「レイクライシス」の版間の差分
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『'''RAY CRISIS'''』('''レイクライシス''')は、[[タイトー]]から1998年にアーケートゲームとして発売された2D縦スクロール[[シューティングゲーム]]。『[[レイフォース]]』、『[[レイストーム]]』と続くRAYシリーズの3作目。前作までの要素を引き継ぎつつ、プレイヤーがゲームの進行状況をセーブできるなど実験的要素が盛り込まれた。 |
『'''RAY CRISIS'''』('''レイクライシス''')は、[[タイトー]]から1998年にアーケートゲームとして発売された2D縦スクロール[[シューティングゲーム]]。『[[レイフォース]]』、『[[レイストーム]]』と続くRAYシリーズの3作目。前作までの要素を引き継ぎつつ、プレイヤーがゲームの進行状況をセーブできるなど実験的要素が盛り込まれた。 |
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プラットフォームは、アーケード、[[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]]、[[Microsoft Windows|Windows]](95/98/Me、[[ソースネクスト]]版はXPにも)、[[ |
プラットフォームは、アーケード、[[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]]、[[Microsoft Windows|Windows]](95/98/Me、[[ソースネクスト]]版はXPにも)、[[iOS]]/[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]。<!--アーケード版はTAITO G-Net基板の第1作でもある。 G-NET第1作はカオスヒートとのこと。レイクライシスが第2作かは調査不足のため不明--> |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
2021年11月10日 (水) 01:59時点における版
『RAY CRISIS』(レイクライシス)は、タイトーから1998年にアーケートゲームとして発売された2D縦スクロールシューティングゲーム。『レイフォース』、『レイストーム』と続くRAYシリーズの3作目。前作までの要素を引き継ぎつつ、プレイヤーがゲームの進行状況をセーブできるなど実験的要素が盛り込まれた。
プラットフォームは、アーケード、PlayStation、Windows(95/98/Me、ソースネクスト版はXPにも)、iOS/Android。
ストーリー
シリーズ第一作目『レイフォース』のプロローグとして描かれる。巨大コンピュータネットワークCon-Humanによって人と機械の融合が成功した事で爆発的な技術進化がもたらされ、年号が M.C.(機械世紀/Machinery Century)へと変わった未来。人類は政治や生産など全てをCon-Humanに委ね更なる発展を遂げていたが、同時に人口増加という問題も抱えていた。外惑星への移民計画は、適合する惑星は発見されず凍結。衛星セシリアへの移民計画に一本化せざるを得ない状況となり、この問題は一層深刻化してきていた。
M.C.98年、レスリー・マクガイア博士はクローンをCon-Humanに接続して実験を行っていたが、原因不明の事故により、クローンの意識体はCon-Humanに取り込まれ戻ってこなくなった。Con-Humanはこの意識体を「新たな生命」とみなし、これを人口問題を解決しつつ人類を保護する新たな手段と考え、従来の人類よりも高い優先度で保護するべきものと判断。その新たな生命への過程として、従来の人類の排除計画を選択する。レスリー・マクガイア博士は、この暴走を食い止めるためにCon-Humanの仮想空間ネットワークに接続媒体「ウェイブライダー」で侵入し、Con-Humanの防衛プログラムを排除しつつ、中枢の非常用プログラムへ接触しに向かう。
ゲームシステム
『レイフォース』以来のロックオンレーザーを発展的に継承している。自機が画面の最下段にある状態でレバーを下に入れると、ロックオンサイトが下に移動して画面下端の敵をロックできるようになった。スペシャルアタックは「ラウンドディバイダー」という名称になり、自機から波動を発し、画面内の全ての敵を同時に攻撃する形となった。また、ハイパーレーザーやスペシャルアタックにより入手した点は画面上に表示されるようになった。
前作からの追加要素として
- 侵食率システム
- シャッフルされるもしくは選択可能な前半ステージ
- プレイヤーのプレイ経過の保存
などがある。
ゲーム開始時にイニシャルとパスワードを入力すると、プレイに応じたゲームの進行状況が基板に記録される。記憶領域の都合上、記録できるのは64人分までで、超過した場合は古いデータから消えてしまった。プレイ結果の保存は、プレイヤーが記憶媒体を筐体にセットする形でのサービスが存在した。
ステージ
通常モードは全5ステージ構成。導入部分のステージ1と最終ボスのステージ5は固定で、その間の3ステージは以下の5つのマップのうち3つとなる。主人公が潜り込むコンピュータシステムCon-Humanは人間の脳を模して作られており、ステージはそれぞれ人間の思考を構成する要素の名前となっている。
ステージ | ステージ名 | ボス |
---|---|---|
導入ステージ | Function Part | なし |
昼の都市 | Intelligence Part 知能領域 | Pro-tor |
高空 | Memory Part 記憶地域 | Sem-frey |
砂漠 | Emotion Part 感情領域 | Sem-slut |
水中 | Consciousness Part 意識領域 | Sem-loke |
夜の都市 | Consideration Part 思考領域 | Pro-tor |
最終ステージ | Function Part(error) 導入ステージ エラー突如発生 | なし |
最終決戦 | Self part 自我領域 | Dis-human |
??? | ??? | Infinity |
- 初回プレイ時
- 全42パターンある標準マップセットからランダムに3ステージが選択される。
- 一定条件を満たした場合(後述)
- 5つあるステージから3ステージを任意に選択できる(重複は不可)。
同じステージでも、何番目のステージかで敵の構成やボスの攻撃パターン等が変化し、後に来るほど難易度が高くなる。
ステージ間の区切りは、レイフォースと同様にノンストップで進行。
ステージ4をクリアすると最終ボスDis-Human(ディスヒューマン)との対決になり、これを倒すとノーマルエンディングになる。
ステージ4までで侵食率が100%に達するとその時点で画面が歪んでステージが切り替わり、最終ボスDis-Humanとの対決となる。これを倒すとバッドエンディングになる。
ステージ4クリアまでである条件を満たしている場合、Dis-Human撃破後に真の最終ボスinfinity(インフィニティー)が出現。これを倒すと真のエンディングになる。
infinity(インフィニティー)は、真のボスにふさわしい攻撃をする最強のボスで、スペシャルアタックを食らわしても吸収し、敵の攻撃に変えるほど、多彩な攻撃をしてくる。
家庭用のスペシャルモードでは、ステージ順が固定となり、マップやサウンドにも独自のアレンジが施されており新鮮な感覚でプレイできる。
侵食率システム
ネットワークがCon-Humanにどれだけ侵食されているかが画面端にパーセンテージ表示され、プレイ中にリアルタイムで数値が上下する。これが侵食率システムである。ゲームに登場する敵は全て防衛プログラムで、これらが画面内に留まっていると侵食率が上がり、倒すと侵食率が下がる。倒さずに逃がすと侵食率が大幅に上がる。
侵食率に応じて難度が変わるほか、侵食率が100%に達した場合はペナルティが課される。
ペナルティの内容は、アーケード版、家庭用オリジナルモード、iPhone/Android版では「強制的にランクが最高近くになり最終ボスに移行、エンディングが必ずバッドエンディングになる」。家庭用スペシャルモードでは「60分の1秒ごとに1000点の減点」。
アーケード版では侵食率が80%を超えると救済キャラクターが多数出現するようになり、これを倒すと侵食率が大幅に下がるため、通常のプレイで侵食率が100%に達することはまず無い。
クリア時のボーナスも侵食率が低いほど高くなるが、例外的に90%以上の場合は逆に高くなる。
なお、侵食率とは別に内部で256段階のゲームランクも設定されており、敵の攻撃の激しさなどはこちらで決定される。隠しコマンドで難度MAX設定というものがあるが、これは256段階より更に上の最高難度でランクを固定してプレイするモードであり、その難度は非常に高い。
プレイ経過の保存
TAITO G-Netはプレイヤーのプレイデータを保存する機能を持つ。プレイヤーは初回プレイ時にプレイヤーネームとパスワードを入力。以後、基板はネームごとにプレイ経過を記録する。プレイヤーは再プレイ時にネームとパスワードを入力すれば、プレイ経過(ハイスコア、マップパターンのプレイ状況など)を継続して使用することができる。エントリーした場合の特典として、以下のものが挙げられる。
- ステージスタートの前に、前回プレイ時のマップパターンを使用するか否かを選択できる。
- ハイスコアランキングのネームが自動登録される。
- 自分のハイスコア、プレイ回数などが記録される。
またコマンド入力でもできるが、デフォルトで選択できるようになるものとして、
- 42のマップパターンを全てプレイする(クリアする必要はない)と、自由にマップパターンをセレクトできる。
- ステージ2(エリア1)で上記5ステージを全てプレイしたことがあり、かつ真の最終ボスinfinityを撃破した場合、隠し機体WR-03が選択可能になる。 「infinityを倒す前でも、コインを入れた後「↑→↑→↓↑←AB」と入力することで選べるようになります。ただ、毎回入力が必要なので面倒です」
データは64人分まで保存され、これを超える人数がエントリーした場合は、最も古いデータから順に消去される。
データ管理システムは家庭用でも採用されている。
機体
- WR-01R
- コンピュータネットワークCon-Humanへの接続媒体ウェイブライダーの1号機。前方拡散型の通常ショットと、ロックオンした敵を個別に攻撃するロックオンレーザーを装備。8箇所までロックオンできる。
- WR-02R
- ウェイブライダーの2号機。真正面に発射するレーザーショットと、ロックオンした順に飛翔し攻撃するサンダーレーザーを装備。16箇所までロックオンできる。
- WR-03
- データ保存プレイの特典で、一定条件を満たすと使用できる。全方位ホーミングミサイルと光子魚雷を装備。光子魚雷はロックオンレーザー同様に敵に向かって飛ぶ光の弾で、着弾時に爆発。爆風が残っている間に次の光子魚雷を命中させるとヒット数が上昇する。ヒット数とスコア倍率は等しく、最大255倍。24箇所までロックオンできる。
家庭用移植版
家庭用には、単体でも移植されたほか、前作『レイストーム』とカップリングされ『SIMPLE1500シリーズ Vol.75 THEダブルシューティング ~レイストーム×レイクライシス~』としてもリリースされた。また2017年8月9日には「初の完全移植」を謳ってiOS/Androidにも移植された。
PS/PC版には、アーケード版からの変更点が多い。
- 全ステージセレクト可
- 5つの全ステージを任意に選択できる(重複も可)。その為固定ステージはCONNECT演出前の導入部のみ。
- プレイ画面の変更
- 1人プレイ専用となった為、それに応じて画面レイアウトのアレンジがなされた。
- ローディング画面
- ステージ導入部分のCONNECT演出時やステージクリア時、及びボス前に画面が暗転するローディングがあり、アーケード版とは違ったCONNECT画面とステージクリア画面、ボス出現前にボス名が表示されるダライアスのようなアラート画面の演出がある。その為アーケード版のBGMが途切れることなくステージが進むノンストップ進行は無くなっている。
- ボス耐久力表示のオミット
- ステージボスの周囲に表示されていた耐久力を示すリングオブジェクトがオミット。
- 自機のカラーチェンジ
- 自機のカラーを4パターンから選択できる。
- スペシャルモード
- アレンジされたステージを通しでプレイするモード。ステージ順が固定で、アイテム効果が一新、自機が常にフルパワーなど、多くの変更が加えられている。BGMも新作。コンティニューは無く、スコアが記録されるのは最後までクリアした時のみ。製作者曰く「難易度を最高に設定しサバイバルゲームにするのが本当の遊び方」とのこと。
- ステージ6発生条件の易化
- 「ノーコンティニュー、かつdis-human撃破後の侵食率25%以下」だったものが「コンティニュー5回以内で(侵食率を100%にせずに)5ステージ通してクリア」に変更となった。
- 隠し機体の変更
- アーケード版で隠し機体であったWR-03がデフォルトで使用可能。また、WR3機種全てでinfinityを撃破すると、前作『レイストーム』の機体R-GRAY1・R-GRAY2が出現する。R-GRAYシリーズの性能は、前作『レイストーム』に近く、総合的な攻撃力が高くなるように調整されているが、スペシャルアタックの範囲がやや狭く、画面下端へのロックオンもできない。
- ポケットレイ
- PocketStationにミニゲーム『ポケットレイ』をダウンロードできる。『ポケットレイ』をクリアしたデータをロードすると、スペシャルアタックのゲージ増加速度が3倍になるオプションを選択可能になる。
- アートギャラリー
- スペシャルモードを最後までクリアすると、オプションの項目を選択すると作品を描いたアートギャラリーが見られる。
iOS/Android版のアーケードモードはノンストップ進行も含めてアーケード版を概ね完全移植しているが、PS版と同じくWR-03が最初から使用可能である。またPS版のスペシャルモードと同じBGMを使用した、全ステージを通してプレイする「リミックスモード」が追加されている。ただしリミックスモードのBGM以外の要素はアーケード版準拠であり、R-GRAY系列機は登場せず、infinityの出現条件もアーケード版と同じになっているなど全体的にはアーケード版ベースの移植の趣が強い。
音楽
本作もBGMはZUNTATAのTAMAYO(河本圭代)が担当。本作のサウンドトラックも、ZUNTATA独自の本作のオリジナルストーリーがつづられている。なお、本作のBGMは1つのBGMがステージ1-4を通して流れる仕様で、ステージ2に選択されたステージによりBGMが決まる。家庭用スペシャルモードもこれに準じているが、ステージ構成は固定なので、楽曲もオリジナルの道中用と最終ボス用の新曲がそれぞれ1曲ずつのみである。2017年に配信されたiOS/Android版には下田祐による新アレンジが1曲追加されている。