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「キネティックコネクション」の版間の差分

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前作に続き、アニメーションするパズルのピースを合わせていく[[ジグソーパズル]]となっている。本作ではパズルの絵柄がすべて書き換えられている。本作はパッケージ版の販売は行われず、ディスクライターでの書き換え専用ソフトとなっている。
前作に続き、アニメーションするパズルのピースを合わせていく[[ジグソーパズル]]となっている。本作ではパズルの絵柄がすべて書き換えられている。本作はパッケージ版の販売は行われず、ディスクライターでの書き換え専用ソフトとなっている。


開発はアイレムが行い、ゲーム・デザインは前作を手掛けた種子田定登、柿沼朱里および同社のファミリーコンピュータ用ソフト『[[魔鐘]]』([[1986年]])を手掛けたやまのじゅんが担当、音楽は柿沼と同社のファミリーコンピュータ用ソフト『[[不如帰 (ゲーム)|不如帰]]』([[1988年]])を手掛けた御守郁子が担当、キャラクター・デザインは後に[[カプコン]]から発売された[[ドリームキャスト]]用ソフト『バウンティハンターサラ ホーリーマウンテンの帝王』([[2001年]])や[[ミクシィ|XFLAG]]から配信された[[iOS (Apple)|iOS]]および[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]用ソフト『[[モンスターストライク]]』([[2013年]])を手掛けた岡野修身が担当している。
開発はアイレムが行い、ゲーム・デザインは前作を手掛けた種子田定登、柿沼朱里および同社のファミリーコンピュータ用ソフト『[[魔鐘]]』([[1986年]])を手掛けたやまのじゅんが担当、音楽は柿沼と同社のファミリーコンピュータ用ソフト『[[不如帰 (ゲーム)|不如帰]]』([[1988年]])を手掛けた御守郁子が担当、キャラクター・デザインは後に[[カプコン]]から発売された[[ドリームキャスト]]用ソフト『バウンティハンターサラ ホーリーマウンテンの帝王』([[2001年]])や[[ミクシィ|XFLAG]]から配信された[[iOS]]および[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]用ソフト『[[モンスターストライク]]』([[2013年]])を手掛けた岡野修身が担当している。


本作の発売日は当初は2月15日とされていたが、3月1日に延期されている。一部の雑誌等では5月1日と記載されているものもあるがこれは誤りである。
本作の発売日は当初は2月15日とされていたが、3月1日に延期されている。一部の雑誌等では5月1日と記載されているものもあるがこれは誤りである。

2021年11月10日 (水) 02:35時点における版

キネティックコネクション
ジャンル パズルゲーム
対応機種 MSX2
開発元 種子田定登
発売元 ソニー
デザイナー 種子田定登
人数 1人
メディア 3.5インチフロッピーディスク
発売日 日本 198610211986年10月21日
ヨーロッパ 1986年
その他 型式:HBS-G051D
テンプレートを表示

キネティックコネクション』 (Kinetic Connection) は、1986年10月21日に日本のソニーから発売されたMSX2パズルゲーム

16個から最大48個あるピースの四角いパズルを完成させるジグソーパズル。ただし、普通のジグソーと異なる点はピースがアニメーションで動いていることである。これによりピース数は少ないながらも難易度が飛躍的に高まり、コンピュータゲームならではのパズルに仕上がっている。

同年11月28日ファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフトとしてアイレムから『きね子』のタイトルで発売され、1991年にはゲームギア用ソフトとしてセガから発売されている。また、北米では1986年にコモドール64用ソフトとしても発売された。

オリジナル版の開発は種子田定登が行い、ディスクシステム版の音楽は同社の『スーパーロードランナー』(1987年)を手掛けた柿沼朱里が担当している。

ディスクシステム版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂を獲得した。

ゲーム内容

システム

16個から最大48個まであるパズルのピースを合わせて絵を完成させることを目的としている。ぱずるのピースはそれぞれがアニメーションで動いているため、単純な絵合わせではない事が特徴となっている。また、ピースの向きは一定ではなく、ピースを回転させなければ正しい配置にならない場合もある。

収録パズル

ディスクシステム版の収録パズルは以下の通りとなっている。

No. ステージ名
1 シーブリーズ
2 トミー・ザ・パイロット
3 ポンポコ タヌキ
4 アクアリウム
5 SF インベーダー
6 タップ・タップ・タップ
7 メイジアン
8 サイエンス ラボ
9 ケイオス
10 リコレクション

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 きね子 日本 198611281986年11月28日
ディスクシステム アイレム アイレム ディスクカード両面 IFD-KIN
2 Kinetic Connection アメリカ合衆国 1986年
コモドール64 エレクトロニック・アーツ エレクトロニック・アーツ フロッピーディスク - アーケード版の移植
3 Kinetic Connection 日本 199103291991年3月29日
ゲームギア セガ セガ ロムカセット G-3401
ディスクシステム版
  • ディスクシステム版『きね子』は販売専用で、ディスクライターによる書き換えサービスには供されなかった。ただし、1987年3月1日よりパズルを差し替えた続編『きね子II』が書き換え専用でリリースされている。
ゲームギア版
  • 画面解像度の都合のため、ピース数は16ピース固定。その代わり、ピースの入れ替え方に「任意の2ピース交換」「15パズル方式」「ルービックキューブ方式(1つの行・列のピースが揃ってスライドする)」の3方式が用意されていた。

開発

商品名の由来

アイレムが『キネティックコネクション』のファミリーコンピュータディスク・バージョンに移植している作業中に、開発スタッフ間で「キネコ!」と略して語っていた。いざ商品化の段になって商品名を考案する会議の際にチーフディレクターが、「いつも言っているキネコをそのまま使えばいい」と発言し決定。その時に消費者に不思議なソフトと思ってもらう狙いで、人の名前のように『きね子』とした。しかし、リリース前の評判は悪く、ゲーム誌『ファミコン通信』(後の『ファミ通』)などでは「大阪のおばちゃんがなんかやるゲームやろ?」と囁かれた。[要出典]

スタッフ

ディスクシステム版
  • ゲーム・デザイン:種子田定登、柿沼朱里、やまのじゅん
  • メイン・プログラム:種子田定登
  • アニメーション・プログラム:さいとうひろ、ふなもとめぐ
  • キャラクター・デザイン:TOZONON、SALLY MATSUMOTO、CATHY TANI
  • 音楽、効果音:柿沼朱里、MILTON JOE、ふたみひろし
  • テクニカル・アドバイス:MAHAVISHNU
  • プログラム・システム・サポート:KELLY KAWAMOTO
  • プロダクション・マネージメント:ふたみひろし
  • プロダクション・コーディネーター:スコット津村
  • プロデューサー:たかしまゆき
  • ディレクター:タムテックス

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通33/40点 (FCD)[1]
(ゴールド殿堂)
ファミリーコンピュータMagazine15.01/25点 (FCD)[2]
ユーゲー肯定的 (FCD)[3][4]
ディスクシステム版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、8・9・9・7の合計33点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[1]、レビュアーからは「新しいタイプのパズルゲーム」や「今までのファミコンにはまったくなかったタイプのゲーム」など革新性を高く評価する声が挙げられ、「やり始めると、夢中になる」といった意見や、「タイムを競うって要素もあるから、こりゃ遊べますよ」など肯定的な意見が多数見られた[5]。一方で、「ちょっと取っつきにくい」、「むずかしくて発狂しそう」などの難易度の高さを示す意見や、全10面というボリュームの少なさに関しては一部で不満の声が挙げられた[5]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.01点(満25点)となっている[2]。また同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」では、本作を「単純かつ難解パズルゲーム」と位置付けており、ピース部分がアニメーションによって動いている事で、ピースが少なくても長時間楽しめるとして肯定的に評価した[2]。また、本作に関して「じっくり腰すえて楽しむ、大人のゲームといったところかな?」と総括した[2]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.56 3.33 - 2.56 2.86 2.70 15.01
  • ゲーム誌『ユーゲー』においてライターの罰帝は、アニメーションするピースを組み合わせる事に関して「画期的なパズルなのである」と肯定的に評価し、ファミリーコンピュータ初期においては奇抜なアイデアの作品は多数あったが、本作の奇抜さは群を抜いていたと主張した[3]。また、本作のルールに関しては「理解が難しい」、「バラバラにされた動画を組み立てるのは難解で、ピース数が少なくても苦戦させられる面が多い」など難易度の高さを示唆しているが、音楽面に関してはそれぞれの面に合わせた様々なBGMが用意されている事に関して、「プレイヤーを包み込む斬新な演出は特筆すべきポイントである」と称賛した[3]。さらに、パズルゲームとして新しい方向性を示した事や、難解であるが斬新であった事などから「『隠れた名作』と呼んでしまうには惜しい、意欲的な作品だ」と総括した[3]。その他同誌別号においても、「群を抜いた奇抜さでディスク史に名を残す作品」、「環境BGM的な音も手伝って、印象深さを際立たせている」と絶賛している[4]

きね子II

きね子II
ジャンル パズルゲーム
対応機種 ディスクシステム (FCD)
開発元 アイレム
発売元 アイレム
プロデューサー たかしまゆき
ディレクター タムテックス
デザイナー 種子田定登
柿沼朱里
やまのじゅん
プログラマー 種子田定登
音楽 柿沼朱里
御守郁子
美術 岡野修身
人数 1人
メディア ディスクカード両面
発売日 日本 198703011987年3月1日
その他 型式:IFD-KI2
テンプレートを表示

きね子II』(きねこツー)は、1987年3月1日に日本のアイレムから発売されたパズルゲーム

前作に続き、アニメーションするパズルのピースを合わせていくジグソーパズルとなっている。本作ではパズルの絵柄がすべて書き換えられている。本作はパッケージ版の販売は行われず、ディスクライターでの書き換え専用ソフトとなっている。

開発はアイレムが行い、ゲーム・デザインは前作を手掛けた種子田定登、柿沼朱里および同社のファミリーコンピュータ用ソフト『魔鐘』(1986年)を手掛けたやまのじゅんが担当、音楽は柿沼と同社のファミリーコンピュータ用ソフト『不如帰』(1988年)を手掛けた御守郁子が担当、キャラクター・デザインは後にカプコンから発売されたドリームキャスト用ソフト『バウンティハンターサラ ホーリーマウンテンの帝王』(2001年)やXFLAGから配信されたiOSおよびAndroid用ソフト『モンスターストライク』(2013年)を手掛けた岡野修身が担当している。

本作の発売日は当初は2月15日とされていたが、3月1日に延期されている。一部の雑誌等では5月1日と記載されているものもあるがこれは誤りである。

ゲーム内容

収録パズル
No. ステージ名
1 レ-ダー
2 ミルク・クラウン
3 アスタロス
4 ハタオリ
5 スペース・アンリミテッド
6 トマト
7 ビリカード
8 ポリゴン
9 ヨーチエン
10 レーザー・ファイター

スタッフ

  • ゲーム・デザイン:種子田定登、柿沼朱里、やまのじゅん
  • メイン・プログラム:種子田定登
  • アニメーション・プログラム:さいとうひろ、ふなもとめぐ、EVE、YOX EW
  • キャラクター・デザイン:SAM OKANO(岡野修身)、NA、EVE
  • 音楽、効果音:柿沼朱里、IKKO MIMORI(御守郁子)、LN PROJECT
  • スペシャル・サンクス:MAHAVISHNU
  • プログラム・システム・サポート:KELLY KAWAMOTO
  • プロダクション・マネージメント:ふたみひろし
  • プロダクション・コーディネーター:スコット津村
  • プロデューサー:たかしまゆき
  • ディレクター:タムテックス

脚注

  1. ^ a b きね子 まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年2月1日閲覧。
  2. ^ a b c d 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、92頁。 
  3. ^ a b c d 罰帝 (G-trance)「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト 100選」『ユーゲー 2003 Vol.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション、2003年6月1日、63頁、雑誌17630-2。 
  4. ^ a b 罰帝 (G-trance)「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、53頁、雑誌17630-10。 
  5. ^ a b 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月16日、6頁。 

外部リンク