コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「孔伷」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 瓚璿璩璨の改名に伴うリンク修正依頼 (公孫瓚) - log
29行目: 29行目:
関東の諸侯が挙兵した際、議郎の[[鄭泰]]が董卓の求めに応じ伝えた評によると、孔{{JIS2004フォント|伷}}は[[清談]]が得意で「孔{{JIS2004フォント|伷}}が語りかければ枯れた木も花を咲かす」とまでいわれたものの、軍事が不得手であったという。ただし、鄭泰は後に董卓の暗殺を企んだ人物であり、董卓を油断させるため、敵対者の一人である孔{{JIS2004フォント|伷}}を意図的に過小評価をした可能性もある。
関東の諸侯が挙兵した際、議郎の[[鄭泰]]が董卓の求めに応じ伝えた評によると、孔{{JIS2004フォント|伷}}は[[清談]]が得意で「孔{{JIS2004フォント|伷}}が語りかければ枯れた木も花を咲かす」とまでいわれたものの、軍事が不得手であったという。ただし、鄭泰は後に董卓の暗殺を企んだ人物であり、董卓を油断させるため、敵対者の一人である孔{{JIS2004フォント|伷}}を意図的に過小評価をした可能性もある。


孔{{JIS2004フォント|伷}}に関するその後の記録は途切れる一方で、豫州刺史の人事を巡って袁紹と袁術が対立を始め、許靖も[[江南]]に去っていることから、これ以前に孔{{JIS2004フォント|伷}}は死去したと推測されている。豫州刺史は袁紹側の周昂({{lang|zh|[[:zh:周昂]]}})または周{{JIS2004フォント|喁}}({{lang|zh|[[:zh:周喁]]}})と、袁術側の[[孫堅]]がそれぞれ任命され争い、孫堅が勝利した。この争いにおいて[[公孫サン|公孫{{JIS2004フォント|瓚}}]]の従弟[[公孫越]]が戦死し、袁紹と公孫{{JIS2004フォント|瓚}}の対立の一因となった。
孔{{JIS2004フォント|伷}}に関するその後の記録は途切れる一方で、豫州刺史の人事を巡って袁紹と袁術が対立を始め、許靖も[[江南]]に去っていることから、これ以前に孔{{JIS2004フォント|伷}}は死去したと推測されている。豫州刺史は袁紹側の周昂({{lang|zh|[[:zh:周昂]]}})または周{{JIS2004フォント|喁}}({{lang|zh|[[:zh:周喁]]}})と、袁術側の[[孫堅]]がそれぞれ任命され争い、孫堅が勝利した。この争いにおいて[[公孫]]の従弟[[公孫越]]が戦死し、袁紹と公孫{{JIS2004フォント|瓚}}の対立の一因となった。


=== 物語中の孔{{JIS2004フォント|伷}} ===
=== 物語中の孔{{JIS2004フォント|伷}} ===

2020年8月25日 (火) 01:01時点における版

後漢
豫州刺史
出生 生年不詳
兗州陳留郡
死去 初平元年(190年)?
豫州
拼音 Kǒng Zhòu
公緒
テンプレートを表示

(こう ちゅう、? - 190年?)は、中国後漢末期の人物。また、孔 冑[1]ともつくる。は公緒。兗州陳留郡の出身。

人物

生涯

何進十常侍の争いの間隙を縫って、政権を掌握した董卓の名士優遇政策の一環として、登用された人物の一人である。豫州刺史に任じられたものの、董卓に忠実であったわけではなく、後に董卓と折り合いが悪くなり逃亡した許靖を保護している。劉岱橋瑁ら諸侯と共に董卓討伐のため挙兵した。この時、臧洪に豫州から連れてきた兵を預けていたとされる。袁紹袁術曹操らがこれに同調し大勢力となった。

関東の諸侯が挙兵した際、議郎の鄭泰が董卓の求めに応じ伝えた評によると、孔清談が得意で「孔が語りかければ枯れた木も花を咲かす」とまでいわれたものの、軍事が不得手であったという。ただし、鄭泰は後に董卓の暗殺を企んだ人物であり、董卓を油断させるため、敵対者の一人である孔を意図的に過小評価をした可能性もある。

に関するその後の記録は途切れる一方で、豫州刺史の人事を巡って袁紹と袁術が対立を始め、許靖も江南に去っていることから、これ以前に孔は死去したと推測されている。豫州刺史は袁紹側の周昂(zh:周昂)または周zh:周喁)と、袁術側の孫堅がそれぞれ任命され争い、孫堅が勝利した。この争いにおいて公孫瓚の従弟公孫越が戦死し、袁紹と公孫の対立の一因となった。

物語中の孔

小説『三国志演義』では、董卓討伐軍の第三軍として洛陽を攻めている。『演義』でも孔の最後は描かれていない。

脚注

  1. ^ 後漢書董卓伝に引く『九州春秋』より

参考文献

  • 三国志』蜀書9許靖伝 魏書1武帝紀 魏書8公孫伝 呉書1孫破虜伝
  • 三国演義