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[[宮城県]]生まれ。[[東京女子大学]][[大学院]]修士課程修了。在学中、第19次『[[新思潮]]』に参加し、『[[早稲田文学]]』『[[思想の科学]]』『[[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]]』『[[幻想文学]]』などに、[[久生十蘭]]・[[谷譲次]]・[[夢野久作]]・[[尾崎翠]]・[[吉屋信子]]など昭和初期[[モダニズム]]に関する評論を発表。雑誌『[[新青年 (日本)|新青年]]』の共同研究により大衆文学会より受賞した際の「新青年研究会」メンバーの一員である。 |
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1995年、[[長谷川四郎 (作家)|長谷川四郎]](四男)の兄弟、[[長谷川海太郎]](=谷譲次・牧逸馬・林不忘)・[[長谷川 |
1995年、[[長谷川四郎 (作家)|長谷川四郎]](四男)の兄弟、[[長谷川海太郎]](=谷譲次・牧逸馬・林不忘)・[[長谷川潾二郎]](画家、小説家)・[[長谷川濬]](ロシア文学、詩人、満洲映画協会社員)を通じ、昭和文学の越境、[[満洲]][[文学]]、[[満洲映画協会]]などについて描いた『彼等の昭和』で[[サントリー学芸賞]]受賞。『[[岡田桑三]] 映像の世紀 グラフィズム・[[プロパガンダ]]・科学映画』以降、戦時下・外地の文学文化研究から写真・映画研究までフィールドを拡大し、プロパガンダ研究、[[インテリジェンス]](情報・諜報)研究に携わる。 |
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[[早稲田大学]]20世紀メディア研究所において[[連合国軍占領下の日本|戦後占領期]]の[[連合国軍最高司令官総司令部|GHQ]]によるメディア政策を中心に共同研究を行い、機関誌『Intelligence』共同編集に参加する。大学非常勤講師などをへて、2012年[[日本映画大学]]教授。2016年「尾崎翠 砂丘の彼方へ」で立教大学[[博士(文学)|文学博士]]<ref>[https://rikkyo.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=12325&item_no=1&page_id=13&block_id=49 立教大学]</ref>。 |
[[早稲田大学]]20世紀メディア研究所において[[連合国軍占領下の日本|戦後占領期]]の[[連合国軍最高司令官総司令部|GHQ]]によるメディア政策を中心に共同研究を行い、機関誌『Intelligence』共同編集に参加する。大学非常勤講師などをへて、2012年[[日本映画大学]]教授。2016年「尾崎翠 砂丘の彼方へ」で立教大学[[博士(文学)|文学博士]]<ref>[https://rikkyo.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=12325&item_no=1&page_id=13&block_id=49 立教大学]</ref>。 |
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2017年立教大学文学部教授。 |
2017年立教大学文学部教授。 |
2020年9月6日 (日) 04:52時点における版
川崎 賢子(かわさき けんこ、1956年8月2日[1] - )は、日本の文芸・演劇評論家、日本近代文学研究者、立教大学教授。博士(文学)。本姓・志賀[2]。夫はライター・編集者の志賀隆生。
経歴
宮城県生まれ。東京女子大学大学院修士課程修了。在学中、第19次『新思潮』に参加し、『早稲田文学』『思想の科学』『ユリイカ』『幻想文学』などに、久生十蘭・谷譲次・夢野久作・尾崎翠・吉屋信子など昭和初期モダニズムに関する評論を発表。雑誌『新青年』の共同研究により大衆文学会より受賞した際の「新青年研究会」メンバーの一員である。
1995年、長谷川四郎(四男)の兄弟、長谷川海太郎(=谷譲次・牧逸馬・林不忘)・長谷川潾二郎(画家、小説家)・長谷川濬(ロシア文学、詩人、満洲映画協会社員)を通じ、昭和文学の越境、満洲文学、満洲映画協会などについて描いた『彼等の昭和』でサントリー学芸賞受賞。『岡田桑三 映像の世紀 グラフィズム・プロパガンダ・科学映画』以降、戦時下・外地の文学文化研究から写真・映画研究までフィールドを拡大し、プロパガンダ研究、インテリジェンス(情報・諜報)研究に携わる。 早稲田大学20世紀メディア研究所において戦後占領期のGHQによるメディア政策を中心に共同研究を行い、機関誌『Intelligence』共同編集に参加する。大学非常勤講師などをへて、2012年日本映画大学教授。2016年「尾崎翠 砂丘の彼方へ」で立教大学文学博士[3]。 2017年立教大学文学部教授。
フェミニズムと昭和文学の関わりを主題とし、ジェンダーの歴史的変容、セクシュアリティ表象分析についての著述も多い。また一貫して宝塚歌劇を論じている。
著書
- 『少女日和』青弓社 1990
- 『蘭の季節』深夜叢書社 1993
- 『彼等の昭和 長谷川海太郎・潾二郎・濬・四郎』白水社 1994
- 『宝塚 消費社会のスペクタクル』講談社選書メチエ 1999
- 『読む女書く女 女系読書案内』白水社 2003
- 『宝塚というユートピア』岩波新書 2005
- 『尾崎翠 砂丘の彼方へ』岩波書店 2010
- 『もう一人の彼女 李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチ』岩波書店 2019
編著
- 吉屋信子『鬼火・底のぬけた柄杓』講談社文芸文庫 2003
- 『久生十蘭短篇選』岩波文庫 2009
- 尾崎翠『第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪他四編』岩波文庫 2014
- 久生十蘭『墓地展望亭・ハムレット他六篇』岩波文庫 2016
共編著
- 『宝塚の誘惑 オスカルの赤い口紅』渡辺美和子共編 青弓社 1991
- 『宝塚アカデミア』1-28号 青弓社 1996−2006
- 『アンペイド・ワークとは何か』中村陽一共著 藤原書店 2000
- 『岡田桑三映像の世紀 グラフィズム・プロパガンダ・科学映画』原田健一共編 平凡社 2002
- 『戦後占領期短篇小説コレクション』紅野謙介・寺田博共編 藤原書店 2007
- 『宝塚プラス』1-2号 小学館クリエイティブ 2007
- 『定本久生十蘭全集』国書刊行会 全11巻別巻1 2013
- 『占領期雑誌資料大系 文学篇』全5巻 岩波書店 2009−2010
- 『宝塚百年を越えて 植田紳爾に聞く』国書刊行会 2014
- 『定本夢野久作全集』国書刊行会 2016〜
脚注
- ^ 『文藝年鑑』2012
- ^ researchmap
- ^ 立教大学