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本作はイギリスのコメディアン、[[クリス・シーヴィ]]の持ちネタの一つであったフランク・サイドボトムに着想を得た作品である。シーヴィは本作のアイデアに対し好意的であったと伝えられているが、完成した作品を見ることなく亡くなった。また、本作は[[ダニエル・ジョンストン]]や[[キャプテン・ビーフハート]]にもヒントを得ている<ref>{{Cite web|url=http://www.mirror.co.uk/lifestyle/going-out/film/michael-fassbender-to-play-frank-sidebottom-1308523#.Utm67PTFInI|title=Michael Fassbender is about to go big-headed... playing Frank Sidebottom in a new film|accessdate=2017-10-11}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.nme.com/news/film/maggie-gyllenhaal-to-star-alongside-michael-fassbe-874796|title=Maggie Gyllenhaal to star alongside Michael Fassbender in ‘Frank’|accessdate=2017-10-11}}</ref>。本作の脚本を手掛けたジョン・ロンソンはサイドボトムのバンドのメンバーの一人であった。当初、本作はサイドボトムの伝記映画として製作されることも検討されていたが、最終的にはフィクションとして製作された<ref>{{Cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/sundance-cast-michael-fassbenders-frank-672093|title=Sundance: Cast of Michael Fassbender's 'Frank' Thought Film Was 'Bizarre' |accessdate=2017-10-11}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.theguardian.com/culture/2014/jan/12/frank-sidebottom-movie-michael-fassbender-chris-sievey|title=Frank Sidebottom: the true story of the man behind the mask |accessdate=2017-10-11}}</ref>。本作の[[主要撮影]]は[[2013年]]中に行われ、ロケ地にはアイルランドの[[ダブリン]]と[[ウィックロー県]]、アメリカの[[ニューメキシコ州]]が選ばれた<ref>{{Cite web|url=http://uk.ign.com/articles/2013/01/10/first-pic-of-michael-fassbender-as-frank-sidebottom|title=First Pic of Michael Fassbender as Frank Sidebottom|accessdate=2017-10-11}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.empireonline.com/movies/news/maggie-gyllenhaal-frank/|title=Maggie Gyllenhaal On For Frank|accessdate=2017-10-11}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://iftn.ie/news/?act1=record&only=1&aid=73&rid=4286695&tpl=archnews&force=1|title='Calvary' and 'Frank' World Premieres at Sundance|accessdate=2017-10-11}}</ref>。 |
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本作で使用された楽曲は{{仮リンク|スティーヴン・レニックス|en|Stephen Rennicks}}によって作曲されたもので、ポップミュージックと前衛ロックを組み合わせた楽曲になっている。レニックスは1980年代に自身がバンドで演奏していた頃の経験をヒントに本作の楽曲を作曲したのだという<ref>{{Cite web|url=http://www.laweekly.com/arts/the-story-behind-the-bizarre-songs-michael-fassbender-sings-in-frank-5009769|title=The Story Behind the Bizarre Songs Michael Fassbender Sings in Frank|accessdate=2017-10-11}}</ref>。なお、ソロンフォルブスの演奏は実際に俳優陣が演奏したものである<ref>{{Cite web|url=http://variety.com/2014/film/reviews/sundance-film-review-frank-1201063014/|title=Film Review: ‘Frank’|accessdate=2017-10-11}}</ref>。 |
本作で使用された楽曲は{{仮リンク|スティーヴン・レニックス|en|Stephen Rennicks}}によって作曲されたもので、ポップミュージックと前衛ロックを組み合わせた楽曲になっている。レニックスは1980年代に自身がバンドで演奏していた頃の経験をヒントに本作の楽曲を作曲したのだという<ref>{{Cite web|url=http://www.laweekly.com/arts/the-story-behind-the-bizarre-songs-michael-fassbender-sings-in-frank-5009769|title=The Story Behind the Bizarre Songs Michael Fassbender Sings in Frank|accessdate=2017-10-11}}</ref>。なお、ソロンフォルブスの演奏は実際に俳優陣が演奏したものである<ref>{{Cite web|url=http://variety.com/2014/film/reviews/sundance-film-review-frank-1201063014/|title=Film Review: ‘Frank’|accessdate=2017-10-11}}</ref>。 |
2020年8月30日 (日) 22:32時点における版
FRANK -フランク- | |
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Frank | |
監督 | レニー・エイブラハムソン |
脚本 |
ジョン・ロンソン ピーター・ストローハン |
原作 | ジョン・ロンソン |
製作 |
エド・ギニー デヴィッド・バロン スティーヴィー・リー |
製作総指揮 |
テッサ・ロス キャサリン・バトラー アンドリュー・ロウ ナイジェル・ウィリアムズ |
出演者 |
マイケル・ファスベンダー ドーナル・グリーソン マギー・ジレンホール |
音楽 | スティーヴン・レニックス |
撮影 | ジェームズ・マザー |
編集 | ネイサン・ヌーゲント |
製作会社 |
フィルム4 アイルランド映画協会 エレメント・ピクチャーズ ランナウェイ・フリッジ・フィルムズ |
配給 |
エレメント・ピクチャーズ 同上 アース・スター エンターテイメント |
公開 |
2014年9月9日 同上 2014年10月4日 |
上映時間 | 95分[1] |
製作国 |
アイルランド イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | 100万ユーロ |
興行収入 | $645,186[2] |
『FRANK -フランク-』(原題:Frank)は2014年にアイルランドとイギリスで公開されたコメディ映画である。監督はレニー・エイブラハムソン、主演はマイケル・ファスベンダーとドーナル・グリーソンが務めた。本作はジョン・ロンソンが雑誌に寄稿した一連の記事を原作としている。
ストーリー
ジョン・バロウズはイングランドの田舎町に暮らしていたが、都会に出てシンガーソングライターになることを夢見ていた。ジョンが海岸沿いを散歩していると、入水自殺しようとしている男性が目に入った。何とか男を救助したジョンは、彼と共に救急車で病院へ行くこととなった。彼はソロンフォルブスという前衛バンドのキーボーディストとして活動していた。ジョンは駆けつけたバンドマネージャーに欠けたキーボーディストの代役として自分を売り込むことに成功し、その夜のミニコンサートに出演することとなった。ジョンは会場で初めてフランクに会う。フランクは巨大なかぶり物で顔を覆った奇妙な人物だった。しかし、フランク以外のメンバーはジョンと共演することを露骨に嫌がった。コンサートが始まる前の雰囲気は良いものではなかったが、いざ始まってみると大いに盛り上がった。ところが、クララが突然テルミンを破壊して中途退場したため、コンサートは台無しになってしまった。
コンサートの演奏を聴いてジョンをますます気に入ったフランクは、彼を正式にバンドメンバーに加えた。バンドメンバーはファースト・アルバムの録音のために、アイルランドの田舎にあるキャビンに籠もりきりになった。ドンは作詞家になりたいと願っているのだが、詩の出来が悪いのだという。しかし、ジョンが実際にドンの曲を聴いてみると、悪くないどころか素晴らしい出来のものであった。アルバムが完成した日の翌朝、ジョンはフランクと思しき人間が木で首をつっているのを発見した。バンドメンバーを叩き起こした後に死体を地面におろすと、その死体はドンのものであると判明する。彼はフランクのかぶり物をかぶって自殺したのであった。ドンを荼毘に付している最中、ジョンはドンがキーボード担当であったことを知った。やりきれないジョンはバンドのアルバム収録中の映像をTwitterとYouTubeに投稿した。ネット上で注目を集めたソロンフォルブスは、サウス・バイ・サウスウエストに招待されることとなった。その後、クララの挑発に乗ってセックスをしてしまったジョンだったが、クララに認められたわけではなかった。クララは「もしもアメリカでのライブが無残なものになったら、お前を殺してやる。」とジョンを脅迫した。
テキサス州に到着した一行はドンの遺灰を撒くために寄り道をした。迂闊にも、バラクはドンの遺灰と間違えてフランクの食品粉末を散布してしまった。演奏の日が近付くにつれて、メンバーの仲はどんどん険悪になっていった。音楽性の違いが顕在化し口論が頻発するようになった。コンサートの日だというのに、クララとフランクが行方をくらませてしまった。慌てて2人を探しに行ったジョンは、ある通りでクララが錯乱状態に陥っているのを発見した。ジョンとフランクは必死でクララを宥めたが、クララはジョンの脚をナイフで突き刺してそのまま逃走してしまった。その後、クララは警察に逮捕された。ナナとバラクはため続けていたジョンへの憎悪を爆発させ、音楽祭前日にも拘わらずバンドを脱退した。ステージに立ったジョンとフランクだったが、フランクが歌唱を拒否したため、ジョンが1人で歌うことになってしまった。ジョンの歌唱が気に入らなかったフランクは暴れ出し、ステージをぶちこわした。モーテルに戻った2人は口論になり、ジョンはフランクのかぶり物を取ろうとした。何としてでも素顔を見られたくないフランクは慌ててモーテルを飛び出したが、運悪く自動車に轢かれてしまった。ジョンはフランクの後を追ったが、結局見失った。
数年後、フランクの行方を気にしていたジョンは、ひょんなことから彼の居場所を知ることができた。そこへ向かったジョンはフランクが何故かぶり物を身につけるようになったのかを知った。
キャスト
この節の加筆が望まれています。 |
- マイケル・ファスベンダー - フランク、バンドのリーダー。どういうわけだか、四六時中かぶり物をしている。(吹替:木内秀信)
- ドーナル・グリーソン - ジョン・バロウズ、プロのミュージシャンを目指している。
- マギー・ジレンホール - クララ・ワグナー、テルミンの弾き手。
- スクート・マクネイリー - ドン、バンドのマネージャーで音響も担当している。
- カーラ・アザール - ナナ、バンドのドラマー。
- フランソワ・シヴィル - バラク、バンドのギタリスト。
フランクのかぶり物はフランク・サイドボトムのかぶり物を模したものであった[3]。ファスベンダーはかぶり物を身につけた状態での演技を大いに楽しんだが、ジレンホールはフランクを前に真剣な演技をするのに苦労したのだという[4]。
製作
本作はイギリスのコメディアン、クリス・シーヴィの持ちネタの一つであったフランク・サイドボトムに着想を得た作品である。シーヴィは本作のアイデアに対し好意的であったと伝えられているが、完成した作品を見ることなく亡くなった。また、本作はダニエル・ジョンストンやキャプテン・ビーフハートにもヒントを得ている[5][6]。本作の脚本を手掛けたジョン・ロンソンはサイドボトムのバンドのメンバーの一人であった。当初、本作はサイドボトムの伝記映画として製作されることも検討されていたが、最終的にはフィクションとして製作された[7][8]。本作の主要撮影は2013年中に行われ、ロケ地にはアイルランドのダブリンとウィックロー県、アメリカのニューメキシコ州が選ばれた[9][10][11]。
本作で使用された楽曲はスティーヴン・レニックスによって作曲されたもので、ポップミュージックと前衛ロックを組み合わせた楽曲になっている。レニックスは1980年代に自身がバンドで演奏していた頃の経験をヒントに本作の楽曲を作曲したのだという[12]。なお、ソロンフォルブスの演奏は実際に俳優陣が演奏したものである[13]。
公開
2014年1月17日、本作はサンダンス映画祭でプレミアを迎えた[14]。プレミア上映に際して、来場者にフランクのかぶり物が配布された[4]。4月25日には、ダブリンでヨーロッパプレミアを迎えた[15]。全米公開に際して、ファスベンダーはコルベア・レポーにフランクとして出演した[16]。
評価
- 本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには153件のレビューがあり、批評家支持率は91%、平均点は10点満点で7.5点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「練りに練られた作品であり、とても面白い作品である。非日常的な要素も愛すべきものだ。『FRANK -フランク-』は不気味さだけが印象に残るという事態を回避し、観客を心から感動させる物語になっている。しかも、観客を思考へと誘ってくれる。」となっている[17]。また、Metacriticには33件のレビューがあり、加重平均値は75/100となっている[18]。
- 『デイリー・テレグラフ』のアンバー・ウィルキンソンは本作に5つ星評価で4つ星を与え、「型破りでパンクの精神がある作品」と評した[19]。『ガーディアン』のピーター・ブラッドショーは本作に5つ星評価で星4つを与え、「『FRANK -フランク-』は風刺でもあり、(フランク・サイドボトムの)伝記映画でもあり、コメディ調のブロマンスでもある。しかし、何とも不気味な作品であるからこそ、同作は佳作たり得ている。」と称賛している[20]。
- 第17回英国インディペンデント映画賞では5部門にノミネートされ、脚本賞(ロンソンとストローハン)と技術賞(レニックス)を受賞した[21]。
出典
- ^ “フランク FRANK”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Frank”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “‘Frank’ Clip: Yes, That’s Michael Fassbender Under the Giant Fake Head”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ a b “Sundance: How to Make Michael Fassbender Unattractive”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Michael Fassbender is about to go big-headed... playing Frank Sidebottom in a new film”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Maggie Gyllenhaal to star alongside Michael Fassbender in ‘Frank’”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Sundance: Cast of Michael Fassbender's 'Frank' Thought Film Was 'Bizarre'”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Frank Sidebottom: the true story of the man behind the mask”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “First Pic of Michael Fassbender as Frank Sidebottom”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Maggie Gyllenhaal On For Frank”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “'Calvary' and 'Frank' World Premieres at Sundance”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “The Story Behind the Bizarre Songs Michael Fassbender Sings in Frank”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Film Review: ‘Frank’”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Sundance: ‘Frank’s Lenny Abrahamson Makes Element Pictures First-Look Deal”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Fassbender to attend Frank premiere in Dublin”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Michael Fassbender Performs as ‘Frank’ on ‘The Colbert Report’”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Frank”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Frank (2014)”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Sundance 2014: Frank, review”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Frank review – engrossing, tender breakdown of the Frank Sidebottom enigma”. 2017年10月11日閲覧。
- ^ “Pride wins best film at British Independent Film Awards”. 2017年10月11日閲覧。
外部リンク
- Frank - IMDb
- Frank - Rotten Tomatoes
- Frank - Metacritic