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[[1936年]]、[[蒋介石]]の命を受けた馬歩芳は兄[[馬歩青]]とともに[[甘粛]]の[[馬仲英]]の残部、[[寧夏]]の[[馬鴻逵]]、[[馬鴻賓]]の部隊の支援を受け、[[中国共産党]]の支配圏を拡大しようと[[黄河]]を渡った[[張国燾]]が率いる2万1800人の[[紅軍]]の殲滅に成功した。 |
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[[1938年]]、[[中国国民党]]の支持を取り付けた馬歩芳は叔父の[[馬麟 (民国)|馬麟]]を追い落とし、青海省の主席(知事)となり、名実ともに青海地方の支配者となった。軍事力と政治力を手中にした馬歩芳は中国共産党に敗れる[[1949年]]まで青海地方を支配した。同時期に自分達の縄張りで甥の[[馬仲英]]と張り合いたくなかった馬歩芳、馬歩青、馬鴻逵、馬鴻賓達は馬仲英に甘粛、[[新疆]]など他地域で発展することを勧めそれを支援した。また、[[宗派]]では[[サラフィー主義]]を信奉する{{仮リンク|サラフィーヤ派|en|Sailaifengye}}を[[異端]]として弾圧し<ref>Rubin, Barry M. (2000). Guide to Islamist Movements. M.E. Sharpe. p. 79. ISBN 0-7656-1747-1. Retrieved 2010-06-28.</ref>、{{仮リンク|イフワーン派|en|Yihewani}}を優遇し<ref>Yang, Fenggang; Tamney, Joseph, eds. (2011). Confucianism and Spiritual Traditions in Modern China and Beyond. Volume 3 of Religion in Chinese Societies (illustrated ed.). BRILL. p. 223. ISBN 9004212396. </ref>、[[ウイグル族]]による[[東トルキスタン独立運動]]には一貫して反対した<ref>Page 52, Ismail, Mohammed Sa'id, and Mohammed Aziz Ismail. Moslems in the Soviet Union and China. Translated by U.S. Government, Joint Publications Service. Tehran, Iran: Privately printed pamphlet, published as vol. 1, 1960 (Hejira 1380); translation printed in Washington: JPRS 3936, September 19, 1960.</ref>。 |
[[1938年]]、[[中国国民党]]の支持を取り付けた馬歩芳は叔父の[[馬麟 (民国)|馬麟]]を追い落とし、青海省の主席(知事)となり、名実ともに青海地方の支配者となった。軍事力と政治力を手中にした馬歩芳は中国共産党に敗れる[[1949年]]まで青海地方を支配した。同時期に自分達の縄張りで甥の[[馬仲英]]と張り合いたくなかった馬歩芳、馬歩青、馬鴻逵、馬鴻賓達は馬仲英に甘粛、[[新疆]]など他地域で発展することを勧めそれを支援した。また、[[宗派]]では[[サラフィー主義]]を信奉する{{仮リンク|サラフィーヤ派|en|Sailaifengye}}を[[異端]]として弾圧し<ref>Rubin, Barry M. (2000). Guide to Islamist Movements. M.E. Sharpe. p. 79. ISBN 0-7656-1747-1. Retrieved 2010-06-28.</ref>、{{仮リンク|イフワーン派|en|Yihewani}}を優遇し<ref>Yang, Fenggang; Tamney, Joseph, eds. (2011). Confucianism and Spiritual Traditions in Modern China and Beyond. Volume 3 of Religion in Chinese Societies (illustrated ed.). BRILL. p. 223. ISBN 9004212396. </ref>、[[ウイグル族]]による[[東トルキスタン独立運動]]には一貫して反対した<ref>Page 52, Ismail, Mohammed Sa'id, and Mohammed Aziz Ismail. Moslems in the Soviet Union and China. Translated by U.S. Government, Joint Publications Service. Tehran, Iran: Privately printed pamphlet, published as vol. 1, 1960 (Hejira 1380); translation printed in Washington: JPRS 3936, September 19, 1960.</ref>。 |
2020年9月6日 (日) 11:27時点における版
馬歩芳 | |
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プロフィール | |
出生: | 1903年(清光緒29年) |
死去: |
1975年7月 サウジアラビア王国ジッダ |
出身地: | 清甘粛省蘭州府河州城 |
職業: | 軍人 |
各種表記 | |
繁体字: | 馬步芳 |
簡体字: | 马步芳 |
拼音: | Mă Bùfāng |
ラテン字: | Ma Pu-fang |
和名表記: | ば ほほう |
発音転記: | マー ブーファン |
馬 歩芳(ば ほほう、1903年 - 1975年7月)は、中華民国時代に青海地方を支配した回族の軍閥、馬家軍の長の一人。寧海軍を結成した馬麒の子。「青海王」と呼ばれた。
概要
1936年、蒋介石の命を受けた馬歩芳は兄馬歩青とともに甘粛の馬仲英の残部、寧夏の馬鴻逵、馬鴻賓の部隊の支援を受け、中国共産党の支配圏を拡大しようと黄河を渡った張国燾が率いる2万1800人の紅軍の殲滅に成功した。
1938年、中国国民党の支持を取り付けた馬歩芳は叔父の馬麟を追い落とし、青海省の主席(知事)となり、名実ともに青海地方の支配者となった。軍事力と政治力を手中にした馬歩芳は中国共産党に敗れる1949年まで青海地方を支配した。同時期に自分達の縄張りで甥の馬仲英と張り合いたくなかった馬歩芳、馬歩青、馬鴻逵、馬鴻賓達は馬仲英に甘粛、新疆など他地域で発展することを勧めそれを支援した。また、宗派ではサラフィー主義を信奉するサラフィーヤ派を異端として弾圧し[1]、イフワーン派を優遇し[2]、ウイグル族による東トルキスタン独立運動には一貫して反対した[3]。
1949年8月、馬歩芳は彭徳懐に率いられた中国人民解放軍に破れ、甘粛の省都蘭州を占領され、馬歩芳はまず重慶、そして香港に逃亡した。10月、蒋介石に西北部に戻り中国人民解放軍と抗戦を続けるように促された馬歩芳はメッカ巡礼の名の下に親族や部下200人余を引き連れサウジアラビアに逃走した。1950年、馬歩芳は賄賂を使いパスポートを手に入れエジプトに移動した。1957年、エジプトと中華人民共和国の間に国交が成立すると、馬歩芳は中華民国駐在大使としてサウジアラビアに赴任した。1961年、姪を側室にしたことが露見してスキャンダルとなり大使を辞任させられた。中華民国からの刑罰を避けたかった馬歩芳は台湾に戻らずにサウジアラビア市民となり、1975年に死去するまでサウジアラビアに滞在した。馬歩芳は数多くの側室を持ったが、息子は彼の軍で指揮官となった馬継援の一人しかいなかった。
経歴
- 1931年 - 1934年 国民革命軍新編第9師師長
- 1934年 - 1938年 国民革命軍新編第2軍軍長、第100師師長
- 1938年 - 1949年 青海省主席
- 1938年 - 1941年 第82軍軍長
- 1943年 - 1945年 第40集団軍総司令
関連項目
脚注
- ^ Rubin, Barry M. (2000). Guide to Islamist Movements. M.E. Sharpe. p. 79. ISBN 0-7656-1747-1. Retrieved 2010-06-28.
- ^ Yang, Fenggang; Tamney, Joseph, eds. (2011). Confucianism and Spiritual Traditions in Modern China and Beyond. Volume 3 of Religion in Chinese Societies (illustrated ed.). BRILL. p. 223. ISBN 9004212396.
- ^ Page 52, Ismail, Mohammed Sa'id, and Mohammed Aziz Ismail. Moslems in the Soviet Union and China. Translated by U.S. Government, Joint Publications Service. Tehran, Iran: Privately printed pamphlet, published as vol. 1, 1960 (Hejira 1380); translation printed in Washington: JPRS 3936, September 19, 1960.
参考文献
- 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年
中華民国(国民政府)
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