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「オスケメン市電」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
[[ソビエト連邦]](ソ連)時代の都市計画に合わせて[[1959年]][[11月6日]]に最初の路線が開通し、1970年代までに[[ラッシュ時]]に運行する系統も含めて6系統が運行する路線網が築かれたが、このラッシュ時のみの系統は[[ソ連崩壊]]後の1990年代に廃止された。残された系統についても、[[カザフスタン]]独立後に路面電車を運営していたオスケメン都市路面電車車庫会社(Өскемен қалалық трамвай паркі)の財政難により電力会社への支払いが滞り電力の制限を受ける事態となり、並行して走る[[路線バス]]路線の開設や運行時間の縮小が行われた末に、[[2018年]][[3月12日]]に運行そのものが停止するまでに至った{{r|Oskemen-Tram_History_1}}{{r|Oskemen-Tram_History_2}}{{r|Oskemen-Tram_History_3}}{{r|Oskemen-Tram_History_4}}{{r|Oskemen-Tram_History_5}}<ref>{{cite web|url = https://kursiv.kz/news/finansy/2017-11/smi-ust-kamenogorsk-lishitsya-tramvaev-iz-za-dolgov-za-elektroenergiyu |title = СМИ: Усть-Каменогорск лишится трамваев из-за долгов за электроэнергию |publisher = Курсив.KZ|date = 2017-11-22 |accessdate = 2020-5-3}}</ref>。
[[ソビエト連邦]](ソ連)時代の都市計画に合わせて[[1959年]][[11月6日]]に最初の路線が開通し、1970年代までに[[ラッシュ時]]に運行する系統も含めて6系統が運行する路線網が築かれたが、このラッシュ時のみの系統は[[ソビエト邦の崩壊]]後の1990年代に廃止された。残された系統についても、[[カザフスタン]]独立後に路面電車を運営していたオスケメン都市路面電車車庫会社(Өскемен қалалық трамвай паркі)の財政難により電力会社への支払いが滞り電力の制限を受ける事態となり、並行して走る[[路線バス]]路線の開設や運行時間の縮小が行われた末に、[[2018年]][[3月12日]]に運行そのものが停止するまでに至った{{r|Oskemen-Tram_History_1}}{{r|Oskemen-Tram_History_2}}{{r|Oskemen-Tram_History_3}}{{r|Oskemen-Tram_History_4}}{{r|Oskemen-Tram_History_5}}<ref>{{cite web|url = https://kursiv.kz/news/finansy/2017-11/smi-ust-kamenogorsk-lishitsya-tramvaev-iz-za-dolgov-za-elektroenergiyu |title = СМИ: Усть-Каменогорск лишится трамваев из-за долгов за электроэнергию |publisher = Курсив.KZ|date = 2017-11-22 |accessdate = 2020-5-3}}</ref>。


しかし、市電が多くの乗客に利用されていた事から、オスケメン市議会は破産が宣告されたオスケメン都市路面電車車庫会社に代わる運営者の入札を実施し、[[東カザフスタン州]]のアキマト(行政府)によって設立された公営アントレプレナーシップ会社「エルティス」(Социально-предпринимательская корпорация «Ертіс»)が運営権を獲得した。市電の運行は同年[[5月19日]]から再開しており、同社は長年の使用で老朽化が進んでいる線路や架線の更新、停留所の整理、後述する車両の購入などの近代化を進めている{{r|Oskemen-Tram_History_1}}{{r|Oskemen-Tram_History_5}}{{r|Oskemen-Tram_History_6}}<ref>{{cite report|author = 国際協力機構 |author2 = 三菱総合研究所 |author3 = ロシアNIS貿易会|title = カザフスタン国 経済特区への日本企業誘致戦略策定業務 ファイナルレポート |date = 2015-8 |pages = 8 |url = http://open_jicareport.jica.go.jp/pdf/1000021857.pdf |accessdate = 2020-5-3}}</ref>。
しかし、市電が多くの乗客に利用されていた事から、オスケメン市議会は破産が宣告されたオスケメン都市路面電車車庫会社に代わる運営者の入札を実施し、[[東カザフスタン州]]のアキマト(行政府)によって設立された公営アントレプレナーシップ会社「エルティス」(Социально-предпринимательская корпорация «Ертіс»)が運営権を獲得した。市電の運行は同年[[5月19日]]から再開しており、同社は長年の使用で老朽化が進んでいる線路や架線の更新、停留所の整理、後述する車両の購入などの近代化を進めている{{r|Oskemen-Tram_History_1}}{{r|Oskemen-Tram_History_5}}{{r|Oskemen-Tram_History_6}}<ref>{{cite report|author = 国際協力機構 |author2 = 三菱総合研究所 |author3 = ロシアNIS貿易会|title = カザフスタン国 経済特区への日本企業誘致戦略策定業務 ファイナルレポート |date = 2015-8 |pages = 8 |url = http://open_jicareport.jica.go.jp/pdf/1000021857.pdf |accessdate = 2020-5-3}}</ref>。

2020年12月26日 (土) 01:15時点における版

オスケメン市電
ウスチ・カメノゴルスク市電
基本情報
カザフスタンの旗カザフスタン
所在地 オスケメン(ウスチ・カメノゴルスク)
種類 路面電車[1][2][3][4][5][6]
開業 1959年11月6日[2][3]
運営者 公営アントレプレナーシップ会社「エルティス」
(Социально-предпринимательская корпорация «Ертіс»)[6][7]
使用車両 KTM-5タトラKT4DtM[1][2]
路線諸元
路線距離 16.5 km[1]
軌間 1,524 mm[8]
電化区間 全区間
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オスケメン市電カザフ語: Өскеменде трамвайロシア語: Усть-Каменогорский трамвай)は、カザフスタンの都市・オスケメン(ウスチ・カメノゴルスク[注釈 1]に存在する路面電車である[1][2][3]

概要

ソビエト連邦(ソ連)時代の都市計画に合わせて1959年11月6日に最初の路線が開通し、1970年代までにラッシュ時に運行する系統も含めて6系統が運行する路線網が築かれたが、このラッシュ時のみの系統はソビエト連邦の崩壊後の1990年代に廃止された。残された系統についても、カザフスタン独立後に路面電車を運営していたオスケメン都市路面電車車庫会社(Өскемен қалалық трамвай паркі)の財政難により電力会社への支払いが滞り電力の制限を受ける事態となり、並行して走る路線バス路線の開設や運行時間の縮小が行われた末に、2018年3月12日に運行そのものが停止するまでに至った[2][3][4][5][6][9]

しかし、市電が多くの乗客に利用されていた事から、オスケメン市議会は破産が宣告されたオスケメン都市路面電車車庫会社に代わる運営者の入札を実施し、東カザフスタン州のアキマト(行政府)によって設立された公営アントレプレナーシップ会社「エルティス」(Социально-предпринимательская корпорация «Ертіс»)が運営権を獲得した。市電の運行は同年5月19日から再開しており、同社は長年の使用で老朽化が進んでいる線路や架線の更新、停留所の整理、後述する車両の購入などの近代化を進めている[2][6][7][10]

2019年現在運行しているのは以下の3系統で、2018年の運行停止前に存在した2号線は3号線と経路が重複していた事により廃止されている。運行時間は5時18分 - 24時40分で、オスケメン市内で最も遅い時間まで運行する公共交通機関となっている。運賃は65テンゲで、将来はICカードの導入も検討されている[1][11]

系統番号 起点 終点 備考
1 Вокзал Казцинк ラッシュ時のみ運行[1]
3 Вокзал Станция Защита
4 Вокзал УМЗ ラッシュ時のみ運行[1]

車両

2019年現在、オスケメン市電で営業運転に使用されている車両は以下の通りである[1][2]

脚注

注釈

  1. ^ ソビエト連邦時代の地名およびロシア語での表記。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j ЯКОВ ФЁДОРОВ (2019年10月15日). “Усть-Каменогорский трамвай”. Yvision. 2020年5月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Tramway operation resumes in Öskemen”. LRTA (2018年6月6日). 2020年5月3日閲覧。
  3. ^ a b c d Елена Балова (2016年11月13日). “День в истории: 6 ноября 1959 года в Усть-Каменогорске появились первые трамваи”. YK-news.kz. 2020年5月3日閲覧。
  4. ^ a b В Усть-Каменогорске полностью остановили движение трамваев”. informБЮРО (2018年3月12日). 2020年5月3日閲覧。
  5. ^ a b Өскемен қалалық трамвай паркі банкротқа ұшырады”. qazaqstan.tv (2018年12月14日). 2020年5月3日閲覧。
  6. ^ a b c d В Усть-Каменогорске пока не могут возобновить движение трамваев, несмотря на смену собственника”. informБЮРО (2018年3月30日). 2020年5月3日閲覧。
  7. ^ a b Олеся Краскова (2018年3月30日). “Трамваи в Усть-Каменогорске поедут не раньше, чем через месяц-два”. УСТИНКА LIVE. 2020年5月3日閲覧。
  8. ^ ÖSKEMEN|UST'-KAMENOGORSK”. UrbanRail.Net. 2020年5月3日閲覧。
  9. ^ СМИ: Усть-Каменогорск лишится трамваев из-за долгов за электроэнергию”. Курсив.KZ (2017年11月22日). 2020年5月3日閲覧。
  10. ^ 国際協力機構; 三菱総合研究所; ロシアNIS貿易会 (2015-8). カザフスタン国 経済特区への日本企業誘致戦略策定業務 ファイナルレポート (PDF) (Report). p. 8. 2020-5-3閲覧 {{cite report}}: |accessdate=|date=の日付が不正です。 (説明)
  11. ^ Галина Пестрякова (2020年4月4日). “Выход трамваев на линию временно сократят на 80%”. Устинка LIVE. 2020年5月3日閲覧。