「PC原人2」の版間の差分
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開発はミュウテックおよび[[レッド・エンタテインメント|レッドカンパニー]]が行い、ゲーム・デザインは[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|ビクター音楽産業]]のPCエンジン用ソフト『[[魔境伝説]]』([[1988年]])を手掛けた阿部K助およびPCエンジン用ソフト『[[ダンジョンエクスプローラー]]』([[1989年]])を手掛けた上田和敏、音楽は[[ファミリーコンピュータ]]用ソフト『[[亀の恩返し〜ウラシマ伝説〜]]』(1988年)を手掛けた高山博彦、キャラクター・デザインはビクター音楽産業のPCエンジン用ソフト『[[暗黒伝説]]』([[1990年]])を手掛けた青木コブ太が担当している。 |
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2021年5月23日 (日) 06:28時点における版
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 |
PCエンジン (PCE) 対応機種一覧
|
開発元 |
ミュウテック レッドカンパニー |
発売元 |
ハドソン NEC-HE |
デザイナー |
阿部K助 上田和敏 |
プログラマー |
長谷川健 伊丹美裕 岡孝 |
音楽 | 高山博彦 |
美術 | 青木コブ太 |
シリーズ | 原人シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 4メガビットHuCARD[1] |
発売日 |
1991年7月19日 1991年 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
コンテンツアイコン |
Comic Mischief, Tobacco Reference Violence |
その他 |
型式: HC91043 TGX040058 |
『PC原人2』(ピーシーげんじんツー)は、1991年7月19日に日本のハドソンから発売されたPCエンジン用横スクロールアクションゲーム。北米では『Bonk's Revenge』のタイトルで発売された。
同社のPCエンジン用ソフト『PC原人』(1989年)の続編。前作から更なる繁栄を続け、開発ラッシュの最中である恐竜王国を舞台としており、主人公の「PC原人」を操作し、悪の大王「キングタマゴドンIII世」を倒す事を目的としている。
開発はミュウテックおよびレッドカンパニーが行い、ゲーム・デザインはビクター音楽産業のPCエンジン用ソフト『魔境伝説』(1988年)を手掛けた阿部K助およびPCエンジン用ソフト『ダンジョンエクスプローラー』(1989年)を手掛けた上田和敏、音楽はファミリーコンピュータ用ソフト『亀の恩返し〜ウラシマ伝説〜』(1988年)を手掛けた高山博彦、キャラクター・デザインはビクター音楽産業のPCエンジン用ソフト『暗黒伝説』(1990年)を手掛けた青木コブ太が担当している。
PCエンジン版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された他、2009年にはPlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてPCエンジンアーカイブスにて配信、2011年にはiOS用ソフトとして『PC Engine GameBox』に収録されて配信、2014年にはWii U用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。
ゲーム内容
システム
方向キーの左右にて移動を行い、Iボタンでジャンプ、IIボタンでボンク(頭突き攻撃)を行う。ジャンプ中にIIボタンを押す事で下方向にボンクする「スピンボンク」が可能となり、通常のボンクより攻撃力が増加する。水中では方向キーにより上下左右自由に動ける他、Iボタンで浮力を得て急上昇が可能。
その他、Iボタンを連打する事で特定の垂直の壁をよじ登る事ができる「根性登り」の他、横に伸びた木はジャンプと上キーで「大車輪」が可能となりIIボタンで加速も可能となる。方向キーの上下で木を自由に登り降りできる「木登り」が可能で、左右キーで左右に回る事も可能、I、IIボタンで離れる事ができる。滝では方向キー上とIボタンで登る事ができる「滝登り」が可能であり、Iボタンで加速する事が可能。狭い壁の間をジャンプとIIボタンを押す事で飛び移る「三角とび」が可能であり、連続して使用する事で高い所まで登る事が可能となる。空中でIIボタンを連射する事で可能な「回転ジャンプ」は連射する事で滞空時間を伸ばす事が可能。原人のライフが0になった場合でも、ストックがある場合はRUNボタンを押す事でその場で復活する事が可能となっている。
基本的なゲームシステムは前作を踏襲しているが、原人の変身は攻撃の威力が増加するだけでなく、変身したキャラクタ別で特殊攻撃が用意された[1]。また、壁にボンクしてジャンプする「三角とび」や蔦に噛みつく事で回る「大車輪」、頭に花を咲かし空中を飛行できる「花のたね」などの要素が追加されている。
エンディングではスタッフロールの前にPC原人の絵かき歌が流れる仕様となっており、説明書に楽譜も掲載されていた[注 1]。
パワーアップ
原人はアイテム「ちっちゃい肉/おっきい肉」を取ることで最大2段階パワーアップできる。2段階目にパワーアップする度に一定時間無敵状態になる。パワーアップは時間経過もしくは被ダメージで1段階ずつ解除されるが、パワーアップ中はダメージを受けてもライフに影響はない。
- PC美人(ピーシーびじん)[注 2]
- 1段階目のパワーアップ。攻撃力が2倍となり、通常攻撃が敵を停止させる「投げキッス」となる。また地面に頭突きすることで敵の動きを止められる「グランドボンク」となる。
- PC噴人(ピーシーふんじん)
- 2段階目のパワーアップ。攻撃力が3倍となり、口から火を吐いて攻撃できるようになる。グランドボンクをすると画面内の敵全てに大ダメージを与えられる。変身直後はしばらくの間無敵。
特殊な変身
- カニ原人
- 仕掛けに潰されることで原人がカニに変身した姿。狭いところを通れるほか、水中で速く移動することができ、IIボタンでハサミを振り上げて攻撃することも可能。
アイテム
- ニコちゃんマーク
- 取得数に応じてラウンドクリア後に乗れる恐竜列車が変わる。高いグレードの恐竜列車ほどいいアイテムが手に入り、最高ランクの恐竜列車ではラウンドをワープすることも可能。
- ハート
- ライフがハート1個分回復する。
- ドデカハート
- ライフが全回復する。
- クリスタルハート
- ライフ容量がハート1個分増える。
- ライフフルーツ
- ライフが少しだけ回復し、200点入る。
- ちっちゃい肉
- 原人が1段階パワーアップする。
- おっきい肉
- 原人が一気に2段階パワーアップできる。
- 花のたね
- プロペラフラワーの種。取ると原人の頭にプロペラフラワーが咲き、Iボタン連射で空を飛ぶことができる。ダメージを受けると解除される。
- 1UP
- 原人のストックが1つ増える。ちび原人、謎の1UPとも表記される。
設定
物語の舞台は前作に引き続き恐竜王国となっているが、更なる繁栄を続けた結果開発ラッシュの真最中となっており、巨大戦艦を横付けできる港や鉄道などがあり、更には宇宙ロケットの基地も計画されている。
移植版
ハドソンを吸収合併したコナミデジタルエンタテインメント(KDE)と、キャラクターデザインを担当したレッド・エンタテインメントが現在、本作の知的財産権を保有している。このため、ユーザーが今すぐ新規に購入出来るデータ商品およびPCエンジンmini版は、すべてKDEが販売元になっている。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | Ref. |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | PC原人2 Bonk's Revenge Bonk's Revenge |
2007年4月10日 2007年4月13日 2007年4月16日 |
Wii | ミュウテック レッド・カンパニー |
ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
PBHJ PBHP PBHE |
2019年1月31日 配信・販売終了 |
[2][3] |
2 | PC原人2 | 2009年11月18日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
ミュウテック レッド・カンパニー |
ハドソン ※現在はKDEより配信 |
ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) |
NPJJ-30014 | PCエンジン版の移植 | [4][5][6] |
3 | PC Engine GameBox | 2011年2月14日 |
iPhone 3GS iPod touch (第3世代) (iOS) |
ハドソン | ハドソン | ダウンロード | - | PCエンジン版の移植 | [7][8] |
4 | PC原人2 | 2013年12月13日 |
Windows | ミュウテック レッド・カンパニー |
KDE | ダウンロード (Microsoftストア) |
- | PCエンジン版の移植 | |
5 | PC原人2 Bonk's Revenge |
2014年3月12日 2017年5月4日 |
Wii U | ミュウテック レッド・カンパニー |
KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
PNGJ |
PCエンジン版の移植 | [9] |
6 | BONK'S REVENGE | 2020年3月19日 2020年3月19日 2020年3月19日 |
PCエンジン mini TurboGrafx-16 mini PC Engine CoreGrafx mini |
M2 ※ 移植開発担当 |
KDE | プリインストール | - | 販売地域を問わず、北米版(TurboGrafx-16版)を収録 本体にあらかじめ収録された58作品の1つ |
音楽
- イメージソング「ぼくPC原人だじょ」
- 「原人絵かき歌」
- 作詞:阿部K助/作曲:高山博彦
開発
この節の加筆が望まれています。 |
試行錯誤が続いた前作とは異なり、本作はスマートに仕上げることに成功したと阿部K助は2020年のインタビューの中で振り返っている[10]。
スタッフ
- ゲーム・デザイン:阿部K助、BOO うえだ(上田和敏)
- オリジナル・キャラクター・デザイン:青木コブ太
- ドット・アート(スプライト):田中高春
- ドット・アート(背景):陣野忍
- ドット・アート(てつだい):本間美雪
- プログラム:長谷川健、伊丹美裕、岡孝
- 音楽:高山博彦
- スペシャル・サンクス:植山幹郎、小崎整、あだちひろし、湯沢河童
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計28点(満40点)[13]、『月刊PCエンジン』では90・85・90・90・90の平均89点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では9・7・8・9の合計33点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.59点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で61位(485本中、1993年時点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.27 | 3.66 | 3.94 | 4.03 | 3.82 | 3.87 | 23.59 |
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、25頁。
- ^ “Wii「バーチャルコンソール」の4月配信タイトルが明らかに!” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2007年3月30日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ “バーチャルコンソール配信ソフト5タイトル追加!(4/10)” (日本語). iNSIDE. イード (2007年4月11日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ 木原卓/桃井サカコ(ねこひげ合同会社) (2009年11月24日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2009年11月第5週、12月第1週分” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月13日閲覧。
- ^ 村松健至 (2009年11月25日). “PS Store、「ときメモ2」や「PC原人」などを配信” (日本語). BB Watch. インプレス. 2020年5月17日閲覧。
- ^ noguchi (2009年11月25日). “PlayStation Store最新情報。名作ストラテジー「ネクタリス」などを配信&PlayStation Homeに「LocoRoco」の住人が登場だ” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年5月17日閲覧。
- ^ “「PC Engine GameBox」第2弾――「出たな!!ツインビー」「PC原人2」など追加” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2011年2月14日). 2020年5月17日閲覧。
- ^ 山 (2011年2月14日). “iPhone/iPod touch用ゲーム集「PC Engine GameBox」のアップデート本日実施。「出たな!!ツインビー」など5タイトルが追加に” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年5月17日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年3月5日). “Wii Uバーチャルコンソール3月12日配信タイトル ― 『タクティクスオウガ』『バレーボール』『PC原人2』の3本” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年5月17日閲覧。
- ^ “「クリエイターズインタビュー」企画:第4回『PC原人』編~”. コナミ (2020年4月1日). 2020年4月3日閲覧。
- ^ a b c “Bonk's Revenge for TurboGrafx-16 (1994)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年6月1日閲覧。
- ^ a b c d “Bonk's Revenge for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年6月1日閲覧。
- ^ a b “PC原人2 まとめ [PCエンジン]” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2019年6月1日閲覧。
外部リンク
- PC原人2(ハドソンゲームナビ) - ウェイバックマシン(2004年5月5日アーカイブ分)
- Wiiバーチャルコンソール PC原人2(ハドソン公式サイト) - ウェイバックマシン(2008年11月20日アーカイブ分)
- PCエンジンアーカイブス PC原人2(ハドソン公式サイト) - ウェイバックマシン(2010年10月8日アーカイブ分)
- Wii Uバーチャルコンソール
- Bonk's Revenge - MobyGames