「徳島市阿波おどり」の版間の差分
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* 2013年 - 『空の境界』&『[[魔女っこ姉妹のヨヨとネネ]]』・『[[ゴッドイーター]]』&『[[サモンナイト5]]』<ref group="注釈">2012年版のポスター2枚とつなぎ合わせることによりひとつのポスターとなる。</ref> |
* 2013年 - 『空の境界』&『[[魔女っこ姉妹のヨヨとネネ]]』・『[[ゴッドイーター]]』&『[[サモンナイト5]]』<ref group="注釈">2012年版のポスター2枚とつなぎ合わせることによりひとつのポスターとなる。</ref> |
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* 2014年 - 『[[Fate/stay night]]』&『[[Fate/hollow ataraxia]]』<ref>[ |
* 2014年 - 『[[Fate/stay night]]』&『[[Fate/hollow ataraxia]]』<ref>[https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1399096164 【マチ★アソビvol.12】<速報>ufotable描きおろし阿波踊りポスター、今年のデザインが発表! 今年はなんと去年の倍で4枚組!]</ref> |
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* 2015年 - 『[[おへんろ。]]』・『[[GOD EATER]]』・『[[テイルズ オブ ゼスティリア]]』<ref group="注釈">2011年〜2015年版のポスター、計11枚とつなぎ合わせることにより幅8メートルのひとつのポスターとなる。</ref><ref>[http://gigazine.net/news/20150503-awaodori-poster-machiasobi14/ 過去4年間の集大成となる2015年阿波おどりポスターが発表、総数11枚の超大作がついに完成 GIGAZINE]</ref> |
* 2015年 - 『[[おへんろ。]]』・『[[GOD EATER]]』・『[[テイルズ オブ ゼスティリア]]』<ref group="注釈">2011年〜2015年版のポスター、計11枚とつなぎ合わせることにより幅8メートルのひとつのポスターとなる。</ref><ref>[http://gigazine.net/news/20150503-awaodori-poster-machiasobi14/ 過去4年間の集大成となる2015年阿波おどりポスターが発表、総数11枚の超大作がついに完成 GIGAZINE]</ref> |
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* 2016年 - 『[[アイドルマスターシリーズ|アイドルマスター]]×[[中村繪里子]](制作:[[レイアップ]])』『おへんろ。×TEAM OHENRO。([[山下七海]]・[[江原裕理]]・[[高野麻里佳]])』 |
* 2016年 - 『[[アイドルマスターシリーズ|アイドルマスター]]×[[中村繪里子]](制作:[[レイアップ]])』『おへんろ。×TEAM OHENRO。([[山下七海]]・[[江原裕理]]・[[高野麻里佳]])』 |
2021年8月27日 (金) 12:17時点における版
徳島市阿波おどり | |
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徳島市の阿波おどり | |
イベントの種類 | 地域イベント |
開催時期 | 毎年8月12日から15日までの4日間 |
会場 | 徳島駅南側の市街地 |
主催 |
徳島市・徳島新聞 (徳島市観光協会、2017年まで) |
企画制作 | キョードー東京他 |
来場者数 | 約1,080,000人(2018年)[1] |
最寄駅 | JR四国徳島駅 |
駐車場 | 無料駐車場3ヵ所(約2700台)、臨時有料駐車場(約1700台)、市内公営有料駐車場(約2000台) |
公式サイト |
徳島市阿波おどり(とくしまし あわおどり)は、徳島県徳島市で毎年8月12日 - 15日のお盆期間に開催される盆踊りである。江戸時代より約400年続く日本の伝統芸能の一つ。
概要
阿波踊り発祥の地である徳島県(旧阿波国)では8月になると各地で阿波踊りが開催され、徳島市阿波おどりはその中でも突出した規模と知名度を誇る。人口約26万人の徳島市に例年、全国から120万人を超える観光客が集まり[2]、旅行会社による観覧ツアーも多く組まれる。近年では東京をはじめする広い地域で阿波踊り大会が行われており、徳島の有名連がそれらの技術指導に当たっているケースが多く、踊りの質の面でも他の追随を許していない。
開演は18:00。徳島駅南側の繁華街一帯が18:00 - 23:00の5時間にわたって歩行者天国となり、全域が阿波踊り一色となる。また、昼間は市内のホールで公演が行われる(後述)ほか、夕方になると公園などでリハーサル風景を見ることができる。最終日は、全演舞場の公演が終了した後でも、暫くの間小規模な輪踊りをしている様子も見られ、夜通し街中には鉦と太鼓の音が止むことは無い。
2014年8月12日の阿波おどり初日には、検索サイトGoogleのトップロゴが阿波おどりの女踊りを模したものに変更された。このロゴをクリックすると「阿波踊り」の検索結果が表示される仕組みだった[3][4]。
2020年4月21日、阿波おどり実行委員会は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、戦後初の徳島市阿波おどりの4日間の中止を決定した[5][6]。2021年は、規模を大幅に縮小して実施。前夜祭並びに選抜阿波おどりは踊り手・観客を県内在住者に限定してあわぎんホールで実施、8月15日のグランドフィナーレは徳島市陸上競技場でライブ中継かつ無観客で執り行われた。
連
阿波踊りでは踊りのグループを連(れん)と呼び、徳島市阿波おどりの参加連は2010年度で1000組に上る。街頭での飛び入り参加まで含めると総参加者数は10万人にもなるといわれている。そのうち踊りの技術のある「有名連」が40 - 45組、企業の社員やその家族で構成された「企業連」、学生による「学生連」、気の合う仲間が集まってできた連などがある。このうち企業連の参加数は景気の動向に左右されやすく、2005年までは減少傾向にあったが2006年からは再び増加傾向にある。企業連は古くから活動を続けてレベルの高い踊りをみせるものから素人同然の集団まで様々である。また、広報を兼ねて俳優やタレントなどの有名人を招致して場を盛り上げる企業もある。
2010年時点の主な有名連を以下に記す。鳴門市の有名連も参照のこと。
- 徳島市阿波おどり振興協会
- 阿呆連、阿波連、阿波鳴連、浮助連、扇連、さゝ連、新ばし連、天水連、天保連、のんき連、葉月連、水玉連、無双連、若獅子連、
- 徳島県阿波踊り協会 徳島支部
- 葵連、うきよ連、、菊水連、独楽連、娯茶平、新のんき連、殿様連、蜂須賀連、平和連、ほんま連、酔狂連、まんじ連、みやび連、悠久連、藝茶楽、都連、阿波扇
- 徳島県阿波おどり保存協会
- 阿波藍連、かずら連、武秀連、よしこの連、、舞女流華連、紀州連、天祐連
上記有名連の内、徳島市阿波おどり振興協会と徳島県阿波踊り協会徳島支部所属の31連(2018年7月現在)は徳島市阿波おどり会館で行われている1年を通じての実演に参加している。
会場
阿波おどり開催期間中は徳島駅南側一帯に大規模な交通規制が敷かれ、広い範囲で歩行者天国となる。その中に「有料演舞場」「無料演舞場」の2種類の演舞場が設置される。さらに歩行者天国となった路上や広場では踊り子が勝手に踊る「輪踊り」が随所で繰り広げられる。また、市内の複数の屋内ホールで「選抜阿波おどり」が開催される。このうち「有料演舞場」と「選抜阿波おどり」は有料。チケットはコンビニエンスストア、電話、インターネットなどで買えるほか、当日券もコンビニや演舞場そばの売店などで購入できる。
有料演舞場
大通りが約100mに渡って演舞場となり、出場する連が途切れなく一方通行で踊り込んでくる。スタート地点とゴール地点は連の入退場口を兼ねているため可動式の柵が設置されている。歩道に当たる場所には大型の観覧用座席(桟敷)が設置される。第1部(18:00 - 20:00)と第2部(20:30 - 22:30)に分かれる。2004年に入場者数増を目指して指定席制、2部入替制、全国のコンビニでの販売開始という大きな改革が行われた。また、2007年からは演舞場そばに売店を設けて当日券がその場で買えるようになった。
有料演舞場のメリットは、質の高い踊りを鑑賞できる点にある。かつては順番さえ取れればどの連でも踊れる決まりであったため、踊る順番を確保するために前日から有名連・無名連を問わず演舞場で順番待ちをするのが当たり前であり、順番を巡っての口論も絶えなかった。その結果、有名連が踊れず一部の大学連・企業連が質の低い踊りを有料演舞場で披露するケースもみられ、「有料なのに素人の踊りを見せるのか」と苦情が寄せられていた。そのため現在は有料演舞場は有名連およびタレントを含む企業連が優先されるようになっている。これにより有料演舞場で質の低い踊りを見せられる可能性はほぼ無くなり、洗練された踊りもしくは有名人の踊りを鑑賞する事ができるようになった。桟敷の前列では踊り子1人ひとりの細かい動きを、後列では見事に同期した集団としてのパフォーマンスを楽しむことができる。
そして、その部の最終の連が踊り込んできた際には観客に参加を促すアナウンスが流れるとともに退場口の柵が開き、入れ替えを兼ねた一般参加が可能となる。これは観光客を中心に非常に好評で、スムーズな入れ替えと踊り体験を兼ねた一石二鳥となっていることも評価されている。
無料演舞場
基本的に有料演舞場と同じ構造であるが桟敷の規模が小さい。スタート地点とゴール地点の柵が無いため、踊り子の出入りの邪魔にならない範囲内でどの方向からでも見物できる。
規模が小さいため、どの座席からでも間近に踊りを見られるのが魅力である。有料演舞場と比べると大学連や企業連などが中心となるが、有名連も少なからず踊り込んでくる。但し有料演舞場が2部入れ替え制に対し無料演舞場は入れ替え無しで席も少ないため、直前に訪れても席の確保は困難である。そのため、開演数時間前から新聞紙や座布団を置いての席取り行為が横行している。また桟敷が低いため連の全体像を見るのには向いていない。
歩行者天国と輪踊り
歩行者天国となった路上、アーケード、公園、駐車場などでは連日随所で自然発生的に踊りが繰り広げられ、その周囲に見物の人垣ができて大いに盛り上がる。これはその客と踊り子たちの位置関係から「輪踊り」と呼ばれる。次の予定が特に決まっていなかったり(元々あまり決まった場所へ行くわけではない)、次の出場までの時間に余裕がある時に自発的に行われる。一般に5-15人程度の少人数で踊られることが多い。有名連が披露することもある。有名連とは別に輪踊りを得意とする小規模連もある。
演舞場での踊りが大人数、隊列、一方向の「行進型」であるのに対し、輪踊りは少人数、自由奔放、ダイナミックさが特徴である。滅多に見られない形式の踊りや有名連のそのとき限りのオリジナルの踊りが見られることもある。年にとっては連が輪踊りでその年の踊りを終え解散式を行うこともあるほどである。
そもそも阿波踊りが「『大規模連が』『演舞場で』『見せる』踊り」となったのは1970年代以降のことであり、観光客の増加で桟敷が大型化したことに伴うものである。それ以前を知る住民によると「昔はきちんとした演舞場などは特に設けられていなかった」「この時期になると道路が歩行者天国となり踊り広場として開放して行われていた」「浴衣は統一されておらず、ばらばらの連が各々の踊りを好きなように披露していた」という。
この「輪踊り」には見物客が思わず踊りに参加したり、通りすがりの連が途中参加してゆくなど阿波踊りの原点とも言える姿が現在でも自然に見られ、往時の名残を伝えている。徳島県民にとって阿波踊りがいかに身近なものであるかがよく分かる例である。そして、実際に踊ってみて、初めて阿波踊りの魅力が理解できるとも言われている。
歩行者天国のほかにも、以下の「おどり広場」でもステージや輪踊りを目にすることができる。近年になって道路や国道が舗装された関係上、往時よりも狭くなっているという。
- 元町おどり広場(新町橋の北側)
- 新町橋東おどり広場(新町橋の南側)
- 両国広場(両国橋の南側)
- 両国橋南おどり広場(両国橋の南側)
- 両国橋南詰おどりロード
選抜阿波おどり
近年は阿波踊り期間中の昼間に徳島市内のホールで「選抜阿波おどり」が有料で行われている。主に観光客を対象としており、徳島市阿波おどり振興協会と徳島県阿波踊り協会の2協会から有名連が日替わりで毎日それぞれ2 - 3連ずつステージ用の阿波踊りショーを披露する。光の演出などで街中とはまた違う楽しみがあり、雨の心配もなく冷房の効いた館内で快適に鑑賞できる。1回あたり70 - 80分のステージが一日2 - 3回ほど行われ、料金は1300 - 2000円。
- アスティとくしま(8月11日 前夜祭)
- 徳島市立文化センター(8月12日 - 15日)
- あわぎんホール(8月12日 - 15日)
テレビ放送
徳島県CATVネットワーク機構加盟16局の共同制作(主幹:ケーブルテレビ徳島)により『熱踊!阿波おどり』が放送されている。市内に特設ブースを設け、主要演舞場や街角の様子を県内ケーブルテレビ及びインターネットで生中継している。また、阿波踊りに参加している有名人が特別に出演する事がある。放送時間は4日間ともに19:00 - 22:00の間であるが、インターネットでは過去の放送を見る事が出来る。なお、この阿波踊り中継をモデルにしたと思われるシーンが映画『眉山-びざん-』の中で使われている。
NHKでは1990年代にBSで生中継を実施していた時期があった。2000年代からはBSプレミアム(2010年まではBS-hi)で阿波おどりの期間中に踊りの様子などを収録、期間終了後に放送(放送自体ない年もある)。なお、総合では1958年に30分だけ生中継したときがあった。
開催期間中に金曜日が当たる場合は四国放送で生中継を実施する場合がある(金曜日の19時台が四国放送の所属する日本テレビ系列において番組の差し替え可能なローカルセールス枠のため)。
有名人の参加
タレント等が連に混じって登場することがあり、特に高橋英樹や野々村真らは毎年のように参加している。また、大村崑も30年以上も大塚製薬の企業連に夫婦で参加し続けている。以下、2006年度の参加者を記す。
開催期間以外の阿波踊り鑑賞
- 阿波おどり会館 - 休館日を除いて通年で阿波踊りが鑑賞できる。1回40分または50分の演舞が1日4-5回開催される。料金は大人1人600 - 800円(実演回数等は2016年1月現在)。
- 藍場浜公園(藍場浜演舞場) - 春の「はなはるフェスタ」や秋の「狸まつり」において簡易桟敷席を設けて阿波踊りを踊ることがある。
アニメポスター
アニメーション制作会社ufotableの代表取締役で徳島県出身のアニメプロデューサーの近藤光が徳島にスタジオを新設する際、徳島市観光協会にアニメポスターの制作を提案し、2009年、ufotableが制作したアニメーション映画『空の境界』のキャラクターを用いたポスターを制作した[7]。その後もufotable制作のアニメーションの登場人物を用いたポスターが毎年制作されている。この制作が切っ掛けとなり、徳島市にて大型アニメイベント「マチ★アソビ」が開催される。
2009年にはこのポスターが盗難被害にあい、後に高値でオークションに出品される事件が起きた[7]。
2011年、東日本大震災復興支援として、ufotableを含む多数のイラストレーター達によるチャリティーポスターが販売された[8]。
2017年、総務省が行っているふるさと納税でufotable TOKUSHIMAが「徳島市ふるさと応援寄附金」パートナー企業となり、「阿波おどりポスター」が返礼品に加わる[9]。追加された1月27日のみで約81件、約577万円の申し込みがあり、1日当たりでは過去最高額となった。その後2月1日までの6日間で133件、約950万円に達している[10]。最終的に、締め切りである3月6日までの39日間で計298件、2008万5100円の寄付が集まり、同市の前年度寄付額である1445万6000円を大きく上回った[11]。
2018年8月、徳島市市民環境部住民課よりマイナンバーカードの普及を図るため、阿波おどりアニメポスターを活用したシールを貼り付けた特製カードケースを枚数限定で配布することを発表した。配布される絵柄は『衛宮さんちの今日のごはん』である[12]。
作品
- 2009年 - 『空の境界(両儀式&黒桐幹也)』
- 2010年 - 『空の境界(両儀式&黒桐鮮花)』・『東方Project』
- 2011年 - 多数の作品・イラストレーターとコラボしたチャリティーポスター[13]。
- 2012年 - 『Fate/Zero』・『テイルズ オブ エクシリア』
- 2013年 - 『空の境界』&『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』・『ゴッドイーター』&『サモンナイト5』[注釈 1]
- 2014年 - 『Fate/stay night』&『Fate/hollow ataraxia』[14]
- 2015年 - 『おへんろ。』・『GOD EATER』・『テイルズ オブ ゼスティリア』[注釈 2][15]
- 2016年 - 『アイドルマスター×中村繪里子(制作:レイアップ)』『おへんろ。×TEAM OHENRO。(山下七海・江原裕理・高野麻里佳)』
- 2017年 - 『活撃 刀剣乱舞』[16]
- 2018年 - 『衛宮さんちの今日のごはん』[17]
課題
主催団体
長年徳島新聞社と共に徳島市阿波おどりを主催していた徳島市観光協会の4億円を超える累積赤字が徳島市により2017年に指摘され、2018年に徳島市が徳島市観光協会の破産手続きを申し立て訴訟案件となった。これにより2018年以降の開催体制をどうするかが議論され、2018年は徳島市が主導する実行委員会が例年通りの日程で主催することが決まった[18]。運営委員会が2018年の南内町演舞場での「総踊り」の中止を決めたのに対し、これに反発する踊り手団体が8月13日に付近で「総踊り」を強行した[19][20][21]。2019年から運営を民間委託することになった[22]。その結果、キョードー東京を中心としたグループが2023年まで運営受託することが決定した[23]。
宿泊施設の不足
元々、徳島市内には阿波おどり以外にこれといった観光資源が無く、通年での稼働率や収支を考えると宿泊施設を無暗に増やすことができない。その結果、阿波おり期間中は宿泊施設が常に不足し、22:30の演舞終了とともに徳島市を離れてしまう観光客も多い(徳島県商工労働部観光戦略局観光企画課)。このため観光客の数の割には地元への経済効果は薄い。特に本州四国連絡橋と四国の高速道路網の整備によって以下のような観光客の流れができつつある。
- 京阪神方面からの観光客 - 神戸淡路鳴門自動車道(大鳴門橋・明石海峡大橋)経由でその日のうちに帰宅する。
- 香川県・愛媛県方面からの観光客 - 高松自動車道・徳島自動車道・松山自動車道経由でその日のうちに帰宅。または臨時特急「阿波踊り号」で高松駅や伊予西条駅方面にその日のうちに帰宅。
- その他の遠方からのツアー - その日のうちに香川県、高知県、愛媛県へ移動して宿泊、翌日からは各県を観光する。
なお、この期間中は鳴門市など徳島県内各地や、徳島市に近い淡路島などの宿泊施設もほぼ満室状態となる。
有料演舞場のチケット販売数
有料演舞場の観客数はそのまま阿波おどりの事業収支に直結する。しかし阿波おどりには元々「誰でもどこでも参加でき、観覧できる」という特性があり、有料演舞場についても「どうしてお金を払って見なければならないのか」「街中と同じ踊りなのに料金が高い」などの反対意見がある。それどころか街中で見る方が臨場感が高いという意見すらあり、実際、徳島県民のほとんどは有料演舞場で見る習慣が無い。
2004年からチケット販売の改革が始まり(上記参照)、徐々に浸透してきたことから2006年以降はひとまず売上は安定しているが、依然として厳しい収支が続いている。たとえば2007年は開催日が平日寄りになったうえ無料演舞場や市内を周るツアーが多数組まれ、エリアの端にあり地理的に不利な市役所前演舞場では空席だらけになってしまった。このため、翌2008年から市役所前演舞場の2部には有名連を集中させて売上の向上を図らざるを得なくなった。
一方で「やっこ踊り」等のように場所を取るが見せ場のある有料演舞場向けの踊りもあり、今後は有料演舞場の価値をどのように上げてゆくかが課題である。
人出総数推計の乖離
徳島県の公式ウェブサイトに記載されている阿波おどり実行委員会が発表した2017年の人出総数は、123万人[24]であるのに対し、朝日新聞出版社ウェブサイト”AERA dot”が報じたところによると、シンクタンクが作成したとされる『阿波おどり経済波及効果分析業務ー報告書ー』の推計結果によれば、2017年の来場者数は、日本人来場者約210千人・外国人来場者約1.4千人[25]となっている。また、徳島県観光政策課のコメントによれば、2017年の徳島県内の主要観光施設等の入込客数について、調査対象施設総計で187,685人[26]となっており、大きな乖離が生じている。
アクセス
- 有料演舞場・無料演舞場・歩行者天国 - 徳島駅南側の商店街がほとんど歩行者天国となる。全域が駅から徒歩圏内であり、最も遠い紺屋町演舞場でも徒歩10分程度。
- アスティとくしま - 徳島駅より徳島市営バスで所要23分、文理大学前バス停下車徒歩1分。
- 徳島市立文化センター - 徳島駅より徒歩8分。
- あわぎんホール - 徳島駅より徒歩8分。
- 阿波おどり会館 - 徳島駅より徒歩10分。
注訳
脚注
- ^ 阿波おどり期間中の人出状況について 徳島県ホームページ 2018年8月23日
- ^ “徳島の阿波踊りが「イベント地獄化」した理由”. 東洋経済オンライン (2018年3月22日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “阿波踊り”. Google (2014年8月12日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “今日のGoogleロゴは阿波踊り”. MdN Design Interactive (2014年8月12日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ 「徳島市の阿波踊り中止発表 4日間中止は戦後初 新型コロナ感染拡大で【会見動画付き】」『徳島新聞』2020年4月21日。2020年4月22日閲覧。
- ^ “2020阿波おどりの開催中止について”. 実行委員会公式ウェブサイト (2020年4月21日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b 阿波おどりポスターに「空の境界」が採用されたワケを観光協会が語る GIGAZINE 2012年5月4日
- ^ 2011年 徳島阿波おどり ポスター
- ^ 「ふるさと納税」でufotable制作のアニメコラボ阿波おどりポスターが徳島市の返礼品に GIGAZINE 2016年12月27日
- ^ 返礼品「アイマス」ポスターに人気殺到 徳島市のふるさと納税額、1日当たりで“過去最高”を記録 Yahoo!ニュース 2017年2月2日
- ^ アニメポスターに2008万円 ふるさと納税寄付金 徳島新聞 2017年3月7日
- ^ Twitter ufotable 2018年8月23日
- ^ 2011徳島阿波おどりチャリティポスター マチアソビ
- ^ 【マチ★アソビvol.12】<速報>ufotable描きおろし阿波踊りポスター、今年のデザインが発表! 今年はなんと去年の倍で4枚組!
- ^ 過去4年間の集大成となる2015年阿波おどりポスターが発表、総数11枚の超大作がついに完成 GIGAZINE
- ^ 「活撃 刀剣乱舞」虎徹三兄弟が初披露された阿波おどりポスター2017年新作発表 GIGAZINE 2017年5月5日
- ^ 2018年阿波おどりポスターは「衛宮さんちの今日のごはん」、マチ★アソビ開催のきっかけとなった阿波おどりへの「絆」がこもったイラストに GIGAZINE 2018年5月4日
- ^ 【列島追跡】徳島市阿波おどり、市主導で存続/赤字の根本解決先送り『日本経済新聞』朝刊2018年6月4日(地域総合面)2018年6月8日閲覧。
- ^ 中止求めた実行委に反発 阿波踊り「総踊り」場外で強行:朝日新聞デジタル 2019年3月2日閲覧。
- ^ 「総踊り」強行に賛否 徳島市の阿波踊り2018|徳島ニュース|徳島新聞 2019年3月2日閲覧。
- ^ 総踊り:「強行には反省点も」 振興協会が姿勢軟化 - 毎日新聞 2019年3月2日閲覧。
- ^ 阿波踊り、徳島市が運営者を全国公募 民間に委託 - 毎日新聞 2019年3月2日閲覧。
- ^ 阿波おどり事業企画運営業務委託 事業者選定について キョードー東京
- ^ “平成29年徳島市の阿波おどり期間中の入込客状況”. 徳島県. 2018年8月28日閲覧。
- ^ 今西憲之 (2018年8月23日). “阿波踊りの人出108万人発表に“水増し”疑惑 衝撃の資料を入手 徳島市議会で追及へ 〈dot.〉” (日本語). AERA dot. (アエラドット) 2018年8月27日閲覧。
- ^ “観光政策課コメント”. 徳島県. 2018年8月28日閲覧。
関連項目
- 阿波おどり会館 - 期間中、実行委員会本部が設置される。
- 徳島新聞 - 徳島市観光協会と共に、徳島市の阿波踊りを主催してきた。
- ケーブルテレビ徳島 - CATVによる生中継番組の主幹放送局。
- よさこい祭り(高知市) - 毎年8月9日から12日まで開催。阿波踊りに対抗して始めた祭り。阿波踊りをモデルにしている。
- 徳島飛行場 - 2010年4月8日、滑走路の延長と新ターミナルビル供用とともに「徳島阿波おどり空港」の愛称が付けられた。
- 眉山 (さだまさし) - 2004年発表のさだまさしの小説。徳島市阿波おどりがテーマの一つとなっている。2007年に映画化もされた。