「カーテナ」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
86.10.111.234 (会話) による ID:73308888 の版を取り消し(LTA:ENS) タグ: 取り消し |
|||
23行目: | 23行目: | ||
[[Category:イギリス王室]] |
[[Category:イギリス王室]] |
||
[[Category:イギリスの伝承]] |
[[Category:イギリスの伝承]] |
||
[[Category:フランスの |
[[Category:フランスもの]] |
||
[[Category:王権の象徴]] |
[[Category:王権の象徴]] |
2021年1月24日 (日) 22:01時点における版
カーテナ[1](英語: Curtana, Cortana, Courtain)は、イギリス王家に代々伝わる剣の名称。カータナ、クルタナ、コルタナ[2]、コルタン、クールタンなどと音写されることもある。この名称はアングロフランス語の curtein, 遡ればラテン語の curtus(短くされた、詰められた)に由来し、その名の通り切っ先が無い形状をしている。無先刀、無鋒剣などと訳されることもある[3]。
慈悲の剣(Sword of Mercy)とも呼ばれ、聖界正義の剣(Sword of Spiritual Justice)、俗界正義の剣(Sword of Temporal Justice)、献納の宝剣(Jewelled Sword of Offering)、国剣(Great Sword of State)などとともに、戴冠宝器(Crown Jewels)の一つに数えられている。ピューリタン革命で一度失われたが、チャールズ2世の代に作り直された。1953年にエリザベス2世の戴冠式で使用された。現在はロンドン塔の宝物館に展示されている。
トマス・ブルフィンチも、カーテナを中世フランス武勲詩に登場する英雄オジェ・ル・ダノワの剣とする伝承を紹介している。伝承中ではローランの剣デュランダルやシャルルマーニュの剣ジョワユーズと同じ材料、同じ製法で鍛えられたとされている[4]。さらにそれ以前は、『トリスタンとイゾルデ』や『アーサー王物語』に登場する英雄トリスタンの剣であったとする伝承も存在する。オジェに与えられた際に、オジェに合わせて「短く詰められた」ため「カーテナ」と呼ばれるようになったという[5]。
脚注
参考文献
- 『クラウン・ジュエル (日本語ガイドブック)』ヒストリック・ロイヤル・パレス (Historic Royal Palaces)、2010年、ISBN 978-1-873993-13-2
- トマス・ブルフィンチ、市場泰男 訳『シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス』社会思想社〈現代教養文庫〉、1994年。; 講談社学術文庫より再版、2007年、ISBN 978-4061598065