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スコットランド・[[エディンバラ]]近郊の町ブラックバーンで9人兄弟の末っ子として生まれる。両親はともにスコットランドの[[マザーウェル]]出身だが、先祖は[[アイルランド]]・[[ドニゴール県]]を由来とする<ref name="origin">{{Cite news |url=http://www.deadlinenews.co.uk/2012/03/16/subo-considering-a-move-to-ireland/|title=SuBo considering a move to Ireland |work=Deadline News |date=16 March 2012 | accessdate=21 May 2014 |first=Niamh |last=Anderson}}</ref><ref name="STprofile">{{Cite news |url=http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/tv_and_radio/article6122834.ece |title=Profile: Susan Boyle – Britain's got the unlikeliest angel |work=The Sunday Times |location=London |date=19 April 2009 | accessdate=24 May 2010 |first=Charles |last=Bremner}}</ref>。 |
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父のパトリックは元[[イギリス陸軍|陸軍]]工兵[[曹長]]の鉱夫で、大戦で[[心的外傷後ストレス障害|PTSD]]を患い感情のコントロールができず、しばしばスーザンに暴力をふるっていた<ref>{{Cite news|title=Susan Boyle: 'I have Asperger's' |url=https://www.theguardian.com/fashion/2013/dec/08/susan-boyle-i-have-aspergers|newspaper=ガーディアン |date=2013-12-08 |accessdate= 2017-10-03 }}</ref><ref>{{Cite news|title=Susan Boyle reveals childhood agony: 'My dad used to hit me but he was a good man' |url=http://www.dailyrecord.co.uk/news/scottish-news/susan-boyle-reveals-childhood-agony-9206646|newspaper=Daily Record |date=2016-11-06 |accessdate= 2017-10-03 }}</ref>。その傍ら、歌が好きでパブのアマチュア歌手としても働いており、戦前は軍の{{仮リンク|慰安奉仕会|en|Entertainments National Service Association}}に入ろうとしていたこともあった。また、タイピストの母ブリジットもかつては教師志望であり、母のピアノに合わせて家族で歌うという音楽の教養豊かな少女時代を過ごした<ref>{{Cite news|title=Susan Boyle: My family values|url=https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/feb/06/susan-boyle-my-family-values|newspaper=ガーディアン |date=2015-02-06 |accessdate= 2017-10-03 }}</ref>。 |
2020年8月30日 (日) 23:45時点における版
スーザン・ボイル | |
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2013年7月 | |
基本情報 | |
生誕 | 1961年4月1日(63歳) |
出身地 | スコットランド・ウェスト・ロージアン州ブラックバーン |
担当楽器 | ボーカル |
スーザン・マグダレイン・ボイル(Susan Magdalane Boyle, 1961年4月1日 - )は、イギリス、スコットランド出身の女性歌手。
概要
スコットランド・エディンバラ近郊の町ブラックバーンで9人兄弟の末っ子として生まれる。両親はともにスコットランドのマザーウェル出身だが、先祖はアイルランド・ドニゴール県を由来とする[1][2]。
父のパトリックは元陸軍工兵曹長の鉱夫で、大戦でPTSDを患い感情のコントロールができず、しばしばスーザンに暴力をふるっていた[3][4]。その傍ら、歌が好きでパブのアマチュア歌手としても働いており、戦前は軍の慰安奉仕会に入ろうとしていたこともあった。また、タイピストの母ブリジットもかつては教師志望であり、母のピアノに合わせて家族で歌うという音楽の教養豊かな少女時代を過ごした[5]。
学習障害があり、学校では同級生のみならず教師からもいじめを受けていた。両親と一緒に生活をしていたが、父親が1997年に亡くなった後、母親の面倒をみていた。2007年に母親が91歳で亡くなった後は、猫のペブルス(Pebbles)と一緒に暮らしていた。
なお、障害については、2013年12月9日のCNNのニュースで、「昨年にアスペルガー症候群と診断を受けた」と告白したと報じられている[6]。子供の頃はおバカなスージーと呼ばれいじめられていた彼女は、脳に障害を負ったと思ってきたが、IQは平均以上で、対処可能なアスペルガー症候群だとわかり、ホッとしたという。しかし他人とコミュニケーションを取るのが困難な場合がよくあり、気分が激しく変化しそうと感じたら、その場を離れることにしているという。パニックになり、憂鬱になって、そこを離れ一人になる。そして、戻ってくる。これが彼女の対人関係対処方法だという[7]。
生前の母親の助言から、2009年に歌を披露することを決意したことが、彼女の人生を一変させることになる。
2009年12月24日、NHKは同年大晦日の『第60回NHK紅白歌合戦』にゲストとして招くと発表し、初来日で出演し「夢やぶれて」を歌った。
2010年4月1日には、読売日本交響楽団の日本武道館公演にゲスト出演して「夢やぶれて」を始め5曲を歌い上げた。
2012年3月、資生堂の美白化粧水「HAKU」のCMにおいて挿入歌を担当。オリジナルのCM曲歌唱は世界で初めてである[8]。
ブリテンズ・ゴット・タレント
スーザンは2009年4月11日に放送された[9]イギリスの素人オーディション番組、「ブリテンズ・ゴット・タレント」第3シーズンの初回に出場した。舞台に現れた彼女の垢抜けない外見や、審査員の質問につっかえながら答える姿はいかにも素人くさく、将来の夢を聞かれて「ミュージカル女優のエレイン・ペイジのようなプロ歌手になりたい」と答えたときには、観客席から失笑もあがった。しかし、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて(I Dreamed A Dream)」の最初のワンフレーズを歌う彼女の歌声が会場に響くと審査員は目を丸くし、観客は一瞬息を呑んでから総立ちになり、彼女に割れるような喝采を送った。会場はスタンディングオベーションとなり、審査員は3人全員が「Yes(合格)」の札を出し、最高の賛辞を贈った。
この番組の模様がYouTubeなどの動画配信サイトに転載されると、9日間で1億回を超える視聴回数を記録し[10]、全世界から注目され、さらにはNHKなど日本メディアにも報じられた。その週のうちにアメリカ・CNNの人気番組「ラリー・キング・ライブ」にも出演し、CDデビューの話も進められた[11][12]。中年女性のシンデレラストーリーへの興奮は国境を越え、時代の社会現象のレベルに達している。世界的な反響にともない「SuBo」という愛称もついた。また、番組内での「独身でキスをされたことも一度もない」という発言が注目されたが、その後の取材で「あれは冗談よ。今一人身だということを大げさに言っただけよ」と笑って答えていた。
「 | みんながどう思っていたかは分かっている。けど、歌えればいいんでしょ?ミスコンじゃないんだから。 | 」 |
—スーザン・ボイルサンデー・タイムズ紙[13] |
また、スーザンがネット上で話題になったことにより、1999年に学校で販売したチャリティーCDにボイルが収めた歌声も発掘された[14]。曲目は「Cry Me a River」で、その完成度の高さについて『ニューヨーク・ポスト』紙は「もはや一発屋の域にはない」と論評している。このチャリティーCDは当時1000枚しかプレスされなかったため、貴重なコレクターズ・アイテムとして注目を集めている。
一方でキリ・テ・カナワは「いずれ消え去る騒々しいスター」(=一発屋)、意見を求められることを「わたしはクラシックの歌手であり、ヒュー、ズドンと消え去るようなものではない。興味はない」と酷評している[15]。
2009年5月24日、同番組の準決勝でミュージカル「CATS」の「メモリー」を披露し、視聴者投票による1位で通過し、5月30日の決勝進出枠を勝ち取る。
2009年5月30日、それまでにない過度の緊張もあってか、同番組の決勝で予選と同じく「夢破れて」を披露するも2位に終わり、ダンスグループ「Diversity」が優勝した。優勝者が発表された後スーザンは、「最高のパフォーマンスが勝ちました」とDiversityを称賛した。
2009年8月には、デビューのために今までのトレードマークであった髪型を整え、ロンドン西部に移住した[16]。
2010年7月に新作曲のデュエット相手を全世界を対象にしたネットオーディション『スーザンズ・リサーチ』を開催した。応募方法は自身のYouTubeチャンネルに『きよしこの夜』を歌い動画投稿するというもの[17]。
ディスコグラフィー
アルバム
枚 | 発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|---|
1 | 2009年11月23日(イギリス) 2009年11月25日(日本) |
夢やぶれて (原題:I Dreamed a Dream) |
SICP-2485 |
2 | 2010年11月8日(イギリス) 2010年11月10日(日本) |
ザ・ギフト 〜夢の贈りもの (原題:The Gift) |
SICP-2850 |
3 | 2011年11月1日(イギリス) 2011年11月2日(日本) |
誰かが私を見つめている (原題:Someone to Watch Over Me) |
SICP-3297/8(限定盤) SICP-3299(通常盤) |
4 | 2012年11月13日 | スタンディング・オベーション: グレイテスト・ソングス・フロム・ステージ (原題:Standing Ovation: The Greatest Songs from the Stage) | |
5 | 2013年10月25日 | ホーム・フォー・クリスマス (原題:Home for Christmas) | |
6 | 2014年10月21日 | ホープ (原題:Hope) | |
7 | 2016年11月4日 | ワンダフル・ワールド (原題:A Wonderful World) |
- 表題曲『夢やぶれて』は映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3 http:// 鷹の爪.jpは永遠に』主題歌にも起用された。「鷹の爪」監督のFROGMANは、彼女の映像が当時YouTubeでアップされた時期から観ており、それに感銘を受けてこの作品の脚本を書き、更にデビューが決まった段階で大至急主題歌として「夢やぶれて」を使わせてほしい、とオファーしたことを公言している。
- 日本盤ボーナストラックとして『翼をください Wings To Fly』の英語カバーを収録している。
- 収録曲『フー・アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ビー』(Who I Was Born To Be)は映画『宇宙ショーへようこそ』主題歌に起用された。
- セカンドアルバムの日本盤限定ボーナストラックとして、『ひこうき雲〜Vapor Trail〜』を収録している。
脚注
- ^ Anderson, Niamh (16 March 2012). “SuBo considering a move to Ireland”. Deadline News 21 May 2014閲覧。
- ^ Bremner, Charles (19 April 2009). “Profile: Susan Boyle – Britain's got the unlikeliest angel”. The Sunday Times (London) 24 May 2010閲覧。
- ^ “Susan Boyle: 'I have Asperger's'”. ガーディアン. (2013年12月8日) 2017年10月3日閲覧。
- ^ “Susan Boyle reveals childhood agony: 'My dad used to hit me but he was a good man'”. Daily Record. (2016年11月6日) 2017年10月3日閲覧。
- ^ “Susan Boyle: My family values”. ガーディアン. (2015年2月6日) 2017年10月3日閲覧。
- ^ 英歌手スーザン・ボイルさん、アスペルガー症候群を告白(2013.12.09 Mon posted at 11:06 JST CNN
- ^ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000775-bark-musi
- ^ 資生堂「HAKU」オフィシャルサイト
- ^ 収録当時はもうすぐ48歳だと語っているため、2009年4月1日以前に収録があった。
- ^ 世界の注目集めるスーザン・ボイルさん、いよいよ決勝 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News
- ^ “天使の歌声も顔は… 世界を魅了した英国発「普通のおばさん」”. iza (2009年4月18日). 2009年4月18日閲覧。
- ^ “無名の女性 美声で一躍人気に”. NHK (2009年4月19日). 2009年4月19日閲覧。
- ^ She who laughs last - songstress Susan Boyle、サンデー・タイムズ、2009年4月19日付。
- ^ “Exclusive: Susan Boyle's first ever song release revealed - listen to it here”. デイリー・レコード. (2009年4月16日) 2009年4月17日閲覧。
- ^ スーザン・ボイルさんを酷評=「話題にするだけで(自分に対する)侮辱」―オペラ歌手テ・カナワさん(英文記事)時事ドットコム2010年5月19日
- ^ 8/10 スター街道まい進中? スーザン・ボイル大変身! - Internet Journey
- ^ SUSAN BOYLEがネット・オーディションを開催、優勝者はBOYLEとデュエットOOPS! 2010年7月14日
関連項目
外部リンク
- Susan Boyle(公式サイト)
- Susan Boyle (@SusanBoyle) - X(旧Twitter)
- Susan Boyle - Myspace
- Susan Boyle - YouTubeチャンネル
- Susan Boyle | スーザン・ボイル(ソニーミュージックの洋楽ポータルサイト)
- CD『夢やぶれて』紹介ページ