ストロンゼーの動物

サー・アリグザンダー・ギブソンによるストロンゼーの動物のスケッチ　1808年

サー・アリグザンダー・ギブソンによるストロンゼーの動物の別のスケッチ　1808年

ストロンゼイの動物(ストロンゼイのどうぶつ、Stronsay Beast)は、1808年9月25日の嵐の後、スコットランドのオークニー諸島にあるストロンゼー島に漂着した大きな死骸またはグロブスターである。 死骸の長さは55 ft (16.8 m)であったが、しかし尾の一部が明らかに欠けていたために、この動物はそれよりも長いと推定された。エジンバラの自然史学会(Natural History Society)（ウェルネリアン協会(Wernerian Society)ウェルネリアン自然史協会）は死骸を同定できず、これは新種である、おそらくウミヘビ(sea serpent)であろうと判断した。スコットランドの生物学者パトリック・ニール(Patrick Neill)は、半世紀前に出版された著作の中でウミヘビについて記述したエリック・ポントピダンに敬意を表して学名『Halsydrus pontoppidani』（ポントピダンのウミヘビ）を与えた。その後、ロンドンの解剖学者サー・エヴァラード・ホームは測定をしりぞけ、それは約36 ft (11 m)であったにちがいないと宣言し、それを腐敗したウバザメと見なした（ウバザメは分解中に「疑似首長竜」('pseudo plesiosaur')の外観を呈することがある）。1849年に、エジンバラのスコットランドの教授ジョン・グッドサー(John Goodsir)も同じ結論に達した。

ストロンゼイの動物（地元ではストロンゼーの怪物(Stronsay monster)として知られている）は、目撃者3人（1人は大工、他の2人は農民）によって測定された。幅は4 ft (1.2 m)で、周囲は約10 ft (3.1 m)であった。それには3対の「肢」('paws')または「翼」('wings')があった。皮膚は、頭から尾まで撫でると滑らかで、尾から頭まで撫でるとざらざらであった。そのひれは剛毛で縁取られ、背面全体に剛毛の「たてがみ」('mane')があった。剛毛は濡れると闇で光った。胃の内容は赤かった。

外部リンク

• DNA could help identify 200 year old Stronsay Beast