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2021年8月18日 (水) 00:36時点における版
トレヴァー・ラビン Trevor Rabin | |
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アンダーソン、ラビン&ウェイクマン - フランス公演(2017年7月) | |
基本情報 | |
出生名 | Trevor Charles Rabin |
生誕 | 1954年1月13日(70歳) |
出身地 |
南アフリカ連邦 ハウテン州ヨハネスブルグ |
ジャンル |
ハードロック ポップ・ロック プログレッシブ・ロック ジャズ・ロック フュージョン 映画音楽 |
職業 | ミュージシャン、シンガーソングライター、ギタリスト、音楽プロデューサー |
担当楽器 | ボーカル、ギター、キーボード、ベース |
活動期間 | 1972年 - 現在 |
レーベル |
RPM クリサリス・レコード エレクトラ・レコード Voiceprint Records ヴァレーズ・サラバンド・レコーズ |
共同作業者 |
ラビット イエス イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン |
公式サイト | TrevorRabin.net |
トレヴァー・ラビン(英語: Trevor Rabin、1954年1月13日 - )は、南アフリカ共和国出身のロックミュージシャン、シンガーソングライター、ギタリスト。
主にソロでの実績をもち、バンドとしてはプログレッシブ・ロック・バンド「イエス」での活動で知られる。マルチプレイヤーとしても才能が開花し、映画音楽のプロデューサーなども務める。
経歴
南アフリカ時代 - ソロ活動(1972年 - 1982年)
ヨハネスブルグで、シンフォニー第一ヴァイオリン奏者の父親、ピアノ教師の母親の間のユダヤ系の家庭に生まれる。両親が音楽家という環境の中で、自然に音楽に親しみ、5歳でピアノを習い始め、12歳でギターを始めた。
1972年、母国でアイドル性の強いハードロック・バンド「ラビット」(Rabbitt)に在籍して活動を始める。2枚のアルバムを発表した後に解散。ラビンはイギリスに渡り、ソロ活動で認知度を広めていく。
1982年、エイジアのプロジェクトがキッカケ(詳細は不明)で、プログレッシブ・ロック・バンド「イエス」の当時のメンバーだった元バグルズのトレヴァー・ホーンやハンス・ジマーの知己を得る。
イエス時代(1983年 - 1994年)
1983年、そのトレヴァー・ホーンらの縁で、イエスのメンバー クリス・スクワイアから新しいバンド「シネマ」(Cinema)の結成を打診され参加。このシネマが作り始めたデビュー・アルバムに、イエスの元ボーカル ジョン・アンダーソンが客演し、活動停止していた「イエス」の再始動に発展。11thアルバム『ロンリー・ハート』として発表し、全米で大ヒットを記録する。
12thアルバム『ビッグ・ジェネレイター』発表の後、イエスは、ジョン・アンダーソンが脱退して旧メンバーと結成した「アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウ」の2派に分裂する。紆余曲折しながらも1990年に両バンドが再統合し、13thアルバム『結晶』を発表。次作『トーク』を発表した1994年まで在籍した。
ソロ活動復帰(1995年 - 2015年)
ハンス・ジマー率いるメディア・ベンチャーズに参加し、映画音楽の道に転身、『アルマゲドン』や『ディープ・ブルー』、『タイタンズを忘れない』、『ナショナル・トレジャー』、『スネーク・フライト』、『リベンジ・マッチ』、『ロック・スター』など、数々の作品を手がけている。
2004年11月にウェンブリーで行われたトレヴァー・ホーンの25周年記念コンサート「Produced By Trevor Horn: A Concert For Prince Trust」にイエスとしての活動は、ほぼ10年ぶりに出演。スティーヴ・ハウら旧知のメンバーと共演、「ロンリー・ハート」ではギターと共にボーカルを披露し、健在振りをアピールした。
2012年、23年ぶりとなるソロ・アルバム『Jacaranda』をリリース[1]。
アンダーソン、ラビン&ウェイクマン(ARW)時代 - 以降(2016年 - )
2016年、元イエスのメンバーであるジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンと「アンダーソン、ラビン&ウェイクマン」(※以下 ARW 表記)を結成し、イエスの曲を演奏するライブ活動を開始。
2017年、イエス名義で「ロックの殿堂」入り[2]。以降、ARWは正式名称を「イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン」へと変更した。同年、ARWの来日公演を開催[3]。
2018年、イエスの結成50周年に連動して、ARWのワールド・ツアーを開始[4]。
評価
ギタリストとして極めて優秀で、変拍子をものともせず、卓越したテクニックで弾きこなす華麗なソロが特徴的である。また、マルチプレーヤーであり、サンプリングなどの当時の最新機器に関しても明るく、さらにボーカリストとしても声量、音程、個性とも申し分ないものを持っており、イエスのアルバムでも数多くリード・ボーカルを取っている(『イエスイヤーズ』に収録されたインタヴューによると、アリスタ・レコードから「その声ならTop 40を狙う歌手に転進するべきだ」と薦められたことがある)。作曲家としても数多くの曲を書いている。アメリカや日本でも大ヒットした『ロンリー・ハート』は、実質的にはラビンの作品である。 しかし、こうした従来のイエスと比べるとエンターテイメントに向かっている音楽性は、芸術性をより重視するジョン・アンダーソンとの深刻な対立を引き起こし、ABWHを初め多くのトラブルが発生した。
使用機材
ギターは改造を施した60年代のフェンダー・ストラトキャスター。イエス時代にはウェストーンとの共同開発でパンテラというモデルのシグネイチャーモデルを使用していたことがある。 エフェクトはコルグのA-1。A-1についてはメインで使用していたアンプの電気的な特性をオシロスコープで解析し、その波形をA-1にプログラムするなどしていた。(アンプの特性をエフェクトに書きこむことで当時のレコーディングではアンプを用いないレコーディングなどに用いていたらしい。)
アップル・コンピューターのマッキントッシュ(Macintosh)を愛用し、イエスのアルバム『トーク』では彼の所有する4台のマッキントッシュを使い、当時としてはまだ珍しいハードディスク・レコーディングが行われた。
エピソード
イエスのアルバム『ロンリー・ハート』が大ヒットした1984年、イエスのワールド・ツアーが計画されていたが、彼の怪我によりツアーが大幅に延期されて、ヒット曲を持参してのツアーの時期を逸してしまった。その怪我とは、プールで泳いでいたところ、大柄な人物が飛び込みをしてきて激突。その結果、彼は脾臓を摘出する手術を受けている。
また、その時期に日本での公演も予定されていたが、南アフリカ共和国の国籍である彼に対して、アパルトヘイト問題で日本の外務省が入国拒否をしたために、日本での公演は実現しなかった。(1988年になって来日が実現)
ディスコグラフィ
アルバム
- ラビット
- 『青春の悪戯』 - Boys Will Be Boys (1975年)
- 『裸の青春』 - A Croak and A Grunt in the Night (1977年)
- Morning Light (1977年) ※マキシ・シングル
- 1972–1978: Limited Souvenir Edition (1978年) ※EP
- イエス
- 『ロンリー・ハート』 - 90125 (1983年)
- 『9012ライブ』 - 9012Live: The Solos (1985年)
- 『ビッグ・ジェネレイター』 - Big Generator (1987年)
- 『結晶』 - Union (1991年)
- 『トーク』 - Talk (1994年)
- 『ユニオン・ツアー1991』 - Union Live (2014年)
- イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン
- 『ライヴ・アット・ザ・アポロ 2017』 - Live at the Apollo (2018年)
- ソロ・アルバム
- 『ビギニングス』 - Beginnings (1977年) ※1978年に『誘惑の貴公子』 - Trevor Rabinとして再発
- 『フェイス・トゥ・フェイス』 - Face to Face (1979年)
- 『ウルフ』 - Wolf (1981年)
- 『キャント・ルック・アウェイ』 - Can't Look Away (1989年)
- Live in LA (2003年) ※ライブ・アルバム
- 『90124』 - 90124 (2003年) ※コンピレーション・アルバム
- Jacaranda (2012年)
映画音楽
脚注
- ^ “Vol.11 Trevor Rabin / May 2012”. MUSE ON MUSE (2012年5月20日). 2019年1月4日閲覧。
- ^ “イエス、ロックの殿堂で『結晶』ラインナップが再結成”. BARKS (2017年4月9日). 2019年1月4日閲覧。
- ^ “ARW、本物のイエス・ミュージックを堪能した”. BARKS (2017年4月19日). 2019年1月4日閲覧。
- ^ “イエス50周年、アンダーソン、ラビン、ウェイクマンも世界ツアー開催”. BARKS (2018年4月11日). 2019年1月4日閲覧。