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「中国人民政治協商会議」の版間の差分

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== 概要 ==
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1949年9月21日、[[:zh:中国人民政治协商会议第一届全体会议|第1期政協第1回全体会議]]が北平(現在の北京)で開催された<ref name=":0" />。国家の最高権力機関としての職権を代行し、以下の事項を決定した。
1949年9月21日、[[:zh:中国人民政治协商会议第一届全体会议|第1期政協第1回全体会議]]が北平(現在の北京)で開催された<ref name=":0" />。国家の最高権力機関としての職権を代行し、以下の事項を決定した。

2020年9月15日 (火) 13:37時点における版

中国人民政治協商会議の紋章
全国政協礼堂中国語版
中華人民共和国

中華人民共和国の政治


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中国人民政治協商会議(ちゅうごくじんみんせいじきょうしょうかいぎ、簡体字中国人民政治协商会议拼音: Zhōngguó Rénmín Zhèngzhì Xiéshāng Huìyì)は、中国共産党、各民主党派、各団体、各界の代表で構成される全国統一戦線組織。全国委員会のほかに、地方の省、直轄市など各行政レベルにも設置されている。常務委員会は全国委員会主席、副主席、秘書長と常務委員によって構成される。「全国政治協商会議」「全国政協」は全国委員会の通称・略称。政治協商会議全体を指す略称は「政協」。

全国委員会が置かれている全国政協礼堂中国語版北京市西城区太平橋大街23号にある。全国政協の会議は毎年全国人民代表大会と同時に開かれ、「両会」と呼ばれ、全国レベルの重要な政治的決定を行う。

概要

第1期政協第1回全体会議(1949年9月21日、北京)

1946年1月10日、蔣介石毛沢東双十協定に基づいて前身の政治協商会議中国語版重慶で開催され、和平建国綱領中国語版を採択するもその後の国共内戦で解散する[1]

1949年9月21日、第1期政協第1回全体会議が北平(現在の北京)で開催された[1]。国家の最高権力機関としての職権を代行し、以下の事項を決定した。

1954年に第1期全人代が開催された後は、国家権力機関から統一戦線組織の色合いを濃くしていった。

全国政協は中国共産党[2]中国国民党革命委員会中国民主同盟中国民主建国会中国民主促進会中国農工民主党中国致公党九三学社台湾民主自治同盟の民主党派、中国共産主義青年団中華全国総工会中華全国婦人連合会中華全国青年連合会中華全国工商業連合会中国科学技術協会中華全国台湾同胞聯誼会中華全国帰国華僑連合会、無党派民主人士[2]、文化芸術界、科学技術界、社会科学界、経済界、農業界、教育界、スポーツ界、マスコミ出版界、医薬衛生界、対外友好界、社会福祉界、少数民族界[2]、宗教界、特邀香港人士[2]、特邀澳門人士[2]、特別招請人士[2]で構成されており、委員には創設以来チャン・イーモウ(張芸謀)、姚明[3]ジャッキー・チェン(成龍)[4]スタンレー・ホー(何鴻燊)[5]愛新覚羅溥儀など海外でも著名な人物が選ばれている。

任期は5年[1]で全体会議は全人代とほぼ同じ3月ころに開催される。会期中は政策提案などがなされる。一方の政府監督という職務は有名無実化しており、引退させられた政治家が名誉職としてあてがわれるケースがある。葉選平広東省省長、王兆国董建華香港行政長官らがそうである。

2009年6月19日まで開催された第11期第6回会議で、政治協商会議主席に規律違反、法律違反をした委員に対する資格剥奪権を与える決定を行った。この決定により、陳紹基が全国委員会港澳台僑委員会副主任と政協委員の資格を剥奪されている。

2020年開催の第13期第3回会議中国語版新型コロナウイルス感染拡大が続いている現状を踏まえ、全国人民代表大会第13期第3回会議中国語版)ともども延期され[6][7][8]、5月21日開会となった[9]

歴代全国委員会主席

主席、副主席は三選禁止。

各期 任期 主席
1期 1949年9月 - 1954年12月 毛沢東[表注 1]
2期 1954年12月 - 1959年4月 周恩来
3期 1959年4月 - 1965年1月 周恩来
4期 1965年1月 - 1978年3月 周恩来[表注 2]
5期 1978年3月 - 1983年6月 鄧小平
6期 1983年6月 - 1988年4月 鄧穎超
7期 1988年4月 - 1993年3月 李先念[表注 3]
8期 1993年3月 - 1998年3月 李瑞環
9期 1998年3月 - 2003年3月 李瑞環
10期 2003年3月 - 2008年3月 賈慶林
11期 2008年3月 - 2013年3月 賈慶林
12期 2013年3月 - 2018年3月 兪正声
13期 2018年3月 - 汪洋
  1. ^ 第2期-第4期は名誉主席
  2. ^ 在任中の1976年1月に死去
  3. ^ 在任中の1992年6月に死去

第12期全国委員会副主席

出典[10]

姓名 性別 民族 出身母体 現職等 備考
杜青林 漢族 中国共産党 党中央政治局委員、党中央書記処書記 第11期から重任
令計劃 漢族 中国共産党 党中央委員党中央統一戦線部 2015年失脚
韓啓徳 漢族 九三学社 党主席、中国科学技術協会主席 第10期・第11期全国人民代表大会常務委員会副委員長
パパラ·グレランジェパバルハ チベット族 宗教界 中国仏教協会名誉会長、チベット自治区政治協商会議主席 化身ラマ 第3期から第7期及び第10期から重任
董建華 漢族 特招香港人士   初代香港特別行政区行政長官 第11期から重任
万鋼 漢族 中国致公党 党主席、国務院科学技術部 第11期から重任
林文漪 漢族 台湾民主自治同盟 党主席、清華大学教授 第11期から重任
羅富和 漢族 中国民主促進会 党中央常務副主席 第11期から重任
何厚鏵 漢族 特招澳門人士   初代マカオ特別行政区行政長官 第11期から重任
張慶黎 漢族 中国共産党 党中央委員、中国人民政治協商会議全国委員会秘書長 元・河北省党委書記
李海峰 漢族 中国共産党 国務院僑務弁公室主任 第17期党中央委員
蘇栄 漢族 中国共産党   第16期・第17期党中央委員、前中国共産党中央党校常務副校長、前甘粛省委書記、元青海省委書記、元江西省委書記
陳元 漢族 中国共産党 国家開発銀行会長 第16期・第17期党中央候補委員 陳雲の子息
盧展工 漢族 中国共産党 党中央委員 元・河南省党委書記
周小川 漢族 中国共産党 中国人民銀行総裁 第16期・第17期党中央委員
王家瑞 漢族 中国共産党 党中央委員、党中央対外連絡部
王正偉 回族 中国共産党 党中央委員、国家民族事務委員会主任 元・寧夏回族自治区党委副書記
馬飈 チワン族 中国共産党 党中央委員 元・広西チワン族自治区党委副書記
斉続春 満州族 中国国民党革命委員会 党中央常務副主席
陳暁光 漢族 中国民主同盟 党中央常務副主席 元・吉林省副省長
馬培華 漢族 中国民主建国会 党中央常務副主席、中華全国総工会副主席、中華職業教育社副理事長
劉暁峰 漢族 中国農工民主党 党中央常務副主席 元・四川省副省長
王欽敏 漢族 中華全国工商業連合会 会主席、中国民間商会会長 元・中国致公党常務副主席

第11期全国委員会副主席

姓名 性別 民族 党における地位 備考
王剛 漢族 政治局委員 中央直属機関工委書記
廖暉 漢族 中央委員 廖承志の子息 国務院港澳事務弁公室主任
杜青林 漢族 中央委員 中央統一戦線部
ンガプー・ンガワン・ジクメ チベット族   第1期、第3期、及び第8期から副主席歴任、2009年死去
パパラ·グレランジェパバルハ チベット族   チベット自治区政協主席 第3期から第7期、及び第10期から副主席
馬万祺 漢族   マカオ中華総商会会長 第8期より副主席
白立忱 漢族 中央委員 中華全国供銷合作総社理事会主任 第9期より副主席
陳奎元 漢族 中央委員 陳毅の子息 中国社会科学院院長
アブライティ・アブドロシティ ウイグル族 中央委員 元新疆ウイグル自治区主席、党委副書記
李兆焯 チワン族 中央委員 広西チワン族自治区主席、党委副書記
黄孟復 漢族   中華全国工商業連合会主席
董建華 漢族   初代香港特別行政区行政長官
張梅穎 漢族 中国民主同盟第一副主席 中華全国婦女連合会副主席
張榕明 漢族 中国民主建国会中央第一副主席 中華全国総工会副主席
銭運録 漢族 中央委員 全国政治協商会議秘書長、黒竜江党委書記
孫家正 漢族   文化部長、中国文学芸術聯合会主席
李金華 漢族 中央委員 国連会計検査委員会委員、前中国会計検査署検査長
鄭万通 漢族   第9,10期政治協商会議秘書長
鄧樸方 漢族   鄧小平の子息 中国障害者連合会主席
万鋼 漢族 中国致公党主席 国務院科学技術部
林文漪 漢族 台湾民主自治同盟主席 清華大学教授
厲無畏 漢族 中国国民党革命委員会中央第一副主席 上海市社会科学院部門経済研究所長
羅富和 漢族 中国民主促進会常務副主席 広東省政協副主席
陳宗興 漢族 中国農工民主党中央常務副主席 西北大学西北農林科技大学校長
王志珍 漢族 九三学社中央副主席 中国科学院生物物理研究所研究員

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 中国人民政治協商会議”. 中国政協网 (2011年5月11日). 2018年2月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 中国人民政治協商会議の組織形態はどうなっているのか”. www.peoplechina.com.cn. 人民中国. 2020年6月16日閲覧。
  3. ^ 姚明参加政协会议座位很特殊椅子没有扶手(图)”. 捜狐 (2015年3月4日). 2018年3月20日閲覧。
  4. ^ “ジャッキー・チェン氏ら助言機関委員に 中国共産党”. 日本経済新聞. (2013年2月2日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0205N_S3A200C1FF8000/ 
  5. ^ “全国政协常委何鸿燊博士:扎根澳门 热爱祖国”. 人民網. (2003年3月3日). http://www.people.com.cn/GB/shizheng/252/10307/10412/20030303/934489.html 
  6. ^ 全人代延期へ 新型肺炎で異例措置―習氏に打撃・中国:時事ドットコム”. 時事ドットコム (2020年2月17日). 2020年2月17日閲覧。
  7. ^ 中国、全人代の延期を正式決定 開幕時期は決まらず - 日本経済新聞 2020年2月24日配信
  8. ^ 中国の全人代、延期決まる 新たな日程は未定 - 朝日新聞デジタル 2020年2月24日配信
  9. ^ 中国全人代、5月22日開幕へ 2カ月半遅れ - 日本経済新聞 2020年4月29日配信
  10. ^ 政協第十二届全国委員会副主席名単,新華社北京2013年3月11日

関連項目

外部リンク