある(第42話など)。声は基本的に発さないため無口かつ寡黙のイメージがあるが、希に唸り声や「ん?」と言う。
ウサビッチZEROでは全身包帯を巻いた姿で登場(0話でプーチンとぶつかった影響で解ける)。当初はうまく体が動かせなかったが、0話で動かせるようになった(おそらく時間が経ったことによる)。マイペースで仕事などには興味がない。
最後の65話で動きの早くなるキノコを食べたケダムスキーを追いかけ捕まえようとするも、メカネンコ2号が用意した丸太の坂で大空高く飛んでいった(この次はウサビッチZEROなので、追いかけたその後の続きの行方は分かっていない)。
レニングラード/Ленинград/Leningrad
第4話で初登場。牢屋トイレに生息していたカエルでそのままプーチンのペットになった(その前にプーチンが餌として角砂糖を与えて結果として育てていたことが判明した(第-3話)。後述のとおりプーチンには恩義を感じている模様である。トイレに住み着いた件に関しては爆弾の爆発から逃れるために住み着いたということになる(第0話))。父譲りの「動くものは何でも捕食する」性質のため、よくコマネチやハエなどを捕食するが、生きたものでなくても目に映るものが何らかの動きを示していればそれをも餌として認識し捕食する[注 15]。シーズン1の第6話で母のシャラポアと面会する。シーズンごとに衣装が異なり、シーズン2では赤のビキニパンツ、シーズン3では青と白の囚人服ルック、シーズン4では壷に入っていた(壷の下はキレネンコと同じオレンジのパンツを穿いている)シーズン5では青の迷彩柄パンツ。プーチンにはある程度好意を寄せている模様で、プーチンを食べようとしていた父親のミハイルを説得していた(第58話)。また、プーチンの責任とは言えないが作業でミスをしてカンシュコフに追いかけられているところをレニングラードの機転で助けたこともある(第-3話)。第65話ではプーチン一行に着いて行くため、ミハイルとシャラポアに別れの挨拶をしている。
ウサビッチZEROではオタマジャクシになったばかりのため、最初は黒ずんでいたがプーチンが餌を与えたことで蛙に成長し現在の色になった。
コマネチ/Команеч/Komanetsyn
第2話で初登場。プーチンがヒヨコの性別選別の作業をしていた際に出会ったオカマヒヨコで、以後牢屋に住みつく。性別はオカマなので一応オスであるが、性別がわからないプーチンが間違えてメスの方へ入れてしまったため、ロウドフのを受けることとなる。ヒヨコながら髭の剃り跡が青々しい。生粋のM体質で、キレネンコやカンシュコフらに制裁を加えられると恍惚とした表情を浮かべる[注 16]。小柄ながら力が強く、プーチンや車を運んで飛べるほどの力を持つ。また、股間を隠すモザイクとしての役割も果たしている。よくレニングラードに食べられ(現時点では合計10回)、そのまま便となって出てくるため(こちらは4回)、キレネンコには汚物扱いされている(コマネチ自身は気付かずに、キレネンコの靴の中に入ったりして、キレネンコの怒りを買うこともある)。
レニングラードに捕食されたりキレネンコに制裁を加えられても死ななかったが、第28話で2階の居酒屋でキレネンコに出された毒薬の煙を吸い死亡して以降幽体となり、体は半透明で頭の上に天使のリングが浮いた姿で行動するようになった。これにより、他者へ憑依する能力を身につけたが、幽体になったにもかかわらずレニングラードに捕食されることもあった。第33話ではズルゾロフに、第38話ではプーチンとキレネンコに憑依しているが、後者はあまりにも一瞬すぎるためスローモーションで見ないと確認しづらい(憑依されたプーチンとキレネンコにはズルゾロフ同様に青髭とまつ毛が生えている)。第39話で生卵に憑依して孵化することにより生き返り、以降幽体となるたびに生卵に憑依して復活している。第40話ではメカネンコ1号の光線によって急激に成長しプーチン達の倍の大きさはあるニワトリへと変化、第43話ではメカネンコ1号に生皮を剥がれTバックを履いていることが判明する。だい45話で妹(弟)が生まれた。第46話では、コマネチ妹(弟)の青髭をメカネンコが剃った所、剃り終えた直後瞬く間に再び元通りに生え揃ってしまった。第52話で逃走したプーチン一行に置き去りにされてしまったが、その後の第56話でプーチンたちに追い着いた。その際コマネチ妹(弟)がメカネンコ2号のビームにより巨大化(成体化)した直後、ケダムスキーの料理の臭いを嗅いだことにより幽霊となり、合流した同じく幽霊のコマネチと感動の再会を果たした。しかし再会を果たした瞬間に2匹とも一つの卵に憑依してしまい新たな1匹のコマネチが誕生した。第57話からのコマネチ(幼体)はコマネチとコマネチ妹(弟)の魂が融合したコマネチである。第65話では空へ飛んで行方不明となったキレネンコの残した雑誌の臭いをプーチンに嗅がされ、警察犬のような役割を担っている。
ウサビッチZEROではどこからか紛れ込んだ親鳥が衝撃により産み落とした卵から孵化した。オタマジャクシから幾分成長したレニングラードに捕食され便としてプーチンが収監されている牢の壁の穴から排出されるなど、これまでと扱いが変わらず終いだった。
メカネンコ1号/Механенко No.1/Mechanenko No.1
シーズン3に登場。ズルゾロフの部下達を追い払うためにプーチンが即興で変圧器を改造して造り出したキレネンコ風のロボット。最初はただ歩くだけのロボットだったが、思いがけず学習能力があり、次第に変な知恵をつけるようになる。空気が全く読めない。なぜか内部には洗面所が内蔵されている。シーズン4でプーチンに様々な機能を付けられていくが、必ず暴走を起こしており、キレネンコの口に無理矢理魚を押し込むなど怖いもの知らずな一面を見せている。第50話で電流の逆流と酒を飲んだことが原因でキレネンコと同じ思考の持ち主となり、第51話では星柄のスニーカーを無理やり履いたためにキレネンコの逆鱗に触れ、自身も限界を超えて「スーパーメカネンコ」化して反撃するもキレネンコには及ばず、建物脇に路上駐車していたモスクビッチに突き刺さった。第52話でボリスらに居場所がばれた際、プーチンの機転でモスクビッチと合体させられ、「メカネンコ2号」となった。

サブキャラクター

シャラポワ/Шарапова/Sharapova
レニングラードの母。息子を探して徘徊していたところ、刑務所から息子の鳴き声を聞いて面会にやってきた。口紅を塗り、ネックレスを付けている。第48話でテレビ電話越しではあるが夫と共に再登場した。
ミハイル/Михаил/Mikhail
レニングラードの父。シャラポアの夫。口ひげを生やしている。シャラポアはレニングラードとほぼ同じくらいの大きさに対し、彼は普通のカエルの数倍の大きさであり、息子が動くものは何でも食べるというのは父譲りであるが、食べる物がレニングラードより大きく、コマネチ母(父)やキレネンコ、ケダムスキーに加えて、メカネンコ2号まで食べる。第48話でテレビ電話越しとして初登場、その後第57話に再登場する。プーチンを捕食しようとするも、レニングラードに説得され、プーチンによって食べた物を全て吐き出す。
コマネチ母(父)/Команеч матери(отец)/Komanetsyn mother(father)
コマネチの母であると同時に父。オカマのニワトリ。コマネチを探して徘徊していたところ、刑務所からコマネチの体臭を嗅ぎつけて面会にやってきた。だが再会直後にコマネチがレニングラードに食べられたのを見て焦って思わずガラスを破ってキレネンコに突っ込み、彼に食べられてしまう。なぜか同種が何羽も存在するようで、以降何度か登場し、キレネンコに殴られたり、車に撥ねられたり、焼かれてキレネンコに食べられたりしている。
ZEROでは、キレネンコの監獄にどこからか紛れ込んでいて、第-10話から不遇な扱い(キレネンコによる騒動に巻き込まれるなど)を受けている面やキレネンコに対して興奮する場面などが描かれている。
ヒヨコ軍団
ロシアのヒヨコたち。シーズン1のロウドフのヒヨコ性別選別の労働において登場。オスメス両方が存在する。成長すると、モスクワコーチン(嘘)というニワトリに成長するが、コマネチとその親と同種かは不明。ブルーレイにおいて、キレネンコらの脱出口から脱走した様子が描かれている。
マトリョーシカ
みんな大好きロシアの民芸品。全シーズンに登場しており、シーズン1ではロウドフの労働や、プーチンの持ち物として、シーズン2以降からは売り物や飾りなどとして登場している。
キルネンコ/Кируненко/Killnenko
シーズン3第39話の回想シーンに登場。左の耳に安全ピンを2つ(爆死以前は1つ)刺している。キレネンコの双子の兄 [2]で、ズルゾロフの裏切りに遭って兄弟共に爆殺され、体をキレネンコと繋ぎ合わせられた(ベースは自分の体のようである、誰が繋ぎ合わせたかは不明)。第39話でコプチェフが持っている指名手配者のファイルでは、彼もまたキレネンコと同じように生存していることが示唆されている(指名手配写真にキレネンコ同様左半面につなぎあわされた傷があり、同情報によれば彼は現在もマフィアを続けているようである)。回想のシーン、写真にある姿ではどちらも普段のキレネンコと同じように無表情である。双子というだけに体毛の色は弟のキレネンコと同じピンクだが、色の濃さはキレネンコよりも若干薄め。懸賞金額はキレネンコと同じく1千万ルーブル。第48話ではテレビ電話で弟と再会し、第58話ではミハイルに食べられていたらしく、キレネンコらと一緒に吐き出された。兄弟ゆえか生活リズムは弟と同様で、普段は無表情だがキレると弟と同じ表情になり、連係プレーでケダムスキーを仕留めたこともある。59話でメカネンコ2号にミサイル(キルネンコがミハイルに共に食べられた時持っていたもの)で空へ飛ばされ行方不明になる。キレネンコは彼に全く興味が無い。
ZEROではキレネンコ同様包帯を巻いており、-7話でキレネンコが履いている靴と自分の靴(左足)を交換した。なおキルネンコは囚人番号がなく、その監獄も登場していない為、刑務所に収監されていない可能性がある。

シーズン1

カンシュコフ/Каньсюков/Kanschkov
声 - 森村新人
囚人を監視する一般看守たち。最低でも五羽以上いることが確認できる。機動隊のを髣髴させる葡萄色のドアを前面に装備し、監獄の出入口にフィットする形で登場してくる。変幻自在なマジックハンドを操って食事体操シャワーなど囚人たちの身の回りの世話をするが、隙あらば囚人たちを虐めようと様々な悪戯を仕掛けてくる[注 17]。看守達は基本的に扉上部から目だけが見えている風貌だが、第3話で微かに登場する後姿や、第13・39話でモスクビッチならび護送車の運転手として僅かに登場した際の姿から、青い制服を着た黄色く口の著しく裂けたウサギであることを窺い知ることが出来る。ただし、ZEROでは一羽のみがその格好をしている。また、この五羽は実は兄弟であることが確認出来る[4]。ZEROに登場した際、最初はドアを装備しておらず、制服の色も青ではなく黒であった。加えてマジックハンド以外に警棒刺又など様々な道具を隠し持っていることだけがアピールされていたが、話が進む毎にドアを前面に装備する様子が見られる(これは五羽がキレネンコ対策で知恵を絞り合った結果、その方法に行き着いたためである)[注 18]。第0話では口の裂けている個体がキレネンコへの報復を企て、日頃の鬱憤晴らしを兼ねた復讐をすべく囚人らの作業中に大量の爆弾を送り込んで爆発させ、結果刑務所は大破[注 19]。その後、囚人たちと共に、倉庫で刑務所を新しく建て直す労働をさせた。12話「リンチの時間」では五羽全員がキレネンコを夜中に不意打ちし夢中でいじくったため、そこから怒り狂ったキレネンコによって出入口ごとレンガで閉じ込められた。
ショケイスキー/Шокеиски/Shocasky
声 - 三橋裕輝
看守のひとり。死神の絵が描かれたドアが目印。カンシュコフと同様マジックハンドを使い、大鎌を自在に操る。キレネンコに毒ガスを嗅がせられ気絶した(第11話)。職務は死刑執行だが、裏ではキレネンコに他の死刑囚の死刑執行ボタンを押す労働をさせている。
ロウドフ/Родов/Roudov
看守のひとり。緑のドアが目印。いつも目は怒っている。体色は赤。マトリョーシカの収納やヒヨコの性別選別など、囚人たちに強制労働させている。ムチを持っている。
ゼニロフ/Зениров/Zenirov
看守のひとり。藍色のドアが目印。ロウドフとセットで登場する。体色は黄緑色で眼鏡をかけている。賃金の支払いを職務としている。ピンはねが大好き。裏にも登場し、キレネンコに札束を渡した。特別版で、ショケイスキーとも共演している。

シーズン2

ロシアの民警「ミリツィア」(ミリシアは民兵だが、この場合は軍隊に対する意味での一般警察)に所属するキャラクターで、全員日本語混じりのロシア語を話す。 彼らが乗っている警察車両のナンバープレートの分類番号は「Дружбу」(ロシア語で「友情」などの意味)、自治体分類番号は「78」で実際のロシア連邦の区分に当てはめるとサンクトペテルブルクの物となる。

ボリス/Борис/Boris
声 - 森村新人
シーズン2・3に登場。ミリツィア(民警)に所属する白黒模様のウサギ。帽子にはソビエト連邦の国旗のシンボル「鎌と槌」がデザインされている。狙撃の名手で、ソ連製のドラグノフ狙撃銃を使ってキレネンコを狙撃し、彼の反撃で投げてきたドラム缶などを最後の一発(プーチンが乗ったままのモスクビッチ)を除いてすべて迎撃した。コプチェフと共にキレネンコを捕まえようとするも、その度に返り討ちに遭っている。なお、彼が狙撃するときはほとんど顔に青筋が出ている。ミリツィアナンバーは0531。第39話でズルゾロフ一味を逮捕した。第51話でコプチェフと共に再登場し、街中にキレネンコの指名手配書を貼っていた。
コプチェフ/Капучев/Kopchev
声 - 上野大典
シーズン2・3に登場。ミリツィア(民警)に所属する紫色のウサギ。腕利きドライバーで、キレネンコの乱暴運転で他の車が次々に崖から落ちるのに対し、すぐに体制を立て直した。左利きであり、第18話では右手でハンドルを操りながら左手で銃を撃つという、ドライブテクニックを見せた。ボリスと共にキレネンコを捕まえようとするも、そのたびに返り討ちに遭っている(シーズン2で彼とボリスが返り討ちに遭うたびに日本語でかすかに「チクショー!」と言っている。)。ミリツィアナンバーは0532。第39話でズルゾロフ一味を逮捕した。第52話でボリスと共に再登場し、街中にキレネンコの指名手配書を貼っていた。
ミリツィアの隊員たち/Члены Мили́ция/Members of the Militsiya
第25話で検問を行っていたミリツィア(民警)の隊員たち。基本的に全員ゴーグルを着用している。ミリツィアナンバーは0794(794年:平安京遷都)・0894(894年:遣唐使廃止)、1192(1192年:鎌倉幕府成立)といった日本の歴史関連の数字を使用している。射撃や車両運転など個々の練度もチームワークも優秀で、第26話で検問を突破したプーチン達を追い詰めるが、キレネンコに全員撃破される。シーズン3では第39話でボリスたちがズルゾロフ一味を逮捕した際に登場。シーズン4の第52話でもボリスらと共に再登場し、逃走を図ったプーチン一行を一斉掃射するもプーチンによってモスクビッチと合体したメカネンコ2号の起動で血の気が引き、大慌てで逃げ惑った。

シーズン3

ズルゾロフ/Зрзолов/Zrzolov
声 - 森村新人
シーズン3に登場。デパート(マフィアの巣窟と化している)の経営者。顔にパンダのような白黒模様があるウサギで、作中に登場するウサギの中で唯一耳が垂れている。いつも側にゾーヤとジリヤの双子姉妹を付けて世話をさせながら、テレビゲーム[注 20]に興じている。毎回手元のコントローラーを操作して様々な仕掛けを発動させ、プーチン達の邪魔をする。普段は童顔を装っているが悪事を働く時には人相が忽然と悪くなる。ナルシストかつ露出狂の気があり、自身のヌード写真を自室に何枚も飾っていたり、デパート7階にあるトイレには彼の裸体を模した小便小僧の像や壁一面(個室を含む)に彼のヌード写真が飾られていたり厳重に警備してある金庫に自分のヌード写真を保管していたりする(この写真は後にブチキレたキレネンコに破られる)。
実はかつてキレネンコと彼の兄のキルネンコのファミリーに部下として直属していた存在で、彼ら兄弟を騙して罠にかけ爆殺した張本人。この他の余罪も含め、100万ルーブル(日本円換算で300万円ほど[1])の懸賞金がかけられており、最後はボリスとコプチェフによって逮捕される[注 21]
ゾーヤとジリヤ/Зоя & Зилия/Zoya & Ziliya
ズルゾロフに寄り添う双子の美ウサギ姉妹。体表の黄色い方がゾーヤ、赤い方がジリヤ。ズルゾロフと出会う前から幾度もパトロンを見つけて貢がせているらしく、姉妹が自身の美貌で貢がせたパトロンは数知れない。第27話では監視カメラに映ったキレネンコを見て驚愕し、第39話ではズルゾロフを置いて、逃げ出した。その後どうなったかは不明。
ズルゾロフの部下達/Мужчины Зрзорова/Zrzolov's men
ズルゾロフの経営するデパートで働く従業員たち。全員が口の部分にファスナーが付いた目出し帽(マスク)を被っており、胸部には担当フロアの数字が描かれている。ズルゾロフが金でかき集めた連中のためチームワークはバラバラ(レスラーコックDJなど)だが、賃金が安いため労働組合を結成している。第39話では一味が連行されている場面がある。
また、ズルゾロフからの電話にはДа(ダー)(ロシア語で「はい」)と言うなど絵柄が全員ほぼ同じでわんさかいるモブキャラにも関わらず案外台詞がある。
チンピラ
シーズン3に登場する、ロシアのチンピラたち。ウォッカと喧嘩が大好きでいつも二日酔い。ナイフを投げる、怖そうな奴ら。キレネンコに毎回投げ飛ばされる。また、ZEROではキレネンコらと同じく刑務所に服役しており、最終話で旧庁舎が爆発した後は、プーチンと同様にカンシュコフの指導のもと、新庁舎の建設という労働を強いられていた。
ズムシャビン/Змушабин/Zmshabin
第31話に登場。ズルゾロフのデパート5階にあるディスコで踊るチンピラ達のうちのひとり。サングラスをかけ、「w」マークが付いた帽子を被っている。キャラクター発案はw-inds.橘慶太による[5]
ズルゾロボ/Зрзоробо/Zrzolobo
シーズン3に登場。ズルゾロフの顔を模した巨大なロボット。胴体部分がないのは予算オーバーで完成しなかったためであり、垂れ耳の部分が腕の役割を果たす。12階でキレネンコとプーチンを待ち構えており、ズルゾロフの手助けもあって一度は撃退に成功したが、スーパーキレネンコによって落下した上階に押し潰された。シーズン4全回でスクラップが確認できる。

シーズン4

メカネンコ2号/Механенко No.2/Mechanenko No.2
シーズン4の最終話およびシーズン5に登場。プーチンが壊れたメカネンコ1号とモスクビッチを組み合わせて作ったロボット。車型で乗ることができ、二足歩行により移動する。外観のフォルムや、物を巨大化させる光線、空気が読めない所などを、メカネンコ1号より継承している。キレネンコとは相性が悪いらしく、59話では、キレネンコをミサイルで飛ばそうとしていたり、62話ではケダムスキーとタッグを組んでキレネンコを罠にかけたりしていた。65話ではヘリコプターの要素を加えられた。ドライバーはプーチン。

シーズン5

ケダムスキー/Кедамски/Kedamsky
声 - 上野大典
第53話にて初登場(なのだが、キレネンコが読んでいる雑誌の裏表紙に彼らしきウサギが載っている)。シーズン4の最終話後、プーチンたちが逃亡中に迷い込んだ森に住み着いている森の怪人。所々に黒い斑がある灰色の毛むくじゃらなウサギで、プーチンやキレネンコよりも一回り大きく、前歯を覗かせてうすら笑ったような大きな口が特徴で左耳が途中で折れ曲がっている。食欲旺盛で、キレネンコの鞄の中で栽培しているニンジンを盗み食いしようと、プーチンたちを付け狙っている。なお、金品には興味がない。見た目に似合わず非常に機敏で、追跡してくるキレネンコよりも速い脚力を持ち合わせており、身体も頑丈でキレネンコのパンチで絨毯にされてしまっても平然としている。森に長く住んでいる為か食事のマナーが悪い。また頭脳が働き、スプーンで穴を掘ることができる。また、話のラストではキレネンコにやられるのが定番のオチである[注 22]。58話ではミハイルに食べられ、63話では、キレネンコによって再びミハイルに食べられそうになったこともある。だが、56話では木の洞から出てきたコマネチの母(父)10羽をキレネンコの隣で一緒に焼いていた。シーズン5最終話でキノコを食べ、追跡にてきたキレネンコがスーパーキレネンコになっても追いつけないほど、足を異常に速くしキレネンコから鞄を奪うも、メカネンコ2号のせいで追跡してきたスーパーキレネンコと共に勢い余って空中に飛び出し、行方不明になる。
ZEROでは「服を着ずに街に出て来ていた」という理由から逮捕され刑務所に収監されていた(囚人番号は05番[注 23])。0話でカンシュコフがキレネンコの監獄に大量の爆弾を入れその爆発に吹き飛ばされてしまった[注 24][注 25]

登場するメカ

モスクビッチМосквич-407/Moskvitch-407
第13話より登場する自動車。車名は「モスクワっ子」の意で男性形(女性形は「モスクヴィチカ」)。元々はカンシュコフが所持していたが、刑務所の前を走っていたところを脱獄直後のキレネンコが奪い取った。本作品に登場するモデルはフロントグリルから407型、フォルクスワーゲン型の旧タイプである。ドライバーは基本的に第16話までがキレネンコ、第17話以降はプーチン。
物語が進行するにつれ見た目はひどくなっていくが、ちゃんと動く。修理とカスタマイズはプーチンが担当。第17話で一度大破するが、第18話では、ところどころラーダカスタム(後述)のパーツをあてがったツギハギがあるものの何事もなかったかのように復活し、さらに第22話で再び大破するも、プーチンの超人的な修理によって様々な機能を追加して再び復活している。
ただ、第26話でミリツィアの総攻撃と、キレネンコの暴走によって天井部分とボンネットが欠落し、かなりボロボロになってしまった。
第27話でズルゾロフのデパートの前で停車して以降登場していなかったが、第51話でデパート跡のビル前の路上にボロボロの状態で駐車されていたことが判明、第52話でボリスらに見つかった際、プーチンの機転でメカネンコと合体することとなり、メカネンコと同じ外装で二足歩行する車「メカネンコ2号」となった。
ちなみに、この自動車のナンバーである「UC 0079」はアニメ「機動戦士ガンダム」の作中における戦争である「一年戦争」が始まった年である。
ラーダЛада/Lada
シーズン2より登場。モスクビッチと並んでロシアを代表する大衆車「ジグリー」(正確にはその前身モデルであるピャチョールカ (VAZ-2101))の輸出仕様車であるが、一般市民が乗っている。なお、実際の生産開始は1970年であり、本作品の年代設定よりも後である。
ラーダカスタム/Обычай Лады/LadaCustom
シーズン2より登場。ボリスとコプチェフが乗るパトカー。燃費はラーダよりもよい。実車はVAZ-21059というロータリーエンジン搭載の民警専用グレード。自動小銃バズーカといった火器類を積んでいる。登場するたびにキレネンコによって破壊されるのがお約束となっている。/БА-20
ソコシャコフ/Сокошаков/Sokosyakov
第20話で登場。ボリスとコプチェフが使用。他にも第25話と第26話で数台検問に使用されていたであろう同型車両が登場している(第20話と26話ではキレネンコに破壊されている)。
第二次大戦中の装甲車、BA-20Mを改造し、機銃の代わりに大砲を搭載した警察用車輌。操縦席の上にウサ耳を収める部分がある。こちらも車体に「78」と数字がペイントされている。
タンクコフ/Танкков/Tankkov
第22話と第24話で登場。ボリスとコプチェフが使用。
ソコシャコフ同様に第二次世界大戦中の戦車、第12話にも登場したKV-2を改造した物で、砲塔の左右に増設した搭乗スペースの上にはウサ耳を収める部分がある。車体前面に「Усавич」(ウサビッチ)とペイントされているほか、砲塔側面の増設スペースに「MS05」とペイントされており、こちらは旧ザクの型番が元ネタらしい。

BGM

音楽監修およびBGMの作曲編曲を務めた上野大典は、プーチンの声も担当している。また、各エピソードの終盤においては、バッハ作曲の教会カンタータ主よ、人の望みの喜びよ」(BWV147『心と口と行いと生活で』より)が頻繁に使用されている。

エピソード

  • 作品の全ては、1話あたり90秒である。
  • 宣伝特別話として、「VMAJの時間」も製作された。

※この作品のみ、ナレーション(上野大典)が入る。

制作々品一覧

シーズン1(2006年)

  1. 第1話「食事の時間」
  2. 第2話「労働の時間」
  3. 第2.5話「労働の時間(裏)」DVD『USAVICH SEASON 1』特典映像のみ収録
  4. 第3話「シャワーの時間」
  5. 第4話「娯楽の時間」
  6. 第5話「ダンスの時間」
  7. 第6話「面会の時間」
  8. 第7話「体操の時間」
  9. 第8話「ギャンブルの時間」
  10. 第9話「おやつの時間」
  11. 第10話「トイレの時間」
  12. 第11話「処刑の時間」
  13. 第12話「リンチの時間」
  14. 第13話「出所の時間」
  15. 第13.5話「旅立ちの時間」BD『USAVICH Blu-rayの時間』特典映像のみ収録

シーズン2(2007年 - 2008年)

  1. 第14話「乱暴運転注意」
  2. 第15話「脇見運転注意」
  3. 第16話「坂道発進注意」
  4. 第17話「狙撃注意」
  5. 第18話「ダンス注意」
  6. 第19話「ミサイル注意」
  7. 第20話「パンク注意」
  8. 第21話「スピード注意」
  9. 第22話「戦車注意」
  10. 第23話「改造注意」
  11. 第24話「偽物注意」
  12. 第25話「検問注意」
  13. 第26話「総攻撃注意」
  14. 第26.5話「ドM注意」BD『USAVICH Blu-rayの時間』特典映像のみ収録

シーズン3(2008年 - 2009年)

  1. 第27話「1階」
  2. 第28話「2階」
  3. 第29話「3階」
  4. 第30話「4階」
  5. 第31話「5階」
  6. 第32話「6階」
  7. 第33話「7階」
  8. 第34話「8階」
  9. 第35話「9階」
  10. 第36話「10階」
  11. 第37話「11階」
  12. 第38話「12階」
  13. 第39話「13階」
  14. 第39.5話「音階」BD『USAVICH Blu-rayの時間』特典映像のみ収録

シーズン4(2011年)

  1. 第40話「クッキングマシン」
  2. 第41話「お掃除マシン」
  3. 第42話「合体マシン」
  4. 第43話「洗濯マシン」
  5. 第44話「ダンスマシン」
  6. 第45話「冷蔵庫マシン」
  7. 第46話「洗面マシン」
  8. 第47話「ゲームマシン」
  9. 第48話「TV電話マシン」
  10. 第49話「手品マシン」
  11. 第50話「暴走マシン」
  12. 第51話「窓拭きマシン」
  13. 第52話「車マシン」

シーズン5(2013年)

  1. 第53話「毛皮の森」
  2. 第54話「かくれんぼの森」
  3. 第55話「キノコの森」
  4. 第56話「コマネチの森」
  5. 第57話「ダンスの森」
  6. 第58話「蛙の森」
  7. 第59話「兄弟の森」
  8. 第60話「穴掘の森」
  9. 第61話「居眠りの森」
  10. 第62話「罠の森」
  11. 第63話「釣りの森」
  12. 第64話「恐怖の森」
  13. 第65話「ダッシュの森」

ZERO(2015年)

  1. 第-12話「復活の始まり」
  2. 第-11話「食事の始まり」
  3. 第-10話「昼寝の始まり」
  4. 第-9話「トイレの始まり」
  5. 第-8話「シューズの始まり」
  6. 第-7話「ドアの始まり」
  7. 第-6話「投獄の始まり」
  8. 第-5話「ダンスの始まり」
  9. 第-4話「仕事の始まり」
  10. 第-3話「カエルの始まり」
  11. 第-2話「発明の始まり」
  12. 第-1話「隣人の始まり」
  13. 第0話「自由の始まり」

受賞歴

メディア作品

いずれもポニーキャニオンより発売。

DVD

  • USAVICH SEASON 1(2008年10月31日発売)
  • USAVICH SEASON 2(2009年2月4日発売)
    • 初回プレス盤のみキャラクターダイカットステッカー・ジャケットポスター封入
  • USAVICH SEASON 3(2009年7月15日発売)
    • 初回プレス盤のみキャラクターダイカットステッカー封入
  • USAVICH DVD-BOX『プチキレ・BOX プラモ付き』(2010年2月17日発売)
    • 初回数量限定生産、キャラクタープラモデル付属、キャラクターダイカットステッカー・ポストカード封入
  • 『USAVICH レンズクリーニング機能付DVD』(2011年7月20日発売)
    • 初回数量限定生産、特製モバイルクリーナー、オリジナルダイカットステッカー封入
  • USAVICH SEASON 4(2011年11月25日発売)
    • 初回数量限定生産、USAVICHペーパー卓上カレンダー、ダイカットステッカー封入
  • USAVICH SEASON 5(2013年9月4日発売)
  • USAVICH ZERO(2015年9月16日発売)

Blu-ray Disc

  • 『USAVICH Blu-rayの時間』(2012年9月19日発売)
    • 初回数量限定生産、デザインステッカー封入

サウンドトラック

  • ウサビッチ オリジナル・サウンドトラック(キレネンコ ver.)(2009年11月18日発売)
    • 初回プレス盤のみダイカットステッカー封入
  • ウサビッチ オリジナル・サウンドトラック(プーチン ver.)(2009年11月18日発売)
    • 初回プレス盤のみダイカットステッカー封入

アプリケーション

スマートフォン用
  • USAVICH JUMP!(2011年8月10日配信)
  • USAVICH ゲームコレクション(2011年10月18日配信)

コンシューマゲーム

『USAVICH ゲームの時間』
バンダイナムコゲームスより2011年(平成23年)12月8日発売のニンテンドーDS専用のコンピュータゲームソフト

パチンコ

『CRウサビッチ パチンコの時間』
豊丸産業より2016年(平成28年)1月12日導入のパチンコ機種。

脚注

注釈

  1. ^ プーチンの動作を見る限り、格闘技の試合を見に行ってお気に入りの選手が勝ったのでその祝杯を挙げた際にしたたか酔っ払って連行されたようである(第-6話)。
  2. ^ 第12話でキレネンコが暴走したため、看守たちの手によってレンガで扉を塞がれていた。
  3. ^ 約2秒程で走行中にパンクしたタイヤを取り替えたり、戦車でバラバラに砲撃された車を、改造をしつつ数秒で修理した
  4. ^ 劇中ではレニングラードやメカネンコ1号の妨害に遭ったために本来の腕前は不明だったが、シーズン5でシチューを作っており、なおかつケダムスキーが彼のシチューを残さず食べた様子から、それなりの味でもある模様。
  5. ^ 魚を食べようとすると、必ず尻尾で叩かれてしまう。魚自体は生でも焼かれるなどして加工済のものでもプーチンに対して同じことをする。
  6. ^ 人参ステーキの件に関しては、メカネンコ1号が彼の口にワインを無理やり飲ませて酔わせてしまっている為。
  7. ^ シーズン4ではフォークを使って食事をするシーンがあるが、フォークに刺したものを大口を開けて一口で食べ切ってしまっている。
  8. ^ とはいうものの、シーズン3において次の階へ行く時には既に酔いから醒めている。
  9. ^ シーズン3においてはルーレットでズルゾロフの妨害に遭い、身ぐるみを剥がされたが妨害が無ければ全て勝つことが出来た。
  10. ^ 各シーズンの5話目(第5話・第18話・第31話・第44話・第57話・第-5話(シーズン0は-1話から数えて5番目となっているので正確には7話目となる。))はこのパターンのストーリーになっており、終わりはレニングラードがコマネチを排泄(シーズン1、シーズン2、シーズン5、シーズン0)、または捕食(シーズン3、シーズン4)して回が終了する。
  11. ^ 安全ピンの数が異なるのは、安全ピンのあるパーツがキルネンコと間違えられた為。キレネンコが瀕死した回の数回は、このパーツが外れることによるものである。
  12. ^ ZEROの表紙において、その通称が「ネンコ・ファミリー」であることが判明した。
  13. ^ シーズン1では熟睡(第12話)。シーズン2ではキレネンコの暴走によって車の中で目を回し気絶(第26話)。シーズン3では12階から転落し地面に埋まって気絶(第38話)。シーズン4ではメカネンコ1号がキレネンコのお気に入りの靴を無理矢理穿いて破れたのを見て気絶(第51話)。シーズン5ではケダムスキーの声に驚き気絶し、その後意識を取り戻したもののスーパーキレネンコの雄たけびを聞いてまた気絶(第64話)。キノコを無理やり食べさせられて気絶(第65話)。ZEROではカンシュコフが投げた爆弾の爆発において気絶(0話)。第8話でキレネンコがギャンブルで繰り出したカードの絵柄は全てこのスーパーキレネンコになっているが、ギャンブルに敗北しプーチンは気絶していた。また、キレネンコは第34話でこの状態でのみ発する雄叫びをあげているが、当の本人の顔が見えないので不明。この時もプーチンはリングの下に逃げ込んだため、キレネンコの様子を見ていなかった。ただし、「USAVICH blu-rayの時間」の表紙でスーパーキレネンコになっているキレネンコをプーチンは見ている。
  14. ^ 萎える様子は耳に表れる。
  15. ^ シーズン3では調理室でプーチンが切り刻んだ野菜を調理しようと鍋へ入れていた所、その野菜を横からすかさず器用に捕食してしまっていた。
  16. ^ 公式では「いじめられるのが好き」と説明されている。
  17. ^ 本編ではその悪戯の悪質さも相俟って最終的にキレネンコの癪に障り、ボコボコにされることが多い。
  18. ^ ZEROでカンシュコフ5羽が装備しているドアは、形状や色がシーズン1のものとかなり異なっている。
  19. ^ 残りの4羽はこの時の爆発に巻き込まれ、囚人らと共に吹き飛ばされている。
  20. ^ スペースインベーダーによく似ているが、敵機種がウサギの頭部の形をしている。なお、実際のスペースインベーダーの発売は17年後の1978年である。
  21. ^ 54話でケダムスキーが持っていた新聞紙には、彼らの逮捕についての記事が掲載されている。
  22. ^ 第53話ではキレネンコの鞄を持って逃げている時に機転を効かせたキレネンコに追いつけられ彼のパンチでじゅうたんにされた。第54話ではプーチンをカムフラージュにしてキレネンコに近づいて鞄を奪うものの、キレネンコの投げ縄でぐるぐる巻きにされた。第55話ではプーチンのシチューに毒キノコを入れようとするが、キレネンコの靴を汚してしまい彼に殴られた挙句自分がキノコを食べてしまい体中にキノコがはえてしまった(その後、キノコはケダムスキーが作るシチューの材料として使われている)。
  23. ^ 刑務所では囚人服を着させてもすぐに脱いでしまっていたらしく、体毛の上から番号が直に書かれていた。
  24. ^ エンドロール上部に映るアニメでは刑務所とは反対方向へ走っていることから脱走した事実が確認出来る。
  25. ^ またその時にたどり着いた場所がシーズン5の舞台となる森であり、以降はそこに住み着いていたということになる。

出典

  1. ^ a b c 2010年2月2日現在。
  2. ^ a b 『USAVICH プチ・キレ・リミテッドカラー・バッグ Book付き』宝島社、2012年 ISBN 9784800205742、CHARACTER CHART 参照(キャラクター相関図において、キルネンコを「キレネンコの双子の兄」と紹介)。
  3. ^ 『USAVICH プチ・キレ BOOK』宝島社、2010年 ISBN 9784796679510、36頁参照。
  4. ^ DVDケース裏面には五羽の関係は兄弟と記されており、末男は陽気で間が抜けているとの説明がされている。
  5. ^ 『USAVICH プチ・キレ BOOK』宝島社、2010年 ISBN 9784796679510、38頁参照。

外部リンク