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「ロストワード・オブ・ジェニー 失われたメッセージ」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
タカラが発売している人形「[[ジェニー]]」を主人公を題材としたゲームであるが、ゲーム内容は『[[オシャレ魔女 ラブandベリー]]』([[2004年]])のような着せ替えゲームではなく、主人公のジェニーが悪の組織と戦うという[[アクションゲーム]]である<ref>「EX MAX !」2008年6月号 P114</ref>。女児向けのゲームというコンセプトで発売されたようだが、ジェニーが襲ってくるモンスターをキックやパンチで敵を倒したりと、原作の世界観から乖離した内容が目立っている。
タカラが発売している人形「[[ジェニー]]」を主人公を題材としたゲームであるが、ゲーム内容は『[[オシャレ魔女ラブandベリー]]』([[2004年]])のような着せ替えゲームではなく、主人公のジェニーが悪の組織と戦うという[[アクションゲーム]]である<ref>「EX MAX !」2008年6月号 P114</ref>。女児向けのゲームというコンセプトで発売されたようだが、ジェニーが襲ってくるモンスターをキックやパンチで敵を倒したりと、原作の世界観から乖離した内容が目立っている。
<!--耐久力の高いザコ敵や判然としづらい当たり判定などから難易度は高い<ref>M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』29ページ</ref><ref name="jenny">マイウェイ出版『ファミコンクソゲー番付』2017年1月25日、p20</ref>。難易度の高いアクションゲームであることから「女児向けの『魔界村』」と評することもできる<ref name="jenny"/>。-->
<!--耐久力の高いザコ敵や判然としづらい当たり判定などから難易度は高い<ref>M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』29ページ</ref><ref name="jenny">マイウェイ出版『ファミコンクソゲー番付』2017年1月25日、p20</ref>。難易度の高いアクションゲームであることから「女児向けの『魔界村』」と評することもできる<ref name="jenny"/>。-->



2020年7月11日 (土) 10:27時点における版

ロストワード・オブ・ジェニー
失われたメッセージ
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 バースデイ
トーセ
発売元 タカラ
プロデューサー 佐藤光
美術 原裕朗
野中俊也
人数 1人
メディア 1メガビット+64キロRAMロムカセット[1]
発売日 日本 198703251987年3月25日
その他 型式:TFC-JN
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ロストワード・オブ・ジェニー 失われたメッセージ』は、1987年3月25日にタカラ(現:タカラトミー)が発売したファミリーコンピュータ用ソフト。

概要

タカラが発売している人形「ジェニー」を主人公を題材としたゲームであるが、ゲーム内容は『オシャレ魔女♥ラブandベリー』(2004年)のような着せ替えゲームではなく、主人公のジェニーが悪の組織と戦うというアクションゲームである[2]。女児向けのゲームというコンセプトで発売されたようだが、ジェニーが襲ってくるモンスターをキックやパンチで敵を倒したりと、原作の世界観から乖離した内容が目立っている。

なおゲームタイトルにもある「ロストワード」とは、ゲーム中のストーリーにおいてジェニーが主演するミュージカルのタイトルのことであり、説明書で伏せられた敵キャラクターの名前と共にエンディングで明かされる。これは発売当時、ゲームと連動したプレゼント企画が実施されていたことによるものである[3]。ゲーム開始直後に挿入されるデモは、本編ストーリーと直接の関係はないが、「ロストワード」を示唆するものになっている。

ストーリー

ジェニー主演のミュージカルショーが公演を迎えたある日のこと。大切な台本が悪のBB教団に盗まれてしまう。このままでは上演がままならないと、ジェニーは単身、台本を取り戻すべく戦うことを決意するのだった。


ゲーム内容

本作は探索要素を含んだステージクリア型の横スクロールアクションとなっており、6つのステージをクリアして全面クリアに必要なアイテムを探し当て、ミュージカル劇場の扉を開けて「ロストワード」を解き明かすことが目的となる。ライフ制と残機制の併用であり、ゲームオーバー後は最初からやり直しとなる。

ゲーム開始直後は見下ろし型マップ「ミステリータウン」からのステージとなり、マップ内に配置された各ステージの入り口からアクションステージに入ることができる。ただし、度のステージから始まるかは完全なランダムであり、はずれのステージに入ろうとするとはずれのブザー音が鳴る。マップ内には敵が徘徊しており、接触するとダメージを受けるが、こちらからは一切攻撃できない。アクションステージ内ではキックとパンチで直接攻撃ができるほか、遠距離攻撃武器のスプレーが使用できる。スプレーはセレクトボタンで切り替えて使用し、個数が0になると使えなくなる。また、隠し武器が用意されており、手に入れると高威力の攻撃を無制限に繰り出せるようになる(ステージの持越しは不可)。また、各ステージ内には隠し武器が存在しており、特定の手順を踏むことで入手し、取得ステージ限定でスプレーの代わりに無制限で遠距離攻撃を出せるようになる

各ステージごとに特定の敵を倒すことで獲得できる「アルファベット文字」と「数字」が全面クリアに必要なキーワードとなるが、獲得したキーワードは任意に確認できないため、自分でメモをしておく必要がある。(このことについては説明書に言及がない)。 アクションステージをクリアするのに必要なアイテム「鍵」を入手した後に敵を倒し続けるとBGMが変化し、ステージ内に3つの扉が現れる。その内の1つが正解となっており、入ることで第2エリアにあたる「カウヘッドの魔宮」に続く。ここではボスであるカウヘッドを倒し、ゴール地点にいるフーマンチュンに占いをしてもらうことでステージクリアとなる。これを繰り返して必要なキーワードを集めてミュージカル劇場へいき、キーワードを入力して扉を開くことができればエンディングとなる。

キャラクター

ジェニー
主人公。

ザコキャラ

ポチ
ミステリータウンの犬。悪戯を好む。
ブラッキー
殺し屋。
チュウ
ネズミ。可愛い顔をしているが、性格は悪い。
バットロン
赤い蝙蝠。性格は目立ちたがり屋。
ドラキュラ伯爵
吸血鬼。若い女に目がない。
アイアンアーマー
鎧を装備しているキャラクター。太り気味で、減量中である。
ムース
幽霊。
死神スケルトン
地獄からの使者。
マミー
ミイラ男。趣味は風呂場で包帯を洗うこと。
バー/スー/デェイ
3兄弟の働き蟻。
クレオバトラ
魔女。老人だが、元気盛ん。
パンプキンマン
カボチャを被っている男。
スッパイダー
蜘蛛。
カマキリポット
蟷螂。暇なときに鎌を磨ぐ。
フロッグマン
フラワーランドの蛙。
マッケルブラザーズ
ガバッチョの部下。
黒髭ガバッチョ
海賊。
ミシシッピ
ワニ。
ピポ
宇宙に漂う不思議な土偶。
サラマンダー
宇宙最大のモンスターだが、カウヘッドに比べるとそれほど大きくない。
スダコン
火星人。好物はイカのくんせい。
ビービー教団
KKKのような服装をした世界最強の悪の集まり。
カウヘッド
必ずボスとして登場する地下の怪物。性格は欲求不満。ステージをクリアするごとにボス戦でカウヘッドの数が増える。
その他のキャラクター
フーマンチュン
カウヘッドの魔宮ステージクリア後に現れる、自称世界一の占い師。なぜか協和語口調で話す。その姿からビービー教団の一味と思われるが敵対はせず、プレイヤーの運勢を占ってくれる

スタッフ

  • キャラクター・デザイン:バースデイ、I.SATOH
  • ビジュアル・コーディネート:原裕朗、野中俊也
  • パッケージ・アート:O.SAITOH、S.OHHASHI
  • ゲーム・アドバイザー:S.SAITOH、かがたかし、T.KOHSAKA、H.KOBAYASHI、T.KIDO
  • スペシャル・サンクス:JENNY TEAM
  • プロデューサー:佐藤光

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通20/40点[4]
ファミリーコンピュータMagazine14.65/30点[1]
CONTINUE否定的[5]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)になっている[4]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.58 2.53 2.45 2.36 2.24 2.49 14.65
  • ゲーム誌『CONTINUE』では、「ジェニーちゃんが車にひき逃げされる! 銃で撃たれる! 宇宙漂流! このハードコアさ、どこが女児向けなのか」と評している[5]

脚注

  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、96頁。 
  2. ^ 「EX MAX !」2008年6月号 P114
  3. ^ ミュージカルのタイトルと敵キャラの名前を説明書付属の応募券に記載してタカラに郵送することで文房具がプレゼントされた。
  4. ^ a b -失われたメッセージ- ロストワード・オブ・ジェニー まとめ [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年4月23日閲覧。
  5. ^ a b 箭本進一「20th Anniversary 僕たちの好きなファミコン100」『CONTINUE』Vol.13、太田出版、2003年12月18日、9 - 59頁、ISBN 9784872338225 

外部リンク