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「ウォーターフォード」の版間の差分

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'''ウォーターフォード'''({{lang-en-short|Waterford}})は、[[アイルランド]]南東部に位置する、同国で5番目([[北アイルランド]]を含めれば7番目)に大きい[[:en:City status in Ireland|シティ]]。914年に[[ヴァイキング]]が建設した国内最古の都市であり<ref name=waterfordcity>http://www.waterfordcity.ie/city/history.htm</ref>、地名も[[古ノルド語]]の「羊の[[フィヨルド]]」 (Veðrafjǫrðr) または「風のフィヨルド」 (Vedrafjord) という言葉が由来となっている。[[アイルランド語]]ではポルト・ラールゲ (Port Láirge)<ref name=McEneaney>''Discover Waterford'', by Eamon McEneaney (2001). (ISBN 0-86278-656-8)</ref>。市議会はウォーターフォード市内と[[キルケニー]]に属する近郊を管轄しており、2006年の人口4万9213人のうち4万5748人が前者に、3465人が後者に暮らしている<ref name="census">[http://www.cso.ie/census/documents/census2006_volume_1_pop_classified_by_area.pdf Census 2006: Population classified by area] – cso.ie</ref>。
'''ウォーターフォード'''({{lang-en-short|Waterford}})は、[[アイルランド]]南東部に位置する、同国で5番目([[北アイルランド]]を含めれば7番目)に大きい[[:en:City status in Ireland|シティ]]。914年に[[ヴァイキング]]が建設した国内最古の都市であり<ref name=waterfordcity>http://www.waterfordcity.ie/city/history.htm</ref>、地名も[[古ノルド語]]の「羊の[[フィヨルド]]」 (Veðrafjǫrðr) または「風のフィヨルド」 (Vedrafjord) という言葉が由来となっている。[[アイルランド語]]ではポルト・ラールゲ (Port Láirge)<ref name=McEneaney>''Discover Waterford'', by Eamon McEneaney (2001). (ISBN 0-86278-656-8)</ref>。市議会はウォーターフォード市内と[[キルケニー]]に属する近郊を管轄しており、2006年の人口4万9213人のうち4万5748人が前者に、3465人が後者に暮らしている<ref name="census">[http://www.cso.ie/census/documents/census2006_volume_1_pop_classified_by_area.pdf Census 2006: Population classified by area] – cso.ie</ref>。


市街は港の先端に位置する<ref name=waterfordcity />。1497年に当時イングランドの王位継承権を主張していた[[ランバート・シムネル]]とパーキン・ウォーベックの主張を退けたため、[[ヘンリー7世 (イングランド王)|ヘンリー7世]]から標語「ウォーターフォードは未だ侵されざる街」 (Urbs Intacta Manet Waterfordia) を賜った<ref name=waterfordcity />。[[クロムウェルのアイルランド侵略]]では2度包囲され、1649年の第1回包囲では持ちこたえたが、翌年の第2回包囲で[[ヘンリー・アイアトン]]に降伏した<ref name="NewHistory">''A New History of Cromwell's Irish Campaign'', by Philip McKeiver (2007). (ISBN 978-0-9554663-0-4)</ref><ref>Discover Waterford, by Eamon McEneaney (2001). (ISBN 0-86278-656-8)</ref>。
市街は港の先端に位置する<ref name=waterfordcity />。1497年に当時イングランドの王位継承権を主張していた[[ランバート・シムネル]]とパーキン・ウォーベックの主張を退けたため、[[ヘンリー7世 (イングランド王)|ヘンリー7世]]から標語「ウォーターフォードは未だ侵されざる街」 (Urbs Intacta Manet Waterfordia) を賜った<ref name=waterfordcity />。[[クロムウェルのアイルランド侵略]]では2度包囲され、1649年の第1回包囲では持ちこたえたが、翌年の第2回包囲で[[ヘンリー・アイアトン]]に降伏した<ref name="NewHistory">''A New History of Cromwell's Irish Campaign'', by Philip McKeiver (2007). (ISBN 978-0-9554663-0-4)</ref><ref>Discover Waterford, by Eamon McEneaney (2001). (ISBN 0-86278-656-8)</ref>。

2020年8月30日 (日) 22:03時点における版

ウォーターフォード

(ポルト・ラールゲ)
上:マリーナ(ヨット係留所)、中左:至聖三者大聖堂、中右:レジナルドの塔、下左:ウォーターフォード・クリスタル、下右:市街の夜景
上:マリーナ(ヨット係留所)、中左:至聖三者大聖堂、中右:レジナルドの塔、下左:ウォーターフォード・クリスタル、下右:市街の夜景
ウォーターフォードの旗
ウォーターフォードの紋章
紋章
標語: 
Urbs Intacta Manet Waterfordia  ラテン語
「ウォーターフォードは侵されざる街」
ウォーターフォードの位置(アイルランド内)
ウォーターフォード
ウォーターフォード
北緯52度15分24秒 西経7度7分45秒 / 北緯52.25667度 西経7.12917度 / 52.25667; -7.12917座標: 北緯52度15分24秒 西経7度7分45秒 / 北緯52.25667度 西経7.12917度 / 52.25667; -7.12917
アイルランド
地方 マンスター
ウォーターフォード州
建設 914年
政府
 • 種別 市議会
 • 市長 メアリー・ロッシュ
 • 地方議会選挙区 3
 • ドイル・エアラン選挙区 ウォーターフォード
 • 欧州議会選挙区 アイルランド南部
面積
 • 都市 41.58 km2
人口
(2006年)
 • 都市 45,748人
 • 都市部
49,213人
等時帯 UTC+0 (西ヨーロッパ時間)
 • 夏時間 UTC+1 (アイルランド夏時間)
市外局番 051
ナンバープレート W
ウェブサイト www.waterfordcouncil.ie

ウォーターフォード: Waterford)は、アイルランド南東部に位置する、同国で5番目(北アイルランドを含めれば7番目)に大きいシティ。914年にヴァイキングが建設した国内最古の都市であり[1]、地名も古ノルド語の「羊のフィヨルド」 (Veðrafjǫrðr) または「風のフィヨルド」 (Vedrafjord) という言葉が由来となっている。アイルランド語ではポルト・ラールゲ (Port Láirge)[2]。市議会はウォーターフォード市内とキルケニー県に属する近郊を管轄しており、2006年の人口4万9213人のうち4万5748人が前者に、3465人が後者に暮らしている[3]

市街は港の先端に位置する[1]。1497年に当時イングランドの王位継承権を主張していたランバート・シムネルとパーキン・ウォーベックの主張を退けたため、ヘンリー7世から標語「ウォーターフォードは未だ侵されざる街」 (Urbs Intacta Manet Waterfordia) を賜った[1]クロムウェルのアイルランド侵略では2度包囲され、1649年の第1回包囲では持ちこたえたが、翌年の第2回包囲でヘンリー・アイアトンに降伏した[4][5]

街のシンボルである「レジナルドの塔」は10世紀の建造で、漆喰を使ったものとしてはアイルランド最古の建造物だと言われている。市街を流れるシュール川は、長きにわたるウォーターフォードの海運史の基礎を形作ってきた。ウォーターフォード港は千年以上前からアイルランドの主要港であり続け、19世紀には造船が花開いた。ネプチューン造船所のオーナーを務めたマルコムソン家は1850年代中頃から1860年代後期にかけ、5隻の大西洋旅客ライナーを含む当時世界最大の鉄製蒸気船を建造・経営した[2]

ガラス細工の「ウォーターフォード・クリスタル」(en)で知られる。

姉妹都市

交通

道路

ダブリンからは国道N7、高速道路M7とM9を経由してつながっている。コークへは国道のN25でつながっている。

バス

ダブリンからはBus ÉireannとJ. J. Kavanagh & Sonsの二社が長距離バスを運行している。Bus Éireannは他都市とのバスも運行している。

鉄道

ウォーターフォード駅からダブリンのヒューストン駅キルケニー方面に列車が走っている。鉄道事業者はイルンロード・エールン

気候

ウォーターフォードの気候は他の地域と同様、西岸海洋性気候に分類される。ただし、アイルランドの他の州と比べると日照時間は長く降水量も少ない。最も暖かくなるのは6月から8月にかけて、雨が振りやすいのは10月から1月にかけてである。

出身者

脚注

  1. ^ a b c http://www.waterfordcity.ie/city/history.htm
  2. ^ a b Discover Waterford, by Eamon McEneaney (2001). (ISBN 0-86278-656-8)
  3. ^ Census 2006: Population classified by area – cso.ie
  4. ^ A New History of Cromwell's Irish Campaign, by Philip McKeiver (2007). (ISBN 978-0-9554663-0-4)
  5. ^ Discover Waterford, by Eamon McEneaney (2001). (ISBN 0-86278-656-8)

外部リンク