「仮面浪人」の版間の差分
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* 浪人生の社会的肩書は、たとえ予備校等に通っていても(公的には)「無職」であり、人間関係に於いても交友が限られ、様々なデメリットが生じるが、<br />本来は志望校ではない学校の学生であっても、学生であることで、当然、社会的には「学生」となり、学生としての様々なメリットを享受できる。 |
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* 学生の立場を確保しながら、次年度の入試で第一志望の大学等を目指せる。 |
* 学生の立場を確保しながら、次年度の入試で第一志望の大学等を目指せる。 |
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* 結果的に失敗に終わっても在籍校に残って卒業を目指せる。 |
* 結果的に失敗に終わっても在籍校に残って卒業を目指せる。 |
2021年10月29日 (金) 00:01時点における版
仮面浪人(かめんろうにん)とは、大学に入学・在籍しながら、それとは別の希望する大学や希望する学部の入学試験のための勉強をしている状態にある学生・受験生の日本での俗称。
概要
「仮面」とは、大学に在籍して「学生」の仮面を被っている立場を指して言い「実質的には浪人」のため、こう表現する。メリット・デメリットはあるが、基本的には以下に記すようにデメリットの方が大きいと考えられている。
メリット
- 浪人生の社会的肩書は、たとえ予備校等に通っていても(公的には)「無職」であり、人間関係に於いても交友が限られ、様々なデメリットが生じるが、
本来は志望校ではない学校の学生であっても、学生であることで、当然、社会的には「学生」となり、学生としての様々なメリットを享受できる。 - 学生の立場を確保しながら、次年度の入試で第一志望の大学等を目指せる。
- 結果的に失敗に終わっても在籍校に残って卒業を目指せる。
デメリット
- 「大学生」と「浪人生」の中間という中途半端な状態となるため、在籍校の勉強をしながら希望先の受験勉強をする必要があり、二重に負担が掛かる。
- そもそも、仮面浪人をする理由は「大学に現役合格した」という社会的な体裁をとるためである。遵って、失敗や挫折をした時の保険として在籍校に残れる環境を作っておく必要があり、受験勉強のみに専念できない。
- 確実に合格するために在籍校を捨て石にする場合はこの限りではないが、在籍校を捨て石にする覚悟で勉強しても確実に合格できるとは限らず、結果的には受験に失敗した上に在籍校においても留年ないしは退学するに至るという二重のデメリットを孕む可能性がある。
- 希望の大学に合格できれば在籍校は退学することになるが、旧在籍校への入学の際に納入した学費等は基本的に返還されない。寧ろ、新入学先の学校に入学金や授業料などを支払わなければならないため、経済的な負担が大きい。
その他の用法
「仮面浪人」は他大学の入学試験を目指しているものだが、組織に所属(あるいは内々定を受諾)しながら他組織への就職活動を行っている場合は「仮面就活」と呼ばれる[1]。
著名な仮面浪人経験者
この節の正確性に疑問が呈されています。 |
- 今枝仁(弁護士) - 北九州市立大学商学部で仮面浪人し上智大学法学部へ
- 斎藤英四郎(実業家) - 神戸商業大学で仮面浪人して東京帝国大学経済学部へ
- 三好行雄(国文学者) - 九州帝国大学理学部で仮面浪人して、東京大学へ
- 新井将敬(政治家) - 東京大学理科一類で仮面浪人して東京大学文科一類へ
- 荒川英輔(医師) - 東京大学教育学部で仮面浪人して東北大学医学部へ
- 石黒一憲(法学者) - 京都大学で仮面浪人して東京大学へ
- 石黒圭(言語学者) - 北海道大学で仮面浪人して一橋大学社会学部へ
- 磯田道史(歴史学者) - 京都府立大学で仮面浪人して慶應義塾大学文学部へ
- 菅沼栄一郎(朝日新聞記者) - 慶應義塾大学で仮面浪人して東京大学へ
- 井上ひさし(作家) - 上智大学に在学しつつ弘前大学医学部と岩手医科大学を目指すも挫折
- 江上英樹(編集者) - 早稲田大学で仮面浪人して東京大学へ
- 遠藤周作(作家) - 上智大学で仮面浪人して慶應義塾大学文学部へ
- 佐藤忠志(予備校講師) - 立教大学で仮面浪人して慶應義塾大学へ
- 山口昌男(文化人類学者) - 青山学院大学で仮面浪人して東京大学へ
- 小熊英二(社会学者) - 名古屋大学理学部で仮面浪人して東京大学へ
- 若泉敬(政治学者) - 明治大学で仮面浪人して東京大学法学部へ
- 小島一志(ジャーナリスト・サバキ柔術青水流総裁) - 立教大学で仮面浪人して早稲田大学へ
- 金子洋一(政治家) - 早稲田大学で仮面浪人して東京大学へ
- 佐藤東洋士(学者・学校法人桜美林学園の学園長であり理事長) )- 慶應義塾大学経済学部を中退後、母の勤務先である桜美林大学文学部へ
- 菊池寛(作家) - 東京高等師範学校退学、明治大学退学、早稲田大学(徴兵逃れ)を経て第一高等学校へ
- 草野マサムネ(ミュージシャン) - 東京造形大学で仮面浪人して武蔵野美術大学へ
- 熊坂義裕(政治家) - 東北大学で仮面浪人して弘前大学医学部へ
- 小島茂(社会学者) - 東京外国語大学で仮面浪人して一橋大学へ
- 小寺次郎(外交官) - 東京外国語大学で仮面浪人して一橋大学へ
- 中島静佳(アナウンサー) - 龍谷大学で仮面浪人して千葉大学へ
- 小柴昌俊(物理学者) - 東京明治工業専門学校(現・明治大学理工学部)で仮面浪人して第一高等学校へ
- 斉藤一也(アナウンサー) - 早稲田大学で仮面浪人して東京大学へ
- 佐藤良明(米文学者) - 東北大学で仮面浪人して東京大学へ
- 杉本和行(財務官僚) - 京都大学で仮面浪人し東京大学へ
- 高瀬耕造(アナウンサー) - 関西の大学で仮面浪人して早稲田大学へ
- タケカワユキヒデ(歌手) - 横浜国立大学で仮面浪人して東京外国語大学へ
- 田原総一朗(ジャーナリスト) - 早稲田大学第二文学部で仮面浪人して早稲田大学第一文学部へ
- 武村正義(政治家) - 名古屋大学で仮面浪人して東京大学へ
- 丹下健三(建築家) - 日本大学芸術学部で仮面浪人して東京帝国大学建築科へ
- 土井敏邦(中近東フリージャーナリスト)- 広島大学で医学部を目指して仮面浪人を行っていたが失敗
- 徳井義実(お笑い芸人、チュートリアル)- 花園大学1年時に仮面浪人して関関同立を目指すが失敗
- 中川昭一(政治家) - 慶應義塾大学経済学部を中退し再受験で東京大学文科一類へ
- 中田考(イスラム学者) - 早稲田大学政経学部で仮面浪人して東京大学文科三類へ
- 中竹竜二(元早稲田大学ラグビー蹴球部総監督) - 福岡大学商学部で仮面浪人して早稲田大学人間科学部へ
- 中野聡(歴史学者) - 早稲田大学法学部で仮面浪人して一橋大学法学部へ
- 中原中也(詩人) - 中央大学で仮面浪人して東京外国語大学へ
- 日比野克彦(美術作家) - 武蔵野美術大学で仮面浪人して東京芸術大学へ
- 福井一成(医師) - 東京大学文科二類で仮面浪人して東京大学理科三類へ
- 布施英利(芸術家)- 千葉大学教育学部で仮面浪人して、東京芸術大学美術学部へ
- 松岡洋右(外交官) - 明治法律学校(明治大学の前身)で仮面浪人して東京帝国大学を目指したが外交官試験に目標変更
- 三浦奈保子(アイドル)- 早稲田大学法学部で仮面浪人して東京大学文科三類へ
- 水野良樹(ミュージシャン、いきものがかり) - 明治大学政治経済学部で仮面浪人して一橋大学社会学部へ[2]
- 山本コウタロー(歌手) - 上智大学で仮面浪人して一橋大学へ
仮面浪人の描写がある作品
脚注
- ^ “内定辞退したあの会社 もう一度行ってもいいの?”. 日本経済新聞. (2016年6月29日)
- ^ 水野良樹のブログ 2008年1月20日