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2021年8月18日 (水) 00:13時点における版
イコライザー2 | |
---|---|
The Equalizer 2 | |
監督 | アントワーン・フークア |
脚本 | リチャード・ウェンク |
原作 |
マイケル・スローン リチャード・リンドハイム 『ザ・シークレット・ハンター』 |
製作 |
トッド・ブラック ジェイソン・ブルメンタル デンゼル・ワシントン アントワーン・フークア アレックス・シスキン スティーヴ・ティッシュ メイス・ニューフェルド トニー・エルドリッジ マイケル・スローン |
製作総指揮 |
モリー・アレン デヴィッド・ブルームフィールド |
出演者 |
デンゼル・ワシントン ペドロ・パスカル アシュトン・サンダース ビル・プルマン メリッサ・レオ |
音楽 | ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ |
撮影 | オリヴァー・ウッド |
編集 | コンラッド・バフ |
製作会社 |
コロンビア ピクチャーズ エスケイプ・アーティスツ ジーフ・プロダクションズ メイス・ニューフェルド・プロダクションズ ピクチャー・ファーム |
配給 |
ソニー・ピクチャーズ 同上 |
公開 |
2018年7月20日 2018年10月5日 |
上映時間 | 121分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $62,000,000[2] |
興行収入 |
$190,471,884[2] $102,084,362[2] 3.8億円[3] |
前作 | イコライザー |
『イコライザー2』(The Equalizer 2)は、2018年にアメリカ合衆国で公開されたヴィジランテ・アクションスリラー映画である。監督はアントワーン・フークア、主演はデンゼル・ワシントン。2014年の映画『イコライザー』の続編。
ストーリー
前作より後。元海兵隊員で国防情報局(DIA)[4]の凄腕の特殊工作員であったロバート・マッコールは、現在もマサチューセッツ州に住み、今は配車サービスのLyftの運転手として生計を立てていた。マッコールは常連の乗客や、あるいはアパートの近隣住人たちと親しく穏やかに接する一方で、危機に陥ったり、困っている善良で無力な人たちをその能力で密かに手助けする日々を送っていた。そんな中で、マッコールは、常連客である老人サム・ルビンスタインが生き別れた姉を探していることを知り、旧知のDIAの同僚スーザン・プラマーに力を借りて密かに捜すことにした。また、同じアパートに暮らし、その壁面に落書きを行った黒人青年の不良マイルズ・ウィテカーに絵の才能を見出し、彼が道を誤らないよう手助けするようになる。
その頃、ベルギーのブリュッセルにて謎の3人組の男たちによって、巧妙に無理心中に見せかけてある夫婦が暗殺されていた。夫は実はDIAの協力者であり、調査のため、スーザンと、マッコールのかつての仲間でもあった、DIAの元工作員デイブ・ヨークが現地へ派遣される。現場を見たスーザンは自殺とするには不審な点に気がつくものの、戻ってきた宿泊先のホテルにて金銭目当てと思わる不良青年たちに自室で襲撃され、そのまま殺されてしまう。スーザンの死の連絡を受けたマッコールはショックを受けると同時に、彼女の夫ブライアンに真相究明と、報復を約束する。そしてブライアンより借りたスーザンの遺品である携帯電話の情報を解析したマッコールは、ブリュッセルの事件が巧妙な殺人であると見抜き、スーザンの殺害理由に関連していると疑う。そして、自分は死んだと思っているデイブに再会して、実は生存していたことを報告すると共に、スーザンの死の不審点を伝え、捜査に協力を頼む。
マイルズをギャング達から引き離し、彼を諭すなどの活動を行いながら、マッコールはスーザンの死の真相に迫っていく。そんな中で、突如、客として乗り込んできた男に命を狙われるも返り討ちにする。その足でマッコールはデイブの家に赴くと、彼に何者かに命を狙われたこと、またその男が所持していた携帯電話から協力者が割り出せると話す。そして、その携帯電話から連絡を入れると、その通信先は他ならぬデイブであり、マッコールは彼が黒幕であると気づいていた。デイブは、自分たちはDIAに使い捨てにされたと言い、そのために同じく廃業させられた仲間たちと暗殺の副業を行っていたことを明かし、自分を正当化する。マッコールは許さず報復することを予告し、その場を後にする。
マッコールの力量を熟知するデイブは、仲間たちと彼のアパートを襲撃する。それを見越していたマッコールは不在であったものの、彼に恩を返そうとするマイルズが偶然部屋に入り込んでおり、デイブ達に人質として捕まってしまう。マッコールは海岸沿いにある亡き妻の家を決戦場に選び、デイブたちに連絡する。
ボストンにはハリケーンが接近しており、決戦場は避難命令が出ていた。マッコールが待ち構える海岸沿いの住宅街に到着したデイブたちは、デイブ自身は指揮官兼スナイパーとして援護に周り、フル装備の3人の仲間たちが現場へと踏み込む。そして嵐と地の利を活かし、マッコールは一人ずつ殺していく。最終的にはデイブに復讐を果たし、無事にマイルズを助け出す。
後日。マイルズは更生して無事に学校に通うようになり、マッコールをモデルとするスーパーヒーローのスケッチを描き、またアパートの壁面に立派な絵を残す。また、ルビンスタインは無事に姉と再会を果たす。マッコールは嵐が去った昔の家にて海を眺めながら亡くなった妻を想い出していた。
キャスト
- ロバート・マッコール - デンゼル・ワシントン(大塚明夫)
- デイブ・ヨーク - ペドロ・パスカル(西健亮)
- マイルズ・ウィテカー - アシュトン・サンダース(福西勝也)
- サム・ルビンスタイン - オーソン・ビーン(板取政明)
- ブライアン・プラマー - ビル・プルマン(安原義人)
- スーザン・プラマー - メリッサ・レオ(高島雅羅)
- レズニック - ジョナサン・スカーフ(東條達也)
- ファーティマ - サキナ・ジャフリー(ニケライ・ファラナーゼ)
- アリ - カジー・タウギナス(堀総士郎)
- コバック - ギャレット・A・ゴールデン(藤井隼)
- トルコ人の父親 - アダム・カースト (藤井隼)
- グレースの娘 - リース・コート(花園愛美)
- グレース - タマラ・ヒッキー(木村香央里)
製作
2014年2月24日、ソニー・ピクチャーズとエスケイプ・アーティスツが『イコライザー』の続編の企画を進めていると報じられた[7][8]。10月、アントワーン・フークアがインタビューの中で「観客の皆さんとデンゼルが望むなら、続編の製作もあり得るでしょう」「続編があるとすれば、より国際色豊かな作品になるでしょう」と発言した[9]。2015年4月22日、ソニー・ピクチャーズは本作の続編の製作を正式に開始し、デンゼル・ワシントンが再びロバート・マッコールを演じると発表したが、フークアが続投しないことも明かされた[10]。しかし、2016年9月、フークアが続投することになったと報じられた[11]。
2017年8月21日、ペドロ・パスカルが本作に出演するとの報道があった[12]。23日、メリッサ・レオとビル・プルマンが続投すると報じられた[13]。24日、アシュトン・サンダースがキャスト入りした[14]。9月14日、本作の主要撮影がマサチューセッツ州で始まった[15][16]。2018年3月25日、サキナ・ジャフリーが本作に出演していたことが明かされた[17]。
公開
当初、本作は2017年9月29日に全米公開される予定だったが[18]、後に公開日は2018年9月14日に延期された[19]。後に全米公開日は同年8月3日に前倒しされ[20]、最終的に7月20日となった[21]。
興行収入
本作は『アンフレンデッド: ダークウェブ』及び『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』と同じ週に封切られ、公開初週末に2600万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[22]、実際の数字はそれを上回るものとなった。2018年7月20日、本作は全米3388館で公開され、公開初週末に3601万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[23]。本作のオープニング興収が『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』を上回ったことは市場関係者や映画ファンに衝撃を与えた[24][25]。
評価
本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには98件のレビューがあり、批評家支持率は50%、平均点は10点満点で5.6点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『イコライザー2』は標準的なヴィジランテ・スリラー映画が持つ本能的な興奮を観客に届ける。しかし、名優たちが再度集結した同作はガッカリさせられた続編のケーススタディになっている」となっている[26]。また、Metacriticには39件のレビューがあり、加重平均値は49/100となっている[27]。なお、本作のシネマスコアはAとなっている(前作はA-)[28]。
続編の可能性
2018年7月30日、アントワーン・フークワ監督はインタビューの中で続編の製作に意欲があることを明かした[29]。
出典
- ^ “イコライザー2”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ a b c “The Equalizer 2”. 2018年11月23日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2019年3月下旬特別号 p.40
- ^ 日本語版においては元海兵隊員であることは言及されず、また元の所属はCIAになっている。
- ^ “イコライザー2”. ソニー・ピクチャーズ. (2018年11月23日) 2018年11月23日閲覧。
- ^ “イコライザー2”. ふきカエル大作戦!!. (2019年1月22日) 2019年1月23日閲覧。
- ^ “Sequel to Denzel Washington Thriller ‘Equalizer’ Moves Forward as Sony Brings Back Writer Richard Wenk (Exclusive)”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Sony Developing THE EQUALIZER 2 Following Positive Test Scores; Denzel Washington Expected to Return”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “‘Equalizer’ Director Antoine Fuqua: ‘I Don’t Believe I Should Filter the Violence’”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Denzel Washington’s ‘The Equalizer’ to Get Sequel”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “‘The Equalizer 2’ Starts Filming Next September; Antoine Fuqua to Return”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “'The Equalizer' Sequel Adds Pedro Pascal”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Melissa Leo & Bill Pullman Seal Deals For ‘Equalizer’ Sequel”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “‘Moonlight’s Ashton Sanders Lands A Lead In ‘Equalizer 2’”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Denzel Washington Is Filming a New Movie in Boston”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “What movie is filming in the South End?”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Sakina Jaffrey Gets Role in Denzel Washington’s Action-thriller ‘The Equalizer 2’”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “‘The Equalizer’ Sequel Has a Release Date”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Sony Shifts Release Dates for Jumanji, The Equalizer 2 and More”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “‘The Equalizer 2’ Pushes Up To August 2018; ‘Paul, Apostle Of Christ’ Eyes Easter Stretch”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Sony Release Dates for The Equalizer 2, Paul, Apostle of Christ”. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Sequels Continue to Arrive as 'Mamma Mia 2', 'Equalizer 2' and 'Unfriended 2' Hit Theaters”. 2018年7月22日閲覧。
- ^ “July 20-22, 2018”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “北米ボックスオフィス、1位は『ザ・イコライザー2(原題)』”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “'The Equalizer 2' blasts past 'Mamma Mia 2' for a surprise win at the box office”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “The Equalizer 2”. 2018年7月22日閲覧。
- ^ “The Equalizer 2 (2018)”. 2018年7月22日閲覧。
- ^ “‘Mamma Mia! Here We Go Again’ Sings $37M+; ‘Equalizer 2’ Targets $33M+: Saturday Update”. 2018年7月22日閲覧。
- ^ “Antoine Fuqua on Possibility of 'Equalizer 3' and New Business Venture SoundFi”. 2018年8月18日閲覧。