コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「NSV重機関銃」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 「ソ連崩壊」改名に伴うリンク修正依頼 - log
34行目: 34行目:
NSVの本体重量は23kgと、DShK38の34kgに比べて3分の2に軽量化されている。[[歩兵]]用に設計された重量41kgの[[三脚|三脚架]]のほか、[[KPV 重機関銃]]の代わりに[[ZPU-4|ZPU-1]]の[[対空砲]]架に搭載したり、[[T-64]]や[[T-72]]・[[T-80]]といった[[主力戦車]]の[[砲塔]]上や[[軍用車両|車両]]の[[ターレット]]に搭載して運用する。
NSVの本体重量は23kgと、DShK38の34kgに比べて3分の2に軽量化されている。[[歩兵]]用に設計された重量41kgの[[三脚|三脚架]]のほか、[[KPV 重機関銃]]の代わりに[[ZPU-4|ZPU-1]]の[[対空砲]]架に搭載したり、[[T-64]]や[[T-72]]・[[T-80]]といった[[主力戦車]]の[[砲塔]]上や[[軍用車両|車両]]の[[ターレット]]に搭載して運用する。


NSVの生産工場は[[カザフ・ソビエト社会主義共和国]]に存在していたため、[[1991年]]の[[ソ連崩壊]]で[[カザフスタン]]が独立すると[[ロシア連邦軍]]が補修部品を入手するのが困難になった。さらに、ロシア連邦軍はより命中精度の高い12.7mm[[重機関銃]]を要求し、[[ロシア|ロシア連邦]]は[[1998年]]に新たに開発された[[Kord重機関銃]]を制式採用したので、近いうちにロシア連邦軍のNSVはすべて退役する予定である。
NSVの生産工場は[[カザフ・ソビエト社会主義共和国]]に存在していたため、[[1991年]]の[[ソビエト邦の崩壊]]で[[カザフスタン]]が独立すると[[ロシア連邦軍]]が補修部品を入手するのが困難になった。さらに、ロシア連邦軍はより命中精度の高い12.7mm[[重機関銃]]を要求し、[[ロシア|ロシア連邦]]は[[1998年]]に新たに開発された[[Kord重機関銃]]を制式採用したので、近いうちにロシア連邦軍のNSVはすべて退役する予定である。


NSVは、[[ソビエト連邦]]以外では[[ブルガリア]]・[[インド]]・[[ポーランド]]・[[ユーゴスラビア]]([[セルビア]])・[[フィンランド]]で[[ライセンス生産]]されている。
NSVは、[[ソビエト連邦]]以外では[[ブルガリア]]・[[インド]]・[[ポーランド]]・[[ユーゴスラビア]]([[セルビア]])・[[フィンランド]]で[[ライセンス生産]]されている。

2020年12月26日 (土) 00:24時点における版

NSV重機関銃
Sisu XA-180銃架に搭載されたNSVT重機関銃
NSV重機関銃
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
設計・製造 G・I・ニキーチン
Y・S・ソコロフ
V・I・ヴォルコフ
KBP社
年代 冷戦-
仕様
種別 重機関銃
口径 12.7mm
銃身長 1,100mm
ライフリング 8条/右回り
使用弾薬 12.7x108mm弾
装弾数 50発
作動方式 ガス圧作動方式
全長 1,560mm
重量 25kg(銃本体)
41kg(三脚架
11kg(弾丸50発とベルトリンク
発射速度 700-800発/分
銃口初速 845m/秒
有効射程 1,500m(対空)
2,000m(対地)
歴史 
設計年 1969年
配備期間 1971年-現役
配備先 ソビエト連邦軍
バリエーション 派生型を参照
テンプレートを表示

NSV重機関銃ロシア語: НСВ Никитина-Соколова-Волкова)は、第二次世界大戦後にソビエト連邦が開発した口径12.7mmの重機関銃である。

概要

NSV重機関銃は、第二次世界大戦後の1969年に、DShK38重機関銃の後継としてG・I・ニキーチン(Г. И. Никитин)、Y・S・ソコロフ(Ю. М. Соколов)、V・I・ヴォルコフ(В. И. Волков)の3名が合同で開発した。このため、1971年ソビエト連邦軍に制式採用された際、3人のファミリーネームの頭文字をとってНСВ(ラテン文字:NSV)と命名された。

NSVの本体重量は23kgと、DShK38の34kgに比べて3分の2に軽量化されている。歩兵用に設計された重量41kgの三脚架のほか、KPV 重機関銃の代わりにZPU-1対空砲架に搭載したり、T-64T-72T-80といった主力戦車砲塔上や車両ターレットに搭載して運用する。

NSVの生産工場はカザフ・ソビエト社会主義共和国に存在していたため、1991年ソビエト連邦の崩壊カザフスタンが独立するとロシア連邦軍が補修部品を入手するのが困難になった。さらに、ロシア連邦軍はより命中精度の高い12.7mm重機関銃を要求し、ロシア連邦1998年に新たに開発されたKord重機関銃を制式採用したので、近いうちにロシア連邦軍のNSVはすべて退役する予定である。

NSVは、ソビエト連邦以外ではブルガリアインドポーランドユーゴスラビアセルビア)・フィンランドライセンス生産されている。

派生型

NSVT
車載型で、戦車砲塔上などに搭載する。セルビアザスタバ・アームズでもツァスタバ M87としてライセンス生産され、M-84戦車などに搭載している。
WKM-B
ポーランドが開発した派生形で、NATO加盟国で一般的な重機関銃であるブローニングM2と同じ12.7x99mm弾(.50BMG)を使用する。

ギャラリー

関連項目

外部リンク