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「三國志II」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
導入部に加筆、スーパーファミコンの北米版の情報を追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
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合戦フェイズにおいては、通常攻撃、一斉攻撃、突撃、火計などの前作からのコマンドは細かな変更を加えつつ引き継がれ、新たに[[一騎討ち]]、寝返り工作、[[伏兵]]、共同軍や援軍、[[ZOC]]の概念のシステムが設けられ、駆け引きの幅が広くなった。また、一度に出陣できる枠数は、攻撃側は5部隊・守備側は10部隊まで守備側に有利となっている。ただし前述の共同軍を用いれば他の君主が最大で5部隊を増援を派遣してくれるほか、寝返り工作や一部の計略などで攻撃側の不利を多少緩和できる。
合戦フェイズにおいては、通常攻撃、一斉攻撃、突撃、火計などの前作からのコマンドは細かな変更を加えつつ引き継がれ、新たに[[一騎討ち]]、寝返り工作、[[伏兵]]、共同軍や援軍、[[ZOC]]の概念のシステムが設けられ、駆け引きの幅が広くなった。また、一度に出陣できる枠数は、攻撃側は5部隊・守備側は10部隊まで守備側に有利となっている。ただし前述の共同軍を用いれば他の君主が最大で5部隊を増援を派遣してくれるほか、寝返り工作や一部の計略などで攻撃側の不利を多少緩和できる。


本作より[[後漢]]滅亡後のシナリオが初登場し、それに伴い[[トウ艾|鄧艾]]や[[鍾会]]など三国時代末期の武将も追加され武将数は352人(後述の特殊な武将を除く)と増加した。一方で、国の数は58から41へと減少している。また、パソコン版のみ、特殊な武将として[[華佗]]、[[許劭|許子将]]、[[司馬徽]]、[[貂蝉]]が登場する。
本作より[[後漢]]滅亡後のシナリオが初登場し、それに伴い[[鄧艾]]や[[鍾会]]など三国時代末期の武将も追加され武将数は352人(後述の特殊な武将を除く)と増加した。一方で、国の数は58から41へと減少している。また、パソコン版のみ、特殊な武将として[[華佗]]、[[許劭|許子将]]、[[司馬徽]]、[[貂蝉]]が登場する。


在野武将の登場年齢が平均して引き上げられた。[[黄忠]]のように50代半ばにならないと登場しない武将もいる。
在野武将の登場年齢が平均して引き上げられた。[[黄忠]]のように50代半ばにならないと登場しない武将もいる。

2020年7月12日 (日) 21:34時点における版

三國志II
ジャンル 歴史シミュレーション
対応機種 PC-8801mk2SR (PC-88)
開発元 光栄
発売元 光栄
プロデューサー シブサワ・コウ
音楽 向谷実
シリーズ 三國志シリーズ
人数 1 - 12人(対戦プレイ)
メディア 5インチフロッピーディスク
発売日 日本 1989121989年12月
その他 型式:NFKN17012
テンプレートを表示

三國志II』(さんごくし・ツー)は、1989年12月に日本の光栄から発売されたPC-8801mk2SR歴史シミュレーションゲーム

同社の『三國志シリーズ』第2作目。前作に引き続き、プレイヤーは『三国志演義』に登場する英雄(君主)の一人となり、配下の武将に対し内政、軍事、外交計略などのコマンドを出すことにより41国に分割された古代中国全土の統一を目指すことが最終的な目的である。機種によって4人、8人、12人までマルチプレイが可能。ただし、本作でも一部の君主はプレイヤーが選択できず、COM専用となっている。前作の基本的なシステムは引き継ぎつつ、新たな工夫が施されている。

開発は光栄が行い、プロデューサーはシブサワ・コウ、音楽はカシオペアに所属していた向谷実が担当している[1]

PC-88SR版の発売後、他の日本国産パソコン各機種に移植された他、アメリカ合衆国においても『Romance of the Three Kingdoms II』のタイトルでAmigaPC/AT互換機に移植され、1990年にはファミリーコンピュータに移植された。その他、1991年に『スーパー三國志II』のタイトルでスーパーファミコンに移植された他、同年にメガドライブ1998年PlayStation1999年に『三國志 ゲームボーイ版2』のタイトルでゲームボーイカラー2000年に『三國志II for WonderSwan』のタイトルでワンダースワンなど家庭用ゲーム機から携帯型ゲーム機に至るまで様々な機種に移植された。2004年から2005年にかけては携帯電話ゲームとして『Mobile三國志2』のタイトルで配信された。PC-9801版の復刻収録は『コーエー25周年記念パック Vol.5』、「my GAMECITY クラシックゲーム館」でのブラウザゲーム版、Steamでのダウンロード販売で行われている。

ファミリーコンピュータ版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてシルバー殿堂を獲得した。

なお本項では、本作の各リメイク版についても併せて記述する。

ゲーム内容

前作からの変更点

戦略フェイズにおいては、前作では1国に行えるコマンドは1つだけであったが、本作では、配下武将の数だけコマンドを出せるようになり、戦略の幅が広がった。ただし、君主や太守のみしか行えないコマンドもある(一例:君主のみ 太守や軍師の「任命」、太守は当事国での登用時の「三顧の礼」や使用頻度の高い「褒美」も含まれる)。外交の際は使者ユニットがマップ上を動き回って交渉相手国へ到達するという演出もなされ、時には使者を捕縛したり密書を取り上げることもできる。

合戦フェイズにおいては、通常攻撃、一斉攻撃、突撃、火計などの前作からのコマンドは細かな変更を加えつつ引き継がれ、新たに一騎討ち、寝返り工作、伏兵、共同軍や援軍、ZOCの概念のシステムが設けられ、駆け引きの幅が広くなった。また、一度に出陣できる枠数は、攻撃側は5部隊・守備側は10部隊まで守備側に有利となっている。ただし前述の共同軍を用いれば他の君主が最大で5部隊を増援を派遣してくれるほか、寝返り工作や一部の計略などで攻撃側の不利を多少緩和できる。

本作より後漢滅亡後のシナリオが初登場し、それに伴い鄧艾鍾会など三国時代末期の武将も追加され武将数は352人(後述の特殊な武将を除く)と増加した。一方で、国の数は58から41へと減少している。また、パソコン版のみ、特殊な武将として華佗許子将司馬徽貂蝉が登場する。

在野武将の登場年齢が平均して引き上げられた。黄忠のように50代半ばにならないと登場しない武将もいる。

また、本作から新君主によるプレイも可能になり、自作のオリジナル武将を作成し中国統一を目指すことができるようになった。作れるのは君主、配下各1人(配下の追加は選択式で、追加した場合は名前・生年月日のみ決定可能)。

なお、SFC版のように12人のマルチプレイが出来るものの君主の漢字が「新君主」に固定でありセーブ箇所が2つしか無い機種や、PS版のように1枚のメモリーカードに5箇所までセーブが出来るもののマルチプレイは4人までしか出来ない機種、一部コンシューマ用では配下が中国の有名武将(三国時代以外)のランダム決定となっているものがある(配下は追加できない機種もある)など、仕様機種によってシステムのバラつきがある。

本作は吉川英治の小説『三国志[2]を原典[3]にしており、夏侯惇の読みがなが「かこうじゅん」[注釈 1]となっている他、小説独自のキャラクターが登場する(楊平、芙蓉姫など)。また曹豹の全能力値が10台(知力13、武力19、魅力15)と群を抜いて低く、当時『光栄ゲームパラダイス』誌の投稿コーナーでは「曹豹血盟軍」と題した特集が組まれるなどカルト人気を獲得した。

新データ

信用度
これは、外交・登用の成否や配下武将の忠誠度の増減に影響を与えるもので、上昇させる方法は「玉璽」以外には基本的に同盟国に対してであり、「同盟国から依頼された、共同作戦または救援要請に応じる」「同盟国の使者を無条件に通す」などの信義に基づいた行動を取ると(共同軍および援軍は、その戦争に敗北しても)上昇し、「同盟国に攻め込む」「戦場で同盟軍を裏切る」「(同盟・非同盟を問わず)外交の使者を捕らえる」といった信義に反する行為をとると低下する。この数値が低いほど忠誠度の下がり幅が大きくなる[4]ため、シナリオ2の呂布は開始時点で30しかない(別のシナリオも含めて他の君主は全て50スタートであるのに加え、初期設定時の魅力も極端に低く褒美による忠誠の上がり幅自体も小さい)ので、その点で不利である。ただし、選択君主の場合はプレイ次第で意図的に上げられるため途中で他のCOM君主と信用度が逆転する可能性が発生するが、COM君主の呂布の場合は後述の義理・人徳が最低であるため下がり方に より拍車が掛かる形となる。後続作品では細分化され改称もあるが、「善行」および「悪名」に近いデータであり、「信用度が高い=善行が高い」「信用度が低い=悪名が高い」こととなる。

マスクデータ

本作より画面上では確認できない武将の性格を表したデータ「マスクデータ」が登場した。これは以後のシリーズにも継承されていった。

義理
これが低いと戦場で寝返りの計略にかかりやすくなる。君主の場合は同盟破棄を行う確率が上がる。高い君主ならば、共同および救援に応じやすくなる。最高は関羽[5]劉備の100[6]だが、曹操や劉備などの英雄君主は降伏勧告には絶対に応じない[7](配下に出来ない)ため配下としての最高は関羽のみである。特に関羽は、劉備の配下にいる時は忠誠がどんなに低く、知力100の軍師を使い計略を仕掛けても寝返らせることは不可能(劉備の下にいる時に他の君主の配下にするには捕縛しかなく、一例として曹操の配下にいる場合は孫権でも引き抜く事が出来る[8])である。反対に、最低は呂布公孫淵の10である。
人徳
魅力の根底にあるデータ。魅力が人を引き付ける能力[9]の数値に対して、これは人から信頼される人望の厚さを示す数値である。低いといくら魅力が高くても見せかけとなる[10]。また、高いと戦時に捕縛されても解放されやすい。この数値が低いCOM君主の場合、外交の使者を捕らえようとしやすくなり、連動して先述の「信用度」も下がりやすい。以後のシリーズでは登場しない。最高は劉備の100だが、人徳の傘である魅力も初期設定の武将の中では最高の99であるため、能力値においては三冠となっている。反対に、最低は呂布の5[11]である。
野望
武将全般に言える好戦の度合い。君主ならば領土的野心も含まれる。高いと一騎討ちに勝手に名乗り上げる(一般配下だけでなく君主や太守である武将も対象になっており、申し込みや それに対して応じることもある)。さらにCOM君主の場合、高いと戦争を仕掛ける可能性が高くなる。また、野望が高く義理が低いと「駆虎」の計略にかかって独立君主になる確率が高くなる(「駆虎の計」に限れば、一例として、周瑜のように義理が高いが野望も高い[12]武将も確率は低いが対象となるし、呂布のように義理が極端に低く野望が極端に高い武将は計略を使わなくても太守に任命した翌月に勝手に独立する可能性がかなり高い)。最高は曹操と馬謖の99で、次に司馬懿の98、孫策の97と続き、他にも90台の武将が多くおり呂布は90と高めではあるが必ずしも上位ではなく、董卓や孫権(共に95)よりも下である。また、領土を奪われたり客将としての立場が他の君主より長かったりと、自分の領土をなかなか持てなかった劉備も85と高めである。
相性
各武将間の相性のよさ。0-100で表されるが本作に限り両端が隣り合わない棒状のデータである[13][14]
本作では曹操を0、劉備を50、孫家(孫堅孫策孫権)を100とし、0と100はつながっていない。このため曹操と孫家の相性は最悪であり、劉備はどの武将とも相性が最悪でも50しか離れていないので、劉備は武将の登用や忠誠度の下がりにくさで有利である。新君主の場合は、相性は「誕生月の数字×誕生日の数字」で決まる(100を超えた場合は100・200…を引き、1 - 100の数字にする)。2月25日や5月10日、10月15日などに設定すると相性が50になり、劉備と同じ相性になる。
寿命
何歳まで生きられるかを表したもの。寿命自体はマスクデータだが年齢はゲーム中に確認できる公開データであるため、一部の有名な君主や配下武将には寿命が設定されており寿命間近となると「凶兆」イベントが発生する。 ただし、PC版の設定にある「仮想モード」でプレイすると寿命の設定が無効になり[15]、どの武将も60歳が目安となる[16]

設定

シナリオ

サブタイトルは機種により異なり、括弧内はファミコン・スーパーファミコン・メガドライブ・PS版のシナリオタイトル。 下記は登場する君主(選択できない君主は斜体字で表記)。

1・董卓洛陽を騒がし群星起つ(董卓の横暴) 189年

2・群雄割拠し盛んに覇を競う(曹操の雄飛) 194年

3・劉備荊州に潜み脾肉を嘆ず(劉備の雌伏) 201年

  • 曹操 劉備 孫権 袁紹 劉璋 馬騰 劉表 張魯

4・曹操華北を制し天下を望む(諸葛亮登場) 208年

5・天下三分し関羽荊州を守る(関羽の奮戦) 215年

6・鼎立し三國成る(三國の鼎立) 220年

戦利品の一覧

戦利品には以下のようなものがあり、能力を最低5〜最大18上昇させる。ただし、どの能力値も最大値の100を超える事はない(一例として、値が96の武将に与えても上昇値は4が限界である)。 また、ストック(取り置き)する事は出来ず、入手した時点で誰かに使用しなければならない。その際、君主自身に使用も可能だが 配下に与えると その時点で忠誠が必ず100になる[注釈 2]

  1. 書物 - 「孫子の兵法書」「孟徳新書」「太平要術の書」。知力が上昇する。
  2. 宝剣 - 「七星の剣」「青竜の剣」「青釭の剣」「倚天の剣」。武力が上昇する。
  3. 美女 - 「芙蓉姫」「大喬」「小喬」「鄒氏」「弓腰姫」。魅力が上昇し、配下に与えると君主との相性がよくなる。
    リメイク版では装飾品となり、「勾玉」「金製冠飾」「金製耳飾」の3点に変更。
  4. 名馬 - 「赤兎馬」「的盧」。戦場からの退却や他国への(外交と計略)移動時に捕まらない。
  5. 玉璽 - 君主の魅力と信用度が100になる。
  6. 華佗の医学書青嚢書のこと) - 病気やケガになった武将が一月で治る。

歴史イベント「貂蝉」

三國志シリーズでは初の歴史イベントで、一定の条件下で発生する。小説『三国志演義』での貂蝉による「連環の計」のエピソードをモチーフとしており、特殊な命令コマンド「貂蝉」を選択することでイベントが進行。コマンドを選択するたびに表示される貂蝉の肌の露出度が上がっていくが、イベントを最後まで進行すると自害するため、君主の信用度と全ての配下武将の忠誠度が30下がる。

ある程度の性的表現を含んだ内容だったためか、FC版などの家庭用機種では実装されていない。ちなみに、文字のみであるが王允も登場する。


他機種版

一覧

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 Ref.
1 三國志II 日本 199003231990年3月23日
PC-9801 光栄 光栄 5インチフロッピーディスク
3.5インチフロッピーディスク
NFKN14032 (5")
NHKN15011 (3.5")
NHKN15012 (3.5")
2 三國志II 日本 199004141990年4月14日
MSX2 光栄 光栄 フロッピーディスク
ロムカセット
MXKN12019 (FD)
MXKN12022 (ROM)
3 三國志II 日本 1990061990年6月
X1turbo 光栄 光栄 5インチフロッピーディスク SJKN11012
4 三國志II 日本 199006291990年6月29日
FM TOWNS 光栄 光栄 CD-ROM KN10011010
5 三國志II 日本 199008271990年8月27日
X68000 光栄 光栄 5インチフロッピーディスク KN10011020
6 日本 三國志II
アメリカ合衆国 Romance of the Three Kingdoms II
日本 199011021990年11月2日
アメリカ合衆国 1991091991年9月
ファミリーコンピュータ 光栄 光栄 4メガビット+128キロRAMロムカセット[17] 日本 KOE-XL
アメリカ合衆国 NES-XL-USA
7 三國志II 日本 199103191991年3月19日
98NOTE 光栄 光栄 フロッピーディスク -
8 日本 スーパー三國志II
アメリカ合衆国 Romance of the Three Kingdoms II
日本 199109151991年9月15日
アメリカ合衆国 1992051992年5月
スーパーファミコン 光栄 光栄 8メガビット+256キロRAMロムカセット[18] 日本 SHVC-XL
アメリカ合衆国 SNS-XL-USA
9 日本 三國志II
アメリカ合衆国 Romance of the Three Kingdoms II
日本 199112261991年12月26日
アメリカ合衆国 1992071992年7月
メガドライブ 光栄 光栄 8メガビットロムカセット[19] 日本 T-76023
アメリカ合衆国 T-76016
10 Romance of the Three Kingdoms II アメリカ合衆国 1991年
Amiga
PC/AT互換機
光栄 光栄 フロッピーディスク -
11 三國志II 日本 199809231998年9月23日
PlayStation 光栄 光栄 CD-ROM SLPS-01596
12 三國志 ゲームボーイ版2 日本 199907301999年7月30日
ゲームボーイカラー コーエー コーエー ロムカセット DMG-AS9J-JPN
13 三國志II for WonderSwan 日本 200004062000年4月6日
ワンダースワン コーエー コーエー ロムカセット SWJ-KEX004
14 コーエー定番シリーズ
三國志II
日本 200008032000年8月3日
PlayStation コーエー コーエー CD-ROM SLPM-86607 廉価版
15 コーエー定番シリーズ
三國志II
日本 200012152000年12月15日
Windows 98 - XP コーエー コーエー CD-ROM KN11-98101 [20]
16 コーエー25周年パックVol.5 日本 200311282003年11月28日
Windows 98 - XP コーエー コーエー CD-ROM - PC-9801版の移植 [21][22][23][24]
17 Mobile三國志2 日本 200410182004年10月18日
FOMA900iシリーズ
FOMA703シリーズ/F702iD
D800iDS専用
iアプリ
コーエー コーエー ダウンロード - [25]
18 Mobile三國志2 日本 200502242005年2月24日
BREW対応機種
EZアプリ
コーエー コーエー ダウンロード - [26][27]
19 Mobile三國志2 日本 200510122005年10月12日
ボーダフォンライブ!
Vアプリ
コーエー コーエー ダウンロード - [28]
20 三國志2 日本 201012222010年12月22日
iPhoneiPod touch
(iOS)
コーエーテクモ コーエーテクモ ダウンロード - [29][30]
21 三國志2 日本 201112142011年12月14日
Android コーエーテクモ コーエーテクモ ダウンロード - [31][32]
22 三國志II 日本 201305292013年5月29日
ブラウザゲーム コーエーテクモ コーエーテクモ ダウンロード
(クラシックゲーム館)
- [33]
23 シブサワ・コウ アーカイブス 歴史三部作パック Vol.2 INT 201701252017年1月25日
Microsoft Windows 7/8.1/10 コーエーテクモ コーエーテクモ ダウンロード
(Steam)
- [34][35]

リメイク版

三國志 ゲームボーイ版2

1999年7月30日に発売された、コーエー(現・コーエーテクモゲームス)のゲームボーイカラー用ソフト。
「三國志II」をベースにし、ゲーム内容、武将総数、シナリオなどは同作と変更はないが、以下のような違いがある。

  • 新君主でのプレイ、コマンドの「地図」「放浪」「うわさ」「軍師の助言」が削除されている。また、華佗ら特殊な武将も登場しない。
  • 軍師の助言は月の初めに不定期で聞けるが、相場の急激な上昇・下落があると、君主(もしくは太守)がそれを報告するため、助言が聞けなくなる。
  • 顔グラフィックは『三國志V』を使用。ただし、一部の有名・能力の高い武将以外は、固定の使い回しの顔グラフィックで登場する。
  • 戦利品は、『II』リメイク版同様、「美女」が登場せず、『論語』『書経』などの四書五経に変わっている他、書物にも名称の変更が行われている。以下、オリジナル版と変更が施された点。
書物 - 「孫子の兵法書」は「そんしへいほうのしょ(孫子兵法の書)」、「孟徳新書」は「りくとう(六韜)」に変更。
美女 - 「ろんご(論語)」「もうし(孟子)」「しきょう(詩経)」「えききょう(易経)」「しゅんじゅう(春秋)」と変更。
  • 婚姻に登場する「君主の娘」も登場せず、その場面では婚姻成功時のBGMが流れるだけとなっている。
  • 「貂蝉」などの各種イベントは全て削除されている。
  • 長期戦の廃止。つまり1か月で戦いに勝てないと強制的に敗北となる。
三國志II for WonderSwan

2000年4月6日に発売された、コーエー(現・コーエーテクモゲームス)のワンダースワン用ソフト。基本的には『三國志II』をベースにしているが、オリジナルにはなかった「武将列伝」が搭載され、携帯機であることを活かしてデータベース的使い方も可能になっている。

オリジナルとの相違点を以下に記す。

  • 顔グラフィックは、『三國志V』を使用。
  • 前述のように「武将列伝」のモードが搭載されている。
  • 新君主プレイがない。
  • コマンドの「軍師助言」「うわさ」「治療」「放浪」が削除されている。
Mobile三國志2

『三國志II』を携帯電話向けアプリゲームとしてリメイクした作品。初めはシナリオ1「董卓の横暴」のみしかプレイできず、クリアや契約月数によりシナリオが増えていく。その他、次の点が異なる。

  • 新君主プレイができない。
  • 戦利品のが登場しない。よって、武将の魅力が上げられない。
  • 顔グラフィックはアプリ配信開始当時と同時期の作品『X』のものが流用されているが、一部武将の顔グラフィックがトランプの裏面のような模様になって、事実上割愛されている。
  • 長期戦ができない。
  • コマンドの「地図」が「戦場」に変更。
  • 貂蝉のイベントがない。
  • BGMが流れない(一部機種は除く)。

シナリオタイトルは以下の通り。

  1. 董卓の横暴
  2. 群雄割拠
  3. 劉備の雌伏
  4. 臥竜と鳳雛
  5. 荊州争奪戦
  6. 三國鼎立
三國志2(iPhone/iPod touch版)

『三國志II』をベースとしており、武将の顔は『三國志VII』(2000年)のものを流用している。操作はタッチパネルに最適化している。武将の寿命の選択が可能(史実・長寿・仮想の3種)であるほか、劉備と諸葛亮の対話形式で行われるチュートリアルや武将列伝・宝物庫(戦利品一覧)・用語集等を収めた「三國志事典」を収録。 オリジナル版との違いは以下の通り

  • 全君主のプレイが可能。オリジナル版で選べなかった孔融・王朗などのプレイができる。
  • 女性武将の追加(貂蝉、大喬、小喬、祝融など)。
  • 戦利品の内、「七星の剣」が「七星宝剣」、「青竜の剣」が「斬蛇の剣」、「華佗の医学書」が「青嚢書」、と名称が変更。「美女」が「金耳墜」「真珠」といった装飾品に変更された。また、ランダムで能力が上がったオリジナル版と比べると、能力の上昇が固定化された。以下、変更の施されたアイテム。
  1. 書物 - 「孫子の兵法書」知力+10、「孟徳新書」知力+8、「太平要術の書」知力+5。
  2. 宝剣 - 「斬蛇の剣」武力+10、「青釭の剣」武力+8、「倚天の剣」武力+8、「七星宝刀」武力+5。
  3. 装飾品 - 「金耳墜」魅力+10、「袵露」魅力+5、「真珠」魅力+5。
  • 武将データであった「武装度」「訓練度」が削除され、代わりに「士気」が導入されている。
  • コマンドの「治水」「地図」「放浪」「うわさ」「治療」「軍師の助言」が削除されている。また、他国の情報を見るのに武将を1人費やさなくてもいいようになった。
  • 華佗、許子将、司馬徽ら「旅人」は登場しない。
  • 長期戦が出来ない。
  • シナリオは以下の3つ。
  1. 董卓の横暴 189年
  2. 諸葛亮登場 208年
  3. 三國の鼎立 220年

音楽

サウンドトラック
  • 三國志II H29E-20009
  • 光栄オリジナルBGM集Vol.3 三國志II/維新の嵐 KECH-1001
  • 光栄オリジナルBGM集Vol.5 スーパー信長の野望・武将風雲録/スーパー三國志II KECH-1023(※スーパーファミコン音源をそのまま使用)

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通30/40点 (FC)[36]
(シルバー殿堂)
24/40点 (SFC)[37]
27/40点 (MD)[38]
27/40点 (PS)[39]
26/40点 (GBC)[40]
22/40点 (WS)[41]
ファミリーコンピュータMagazine23.50/30点 (FC)[17]
22.00/30点 (SFC)[18]
メガドライブFAN21.41/30点 (MD)[19]
Computer Gaming World4/5stars (Amiga)[42]
4/5stars (DOS)[43]
Aktueller Software Markt9/12点 (Amiga)[42]
ファミリーコンピュータ版
日本のゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計30点(満40点)でシルバー殿堂を獲得[44][36]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.50点(満30点)となっている[17]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.23 4.03 3.93 4.34 3.11 3.86 23.50
スーパーファミコン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[37]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、22.00点(満30点)となっている[18]。この得点は1993年時点でのスーパーファミコン全ソフトの中で、77位(323本中)である[18]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.97 3.81 3.63 4.15 2.91 3.54 22.00
メガドライブ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[38]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、21.41点(満30点)となっている[19]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.98 3.50 3.41 4.06 3.02 3.44 21.41
Amiga、PC/AT互換機版
アメリカ合衆国のゲーム誌『Computer Gaming World』では、前作よりも2世紀中国の「混乱をシミュレートする優れた仕事をしている」と評した[45]。同誌は1993年の20世紀の戦略ゲームについての調査で5段階のうち4つの星を与えた[46]
PlayStation版
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)となっている[39]
ゲームボーイカラー版
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では6、6、7、7の26点[47][40]。レビュアーは携帯機向けにシステムがシェイプアップ、画面レイアウトが見やすくなっている、思考時間のストレスがないとしたが、他の国の行動中にポーズができないなどもっと仕様変更ができたのではないかとした[47]
ワンダースワン版
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)となっている[41]

三国志ツクール

三国志ツクール
ジャンル ツクールシミュレーション
対応機種 Windows Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10
発売元 コーエー
発売日 2015年12月10日
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『三國志II』をベースとしており、ツクールシリーズでもある。シナリオを自分で編集・作成できる。作成したシナリオは、他のプレイヤーに頒布が可能。 サンプルとして、「董卓洛陽を騒がし群星起つ」シナリオが附属しており、他の5つのシナリオは有料DLCとして提供される。また、コーエーテクモ作品の顔グラフィックも有料DLCとして提供された(一部はDLCシナリオ附属)。

また、サンプルシナリオや、頒布されたシナリオを遊ぶモード専用の「フリープレイ版」も無料配布された。

「ツクール」独自の特徴は以下の通り。

  • 編集可能なのは、年代、オープニング、武将、君主、太守、軍師、武将、都市、戦場、アイテム、BGM。
  • 開始年は1~9999年。
  • 作成可能な武将数は9999人まで。
  • 1シナリオにつき、登場可能な武将は999人まで、設定可能な君主数は41まで。最大41人のマルチプレイが可能であり、『三國志』シリーズ最多である。
  • エンディングの編集はできない。また、コマンド名や武将の台詞の変更もできない。
  • BGMは最初から用意された物だけで、追加することはできない(『三國志II』『三國志12』から用意されている)。
  • 地図は中国大陸の地図のみで、変更はできない。
  • コマンドの「うわさ」「治療」「婚姻」は削除されており、設定できない。また、新君主の機能も削除。
  • 武将の顔は『三國志』から『三國志12』のものまで用意されており、無料DLCで『三國志13』の顔も追加できる。ただし、『三國志12』までで用意されている顔は、『三國志II』に登場した武将のみなので、本作に登場しない武将、たとえば張角の顔グラフィックは『三國志13』のものしか選べない。また、『信長の野望』の主な武将、新君主・新武将用の顔も最初から用意されている。
  • 武将に限り、新しい画像を取り込むことができる。
  • 全体的に編集の自由度は低い。

サンプル・DLCシナリオの、オリジナル版との違いは以下の通り

  • コマンドの「うわさ」「治療」「婚姻」が削除されている。
  • 新君主を設定できない(顔グラフィックも用意されていない)。
  • 華佗、許子将、司馬徽ら「旅人」は登場しない(顔グラフィックは用意されている)。
  • 美女は登場せず、四書五経に代わっている。
  • 貂蝉のイベントがない(顔グラフィックも用意されていない)。
  • 従来機種では、容量の都合で一部シナリオで間引かれていた武将が、全てのシナリオで登場するようになった。
  • 多くの武将に、史実の没年準拠の寿命が設定された。これにより、全体的に『三國志II』より武将の寿命は短くなっている。

脚注

注釈

  1. ^ 呉音に準じたもので誤りではない
  2. ^ (一時的なものである事が多く)君主との相性や信用度によっては、その後に低下する事もある。

出典

  1. ^ 舟野治樹、松川純一郎、ソフト・コミュニケーションズ(編)、1993、『ゲーム・ミュージック大事典』 〈宝島コレクション〉 ISBN 978-4796605595 - 同書によれば「FM音源の音色まで担当した」(p.121より引用)とのことである。
  2. ^ 講談社文庫・刊「全8巻」、六興出版・刊「全10巻」、他。ただし、中身は同一。
  3. ^ 『三國志II ハンドブック』P152
  4. ^ 『三國志II ハンドブック』P63
  5. ^ 『三國志II ハンドブック』P56
  6. ^ 『三國志II ハイパーガイドブック』P80
  7. ^ 『三國志II ハイパーガイドブック』P55~P56
  8. ^ 『三國志II ハイパーガイドブック』P50右上・写真画像
  9. ^ 『三國志II 武将FILE』P13 縦見出し「人を引きつける魅力」
  10. ^ 『三國志II 武将FILE』P10
  11. ^ 『三國志II ハイパーガイドブック』P91
  12. ^ 『三國志II ハイパーガイドブック』P85最下段・義理96および野望90
  13. ^ 『三國志II ハンドブック』P43横棒
  14. ^ 『三國志II ハイパーガイドブック』P53縦棒
  15. ^ 『三國志II ハンドブック』P32
  16. ^ 『三國志II ハンドブック』P48 あくまで目安であり必ずしも全武将が60歳丁度で死亡する訳ではない(多少、前後する事も有る)。
  17. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、297頁。 
  18. ^ a b c d 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、82頁。 
  19. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、86頁。 
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外部リンク