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2021年10月11日 (月) 01:11時点における版

hiroyuki chiba
出身地 宮城県仙台市
ジャンル
  • ノイズミュージック 
  • インプロヴィゼーション
活動期間 1986年 -
レーベル eerie noise records
公式サイト hiroyuki chiba's website

hiroyuki chiba千葉博之1970年5月29日 - )宮城県仙台市出身。日本ノイズアーティスト。ノイズレーベルeerie noise records[1]の創立者兼オーナー。カットアップスイッチャー[注釈 1]を駆使し「effector[注釈 2]」「oscillator[注釈 3]」「NoiseShaker」「voice」[注釈 4]の4つの音[注釈 5]カットアップし、即興演奏を行うスタイル。身体に残る過去の影響と記憶を表現するノイズアーティスト[注釈 6]。Noise artist who expresses "past influence and memory" remaining in the body.[注釈 7]

経歴

drummer

11歳からドラムを始める。1983年から1987年ドラムを学ぶ[注釈 8][注釈 9]影響を受けたドラマーはスチュワート・コープランドビル・ブルーフォード[注釈 10]

1988年から宮城県仙台市にてR&Rを基本としたスリーピースロックバンドblack joke(ブラックジョーク)[注釈 11]のドラマーとして演奏活動を開始。2本の自主制作カセットをリリース[注釈 12]とオムニバスLPに参加する。

1992年の上京後[注釈 13]チバ大三らとスリーピースロックバンド、イロケクラゲに参加[注釈 14]。3年ほどの活動を経てバンドを脱退後多くのアーティストとの即興演奏のセッションに参加[注釈 15][注釈 16]2000年から2006年にかけて楽典を学ぶ[注釈 17]。この時期は現代美術暗黒舞踏などを好み、JohnZone武満徹ジャスパー・ジョーンズ多田正美らの影響を受ける。2006年に仙台市に帰郷後、black jokeに再加入。同バンドを2010年に脱退[注釈 18]。2010年にチバ大三らと即興演奏ユニットチバチバイトウ[2][注釈 19]」を結成。その後銅鑼やメタルパーカッション、ロートタム等を使用して即興演奏を開始[注釈 20]。また、2010年さがゆきの即興ワークショップを受講している。

noisician

この年に東日本大震災が発生し、hiroyuki chibaも被災した。ノイズDUO原色文学を結成。数回のライブを行いスタジオ録音作のCDRをリリース。

ワンマンライブを決行。この日はじめてハーシュノイズを披露した。

eerie noise records[3]を設立。レーベル名は奇妙なノイズという意味。この時期からカットアップノイズを演奏している。初ソロ作品ROTING MACHINEの制作を行う。

この時期に影響を受けたのはアーティストはFacialmess[注釈 21]

岩手みちのくノイズジャンボリー[4]参加。このイベントではじめてカットアップノイズを演奏した。

Harsh Noise London(UK)のオーナーMike Onabanjoから海外アーティストをeerie noise recordsで紹介してほしいという話がありANIMAL MACHINE やGEN26、RAVEN作品をリリースする。

自身の作品もHarsh Noise Londonからリリースとなる。

スペインのGyakusatsu[注釈 22]、BRUTAROMANIA、Tube Tentacles japanツアー[注釈 23]東京公演のオーガナイズを行う。2017年にeerie noise recordsからリリースしたTube Tentacles/hiroyuki chiba split cassetteが2018年WIRE MAGAZINEUK)のレビューに掲載された[5]。仙台市のライブハウスイベントに初出演。

芸術家の多田正美とコラボレーション[6][注釈 24]双ギャラリー仙台バードランドにて行う。同年、自身のレーベルからブラジルのノイズアーティストGOD PUSSYのCDをリリース[注釈 25]。また、ロシアのノイズアーティスト.NYCTALOPS​.[注釈 26]とのsplitをリリース。

TURBOHALER[7](fromNorway)の仙台公演のオーガナイズを務める[注釈 27]

ポーランドのノイズアーティストPURGISTMAAAA[注釈 28]japan tour仙台公演のオーガナイズを務める。

イギリスのノイズレーベルHarsh Noise LondonからRecycled Tape Series #15: Cloveがリリース。

スロバキアの老舗レーベルDEBILA RECORDS[8]からOgata Tetsuo / Hiroyuki Chiba - Split tape (Recycled, 2019)がリリース。2019年ルインズ仙台公演[9]のオープニングアクトを務める[注釈 29]

シンガーさがゆきの仙台公演を企画[注釈 30]

吉田達也遠藤一元[注釈 31]らとコラボレーションイベントを行う[10][注釈 32]ノイズ界の大御所MACRONYMPHAとのsplitをリリース。

Hugo Esquinca japan tour in sendaiに出演。that's small world in音屋にて目玉湯鯨と共演。

岩手県にて自身主催のノイズイベントを開催。Tribe Tapes[11](US)からI AM MY OWN STRANGER HIROYUKI CHIBA / GREATHUMOUR[注釈 33][12]がリリース。LIKE WEEDS の仙台公演を開催した[13][注釈 34]

スイスのレーベルBAMrecordsNOIZのライブ配信イベントに出演した。[14]

日本を代表するノイズアーティストK2とのsplitをリリース。[注釈 35]この作品は2ヴァージョン存在し、Ver.1はeerie noise recordsから、Ver.2はスペインのMarbre Negreからリリースされた(タイトルは "split hiroyuki chiba /K2")。

週末に他県を廻るWEEKEND TOUR。3マンイベントの開催などライブ活動を加速させている。

主な共演者

吉田達也.さがゆき.多田正美.チバ大三.ikasama宗教.Utku Tavil.PURGIST.MAAAA.

遠藤一元.Kenny sanderson.akio JAMES .千田雄太.etc

機材

カットアップミキサーを中心にオールドスクールのエフェクターを使用している。

ミキサーはALLEN&HEATH ZED10[15]。カットアップミキサーはOriginal trogotronic[16] Joystick 4-Channel Controllerとtrogotronic Joystick 4-Channel Controller prototype.

オシレーターはtrogotronic ms669 Mini Synth.MASF OSC03(hiroyuki chiba custom type[注釈 36])

VOICEにはYAMAHA PICUP MIC[注釈 37]。shakerはOriginal crank sturgeon .エフェクター類はFUZZ/MASF thornoscillator .BOSS FZ-2.

Distortion/DOD FX33[17].FX86B.FX69B.BOSS Mt-2W.MXR fullbore metal.wmd geiger counter.Wah pedal/FULLTONE Clde DLX Wah.endo kazumoto costom

Glitch/ the King of Gear(tKoG) mini Glitch.MASF PAPTIO.S3N super Flutter v2a

フィルター系/DOD MEATBOX.BOSS ODB-3.behringer EQ700.BOSS SYB-5.Sharman filterbank compact.

SAMPLER はローランドsp404sx.

ディスコグラフィー

発売日 タイトル 備考
2011 RGB/原色文学 hiroyuki chiba + Takehiro Ono (noise guitar)
2016 ROTING MACHINE
2017 OS[注釈 38]
2017 5 MINUTES PERFORMANCE SERIES NO1[18][注釈 39]
2017 ANIMAL MACHINE / HIROYUKI CHIBA SPLITS 5 MINIUTES PERFORMANCE SERIES NO.2[注釈 40]
2017 GEN 26[19] / HIROYUKI CHIBA – 5 MINUTES PERFORMANCE SERIES NO.3
2018 HIROYUKI CHIBA / TUBE TENTACLES SPLIT
2018 FLIPPIN IDIOTS[20] / HIROYUKI CHIBA" SPLIT
2019 RECYCLED TAPE SERIES #15 CLOVE HARSH NOISE LONDON
2019 NOISE MUSIC FOR CAPITAN MOU CAPITAN MOU[注釈 41][21]
2019 .NYCTALOPS​.​/ HIROYUKI CHIBA SPLIT
2019 STONEWOMB AND ELAINE / DAVID RAMOS (DAWIN) AND "PAIN CHAIN[22][注釈 42] / HIROYUKICHIBA"​(​CS×2)
2020 OGATA TETSUO / HIROYUKI CHIBA - SPLIT TAPE Debila Records
2020 GYAKUSATSU / HIROYUKI CHIBA SPLITS
2020 REMISSION V/A Solitary Machine Records
2020 MASON / HIROYUKI CHIBA SPLIT
2020 QR​​-​​V​​/​​A#02 QUARANTINE REPORT[注釈 43] Quarantine Report
2020 HIROYUKI CHIBA / MACRONYMPHA SPLIT (CS)
2020 I AM MY OWN STRANGER HIROYUKI CHIBA / GREATHUMOUR Tribe Tapes
2020 HIROYUKI CHIBA LIVE AT SENDAI[注釈 44]
2020 DIVISION FRACTURE / HIROYUKI CHIBA SPLIT (CS)[注釈 45]
2021 HIROYUKI CHIBA / K2 SPLIT (CS)
2021 THE BLOOD OF ANCIENT GODS VOL. 1 V/A[23] humanhood recordings
2021 HIROYUKI CHIBA'S COLLABORATION ARCHIVE BY HIROYUKI CHIBA AND FRIEND[注釈 46][24]
2021 EXPERIMENTAL MUSIC DUE TO TAPE DETERIORATION
2021 ROTING MACHINE(reissue)
2021 split hiroyuki chiba /K2[注釈 47] Marbre Negre
2021 NOW AND THEN BY HIROYUKI CHIBA / GEN26[注釈 48]

出典

  1. ^ eerie noise records site”. 2021年9月28日閲覧。
  2. ^ チバチバイトウ”. 2021年9月30日閲覧。
  3. ^ eerie noise records bandcamp”. hiroyuki chiba. 2021年10月9日閲覧。
  4. ^ ノイズジャンボリー公式ツイッター”. 2021年10月9日閲覧。
  5. ^ WIRE MAGAZINE”. 2021年9月20日閲覧。
  6. ^ #3 July22,2018 Hiroyuki Chiba+Masami Tada”. 2012年9月26日閲覧。
  7. ^ turbohaler”. 2021年9月27日閲覧。
  8. ^ DIY label from Slovenia Fucking with your eardrums since 1995”. 2021年9月25日閲覧。
  9. ^ RUINS東北TOUR 2019”. 2021年10月1日閲覧。
  10. ^ 吉田達也 遠藤一元 千葉博之 Noise Session”. 2021年9月26日閲覧。
  11. ^ tribetapes”. 2021年9月25日閲覧。
  12. ^ i-am-my-own-stranger”. 2021年9月25日閲覧。
  13. ^ LIKE WEEDS LIVE AT SENDAI”. 2021年10月1日閲覧。
  14. ^ BAM records NOIZ イベント”. 2021年10月9日閲覧。
  15. ^ allen-heath.com zed10”. 2021年10月8日閲覧。
  16. ^ trogotronic”. 2021年10月8日閲覧。
  17. ^ DOD/FX33 BUZZ BOX【迷機中の迷機!レジェンド級ノイズマシーン】”. 2021年10月9日閲覧。
  18. ^ 5 MINUTES PERFORMANCE SERIES NO1”. 2021年10月3日閲覧。
  19. ^ gen26”. 2021年10月2日閲覧。
  20. ^ flippinidiots”. 2021年10月2日閲覧。
  21. ^ capitanmou”. 2021年10月2日閲覧。
  22. ^ painchain”. 2021年10月6日閲覧。
  23. ^ Humanhood-Recordings”. 2021年10月8日閲覧。
  24. ^ hiroyuki chiba's collaboration archive”. 2021年10月3日閲覧。

注釈

  1. ^ 主にカットアップノイズの為に作られたスイッチャー。代表されるスイッチャーはTrogotronic社の製品。
  2. ^ エレクトリックギターで使用するエフェクターと同等品である。hiroyuki chibaはオールドスクールなエフェクターを好む。
  3. ^ ノイズミュージックで使われるのはノイズミュージック専用のオシレーター。
  4. ^ ノイズボイズを徳久ウィリアムに師事。
  5. ^ 曲によって出音は異なる。
  6. ^ hiroyuki chiba プロフィール
  7. ^ プロフィール英訳。
  8. ^ ジャズ系とロック系の2人に師事。
  9. ^ 使用楽器はPearl社の赤いドラムセット(型番不明)10tom/12TOM/Ft16/BD22/SD/シンバルはHH/ライド/クラッシュの基本セット
  10. ^ ビル・ブルーフォードのワークショップに参加した。
  11. ^ 編成はギターヴォーカル.ベース.ドラムのトリオ
  12. ^ マスターテープは存在している。バンドはNHKラジオで演奏した。
  13. ^ hiroyuki chibaはこの時期音響会社へ入社し、主にPAと録音の業務についている。1992年頃に不失者やフリクションらが出演したイベントでPAモニターを担当した。1992年から2006年まで東京都在住。
  14. ^ チバ大三ギターボーカル.ベーシスト.hiroyuki chiba はドラムを担当。
  15. ^ この時期のセッションパートナーはパンフルート奏者ウォルティブヘリ。
  16. ^ この時期の使用楽器はTAMA STAR CLASSIC.BD18 TT8 TT10 FT14 SD14.ROOT TAM/GONGBASS/
  17. ^ この時期hiroyuki chibaはライブ活動はしていないが作曲をしている。デモテープも存在する。
  18. ^ 脱退理由はチバチバイトウに参加するため。
  19. ^ チバチバイトウとはギターとパーカッションとダンサーとのユニット。このユニット仙台演劇工房10BOXとAPIA40にて公演を行った。
  20. ^ この時期の使用楽器はスプリングドラムや電動肩もみ器、銅鑼、ロートタム、ゴングバスなど。
  21. ^ FacialmessとLIKE WEEDSは同一人物のユニット.hiroyuki chibaは後にLIKE WEEDSを仙台へ招致する。
  22. ^ Gyakusatsuは スペインのノイズレーベル Marbre Negreのオーナー。[1]
  23. ^ この公演は江古田フライングティ-ポットで開催された。他の演者はhiroyuki chiba.scum.ガバメントアルファ
  24. ^ 多田正美とhiroyuki chibaのコラボレーション。東京都双ギャラリーと仙台市バードランドで開催された。
  25. ^ この当時hiroyuki chibaはGodPussyにBOSS社のHYPERFUZZをプレゼントしている。
  26. ^ .NYCTALOPS.とのコラボレーションがhiroyuki chibaの演奏に非常に影響を与える。使用機材も.NYCTALOPS.に近い。
  27. ^ このイベントではTUBOHARLERのutkuとhiroyuki chibaのセッションを行った。
  28. ^ PURGIST/MAAAA/hiroyuki chibaのセッションの記録がある
  29. ^ hiroyuki chibaのパフォーマンスを見た吉田達也がオファーをした。
  30. ^ この公演ではさがゆきの誘いで突如即興演奏を行っている。この時hiroyuki chibaは楽器を持っていなかった。
  31. ^ 後にhiroyuki chibaは遠藤一元に機材作成の依頼をしている。また電源やケーブルなどについてもたくさんの質問をしている。
  32. ^ 吉田達也 + 遠藤一元 + 千葉博之が各ソロ + デュオ + トリオでのライヴ・セッションを開催 | AVE | CORNER PRINTING (ave-cornerprinting.com)
  33. ^ 詩人Anne Sextonのポエントリーリーディングを題材に音源を製作してほしいとの依頼があり製作された。
  34. ^ イベントタイトルはLIKE WEEDS live at sendai.LIKE WEEDS/hiroyuki chibaのセッションの記録も残されている。この時の対バンに仙台の伝説のバンドobsも招待している。
  35. ^ 二人のコラボレーション企画は2016年頃から話が進んでいた。hiroyuki chibaが当時K2に送った音源はノイズではなく即興で録音されたもの。
  36. ^ osc03は電池式でプラスチックケース仕様である。演奏中電池が切れることがあり音が途中で無音になることがありDCケーブル仕様にした。またケースが壊れやすくアルミケースにカスタマイズした。
  37. ^ picup micを口にくわえて声を拾っている。
  38. ^ OSとはオペレーティングシステムの他、骨という意味。
  39. ^ 5 MINUTES PERFORMANCE SERIESは五分のノイズミュージックを収録する企画。Vol.1は廃盤。
  40. ^ この作品5 MINUTES PERFORMANCE SERIES No.2も現在廃盤
  41. ^ [2]アルゼンチンのノイズレーベル
  42. ^ PAIN CHAINはアメリカの女性ノイズアーティスト。Mutual Aid recordsのオーナー。
  43. ^ BrazilのレーベルQuarantine ReportによるVA
  44. ^ 2019年PURGISTとMAAAAの仙台公演とルインズ仙台公演で演奏したパフォーマンス音源を収録している。
  45. ^ この作品以降eerie noise recordsのアートカバーは黄色と黒に統一される。
  46. ^ Utku Tavil. PRUGIST. MAAAA. KENNY SANDERSONとhiroyuki chibaがライヴで演奏したセッションが収録されている。
  47. ^ HIROYUKI CHIBA / K2 SPLIT (CS)のヨーロッパバージョン。収録されている内容はHIROYUKI CHIBA / K2 SPLIT (CS)と同様だがアートカバーとタイトルが別。
  48. ^ この作品は2017年にリリースしたGEN 26 / HIROYUKI CHIBA – 5 MINUTES PERFORMANCE SERIES NO.3のリイシューと新作を収録した作品。

外部リンク