「キヤノンRFマウント」の版間の差分
m →採用機種 |
|||
3行目: | 3行目: | ||
[[File:Canon RF28-70mm F2 L USM 07 sep 2018.jpg|thumb|RF28-70mm F2 L USM]] |
[[File:Canon RF28-70mm F2 L USM 07 sep 2018.jpg|thumb|RF28-70mm F2 L USM]] |
||
キヤノンRFマウント(キャノン アールエフ マウント)は[[キヤノン]]・[[キヤノン |
キヤノンRFマウント(キャノン アールエフ マウント)は[[キヤノン]]・[[キヤノン EOSシリーズ|EOS]]の[[35mmフルサイズ|フルサイズ]][[ミラーレス一眼カメラ]]向けのイメージングシステムである[[EOS Rシステム]]の核となる[[レンズマウント]]である。'''RFマウント'''と呼ばれることもある<ref name="価格コム2018.9.6">{{Cite web |url = https://kakakumag.com/amp/camera/?id=12697 |title = キヤノン初のフルサイズミラーレス「EOS R」詳細レポート! |publisher = 価格コムマガジン |accessdate = 2019-12-26 }}</ref><ref name="キヤノンEOS Rシステム特集 Chapter 1">{{Cite web |url = http://photo.yodobashi.com/canon/eosr/chapter1_interview/ |title = キヤノンEOS Rシステム特集 Chapter 1:とことん教えて! EOS “R” |publisher = ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン |accessdate = 2019-12-26 }}</ref>。 |
||
== 沿革 == |
== 沿革 == |
||
{{See also|EOS Rシステム#沿革}} |
{{See also|EOS Rシステム#沿革}} |
||
=== 発表まで === |
=== 発表まで === |
||
キヤノンでは「[[キヤノン EOS M]]」でミラーレス市場に参入し以降[[キヤノン |
キヤノンでは「[[キヤノン EOS M]]」でミラーレス市場に参入し以降[[キヤノン EOSシリーズ#ミラーレス一眼カメラ|EOS Mシリーズ]]を展開していたが、同シリーズでは[[APS-Cサイズ]]の[[固体撮像素子|イメージセンサ]]を採用しており、レンズマウントとしては[[EF-Mレンズマウント]]を開発して採用していた。同シリーズは小型軽量でAPS-Cセンサー向けというコンセプトの特性上、35mmフルサイズの機種を開発したとしてもそのレンズマウントにEF-Mマウントを採用することは技術的に無理があった。当初、EF-Mマウントでフルサイズカメラを実現することも検討したが、目標とする性能が出ないなど、満足のいく結果が得られなかった。こうしたことを受け、キヤノンはフルサイズミラーレスカメラを開発する上で新マウントを採用することとした<ref>{{Cite web |url = https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/551672.html |title = インタビュー:キヤノンに訊く「EOS M」の戦略 |publisher = デジカメWatch |accessdate = 2019-10-23 }}</ref><ref name="ITmedia2018年9月25日">{{Cite web |url = https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1809/25/news123.html |title = なぜ今、カメラ各社が新マウントを出すのか |publisher = ITmedia |accessdate = 2019-10-23 }}</ref><ref>{{Cite web |url = https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1158578.html |title = キヤノン説明会で聞いた「ミラーレス大口径マウントのメリットと実例」 |publisher = デジカメWatch |accessdate = 2019-10-23 }}</ref>。 |
||
=== 発表 === |
=== 発表 === |
2021年10月16日 (土) 21:24時点における版
キヤノンRFマウント(キャノン アールエフ マウント)はキヤノン・EOSのフルサイズミラーレス一眼カメラ向けのイメージングシステムであるEOS Rシステムの核となるレンズマウントである。RFマウントと呼ばれることもある[1][2]。
沿革
発表まで
キヤノンでは「キヤノン EOS M」でミラーレス市場に参入し以降EOS Mシリーズを展開していたが、同シリーズではAPS-Cサイズのイメージセンサを採用しており、レンズマウントとしてはEF-Mレンズマウントを開発して採用していた。同シリーズは小型軽量でAPS-Cセンサー向けというコンセプトの特性上、35mmフルサイズの機種を開発したとしてもそのレンズマウントにEF-Mマウントを採用することは技術的に無理があった。当初、EF-Mマウントでフルサイズカメラを実現することも検討したが、目標とする性能が出ないなど、満足のいく結果が得られなかった。こうしたことを受け、キヤノンはフルサイズミラーレスカメラを開発する上で新マウントを採用することとした[3][4][5]。
発表
2018年9月5日、キヤノンは「EOS Rシステム」を発表し、カメラボディ(キヤノン EOS R)、RFレンズ(RF24-105mm F4 L IS USM、RF50mm F1.2 L USM、RF28-70mm F2 L USM、RF35mm F1.8 MACRO IS STM)、EFマウントとのマウントアダプター[注釈 1]を発表した[6][7][8][9][10]。
2019年2月14日、キヤノンは6機種[注釈 2]のRFレンズの開発発表を行った。同年度中の発売を目指している[11][12]。この発表により、いわるゆ大三元レンズがすべて登場することが明らかにされた[12]。また同日には新たにRFマウントを採用し、エントリーモデルとなるキヤノン EOS RPが発表され、3月14日に発売した[13]
今後
APS-Cサイズ向けの展開に関しては、すでにEF-Mマウントが展開されているが、発表時に「できないことはないが、将来については語れない」としている[7]。
EFレンズで設けられていたさまざまな制約から解放され、従来考えられなかったスペックのレンズの開発が予期される[10]。
機能
マウントデザインには「マウントコアデザイン」という考え方が採用されている[9]。
マウントのフランジバックは従来EFレンズの44mmから20ミリと短くなり、内径はEFマウントと同じ54ミリとなった。EFマウントでは8点だった電子接点の数を12点にするなど、レンズとカメラボディで様々な信号をやりとりする通信システムを新しくしており、フォーカスや絞りデータや手ブレ量やレンズ収差といった撮影に必要なデータや、レンズ上のコントロールリングやレンズ情報表示用のデータ、デジタルレンズオプティマイザー用の信号をやり取りできるようにしており周辺光量補正、歪曲収差補正、色収差補正、回折補正などを含めEFマウントより高速、大容量な通信ができるようになっている[4][9][10]。
EFレンズにマウントアダプターを介してEOS Rシリーズで使用するよりも、レンズ長が短くなる、カメラ内DLO(デジタルレンズオプティマイザ)の搭載や周辺の改良による画質の向上、EVFの高速表示、動画撮影時のリアルタイムの電子的に動画の歪曲収差補正ができることなどのメリットがあるという[14]。
RFレンズにおいてはEFマウントのレンズと同じようにUSM(超音波モータ)やSTM(ステッピングモータ)やIS(手ブレ補正機構)が用いられ、上位機種(Lシリーズ)Lレンズも展開されている。
採用機種
- カメラ
- レンズ・マウントアダプター
- 2019年11月現在計10機種が発売されている
脚注
注釈
- ^ マウントアダプター(EF-EOS R)、コントロールリング マウントアダプター(EF-EOS R)、ドロップインフィルター マウントアダプター(EF-EOS R ※ドロップイン 円偏光フィルター A付)、ドロップインフィルター マウントアダプター(EF-EOS R ※ドロップイン 可変式NDフィルター A付)
- ^ ズーム全域で開放F値2.8の大口径ズームレンズ3機種(“RF15-35mm F2.8 L IS USM”、“RF24-70mm F2.8 L IS USM”、“RF70-200mm F2.8 L IS USM”)、開放F値1.2の大口径中望遠単焦点レンズ2機種(“RF85mm F1.2 L USM”、“RF85mm F1.2 L USM DS”)、高倍率ズームレンズ1機種(“RF24-240mm F4-6.3 IS USM”)
出典
- ^ “キヤノン初のフルサイズミラーレス「EOS R」詳細レポート!”. 価格コムマガジン. 2019年12月26日閲覧。
- ^ “キヤノンEOS Rシステム特集 Chapter 1:とことん教えて! EOS “R””. ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン. 2019年12月26日閲覧。
- ^ “インタビュー:キヤノンに訊く「EOS M」の戦略”. デジカメWatch. 2019年10月23日閲覧。
- ^ a b “なぜ今、カメラ各社が新マウントを出すのか”. ITmedia. 2019年10月23日閲覧。
- ^ “キヤノン説明会で聞いた「ミラーレス大口径マウントのメリットと実例」”. デジカメWatch. 2019年10月23日閲覧。
- ^ "光学の可能性を広げる新イメージングシステム"EOS Rシステム"が誕生 カメラ・レンズで構成する「EOSシステム」がさらに拡大" (Press release). キヤノン. 5 September 2018. 2019年10月11日閲覧。
- ^ a b “フルサイズミラーレスで新たなステージへ キヤノン EOS R 発表会”. デジカメWatch. 2019年10月23日閲覧。
- ^ “キヤノン「EOS R」発表会で実写レビュー+レンズ選びしてきたっ!!”. ascii. 2019年10月23日閲覧。
- ^ a b c キヤノン、フルサイズミラーレスカメラ「EOS R」を発表 デジカメ Watch 2018年9月5日
- ^ a b c “キヤノン、新型マウント「RFマウント」を採用するフルサイズミラーレス一眼「EOS R」誕生。RFレンズ4本と、EFレンズを活用できるマウントアダプター4種も順次発売。”. 株式会社 サロン・エージェンシー. 2019年10月23日閲覧。
- ^ "RFマウントを採用する交換レンズ"RFレンズ"6機種を開発 レンズラインアップの拡充により「EOS Rシステム」を強化" (Press release). キヤノン. 14 February 2019. 2019年10月11日閲覧。
- ^ a b “キヤノンRFマウント用レンズを年内に6本追加。ラインナップは10本に”. flick. 2019年10月23日閲覧。
- ^ “キヤノン、「EOS RP」は3月14日発売。フルサイズミラーレスカメラのエントリーモデル”. phileweb. 2019年10月23日閲覧。
- ^ “「EOS R」開発者が語る EFレンズにはないRFレンズの新機能”. マイナビニュース. 2019年10月23日閲覧。