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「Miiverse」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 07:20時点における版

Miiverse(Wii U版・3DS版)
運営元 任天堂
種類 ソーシャルネットワーキングサービス
サービス開始日 アメリカ合衆国の旗 2012年11月18日
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2012年11月30日
日本の旗 2012年12月8日
サービス終了日 2017年11月8日
プラットフォーム Wii U
ニンテンドー3DS・3DSLL
Newニンテンドー3DS・3DSLL
ニンテンドー2DS
Newニンテンドー2DS LL
テンプレートを表示
Miiverse(Web版)
URL Miiverse - Nintendo - ウェイバックマシン(2017年2月2日アーカイブ分)
タイプ ネットワークサービス
運営者 任天堂
登録 投稿時に必要(未登録でも一部閲覧は可能)
開始 世界の旗 2013年4月25日
現在の状態 サービス終了

Miiverse(ミーバース)は、かつて任天堂が複数プラットフォームで展開していたネットワークサービス[1]

概要

ニンテンドーネットワークID(NNID)をベースにしたソーシャル・ネットワーキング・サービスで、「共感のコミュニケーションを促進すること」を目的として任天堂と株式会社はてなが共同開発した[2]。「Miiverse」という名称は、Miiverse内で用いられるアバターMii」と「Universe」(全世界)を組み合わせた造語である[3]

Miiverse内には各ゲームソフトやゲームのシリーズに関する多くのコミュニティがあり、それぞれの中でユーザーや開発者がゲームの感想や情報など交換し合うことができる。投稿の際には、画面上の擬似キーボード入力によるテキストのほか、Wii U GamePadニンテンドー3DS本体下画面のタッチパネルを使用した手書き文字やイラスト、ゲームのスクリーンショットを送信できる[注 1]。また、一部のゲーム内で入手したスタンプ(ハンコ)も使用できる。投稿は、ゲームをしていない時だけでなく、プレイ中のゲームを中断して行うこともできる。

Miiverseに対応する一部ゲームでは、Miiverseの投稿内容がゲーム内に反映されるようになっている。

2017年8月29日にサービスを終了することが告知され[4]、同年11月8日午後3時(日本時間)をもってサービスを終了した[5][注 2]

対応プラットフォーム

Wii U用のゲームソフトは全てMiiverseに対応しており、ニンテンドー3DS・3DSLLにおいても2013年12月10日のアップデートにより対応した[6]2014年10月11日にはNewニンテンドー3DS・3DS LLにも対応した。 Wii Uでは起動直後からテレビ画面にMiiverseの人気投稿が表示される「わらわら広場」という機能が利用できた。Miiverseサービス終了後はWii U本体がオフラインの時に表示されていたTipsなどが同様の形式で表示されている。

PCスマートフォンタブレットでもMiiverseの閲覧や投稿が可能[注 3]。基本的にはNNIDでのログインを必要としており、ログインしていない場合は一部のコミュニティや限られた人気投稿のみを閲覧できるよう制限されている。また、NNIDの取得は3DSシリーズ、若しくはWii U本体からでしかできないため、PC、スマートフォン、タブレットから投稿を行う場合も、従来通りそれらのゲーム機の内1台以上所持していることが必須条件となっている。

任天堂元社長の岩田聡は当初「将来の任天堂プラットフォーム」においての対応も見据えているとしていたが[7]2017年発売のNintendo SwitchはMiiverseに対応しなかった。

沿革

  • 2012年
    • 6月4日 - 「Nintendo Direct Pre E3」において発表。
    • 11月18日 - 北米でのWii U発売と同時にサービス開始。
    • 12月8日 - 日本でのサービス開始。
  • 2013年
    • 4月25日 - Webブラウザ版を公開。
    • 6月12日 - Miiverse上の投稿を外部サービス(FacebookTwitterなど)と共有する機能が追加。
    • 12月10日 - 配信されたアップデートにより3DSに対応。
  • 2014年
    • 5月29日 - 『マリオカート8』で初めて一般のユーザーでも動画を投稿に付けられるようになった(YouTubeの動画のみ)。
    • 10月11日 - New3DS、New3DS LLに対応。
  • 2015年
    • 7月29日 - 大幅リニューアルを実施(プレイ日記機能の追加、「自分の活動」廃止など)[8]
    • 10月7日 - Webブラウザ版のデザインを大幅に変更。また、広告が掲載されるようになった[9]
  • 2017年
    • 8月29日 - サービス終了を告知[4]
    • 11月8日 - サービス終了[5]

機能

閲覧

Miiverseでは各ソフトごとにコミュニティが用意されており、そのソフトにおける話題を、より深めることができる。コミュニティには基本的に誰でも投稿できる。投稿にはコメントができ、投稿主がコメントした場合は、おしらせリストでお知らせされるため、他のユーザーからの反応が比較的分かりやすい設計となっている。

投稿

ユーザーは各コミュニティに投稿することができる。「プレイ日記」や、「トピック」等のジャンルがある[注 4]。対応ソフト(バッジとれ〜るセンタースプラトゥーンなど)では、ソフト内から直接Miiverseに投稿することも可能。投稿画面には、表情ボタンなど投稿にアレンジを加えることができる。プレイ中の画面(スクリーンショット)を投稿したり、タグ付けすることも可能。ただし、ゲームの楽しみを損ねかねない情報(攻略法、エンディングなど)では、「ネタバレ」にチェックを入れることが規則となっている。

フォロー・フレンドリクエスト

他のユーザーをフォローをすると、みんなの活動でそのユーザーの投稿などを簡単に見たりすることができる。Wii U版Miiverseでは、他のユーザーとフレンドを結ぶことができ、フレンドになったユーザーとは、非公開のダイレクトメッセージでコミュニケーションをとることができる[注 5][1]

通報・利用制限

Miiverseはいくつかのルールがあり、ルールに反した投稿を発見した場合は、運営者に通報することで削除を要請できる。違反が認められた場合、その投稿は運営側で削除される他、違反投稿を行ったユーザーは、利用制限が執られる場合がある[10]

2015年6月24日の更新により一度無期限利用制限になると、アカウントを作成し直しても同じ本体で利用できなくなった。これにより、悪質なユーザーが何度もアカウントを作成し直し、違反行為を犯す問題が解消された[11]

運営者が下した判断に、異議がある場合、罰則メッセージに「違反していない」旨返信すると、運営者が再度審査し、問題なければ投稿表示が復帰する。ただし、この判断にも異議がある場合、投稿内容に関するお問合わせフォームにて、再度異議申し立てを行うことが可能である[12]

規制されている機能

妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打コミュニティでは、利用ガイドで禁止されているフレンドコード交換が非常に多く行われていたため、投稿にコメントできないよう制限されていたが[13]、2015年7月29日よりこの制限は解除されている。

「自分の活動」は、ゲームと直接関係ない投稿や、チャット目的で利用するユーザーが増えたため、リニューアルに伴い廃止された。また、1日の投稿(コメント含め)限度が30回までに制限された[注 6][14]

YouTubeコミュニティでは、関係ない投稿が非常に多く、利用ガイド違反に繋がるのも多くあったため、2015年10月14日より、投稿にコメントできないよう制限がされていた[15]

AR機能を用いたソフトのコミュニティでは、ソフト内でニンテンドー3DS本体のカメラを通してARカードを読み込む仕様上、カメラを通してARカードにより、登場キャラクターとは無関係な不適切な画像がMiiverse上に投稿される問題が発生していたため、2014年9月12日より新・光神話 パルテナの鏡コミュニティでは画面写真を投稿できないように制限されていた。他にも、画面写真を投稿できるソフトであってもカメラ画像が表示されている場面のみ、画面写真を投稿できないソフトが存在した(電波人間のRPGシリーズコミュニティなど)。

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 新・光神話 パルテナの鏡』など一部ソフトではスクリーンショットを投稿できない。
  2. ^ 現在アクセスすると、モザイクアートが表示される
  3. ^ PC用のウェブブラウザから閲覧した場合、スクリーンショットはアルバム経由からしか投稿できない。投稿した画像は保存することが可能。
  4. ^ トピックは、現在のトピックを閉じないと新たにトピックを開くことができない。
  5. ^ 3DS版、Web版Miiverseではダイレクトメッセージ機能は無かった。
  6. ^ ソフトからの投稿の場合は、回数制限は無い。

出典

  1. ^ a b Miiverse|Wii U”. 任天堂. 2017年5月4日閲覧。
  2. ^ 社長が訊く『Wii U』 Miiverse 開発スタッフ 篇”. 任天堂 (2012年11月8日). 2013年1月19日閲覧。
  3. ^ Wii Uで世界中のリビングをつなぐ! “ニンテンドーダイレクト Pre E3 2012”で岩田氏がWii Uの機能やコンセプトについて説明”. 電撃オンライン (2012年6月4日). 2014年11月18日閲覧。
  4. ^ a b 『Miiverse』サービス終了のお知らせ”. 任天堂 (2017年8月29日). 2017年11月9日閲覧。
  5. ^ a b Miiverse”. Miiverse. 2017年11月8日閲覧。
  6. ^ ニンテンドー3DS/3DS LLの本体機能更新データが配信開始。「Miiverse」が利用可能に”. 4Gamer.net (2013年12月10日). 2017年11月9日閲覧。
  7. ^ 2012 E3 アナリスト Q&A セッション 質疑応答(2/7)”. 任天堂 (2012年6月6日). 2018年3月26日閲覧。
  8. ^ Miiverse is getting a redesign!” (英語). Miiverse. 2015年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  9. ^ ケイさんの投稿”. Miiverse (2015年10月7日). 2017年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  10. ^ Miiverse Code of Conduct” (英語). Miiverse. 2017年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  11. ^ ケイさんの投稿”. Miiverse (2015年6月24日). 2017年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  12. ^ Miiverse 投稿内容に関するお問合わせフォーム”. 任天堂. 2015年8月25日閲覧。
  13. ^ ケイさんの投稿”. Miiverse (2014年12月22日). 2014年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  14. ^ ケイさんの投稿”. Miiverse (2015年7月23日). 2016年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  15. ^ YouTubeコミュニティ”. Miiverse. 2015年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月9日閲覧。
  16. ^ 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』「Miiverse」終了による影響について”. 任天堂 (2017年11月2日). 2017年11月9日閲覧。

外部リンク