コールバーグ・クラビス・ロバーツ

KKR & Co. Inc.

種類	株式会社
本社所在地	アメリカ合衆国 10019 9 West 57th Street Suite 4200 New York City, New York United States
設立	1976年
決算期	毎年12月31日
関係する人物	= Henry Kravis George R. Roberts Jerome Kohlberg, Jr.

コールバーグ・クラビス・ロバーツ（Kohlberg Kravis Roberts、KKR & Co. Inc）は、アメリカ合衆国、ニューヨークを拠点とするバイアウト・ファンドである。1976年に三人のユダヤ系アメリカ人であるジェローム・コールバーグ・ジュニア、ヘンリー・クラビス、ジョージ・ロバーツによって設立された。彼らは三人ともベアー・スターンズの出身であった。コールバーグ・クラビス・ロバーツはグループ・ブリュッセル・ランバートから資金を調達してレバレッジド・バイアウトの名手となった。 世界で数あるプライベートエクイティの会社の中でも最もステータスのある会社の一つ。

概要

KKRでは、450名の投資の専門家を含めた1400名の従業員が働いている。KKRの本社はニューヨークにあり、オフィスをサンフランシスコ、ヒューストン、ワシントンD.C.、ロンドン、パリ、香港、東京、北京、ムンバイ、ドバイ、ソウル、シドニー、マドリードなど26箇所に設けている。

KKRは極めて巨大なプライベート・エクイティ・ファンドであり、現在ポートフォリオに持っている会社の数は103社で年間売り上げ2180億ドルに上る。

KKRの最も得意とする手法がレバレッジド・バイアウト(LBO)である。1989年、全米有数の大企業である食品・タバコメーカーのRJRナビスコを、LBOを用いて250億ドルで買収した。この金額は、現在もなお、LBOを使用した案件では最大のものである。

また、この約6年後の1995年には同じ全米有数の大企業であったかつての食品・化学メーカーのボーデンを買収。同社はのちにヘキシオン・スペシャルティ・ケミカルズに吸収合併、現在のモメンティブ・スペシャルティ・ケミカルズの1部門となっている。

KKRは日本の大手総合商社である伊藤忠商事との共同で海外の各分野の企業の買収や伊藤忠商事に代理として投資を行っている。

2020年11月16日、ウォルマートが2008年に完全子会社化した西友株の65%をKKRが取得し、20％を楽天が新規設立する子会社が取得し、残る15%をウォルマートが保有を続けると報道された。KKRは小売業再生のノウハウを、楽天は2018年に西友と提携して開始している西友ネットスーパーの更なる強化、およびキャッシュレス決済の導入をすすめるとしている。なお、KKRによる西友株の取得は、2021年第1四半期に完了予定としている 。

関連項目

• バイアウト・ファンド
• プライベート・エクイティ・ファンド
• PPGインダストリーズ
• 蓑田秀策 - 日本法人元会長
• 平野博文 - 日本法人社長
• ステート・ストリート
• バークシャー・ハサウェイ
• 伊藤忠商事
• マレリ（旧:カルソニックカンセイ）
• 工機ホールディングス（旧:日立工機）
• 日立国際電気
• PHCホールディングス（旧:パナソニックヘルスケア）
• 西友

参考文献

• ブライアン・バロー、ジョン・ヘルヤー　著 鈴田敦之 訳 『野蛮な来訪者―RJRナビスコの陥落〈上〉〈下〉』日本放送出版協会 1990年9月 ISBN 4140051612

外部リンク

• コールバーグ・クラビス・ロバーツ （日本語）
• Kohlberg Kravis Roberts （英語）