コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「R-27 (ミサイル)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 「ソ連崩壊」改名に伴うリンク修正依頼 - log
26行目: 26行目:
これに続き、R-27は[[1980年代]]中期に就役を始め、主に[[ソビエト連邦|ソ連]]の[[第4世代ジェット戦闘機|第4世代戦闘機]]にあたる[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]や[[MiG-31 (航空機)|MiG-31]]、[[Su-27 (航空機)|Su-27]]に装備された。[[MiG-23MLD (航空機)|MiG-23MLD]]などにも搭載されたという情報もあるが、現在では誤報であると考えられている。
これに続き、R-27は[[1980年代]]中期に就役を始め、主に[[ソビエト連邦|ソ連]]の[[第4世代ジェット戦闘機|第4世代戦闘機]]にあたる[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]や[[MiG-31 (航空機)|MiG-31]]、[[Su-27 (航空機)|Su-27]]に装備された。[[MiG-23MLD (航空機)|MiG-23MLD]]などにも搭載されたという情報もあるが、現在では誤報であると考えられている。


[[ソ連崩壊]]後、独立した[[ロシア|ロシア連邦]]では各種[[軍用機]]にR-27の運用能力を持たせる近代化改修案を提示しており、その結果改修を受けた[[MiG-21 (航空機)|MiG-21]]、[[MiG-23 (航空機)|MiG-23]]、[[MiG-25 (航空機)|MiG-25]]のような[[戦闘機]]でも運用が可能となっている。いくつかのバリエーションがあり、R-27RはアメリカのAIM-7M スパローに匹敵する性能を有すると考えられている。
[[ソビエト邦の崩壊]]後、独立した[[ロシア|ロシア連邦]]では各種[[軍用機]]にR-27の運用能力を持たせる近代化改修案を提示しており、その結果改修を受けた[[MiG-21 (航空機)|MiG-21]]、[[MiG-23 (航空機)|MiG-23]]、[[MiG-25 (航空機)|MiG-25]]のような[[戦闘機]]でも運用が可能となっている。いくつかのバリエーションがあり、R-27RはアメリカのAIM-7M スパローに匹敵する性能を有すると考えられている。


== 戦歴 ==
== 戦歴 ==

2020年12月25日 (金) 23:56時点における版

R-27/Р-27

R-27R 空対空ミサイル

R-27R 空対空ミサイル

R-27ロシア語Р-27エール・ドヴァーッツァチ・スィェーミ)は、ソ連機械設計局 ヴィーンペルで開発された中距離空対空ミサイルである。北大西洋条約機構(NATO)の用いたNATOコードネームではAA-10 アラモ(Alamo)と呼ばれた。

概要

R-23の代替ミサイルとして、アメリカ合衆国AIM-7F スパローに対抗するために開発された。当初はMiG-23MLでの実用化が望まれたが、計画は大幅に遅れ、かわりにR-23の改良型のR-24が開発された。R-24は、1981年に実用化された。

これに続き、R-27は1980年代中期に就役を始め、主にソ連第4世代戦闘機にあたるMiG-29MiG-31Su-27に装備された。MiG-23MLDなどにも搭載されたという情報もあるが、現在では誤報であると考えられている。

ソビエト連邦の崩壊後、独立したロシア連邦では各種軍用機にR-27の運用能力を持たせる近代化改修案を提示しており、その結果改修を受けたMiG-21MiG-23MiG-25のような戦闘機でも運用が可能となっている。いくつかのバリエーションがあり、R-27RはアメリカのAIM-7M スパローに匹敵する性能を有すると考えられている。

戦歴

エチオピア・エリトリア国境紛争において両軍の戦闘機MiG-29Su-27)による空中戦が発生し、双方がR-27を発射したが命中しなかったとされる。

派生型

R-27R1
セミアクティブ・レーダー誘導型。
R-27ER1
R-27R1の距離強化型。
R-27EM
海軍向け。セミアクティブ・レーダー誘導シーカーが改良されており、海上3mを飛行する航空機と交戦できる。
R-27T1
赤外線誘導型。
R-27ET1
R-27T1の距離強化型。
R-27AE
アクティブ・レーダー誘導型。
R-27P1
パッシブ・レーダー誘導型。AWACSレーダーサイトイージス艦などへの攻撃用。
R-27EP1
R-27P1の射程強化型。

採用国

アルメニアの旗 アルメニア

アルジェリアの旗 アルジェリア

バングラデシュの旗 バングラデシュ

 ベラルーシ

 ブルガリア

中華人民共和国の旗 中華人民共和国

 キューバ

エチオピアの旗 エチオピア

 ハンガリー

インドの旗 インド

インドネシアの旗 インドネシア

イランの旗 イラン

カザフスタンの旗 カザフスタン

マレーシアの旗 マレーシア

朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮

ペルーの旗 ペルー

ポーランドの旗 ポーランド

ロシアの旗 ロシア

セルビアの旗 セルビア

スロバキアの旗 スロバキア

シリアの旗 シリア

 ウクライナ

ベネズエラの旗 ベネズエラ

 ベトナム

退役国

 チェコ

東ドイツの旗 東ドイツ(後継国家へ引継ぎ)

ドイツの旗 ドイツ

イラクの旗 イラク

 ルーマニア

ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国/ユーゴスラビアの旗 ユーゴスラビア連邦共和国(後継国家へ引継ぎ)

仕様

R-27R1

R-27R

出典:en:Vympel R-27

  • 全長:4.08m
  • 翼幅:0.772m
  • 直径:230mm
  • 発射重量:253kg
  • 機関:高性能指向ロケット・モーター
  • 射程:50km
  • 速度:M4
  • 弾頭:爆風破砕弾頭またはコンティニュアス・ロッド(39kg)
  • 誘導方式:セミアクティブ・レーダー誘導
  • 信管:レーダー近接信管/接触信管

R-27ER1

出典:Missile.index[1]

  • 全長:4.70m
  • 直径:26cm
  • 翼幅:80cm
  • 発射重量:350kg
  • 射程:75km
  • 速度:M4

R-27T1

R-27T

出典:Missile.index[1]

  • 全長:3.70m
  • 直径:23cm
  • 翼幅:77cm
  • 発射重量:254kg
  • 射程:40km
  • 速度:M4
  • 目標探索装置:9B-1101K

R-27ET1

出典:Missile.index[1]

  • 全長:4.50m
  • 直径:26cm
  • 翼幅:80cm
  • 発射重量:343kg
  • 射程:70km
  • 速度:M4

R-27AE

出典:Missile.index[1]

  • 全長:4.78m
  • 直径:26cm
  • 翼幅:80cm
  • 発射重量:350kg
  • 射程:80km
  • 速度:M4
  • 目標探索装置:9B-1103M

R-27EM

出典:Missile.index[1]

  • 全長:4.78m
  • 直径:26cm
  • 翼幅:80cm
  • 発射重量:350kg
  • 射程:110km
  • 速度:M4

脚注

  1. ^ a b c d e f g Missile.index R-27

外部リンク