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'''穂高岳山荘'''(ほたかだけさんそう)は、[[飛騨山脈|北アルプス]]主稜線上、[[穂高岳]]にある[[山小屋]]。主峰の奥穂高岳と涸沢岳の鞍部の白出乗越(コル)に建っている。[[大正]]13年([[1924年]])創立の小屋。小屋内には[[クラシック音楽]]が流れている。 |
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2021年5月13日 (木) 21:42時点における版
穂高岳山荘(ほたかだけさんそう)は、北アルプス主稜線上、穂高岳にある山小屋。主峰の奥穂高岳と涸沢岳の鞍部の白出乗越(コル)に建っている。大正13年(1924年)創立の小屋。小屋内にはクラシック音楽が流れている。
沿革
- 1924年(大正13年)に、前身の『穂高小屋』(収容20人)を今田重太郎が建設した[1]。
- 1927年(昭和2年)8月に、秩父宮の一行が槍ヶ岳への縦走の際に宿泊した。
- 1929年(昭和4年)に、飛騨側棟を増設。
- 1930年(昭和5年)に、信州側棟を増設し、奥穂高岳山頂に小さな神社を祀った。
- 1951年(昭和26年)に、上高地から穂高岳への登山道である『重太郎新道』を完成させた。前穂高岳の取付への『紀美子平』は娘の名前が由来となっている[2]。
- 1957年(昭和32年)に、登山者の増加に合わせて、大改築(収容100人)を行った。
- 1958年(昭和33年)に、現在の『穂高岳山荘』へと改名された。
- 1961年(昭和36年)に、涸沢岳大雪渓に水源地から山小屋への導水を行い、『天命水』と命名した。
- 1964年(昭和39年)に、ヘリコプターによる物資の輸送を導入した。
- 1965年(昭和40年)に、重太郎の息子の英雄が経営に参加するようになった。
- 1967年(昭和42年)に、有限会社の穂高岳山荘を設立した。
- 1986年(昭和61年)に、オーディオスペース(音楽鑑賞の部屋)を改築した。
- 1993年(平成5年)8月に、創業者の重太郎が死去。
- 近年、風力発電と太陽光発電の機器が増強された。
- 2008年(平成20年)に、85周年を迎えた。これを記念して、山岳写真家の内田修が『天空の輝き』を出版した。
- 2018年(平成30年)に、支配人(当時)の宮田八郎が南伊豆での不慮の事故により死去。(4月5日発生。のち沼津港沖で遺体が発見された。)
小屋のデータ
※2017年(平成29年)4月現在
営業期間
- 4/28 - 11/4 2013年(平成25年度)
収容人数
- 宿泊 250人、料金(1泊2食付 9,800円、 素泊 6,600円、冬期避難小屋 1,000円)
- キャンプ指定地 テント30張(料金1000円 ※水・トイレ料込み、北アルプスの大部分が中部山岳国立公園内であるため、キャンプ指定地以外の設営は禁止されている。)
主な施設
- 客室・個室・食堂・トイレ・外部トイレ・洗面所・乾燥室・図書室・冬期避難小屋(夏山診療所)・ライブカメラなどがある。
- 喫茶(食堂と土間)で宿泊者以外もコーヒーや軽食が飲食できる。
- 飲料水 涸沢岳の融雪水又はペットボトルのミネラルウォーターを入手することができる。
- 夏山診療所 岐阜大学医学部奥穂高夏山診療所(7月20日 - 8月20日)がある。
- 岐阜県警山岳警備隊が、一部期間中、常駐する
- 一般利用者向けの入浴施設はない。
周辺の山小屋
脚注
- ^ 『北アルプス山小屋物語』(東京新聞出版局、ISBN 4-8083-0374-4)
- ^ 穂高岳山荘 今田重太郎について
関連項目
外部リンク
座標: 北緯36度17分36.4秒 東経137度38分51.1秒 / 北緯36.293444度 東経137.647528度