「NIS諸国」の版間の差分
→外部リンク: 外部リンクの修正 http:// -> https:// |
|||
4行目: | 4行目: | ||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
NISは英略称であり、本来の単語を日本語に直訳すれば「新独立国家」となり、NIS諸国は要約すれば「'''[[ソ連崩壊]]で独立を完全に果たした国々'''」ということになる。この為、NISという文字そのものには特定の組合や団体といった組織的な観念を意味するものは含まれていない。 |
NISは英略称であり、本来の単語を日本語に直訳すれば「新独立国家」となり、NIS諸国は要約すれば「'''[[ソビエト連邦の崩壊]]で独立を完全に果たした国々'''」ということになる。この為、NISという文字そのものには特定の組合や団体といった組織的な観念を意味するものは含まれていない。 |
||
== 諸国の範囲 == |
== 諸国の範囲 == |
2020年12月26日 (土) 00:57時点における版
NIS諸国(エヌアイエスしょこく、ニーズしょこく、New Independent States)通称 NIS (ニーズ)は、1991年以前のソヴィエト連邦ならびにその構成共和国であった地域であり、同時にこの地域に存在する国家の総称である。
概要
NISは英略称であり、本来の単語を日本語に直訳すれば「新独立国家」となり、NIS諸国は要約すれば「ソビエト連邦の崩壊で独立を完全に果たした国々」ということになる。この為、NISという文字そのものには特定の組合や団体といった組織的な観念を意味するものは含まれていない。
諸国の範囲
範囲は バルト三国を除く東ヨーロッパ、中央アジア、南コーカサス(西アジアの一部) の12か国を指す。
元々ソ連がヨーロッパとアジアの二つの区域を統合させて建国されていた状態であった為、ソ連時代からその区域の立ち位置は曖昧なものであったが、ソ連の中枢を担っていたロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の影響により中央アジア・コーカサスエリアは欧州化が深く進んでおり、その分 東欧文化の浸透も顕著となっていることから、現在はヨーロッパに区分されることが多い。
備考
NIS諸国の認識に於いて注意が必要なのがロシア連邦である。
「ロシアはバルト三国同様、崩壊直前のソ連から一方的に独立を行なっているのでNIS諸国には当たらない」という見解が僅かながらに在るが、それは誤りであり、ロシアは1990年6月12日に『ロシア共和国』として主権宣言を行なったに過ぎない[注釈 1]。
日本
日本外務省ではNIS諸国を地域カテゴリーで別けず、諸国全体を一つの存在と捉えている[注釈 2][1][2][3]。
各国家が位置するエリアは詳細な地域データの下に区分けされてはいない。
該当する国家
以下の国家が該当する[注釈 3]。
CISとの相違
「CIS諸国」という単語が各方面で記されていることが見受けられるが、その表記は誤りである。NIS諸国は、イニシャルに「諸国」を接尾語として組合わせた単語である為、これを略したNISを用いる時には関連するCISとよく混同されがちで注意が必要となる。
NISという存在自体がソ連の構成共和国であった歴史を持つ国家群の英略称であるのに対し、CISはソ連崩壊時にその国家連邦自体を構成していた国の内9か国[注釈 4]により結成されている国家連合体の英略称である。この為、NISとCISとではそれ自体の意味に大きな違いが生じる。
脚注
注釈
出典
- ^ “地域別インデックス(欧州)”. 外務省. 2016年9月2日閲覧。
- ^ “世界の国々 ヨーロッパ(NIS諸国を含む)”. 外務省. 2016年9月2日閲覧。
- ^ “(キッズ外務省)世界の国旗:ヨーロッパ(NIS諸国を含む)”. 外務省. 2016年9月2日閲覧。