「沢崎」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
新刊 |
|||
1行目: | 1行目: | ||
{{Portal|文学}} |
{{Portal|文学}} |
||
'''沢崎'''(さわざき)は、[[ |
'''沢崎'''(さわざき)は、[[原尞]]の[[ハードボイルド]]小説シリーズの主人公で、[[私立探偵]]。 |
||
== 概要 == |
== 概要 == |
2020年7月5日 (日) 21:54時点における版
沢崎(さわざき)は、原尞のハードボイルド小説シリーズの主人公で、私立探偵。
概要
原のデビュー作『そして夜は甦る』に初登場した。西新宿の旧開発地区に「渡辺探偵事務所」を構える40代の私立探偵である。下の名前は明かされない(作者は彼の名を「知っている」ものの、発表するつもりはないそうである)。レイモンド・チャンドラーを意識して執筆されているため、フィリップ・マーロウとの類似や共通点が指摘されるが、一連の作品群は綿密な筋立て構成され、独自の光彩を放つ。
関連人物
- 渡辺賢吾
- 「渡辺探偵事務所」の元所長で、沢崎のパートナーだった男。アルコール依存症。ある事件が元で警察とヤクザの両方から狙われており、第1作以前の時点で逃亡中であり、放浪の生活をしている。時折沢崎のもとへ「W」と署名した紙飛行機の手紙を送る。『私が殺した少女』では一瞬だが夜の街中で沢崎と再会を果たしている。
- 錦織警部
- 新宿警察署捜査課に勤務する警部。沢崎を一見見下している。
- 橋爪
- 反山口組系暴力団「清和会」の幹部。
- 相良
- 橋爪の部下。巨漢。
登場作品
すべて早川書房刊。
長篇
- そして夜は甦る(単行本:1988年、文庫版:1995年、山本周五郎賞候補作)
- 巻末付録「マーロウという男」
- 私が殺した少女(単行本:1989年、文庫版:1996年、直木賞・ファルコン賞受賞作)
- 巻末付録「ある男の身許調査」
- さらば長き眠り(単行本:1995年、文庫版:2000年)
- 巻末付録「世紀末犯罪事情」
- 愚か者死すべし(単行本:2004年、文庫版:2007年)
- 巻末付録「帰ってきた男」
短編集
脚註
- ^ “原尞、14年ぶりの新刊『それまでの明日』、2018年3月1日発売決定!” (2018年3月1日). 2018年3月13日閲覧。