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| 公開 = 1977年5月19日 |
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2021年8月18日 (水) 00:22時点における版
アリ/ザ・グレーテスト | |
---|---|
The Greatest | |
監督 | トム・グライス |
脚本 | リング・ラードナー・ジュニア |
原案 | モハメド・アリ |
原作 |
ハーバート・モハメッド リチャード・デュラム |
製作 | ジョン・マーシャル |
出演者 |
モハメド・アリ アーネスト・ボーグナイン ジェームズ・アール・ジョーンズ ロバート・デュヴァル |
音楽 | マイケル・マッサー |
撮影 | ハリー・ストラドリング・ジュニア |
編集 | バイロン・ブラント |
製作会社 |
ブリティッシュライオンフィルムズ EMIフィルムズ コロンビア ピクチャーズ |
公開 | 1977年5月19日 |
上映時間 | 101分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス |
言語 | 英語 |
興行収入 | 380万ドル[1] |
アリ/ザ・グレーテスト(The Greatest)は、アメリカ合衆国のボクサー、モハメド・アリの生涯を描いた1977年のスポーツ伝記映画で、アリが自身の役で出演している。監督はトム・グライスである[2]。1960年ローマオリンピックから、1974年にジョージ・フォアマンと対戦して劇的なKO勝利を収めヘビー級王座を獲得する「キンシャサの奇跡」までを描いている。ボクシングの試合の映像は、ほとんどが当時の実際の映像である。
この映画は、モハメド・アリがハーバート・モハメッド、リチャード・デュラムと共に著し、トニ・モリスンが編集した自伝『世界最強の男―ムハマッド・アリ自伝』(The Greatest: My Own Story)を原作としている[3]。
この映画のためにマイケル・マッサーが作曲、リンダ・クリードが作詞し、ジョージ・ベンソンが歌った曲『グレイテスト・ラヴ・オブ・オール』(The Greatest Love of All)は、後にホイットニー・ヒューストンがカバーした。
また、マッサーが作曲した『アリ・ボンバイエ』(Ali Bombaye)は、映画公開前年の1976年に格闘技世界一決定戦で対戦した日本のプロレスラー・アントニオ猪木に、アリがこの曲を寄贈し[4]、それをアレンジした『炎のファイター 〜INOKI BOM-BA-YE〜』がアントニオ猪木の入場曲となっている。
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
モハメド・アリ | 本人 |
アンジェロ・ダンディー | アーネスト・ボーグナイン |
フェルディ・パチェコ医師 | ジョン・マーリー |
ジャビール・ハーバート・ムハンマド | ロイド・ヘインズ |
ビル・マクドナルド | ロバート・デュヴァル |
クルックシャンク | デヴィッド・ハドルストン |
ホリス | ベン・ジョンソン |
マルコムX | ジェームズ・アール・ジョーンズ |
ベルベット・グリーン | ダイナ・メリル |
ソニー・リストン | ロジャー・E・モーズリー |
エクスリッジ氏(弁護士) | ポール・ウィンフィールド |
ベリンダ・カリラ・アリ | アナゼット・チェイス |
ルビー・サンダーソン | ミラ・ウォーターズ |
ドリュー・バンディーニ・ブラウン | 本人 |
ペイトン・ジョリー | マラキ・スローン |
Colonel Cedrich | リチャード・ベンチャー |
カシアス・マーセラス・クレイ・シニア | アーサー・アダムス |
ラハマーン | スタック・ピアス |
カラーラ | ポール・マンティ |
Major Canlan | スキップ・オーマイアー |
the Captain | デヴィッド・クレノン |
スージー・ゴメス | ナイ・ボネット |
若き日のカシアス・クレイ(モハメド・アリ) | チップ・マカリスター |
ラーマン・アリ、ハワード・ビンガム、ハロルド・コンラッド、ドン・ダンフィー、ロイド・ウェルズ、パット・パターソン、ジーン・キルロイが本人役で出演している。
ルビー・サンダーソンとその恋人で妻となったベリンダ・ボード、一時期アリのマネージャーを務めていたイライジャ・ムハンマドの息子ハーバート・モハメドなど、主要な人物を含めて無名の役どころが多い。
アナゼット・チェイスが演じているベリンダ・カリラ・アリ(モハメド・アリの妻)の役は、当初はロネット・マッキーが演じる予定だった[5][6]。
サウンドトラック
全ての楽曲はマイケル・マッサーが作曲し、マッサーとリー・ホールドリッジが編曲している。
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「The Greatest Love of All」(George Benson) | Linda Creed | |
2. | 「I Always Knew I Had It in Me」(Benson; version 1) | Gerry Goffin | |
3. | 「Ali's Theme」(Masser) | — |
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「Ali Bombaye (Zaire Chant) I」(Masser and Mandrill) | — | |
2. | 「Ali Bombaye (Zaire Chant) II」(Masser and Mandrill) | — | |
3. | 「The Greatest Love of All」(Masser) | — | |
4. | 「Variations on Theme」(Masser) | — | |
5. | 「I Always Knew I Had It in Me」(Benson; version 2) | Goffin |
評価
『ニューヨーク・タイムズ』紙のヴィンセント・キャンビーは、「ハリウッドではもうあまり作られていないような魅力的な骨董品」と評価した[7]。『ロサンゼルス・タイムズ』紙のケビン・トーマスは、「活気に満ちた楽しいポップな伝記映画であり、手に負えない世界ヘビー級ボクシング王者に対して将に我々に望んでいるイメージを投影している」と評した[8]。『シカゴ・トリビューン』紙のジーン・シスケルは、この映画に4点満点中の2.5点をつけ、「気晴らしになるエンターテイメントとして、『ザ・グレーテスト』は満足以上のものだ」と書いている[9]。『バラエティ』誌のアーサー・D・マーフィーは、「アリはこの映画に権威と存在感をもたらし、ジョン・マーシャルの作品をどんな映画のバイオグラフィーにも内在する限界を超えたものにしてくれた」と述べた[10]。『マンスリー・フィルム・バレッティン』誌のデビッド・バダーは、「『ザ・グレーテスト』は、アリの最もよく知られた功績を綴った聖人伝的な作品であり、独特で気まぐれな性格を存分に発揮しているが、その過程で自由に白塗りをしている」と述べている[11]。
脚注
- ^ “Big Rental Films of 1977”. Variety: 21. (January 4, 1978) .
- ^ Canby, Vincent (May 21, 1977). “The Greatest (1977) Ali's Latest Victory Is 'The Greatest'”. The New York Times. 2021年2月15日閲覧。
- ^ “The Greatest”. www.nytimes.com. 2021年2月15日閲覧。
- ^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 1』講談社、2003年。
- ^ Lucas, Bob (11 November 1976). “Angry McKee Quits Greatest And Goes To Pryor Film”. Jet 25 April 2016閲覧。.
- ^ “People: June Allyson to wed; Gershwin home saved”. Ottawa Citizen. (27 October 1976) 25 April 2016閲覧。
- ^ Canby, Vincent (May 21, 1977). "Ali's Latest Victory Is 'The Greatest'". The New York Times. p. 13.
- ^ Thomas, Kevin (May 19, 1977). "Ali Piles Up Points in 'Greatest'". Los Angeles Times. Part IV, p. 14.
- ^ Siskel, Gene (May 23, 1977). "'The Greatest' isn't the greatest, but takes an entertaining jab at it". Chicago Tribune. Section 3, p. 9.
- ^ Murphy, Arthur D. (May 25, 1977). "Film Reviews: The Greatest". Variety. 21.
- ^ Badder, David (September 1977). “The Greatest”. The Monthly Film Bulletin 44 (524): 192.