鳳陽府

鳳陽府（ほうよう-ふ）は、明初から清末にかけて現在の安徽省滁州市鳳陽県一帯に存在した府。治所は鳳陽県。

区画の変遷

明の時代、1374年（洪武7年）中立府の治所変更に伴う改名によって成立。以下の6州18県を管轄した。

• 鳳陽県、臨淮県、懐遠県、定遠県、五河県、虹県
• 寿州、霍丘県、蒙城県
• 泗州、盱眙県、天長県
• 宿州、霊璧県
• 潁州、潁上県、太和県、亳県
• 六安州、英山県、霍山県
• 滁州、全椒県、来安県

1382年（洪武15年）六安州が廬州府に編入。1389年（洪武22年）滁州が直隷州となる。1496年（弘治9年）亳県が昇格して亳州となる。

清の成立後、1724年（雍正2年）潁州、亳州、泗州が直隷州となる。1777年（乾隆42年）虹県が廃止され泗州に編入される。1863年（同治3年）宿州の一部が分割され渦陽県に編入される。