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|author=中村聖司 |
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|date=2005年8月30日 |
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2020年7月11日 (土) 10:23時点における版
大きいお友達(おおきいおともだち)もしくは大きなお友達(おおきなおともだち、おっきなおともだち)は、本来は子供(児童)を対象とした嗜好物に夢中になる大人を指す言葉である[1]。大友(おおとも)と略される[2]。
歴史
「大きいお友達」がいつ頃登場し、その呼称が使用されるようになったのかははっきりとしていない。
子供向けのヒーロー・ヒロインショーなどで、司会のナレーターが本来の対象年齢である子供たちに対して、大人の観覧者を「大きいお友達」と呼んで区別していた、という説(ショーなどで観覧者である子供たちに応援などの要請をすることがあり、その際に「大きいお友達は…」「大きいお友達も…」と呼びかけた、など)がある。
児童・少年・少女向けのアニメ・漫画・特撮ヒーロー番組などに夢中になっているおたくや大人のマニアという意味での「大きいお友達」という言葉・概念は、『美少女戦士セーラームーン』のヒット以降に広まったとされる[1]。
1982年放送の『魔法のプリンセスミンキーモモ』において内容は女児向け、キャラクターは大学生向けとして製作していたという噂・説が取り沙汰され、同作品の影響で1980年代から製作サイドに「大きいお友達」が意識され始めたとされる。しかし、『ミンキーモモ』の構成・脚本を担当した首藤剛志は、生前に連載していたweb上のコラムでこの説を明確に否定しており、想定外の年齢層にある視聴者からそのように受け取られたり、アニメ雑誌などでそのような噂を書かれたりすることに対する不快感を表明していた[3]。
2000年代ではプリキュアシリーズやアイカツ!など多くの女児向け作品が成人男性にも興味を持たれる一方で、『オシャレ魔女♥ラブandベリー』は、“大きいお友達”が寄りつかないように意図的にデザインされたと製作者が明言している[4]。
女児向け作品である『プリキュアシリーズ』は、コンテンツ制作時に「大きなお友達」である19~30歳男性を番組視聴や関連商品購入への「サブターゲット」として認識していることが明かされている[5](ただしメインターゲットはあくまで女児であり、本来のターゲットのために全力で制作するという姿勢は貫かれている)。
一方で、「小さいお友達」向けと「大きいお友達」向けというように、シリーズが二極化した例もある。男児向け作品である『トランスフォーマーシリーズ』は、元来子供向けであるにもかかわらず、主力商品たる変形ロボット玩具が技術の進歩により複雑化の道を辿り、低年齢層にとって遊びにくいものとなってしまったために[6]二極化を迫られたのである(トランスフォーマー カーロボット#玩具展開参照)。
脚注
出典
- ^ a b 「空想美少女用語辞典」『空想美少女大百科 電脳萌え萌え美少女大集合!』宝島社〈別冊宝島〉、1999年1月3日、244頁頁。ISBN 4-7966-9421-8。
- ^ 高月靖『ロリコン』バジリコ、2009年10月7日、139頁。 - 大友という略称は、2009年時点で「オタクの間では……すでに定着している」と記されている。
- ^ 首藤剛志 (2006年6月21日). “第54回 『ミンキーモモ』はロリコン向けか?”. WEBアニメスタイル シナリオえーだば創作術 だれでもできる脚本家. スタジオ雄. 2010年7月24日閲覧。
- ^ 中村聖司 (2005年8月30日). “セガ植村氏、「ムシキング」成功のノウハウを語る「ムシキングにおけるアーケードとコンシューマのアナログ的連動」”. GAME Watch. インプレス. 2010年7月24日閲覧。 “女の子版「ムシキング」として紹介されたファミリーエンタテインメント研究開発部の……(中略)。大きいお兄さんが並ばないように萌え路線は避けたと紹介して、場内を沸かせた”
- ^ “プリキュアの対象年齢はガチで20代~30代の大きなお友達だったことが発覚”. マイナビニュース (2012年5月2日). 2018年5月31日閲覧。(internet archiveによるキャッシュ)
- ^ 新丸一 著「『トランスフォーマー マイクロン伝説』玩具解説」、服部玲治、片山淳 編『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説 YEAR BOOK 2003』(初版)ジャイブ、2004年3月7日、41頁頁。ISBN 4-902314-28-2。