「テレンス・コンラン」の版間の差分
4行目: | 4行目: | ||
テレンス・コンランは1931年10月4日、イギリス、[[サリー (イングランド)|サリー]]のイーシャーに生まれた。父はイーストロンドンで[[ゴム]]の輸入を行う会社を経営していた。[[ドーセット州]]の Bryanston School を経て、[[ロンドン]]の[[デザイン]]の名門[[セントラル・セント・マーチンズ]]で[[テキスタイル]]を学んだ。 |
テレンス・コンランは1931年10月4日、イギリス、[[サリー (イングランド)|サリー]]のイーシャーに生まれた。父はイーストロンドンで[[ゴム]]の輸入を行う会社を経営していた。[[ドーセット州]]の Bryanston School を経て、[[ロンドン]]の[[デザイン]]の名門[[セントラル・セント・マーチンズ]]で[[テキスタイル]]を学んだ。 |
||
[[1952年]]にフリーのデザイナーとなり、[[1956年]]にコンラン・デザイン・グループを設立して '''Summa''' ブランドの[[家具]]の製作を開始し、[[ファッションデザイナー|ファッション]]と[[インテリアデザイナー|インテリア]]デザイナーの[[マリー・ク |
[[1952年]]にフリーのデザイナーとなり、[[1956年]]にコンラン・デザイン・グループを設立して '''Summa''' ブランドの[[家具]]の製作を開始し、[[ファッションデザイナー|ファッション]]と[[インテリアデザイナー|インテリア]]デザイナーの[[マリー・クヮント]]の一号店[[マリークァント]]の[[デザイン]]を手がけた。[[1964年]]に三人目の妻のキャロライン・ハーバートと共に、後に斬新なデザインを特徴としたライフスタイルショップの[[チェーンストア|チェーン]]に成長する '''[[w:Habitat (retailer)|ハビタ]]''' の一号店をロンドンに開いた。 |
||
[[1973年]]に '''[https://web.archive.org/web/20050819102426/http://www.conran.com/shop/index_conran_shops_home.html ザ・コンランショップ]''' の一号店をロンドンに開いた。 |
[[1973年]]に '''[https://web.archive.org/web/20050819102426/http://www.conran.com/shop/index_conran_shops_home.html ザ・コンランショップ]''' の一号店をロンドンに開いた。 |
2020年7月3日 (金) 06:12時点における版
サー・テレンス・コンラン (Sir Terence Orby Conran, CH, 1931年10月4日 - ) は、イギリスの家具デザイナー、インテリアデザイナー、ライフスタイルショップ経営者、レストラン経営者、著述家である騎士 (Knight) に叙勲された「サー」である[注釈 1][注釈 2]。
経歴
テレンス・コンランは1931年10月4日、イギリス、サリーのイーシャーに生まれた。父はイーストロンドンでゴムの輸入を行う会社を経営していた。ドーセット州の Bryanston School を経て、ロンドンのデザインの名門セントラル・セント・マーチンズでテキスタイルを学んだ。
1952年にフリーのデザイナーとなり、1956年にコンラン・デザイン・グループを設立して Summa ブランドの家具の製作を開始し、ファッションとインテリアデザイナーのマリー・クヮントの一号店マリークァントのデザインを手がけた。1964年に三人目の妻のキャロライン・ハーバートと共に、後に斬新なデザインを特徴としたライフスタイルショップのチェーンに成長する ハビタ の一号店をロンドンに開いた。
1973年に ザ・コンランショップ の一号店をロンドンに開いた。
1980年代に日本へ進出し、西武百貨店と提携してハビタ館をオープンする。ハビタをマザーケア (Mothercare) とヒールズ (Heals) ブランドを合せたストアハウス (Storehouse) グループに発展させるなど、事業を拡大した。
1990年代は、プライベートで慰謝料1000万ポンドを支払い妻キャロラインと離婚し、"ストアハウス" を売却し、日本やアメリカに "ザ・コンランショップ" やレストランを次々に開いた。2000年はロンドンのリヴァプールで グレート・イースタン・ホテルをリノベーションして開業するなど新規事業に参入して成功し、レストラン分野は世界4都市に30店以上のレストランやカフェを展開している。
インテリアデザイン・建築・文化事業の分野では、1987年にミシュランハウスを改装したレストラン"ビバンダム"とブルーバードガラージを開業する。デザイン奨励と社会貢献を目的として1981年に設立したコンラン財団を中核にして、1989年にデザインミュージアムを開館し、1990年代初期はタワーブリッジに隣接したシャッドテムズ地区再開発に寄与した。インテリアデザイン関係の著書や出版物も多い。
デザイン分野で功績と文化事業が評価され、1983年にエリザベス2世女王より騎士 (Knight Bachelor) に叙勲され、「サー」(Sir) の敬称を許されている。
家族
ファッションデザイナーのジャスパー・コンランは実子、作家のシャーリー・コンランは2番目の妻である。
業績
日本における事業
- 西武百貨店と提携し、ハビタ館をオープン(1982年、現在閉館)
- コンランショップ新宿本店 (1994年開店 新宿パークタワー内)
- コンランショップ福岡店 (1996年開店)
- コンランショップ丸の内店 (2002年開店)
- コンランショップ名古屋店 (2005年開店)
- コンランショップ京都店 (2015年開店)
- ザ・コンランショップ 新宿伊勢丹店 (2016年開店)
- ザ・コンランショップ キッチン
- ボタニカ (2007年開店)
- 赤坂アークヒルズのアークヒルズ・クラブ
- 六本木ヒルズレジデンスC棟・D棟11階 - 18階高価格帯サービスアパートメント部分インテリア
- 六本木ヒルズ森タワー51Fの六本木ヒルズクラブ
- 日本航空 エグゼクティブクラス「SEASONS」インテリア(1996年)
主なデザイン活動
- ロンドン・ガトウィック空港北ターミナル
- マリークァント一号店
- シャッドテムズ地区再開発と、これに伴うデザインミュージアムやレストランの開業
- ウィーンのホテル ダス・トリエスト
- ニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港の旧ブリティッシュエアウェイズ・ターミナル (現第7ターミナル) コンコルドラウンジ
主なレストラン
- Soup Kitchen
- Orrery
- Quaglino's
- Mezzo
- Pont de la Tour
- Blueprint Café
- Butler's Wharf Chop House
- Bibendum
- Bluebird
- Bluebird Food Market
- Sartoria
- Alcazar
著書
- The Essential House Book (英語版、日本語解説付き)
- Terence Conran on Design (英語版および日本語版)
- Terence Conran's Kitchen Book (英語版)
- Terence Conran's New House Book (英語版および日本語版)
- The Essential Garden Book (英語版、日本語解説付き)
- Easy Living (英語版)
- Terence Conran on Restaurant (英語版および日本語版)
- Terence Conran on London (英語版)
- From Alcazar to Zinc (英語版)
映像
- テレンス・コンランのホームデザイン倶楽部(テレビ朝日系)