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2021年9月11日 (土) 23:58時点における版
デトロイト・タイガース #50 | |
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アトランタ・ブレーブス時代 (2018年9月30日) | |
基本情報 | |
国籍 | コロンビア |
出身地 | ボリーバル県カルタヘナ |
生年月日 | 1991年1月27日(33歳) |
身長 体重 |
6' 2" =約188 cm 175 lb =約79.4 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2007年 アマチュアFA |
初出場 | 2011年5月7日 |
年俸 | $9,000,000 (2020年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | コロンビア代表 |
WBC | 2017年 |
この表について
|
フリオ・アルベルト・テヘラン・ピント(Julio Alberto Teheran Pinto[注 1], 1991年1月27日 - )は、コロンビアのボリーバル県カルタヘナ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのデトロイト・タイガース所属。
経歴
プロ入りとブレーブス時代
2007年に契約金85万ドルでアトランタ・ブレーブスと契約してプロ入り。これは同年にアマチュア・フリーエージェントでメジャー球団と契約した投手の中では最高金額だった[3]。
2008年に傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ダンビル・ブレーブスでプロデビュー。
2009年はルーキー級ダンビルとA級ローム・ブレーブスの2球団合計で14試合に先発。その素質が高く評価され、シーズンオフには「ベースボール・アメリカ」誌が選ぶ有望株ランキングで51位に入り、MLB.comの有望株ランキングでは34位に入った[4]。
2010年はA級ロームでスタートし、最終的にはAA級ミシシッピ・ブレーブスまで昇格。3つの階級で24試合に先発し、142イニングで防御率2.59という好成績を残した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに世界選抜の一員として出場し、最高球速97mph(約156.1km/h)を記録している[5]。オフには、「ベースボール・アメリカ」誌により、カロライナリーグのNo.1プロスペクトに選ばれた[6]。
2011年はAAA級グウィネット・ブレーブスで開幕を迎えたが、5月6日にメジャーに昇格し、7日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビュー。翌日にAAA級グウィネットに戻され、18日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に登板して以降はAAA級グウィネットに戻された。マイナーでは25試合に登板し15勝3敗、防御率2.55、WHIP1.18の成績を残し、9月3日にメジャー再昇格した。
2013年、先発ローテーションに空きスポットが出来た為、本格的にローテーションに定着[7]。出だしは調子が上がらなかったが、シーズンが進むにつれて徐々に調子を上げる[7]。最終的には30試合に先発登板して14勝8敗、防御率3.20、WHIP1.17という素晴らしい成績を残した。この活躍ぶりが評価され、シーズン終了後のルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では、ナショナルリーグ5位にランクインした[8]。
2014年2月14日にブレーブスと総額3240万ドルの6年契約(2020年・1200万ドルのオプション付き)で合意した[9][10]。自身初の開幕投手を務めるなど、この年も先発ローテーションで投げ、エース格の存在に飛躍を遂げる[11]。33試合に先発登板し、うち23試合で自責点を2以内に抑える見事なピッチングを披露したが、打線の援護に恵まれずに負け星もかさんだ[11]。それでも、2つの完封勝利を含む2年連続での14勝を挙げたほか、防御率2.89、186奪三振、WHIP1.08という抜群の成績を残した。
2015年はナ・リーグトップタイの33試合に先発し、3年連続二桁勝利となる11勝を挙げたが、投球内容自体はやや低下した。防御率4.04は、先発ローテーション定着後では初めての4.00超であり、被本塁打や与四球も増加した。なお、奪三振は3年連続170以上だった。
2016年は4月はやや不調だったが、5月から調子を上げ、前半戦は防御率2.96の好成績だった。しかし打線の援護に乏しく、3勝止まりだった。オールスターには折り返し時メジャー最低勝率に沈んでいたチームから唯一選出された。最終成績は、30試合の先発登板で防御率3.21、WHIP1.05 (規定投球回に達した直近4年でベスト) と好投したが、チーム事情もあって7勝10敗と負け越しに終わった。オフの12月5日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のコロンビア代表に選出された[12]。
2017年はシーズン開幕前の3月に選出されていた第4回WBCに参加。シーズンでは32試合の先発登板で11勝13敗と2年ぶりの二桁勝利を挙げた。しかしその一方、防御率4.49、WHIP1.37は先発ローテーションに定着後ではワーストと、投球内容は前年から再び悪化した。特に新本拠地のサントラスト・パークでは3勝10敗、防御率5.89と苦しんだ。
2018年も開幕投手を務め、5年連続はアトランタ移転後のチーム最長記録となった[13]。8月5日のニューヨーク・メッツ戦で初本塁打を放つ[14]。最終的に31先発で9勝9敗、防御率3.94の成績を残した。ホーム成績も防御率3.96と改善が見えた。
2019年は球団史上最長タイとなる6度目の開幕投手に起用された[15]。最終的に33先発で10勝11敗、防御率3.81を記録。ポストシーズンのロースターから漏れたが、負傷したクリス・マーティンに代わり途中加入[16]。リリーフとして2試合に出場した。オフにオプションが破棄され、FAとなった[17]。
エンゼルス時代
2019年12月21日にロサンゼルス・エンゼルスと900万ドルの単年契約を結んだ[18]。
2020年7月19日に新型コロナウイルスの陽性が示されたことが発表された[19][20]。オフの10月28日にFAとなった[21]。
タイガース時代
2021年2月19日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[22]、23日に正式公示された[23]。その後3月24日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[24]。
投球スタイル
スリークォーターから、平均92mph(約148km/h)のフォーシームを中心に、平均89mph(約143km/h)のツーシーム、決め球である平均81mph(約130km/h)のスライダー、平均73mph(約117km/h)のカーブ、平均82mph(約132km/h)のチェンジアップを使用する[3][25][26]。
メジャー通算対右被OPSは.563であるのに対し、対左被OPSは.755と左打者を苦手としている[26]。
細身の体型から、しばしばペドロ・マルティネスと比較される[27][4]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | ATL | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 87 | 19.2 | 21 | 4 | 8 | 0 | 0 | 10 | 1 | 0 | 11 | 11 | 5.03 | 1.48 |
2012 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 24 | 6.1 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 4 | 4 | 5.68 | 0.95 | |
2013 | 30 | 30 | 0 | 0 | 0 | 14 | 8 | 0 | 0 | .636 | 774 | 185.2 | 173 | 22 | 45 | 4 | 13 | 170 | 2 | 0 | 69 | 66 | 3.20 | 1.17 | |
2014 | 33 | 33 | 4 | 2 | 0 | 14 | 13 | 0 | 0 | .519 | 884 | 221.0 | 188 | 22 | 51 | 4 | 4 | 186 | 1 | 1 | 82 | 71 | 2.89 | 1.08 | |
2015 | 33 | 33 | 0 | 0 | 0 | 11 | 8 | 0 | 0 | .579 | 774 | 200.2 | 189 | 27 | 73 | 3 | 9 | 171 | 2 | 0 | 99 | 90 | 4.04 | 1.31 | |
2016 | 30 | 30 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10 | 0 | 0 | .412 | 758 | 188.0 | 157 | 22 | 41 | 2 | 9 | 167 | 7 | 1 | 70 | 67 | 3.21 | 1.05 | |
2017 | 32 | 32 | 0 | 0 | 0 | 11 | 13 | 0 | 0 | .458 | 812 | 188.1 | 186 | 31 | 72 | 3 | 7 | 151 | 6 | 0 | 103 | 94 | 4.49 | 1.37 | |
2018 | 31 | 31 | 0 | 0 | 0 | 9 | 9 | 0 | 0 | .500 | 724 | 175.2 | 122 | 26 | 84 | 3 | 9 | 162 | 2 | 3 | 80 | 77 | 3.94 | 1.17 | |
2019 | 33 | 33 | 0 | 0 | 0 | 10 | 11 | 0 | 0 | .476 | 754 | 174.2 | 148 | 22 | 83 | 3 | 14 | 162 | 5 | 1 | 81 | 74 | 3.81 | 1.32 | |
2020 | LAA | 10 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | .000 | 149 | 31.1 | 39 | 12 | 16 | 0 | 2 | 20 | 1 | 0 | 35 | 35 | 10.05 | 1.76 |
MLB:10年 | 239 | 235 | 5 | 3 | 1 | 77 | 77 | 0 | 1 | .500 | 5809 | 1391.1 | 1228 | 188 | 474 | 22 | 67 | 1204 | 27 | 6 | 634 | 589 | 3.81 | 1.22 |
- 2020年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2011 | ATL | 5 | 4 | 2 | 0 | 1 | 1.000 |
2012 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2013 | 30 | 12 | 25 | 0 | 0 | 1.000 | |
2014 | 33 | 16 | 32 | 0 | 2 | 1.000 | |
2015 | 33 | 16 | 30 | 1 | 5 | .979 | |
2016 | 30 | 11 | 28 | 1 | 2 | .975 | |
2017 | 32 | 10 | 40 | 3 | 6 | .943 | |
2018 | 31 | 9 | 33 | 0 | 2 | 1.000 | |
2019 | 33 | 4 | 25 | 0 | 0 | 1.000 | |
2020 | LAA | 10 | 2 | 5 | 1 | 0 | .875 |
MLB | 239 | 85 | 221 | 6 | 18 | .981 |
- 2020年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
記録
- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2010年)
- MLB
背番号
- 43(2011年 - 同年途中)
- 57(2011年途中 - 同年終了)
- 56(2012年)
- 49(2013年 - 2020年)
- 50(2021年 - )
代表歴
脚注
注釈
- ^ スペイン語発音: [ˈxu.ljo al.ˈβɛɾ.to te.ˈɾãm ˈpĩn.to][1],英語発音: [ˈhulioʊ ælˈbɝtoʊ ˌtɛˈrɑn ˈpɪnˌtoʊ][2], 英語発音:\tey-RON\, スペイン語・英語読みともにTeheranのheは黙字。
出典
- ^ “スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2019年10月6日閲覧。
- ^ “英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2019年10月6日閲覧。
- ^ a b Matt Eddy(2009-09-25), Appalachian League Top 20 Prospects With Scouting Reports, BaseballAmerica.com(英語), 2010年10月6日閲覧
- ^ a b 2010 Top 50 Prospects | Top 50 Prospects: No. 34 - Julio Teheran, RHP, ATL, MLB.com(英語), 2010年10月6日閲覧
- ^ Carroll Rogers(2010-09-12), Teheran, Beachy minor leaguers to watch among Braves honorees, Atlanta Journal Constitutio(英語), 2010年10月6日閲覧
- ^ Lacy Lusk(2010-10-04), Carolina League Top 20 Prospects, BaseballAmerica.com(英語), 2010年10月6日閲覧
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、266頁頁。ISBN 978-4-331-51809-0。
- ^ 2013 Awards Voting - NL Rookie of the Year Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年12月9日閲覧。
- ^ “Braves and pitcher Julio Teheran agree to terms on six-year contract”. MLB.com Braves Press Release (February 14, 2014). February 15, 2014閲覧。
- ^ Mark Bowman (February 14, 2014). “Braves make six-year deal with Teheran”. MLB.com. February 15, 2014閲覧。
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、274頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
- ^ 24 All-Stars among initial confirmed players for 2017 World Baseball Classic MLB.com Press Release (2016年12月5日) 2017年5月1日閲覧
- ^ “Teheran to make 5th straight Opening Day start”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “Teheran jump-starts offense with 1st career HR”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “Teheran ties team mark with 6th straight opener”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “ブレーブス・マーティン、負傷で地区シリーズ欠場”. nikkansports.com. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “Markakis, Flowers return on one-year contracts”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “Teheran, Angels finalize 1-year contract” (英語). MLB.com (2019年12月21日). 2019年12月24日閲覧。
- ^ “Angels' Julio Teheran discusses his battle with coronavirus”. Los Angeles Times. (July 19, 2020) July 19, 2020閲覧。
- ^ “Angels' Julio Teheran delayed by positive virus test”. ESPN. (July 19, 2020) July 19, 2020閲覧。
- ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月16日閲覧。
- ^ Connor Byrne (2021年2月19日). “Tigers To Sign Julio Teheran” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月1日閲覧。
- ^ MLB公式プロフィール参照。2021年3月1日閲覧。
- ^ “Julio Teheran, Tarik Skubal Make Tigers' Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月24日閲覧。
- ^ 城之井道人・出野哲也, 「2010 MLB ROOKIES PROSPECT 100 本誌激選 2010注目のメジャーリーガー100人」『月刊スラッガー』2010年8月号、日本スポーツ企画出版社、2010年、雑誌15509-08、45頁。
- ^ a b FanGraphs
- ^ Mark Bowman(2010-01-21), Highly touted Teheran set for Braves camp, MLB.com(英語), 2011年1月24日閲覧
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Julio Teheran Stats stats MiLB.com
- Julio Teheran (@Julio_Teheran) - X(旧Twitter)
- Julio Teheran (@julioteheran) - Instagram