「崔烈」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
| 1行目: | 1行目: | ||
{{出典の明記|date=2012年3月|ソートキー=人0192年没}} |
{{出典の明記|date=2012年3月|ソートキー=人0192年没}} |
||
'''崔 烈'''（さい れつ、? - [[192年]]）は、[[中国]][[後漢]]末期の政治家・軍人。[[字]]は'''威考'''<ref>『孔彪碑』</ref>。父は崔盤<ref>『[[新唐書]]、宰相世系·崔氏』:盤生烈，後漢太尉、城門校尉。</ref>。子は崔均（字は元平、議郎<ref>『三国志集解、諸葛亮伝』が引く[[北魏]]梁祚の『魏国統』:州平兄元平為議郎，以忠直稱。董卓之亂，（崔）烈為卓兵所害，元平常思報復之心，会病卒。</ref>）・崔鈞（字は州平、[[虎賁|虎賁中郎将]]<ref>『後漢書・崔駰伝』:（崔）鈞時為虎賁中郎将。</ref>・[[西河郡|西河]][[太守]]<ref>『新唐書、宰相世系·崔氏』:（烈）生鈞，字州平，西河太守。十世孫昂。</ref><ref> 『後漢書·崔駰伝』:（崔）鈞少結交豪傑，有名稱，為西河太守。</ref>）。[[幽州]][[ |
'''崔 烈'''（さい れつ、? - [[192年]]）は、[[中国]][[後漢]]末期の政治家・軍人。[[字]]は'''威考'''<ref>『孔彪碑』</ref>。父は崔盤<ref>『[[新唐書]]、宰相世系·崔氏』:盤生烈，後漢太尉、城門校尉。</ref>。子は崔均（字は元平、議郎<ref>『三国志集解、諸葛亮伝』が引く[[北魏]]梁祚の『魏国統』:州平兄元平為議郎，以忠直稱。董卓之亂，（崔）烈為卓兵所害，元平常思報復之心，会病卒。</ref>）・崔鈞（字は州平、[[虎賁|虎賁中郎将]]<ref>『後漢書・崔駰伝』:（崔）鈞時為虎賁中郎将。</ref>・[[西河郡|西河]][[太守]]<ref>『新唐書、宰相世系·崔氏』:（烈）生鈞，字州平，西河太守。十世孫昂。</ref><ref> 『後漢書·崔駰伝』:（崔）鈞少結交豪傑，有名稱，為西河太守。</ref>）。[[幽州]][[涿郡]]安平県（現在の[[河北省]][[衡水市]][[安平県]]）の人<ref>『後漢書』では博陵郡安平県の人と記されている。</ref>。 |
||
『[[後漢書]]』・『[[三国志 (歴史書)|三国志]]』に記述がある。[[司徒]]・[[太尉]]・城門校尉。「漢故博陵太守孔府君碑」の碑陰に、「故吏、司徒掾」として名があることから、[[博陵郡]]の役人と司徒掾を経験していると推測される。 |
『[[後漢書]]』・『[[三国志 (歴史書)|三国志]]』に記述がある。[[司徒]]・[[太尉]]・城門校尉。「漢故博陵太守孔府君碑」の碑陰に、「故吏、司徒掾」として名があることから、[[博陵郡]]の役人と司徒掾を経験していると推測される。 |
||
2020年9月14日 (月) 22:39時点における版
 |
崔 烈（さい れつ、? - 192年）は、中国後漢末期の政治家・軍人。字は威考[1]。父は崔盤[2]。子は崔均（字は元平、議郎[3]）・崔鈞（字は州平、虎賁中郎将[4]・西河太守[5][6]）。幽州涿郡安平県（現在の河北省衡水市安平県）の人[7]。
『後漢書』・『三国志』に記述がある。司徒・太尉・城門校尉。「漢故博陵太守孔府君碑」の碑陰に、「故吏、司徒掾」として名があることから、博陵郡の役人と司徒掾を経験していると推測される。
生涯
若いころから名高く、要職を歴任していた。
185年、霊帝の御代に売官制が行われた時、大金で司徒の官位を買い、自らの名声を失墜させた。また、子の崔均にも批判されるようになった。また、この時の崔均の発言から「銅臭」（銅銭の臭いが酷い金権政治）という成語が生まれた。以後も太尉など要職を務めた（なお崔烈の後任として、同じく大金を積んで187年に太尉となった曹嵩は、曹操の父である）。
西において韓遂・王国らが異民族と結んで反乱を起こすと、その対策として涼州を放棄する案を提案し、傅燮に激しく批判された。
霊帝没後、十常侍による何進暗殺と、袁紹らによる宦官誅殺事件により後漢朝が混乱すると、段珪が連れ去った霊帝の子の少帝と陳留王（後の献帝）を保護した。しかし、その後の董卓の専横の前には無力であり、関東に逃れた袁紹の挙兵に子の崔均が賛同したため、投獄されている。
董卓が王允・呂布らに暗殺された後、董卓の残党が蜂起すると城門校尉として長安を守備したものの、李傕らが長安を占拠すると、王允ら他の多くの官人と共に殺害された。
小説『三国志演義』では、架空の弟である崔毅の兄として名前だけ登場する。のちに城門校尉として登場し、董卓の仇討にきた李傕・郭汜らの放縦により国難に殉じて戦死した。