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「ロクスバラ公爵」の版間の差分

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2020年12月4日 (金) 05:51時点における版

ロクスバラ公爵
Quarterly, 1st and 4th grandquarters: quarterly, 1st and 4th, Vert on a Chevron between three Unicorns' Heads erased Argent armed and maned Or as many Mullets Sable (Ker); 2nd and 3rd, Gules three Mascles Or (Weepont); 2nd and 3rd grandquarters: Argent three Stars of five points Azure (Innes).
創設時期1707年
創設者アン女王
貴族スコットランド貴族
初代ジョン・カー
現所有者チャールズ・イニス=カー
相続人エドワード・アーサー・ジェラルド・イニス=カー
相続資格1st Duke's heirs of entail, male or female, descended from the body of the 1st Earl of Roxburghe
(初代ロクスバラ伯の直系限嗣相続人)
付随称号ボーモント=セスフォード侯
ロクスバラ伯
ケルソー伯
イニス伯
ブロックスマス子爵
ロクスバラ卿
セスフォード=ケイバータウンのカー卿
邸宅フロアズ城英語版
モットー1st, Pro Christo Et Patria Dulce Periculum (For Christ and country danger is sweet); 2nd, Be Traist[1]
第10代ロクスバラ公爵ガイ・デイヴィッド・イニス=カー

ロクスバラ公爵英語: Duke of Roxburghe [ˈrɒksbərə])は、イギリスの公爵位。スコットランド貴族。1707年にボーモント=セスフォード侯爵位(Marquess of Bowmont and Cessford)とともに創設され、第5代ロクスバラ伯爵ジョン・カーが初代公爵となった。 爵位名はスコットランドの国境に位置するロクスバラにちなむ。 一族の邸宅は、ロクスバラシャー州ケルソー近郊のフロアズ城。

歴史

カー家はスコットランド国境に程近いセスフォード地方を領してきた一族である。その子孫であるロバート・カーは1600年にロクスバラ卿に叙されて、彼がロクスバラ公爵家の祖となった。ロクスバラ卿はついで1616年にロクスバラ伯爵、セスフォード=ケイバータウンのカー卿の爵位を与えられた。当初はいずれの爵位も初代伯の直系男子を相続人とするものであったが、初代伯が息子に先立たれたため、1646年に爵位に特別承継を付与した。その内容は、彼の娘の子(つまり孫の)サー・ウィリアム・ドラモンドとその子孫、ウィリアムの姉の男系子孫及び初代伯の次男の孫娘の男系子孫、さらには彼自身の兄弟にまで継承を認める念の入れようであった。

予想通り初代伯の孫ウィリアムが特別規定に基づき、伯爵位を襲ったあとはウィリアムの系統で爵位の継承が続いた。彼のひ孫にあたる第5代ロクスバラ伯爵スコットランド国務大臣を務めて合同法成立に尽力した功績を認められ、1707年にロクスバラ公爵(Duke of Roxburghe)に叙された。(なおスコットランド貴族の創設はロクスバラ公爵で最後となった)

第2代ロクスバラ公爵は初代公の一人息子である。彼は1722年5月24日グレートブリテン貴族としてヨーク州ウェイクフィールドのカー伯爵及びカー男爵(Earl Ker,Baron Ker of Wakefield in the County of York)に叙された。その後は2代公の長男である3代公ジョンが公爵位を承継した。3代公はジョージ3世の治世下、寝室官長英語版やロクスバラ州長官職を歴任した。3代公は未婚であり子がいなかったため、前述のウェイクフィールドのカー伯爵及びカー男爵の両爵位は廃絶した。

第4代公爵位は、2代公の三男の子である第7代ベレンデン卿ウィリアム・ベレンデン=カーが承継した。その後4代公が男子なく没した際、継承権を証明できるものが誰もいなかったため1805年から1812年まで爵位は保留されていた。この時点で初代伯の直系継承者が絶えており、また2代伯の女系継承者は貴族院により拒否されたため、(継承権者が一本化されたことにより)初代ロクスバラ伯の三女の子孫にあたる第6代イニス准男爵ジェームズ・イニス-カー1812年に公爵位を継承した。そのため本来ロクスバラ公爵家はイニス氏族の氏族長の家柄であるが、上記の継承によりイニス=カー姓を名乗っている理由から氏族長としては認められていない。
また1837年には6代公が連合王国貴族としてイニス伯爵(Earl of Innes)に叙されたため、これ以降ロクスバラ公爵家は1999年貴族院改革まで自動的に貴族院に籍を置くことができた。

その孫である8代公ヘンリー・ジョン・イニス=カーは軍人として第一次世界大戦に従軍したのち、ニューヨークの不動産王オグデン・ゴレットの娘マリー・ゴレットと結婚し、9代公爵となる長男を授かった。その9代公の系統で現在に至っている。

ロクスバラ公爵家代々の邸宅であるフロアズ城

現当主の保有爵位

現当主である第11代ロクスバラ公爵チャールズ・イニス=カーは以下の爵位を保持している。

  • 第11代ロクスバラ公爵 (11th Duke of Roxburghe)
    (1707年4月25日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第11代ボーモント=セスフォード侯爵(11th Marquess of Bowmont and Cessford)
    (1707年4月25日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第15代ロクスバラ伯爵(15th Earl of Roxburghe)
    (1616年9月16日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第11代ケルソー伯爵(11th Earl of Kelso)
    (1707年4月25日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第6代イニス伯爵(6th Earl of Innes)
    (1837年8月11日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第11代ブロックスマス子爵(11th Vicount Broxmouth)
    (1707年4月25日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第15代ロクスバラ卿(15th Lord Roxburghe)
    (1600年11月16日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • 第15代セスフォード、ケイバ―タウンのカー卿(15th Lord Ker of Cessford and Cavertoun)
    (1616年9月16日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
  • (第12代イネスの)准男爵 (12th Baronet, of Innes)
    (1625年5月28日の勅許状によるノヴァスコシア准男爵位)

一覧

ロクスバラ伯(1616年)

ロクスバラ公(1707年)

参考文献

  • Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Roxburghe, Earls and Dukes of" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 23 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 789.

脚注