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「根室郡」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 10:32時点における版

北海道根室郡の位置(黄:明治期 水色:後に他郡から編入された区域 薄黄:後に他郡に編入した区域)

根室郡(ねむろぐん)は、北海道根室国根室支庁にあった

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、以下の区域にあたる。

  • 根室市の一部(概ね北浜町、駒場町、明治町、光洋町、桂木、花咲港以東を除く)
  • 野付郡別海町の一部(走古丹・奥行・上風連・矢臼別・泉川および本別海・別海・中西別・西春別の各一部)

歴史

郡発足までの沿革

戦国時代から江戸時代にかけて、蝦夷アイヌ)の人々によってチャシ群が築かれている。

江戸時代の根室郡域は、松前藩によって開かれたネモロ場所に含まれた。江戸時代後期、根室郡域は東蝦夷地に属していた。南下政策を強力に進めるロシアの脅威に備え1799年寛政11年)根室郡域は天領とされた。1806年文化3年)高田屋嘉兵衛によって金刀比羅神社が創建されている。また、市杵島神社も文化年間に高田屋嘉兵衛により創祀された。1821年文政4年)に根室郡域は一旦松前藩領に復したものの、1855年安政2年)再び天領となり仙台藩が根室に出張陣屋を築城し警固をおこない、安政6年の6藩分領以降は仙台藩領であった。 戊辰戦争箱館戦争)終結直後の1869年大宝律令国郡里制を踏襲して根室郡が置かれた。

郡発足以降の沿革

北海道根室郡の町村(1.根室町 16.和田村)

行政

特記なき場合『根室・千島歴史人名事典』による[1]

根室郡外八郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 和田正苗 明治13年(1880年)7月15日 明治18年(1885年) 花咲郡の一部から色丹郡が分立
根室郡外九郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 松下兼清 明治18年(1885年) 明治19年(1886年)
2 広田千秋 明治19年(1886年)12月 明治22年(1889年)
3 細川碧 明治22年(1889年)7月 明治23年(1890年)7月
4 高岡直吉 明治23年(1890年)8月11日 明治28年(1895年)12月3日
5 林悦郎 明治28年(1895年)12月18日 明治30年(1897年)11月5日 根室郡外九郡役所を廃し根室支庁を置く

脚注

参考文献

  • 根室・千島歴史人名事典編集委員会 編『根室・千島歴史人名事典』根室・千島歴史人名事典刊行会、2002年。 

関連項目