「バンクーバー国際空港」の版間の差分
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2020年6月20日 (土) 11:28時点における版
バンクーバー国際空港 Vancouver International Airport | |||||||||||||
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IATA: YVR - ICAO: CYVR | |||||||||||||
概要 | |||||||||||||
国・地域 | カナダ | ||||||||||||
所在地 | ブリティッシュコロンビア州リッチモンド | ||||||||||||
母都市 | バンクーバー | ||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||
所有者 | カナダ運輸省 | ||||||||||||
運営者 | バンクーバー国際空港公団 | ||||||||||||
拠点航空会社 | エア・カナダ | ||||||||||||
標高 | 4 m (14 ft) | ||||||||||||
座標 | 北緯49度11分38秒 西経123度11分04秒 / 北緯49.19389度 西経123.18444度座標: 北緯49度11分38秒 西経123度11分04秒 / 北緯49.19389度 西経123.18444度 | ||||||||||||
公式サイト | www.yvr.ca | ||||||||||||
地図 | |||||||||||||
ブリティッシュコロンビア州における位置 | |||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||
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ヘリパッド | |||||||||||||
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統計(2012年[1]) | |||||||||||||
旅客数 | 17,596,901人 | ||||||||||||
発着回数 | 296,394回 | ||||||||||||
リスト | |||||||||||||
空港の一覧 |
バンクーバー国際空港(バンクーバーこくさいくうこう、英: Vancouver International Airport)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州・リッチモンドにある国際空港。バンクーバー市街より南西15kmに位置し、フレーザー川河口の中州 (英: Sea Island)の大部分を占める。
年間の発着数(29万)、旅客数(1700万)ともにトロント・ピアソン国際空港に次ぐカナダ第2の空港である[1]。 スカイトラックスのワールド・エアポート・アワードでは、2010年から3年連続で北米地区1位の評価を受け、2012年には世界9位に到達した[4]。 水上機定期便のためのターミナルを備えた、国際空港としては珍しい空港でもある。
バンクーバーはカナダの都市の中でもアジアに最も近く、またアジア系移民が多いことから、アジアからの玄関口と位置づけられている。
歴史
バンクーバーには元々ミノルパークに滑走路があったが、市が現在地を購入し1930年に飛行場の建造が開始された。第二次世界大戦中に連邦政府に貸し出されてカナダ空軍の訓練基地となり、その収入により敷地拡張を行った。1968年にジェット機への直接搭乗が可能な現在のメインターミナルが竣工。1996年には国際線ターミナルが拡張され、北側の滑走路が完成した。
ターミナル
- 国内線ターミナル
- 1968年に建造されたターミナル。搭乗口はA1〜6、B11〜22、C25〜52の3ブロックに分かれており、Aブロックは主にウエストジェット航空が、Cブロックは主にエア・カナダが使用している。Aブロックのボーディング・ブリッジは特殊な構造で、途中で2つに分かれており、片方は機体前方の扉、もう片方は機体の主翼を超えて、機体後方の扉から搭乗出来るようになっている。
- 航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている[5]。
- 国際線ターミナル
- 1996年に国内線ターミナルを拡張する形で建造された。アメリカ合衆国の事前入国施設(つまり到着時は他のアメリカ国内線と同じ場所に降ろされる)があり、合衆国へ出発する旅客はそれ以外の旅客と動線が区分されていることから、この区域はしばしばUSAターミナル(搭乗口E70〜96)と案内されている。それ以外の一般の国際線の搭乗口はD50〜D78であるが、一部の搭乗口は需要に応じて国内線や合衆国線用に用いることが出来るよう、動線を区切れるようになっている。
- 航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている[6]。
- 南ターミナル
- 最古のターミナルで主に州内を結ぶ地域航空会社やゼネラルアビエーション向けとなっている。水上機やヘリコプターはこのターミナルを利用する。メインターミナルとの間は無料のシャトルバスが接続している。搭乗口はG1〜3。
就航航空会社
国内線ターミナル
航空会社 | 就航地 |
---|---|
エア・カナダ (AC) | カルガリー、エドモントン、香港、 |
エア・カナダ・エクスプレス (AC) (ジャズ航空) | ビクトリア、サスカトゥーン、レジャイナ、フォートマクマレー、カムループス、ケロウナ、ナナイモ、ペンティクトン、フォート・セント・ジョン、プリンスルパート、プリンスジョージ、キャッスルガー、クランブルック、サンドスピット、スミサーズ、テラス、ホワイトホース、カルガリー(季節運航便)、エドモントン(季節運航便) |
en:First Air (7F) | イエローナイフ(季節運航便)、エドモントン(季節運航便) |
en:Air North (4N) | ホワイトホース、ケロウナ |
en:Central Mountain Air (9M) | コモックス、キャンベルリバー、ケスネル、ウィリアムズレイク、ドーソンクリーク |
en:Flair Airlines (FY) | ビクトリア、ケロウナ、コモックス、フォートネルソン |
en:Hawkair (BH) | プリンスルパート、スミサーズ、テラス |
en:Sunwing Airlines (WG) | トロント(季節運航便) |
ウエストジェット航空 (WS) | カルガリー、エドモントン、ケロウナ、トロント、プリンスジョージ、ウィニペグ、オタワ(季節運航便)、モントリオール(季節運航便)、レジャイナ(季節運航便)、サスカトゥーン(季節運航便) |
ウエストジェット・アンコール (WR) | フォートマクマレー、フォートセントジョン、ケロウナ、プリンスジョージ、テラス、ビクトリア |
合衆国路線
米国への入国審査は、搭乗前に当空港で行われる。
航空会社 | 就航地 |
---|---|
エア・カナダ (AC) | ホノルル、カフルイ、ラスベガス、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、サンフランシスコ、 |
エア・カナダ・エクスプレス 運用 エア・カナダ | シカゴ/オヘア、ダラス・フォートワース、デンバー、フェニックス、ポートランド、サクラメント、サンディエゴ、サンフランシスコ、サンノゼ、シアトル |
エア・カナダ ルージュ (RV) | ホノルル、カフルイ、ラスベガス |
ウエストジェット航空 (WS) | ホノルル、カフルイ、ラスベガス、ロサンゼルス、サンフランシスコ、オレンジ郡、パームスプリングス |
アラスカ航空 (AS) | ポートランド、シアトル |
アメリカン航空 (AA) | シカゴ/オヘア、ダラス/フォートワース、フェニックス |
アメリカン・イーグル 運用 アメリカン航空 | ロサンゼルス |
デルタ航空 (DL) | ミネアポリス
季節運航便: アトランタ、デトロイト、ニューヨーク/ケネディ、ソルトレイクシティ、シアトル |
デルタ・コネクション 運用 デルタ航空 | ソルトレイクシティ、シアトル
季節運航便: ミネアポリス |
ユナイテッド航空 (UA) | シカゴ/オヘア、デンバー、ヒューストン、サンフランシスコ
季節運航便: ニューヨーク/ニューアーク、ワシントン/ダレス |
ユナイテッド・エキスプレス 運用 ユナイテッド航空 | デンバー、ロサンゼルス、サンフランシスコ |
国際線ターミナル
航空会社 | 就航地 |
---|---|
エア・カナダ (AC) | 北京・首都、ブリスベン空港、デリー(2018年06月08日~)、ロンドン/ヒースロー、メルボルン (2018年06月01日~)、メキシコシティ、プエルトバジャルタ、ソウル/仁川、上海/浦東、シドニー、台湾/桃園国際空港、東京/成田
季節運航便: カンクン (2018年10月28日~)、フランクフルト、イスタパ・シワタネホ (2018年11月01日~)、大阪/関西 (2019年05月07日~)、パリ/ドゴール (2018年06月08日~)、サンホセデルカーボ、チューリッヒ (2018年06月07日~) |
エア・カナダ ルージュ (RV) | ダブリン、名古屋/中部、大阪/関西 (~2018年09月30日) |
エア・トランザット (TS) | カンクン、ロンドン/ガトウィック、プエルトバジャルタ
季節運航便: アムステルダム、グラスゴー、ワタルコ、マンチェスター、パリ/ドゴール、プエルトバジャルタ、プンタカーナ、サンホセデルカーボ、サンタクララ、ヴァラデロ |
サンウィング・エアラインズ (WG) | カンクン、プエルトバジャルタ、サンホセデルカーボ、ヴァラデロ |
ウエストジェット航空 (WS) | カンクン、メキシコ・シティ、サンホセデルカーボ
季節運航便: ワタルコ、ロンドン/ガトウィック、マサトラン、プエルトバジャルタ |
アエロメヒコ (AM) | メキシコ・シティ |
インテルジェット (4O) | カンクン、メキシコ・シティ |
ルフトハンザドイツ航空 (LH) | フランクフルト
季節運航便: ミュンヘン |
コンドル航空 (DE) | 季節運航便: フランクフルト |
エールフランス (AF) | パリ/ドゴール |
ブリティッシュ・エアウェイズ (BA) | ロンドン/ヒースロー |
アイスランド航空 (FI) | ケプラヴィーク |
KLMオランダ航空 (KL) | アムステルダム |
エーデルワイス航空 (WK) | 季節運航便: チューリッヒ |
中国国際航空 (CA) | 北京/首都 |
中国東方航空 (MU) | 上海/浦東、昆明、南京 |
中国南方航空 (CZ) | 広州 |
北京首都航空 (JD) | 杭州、青島 |
海南航空 (HU)) | 深圳、天津 |
四川航空 (3U) | 成都、瀋陽、鄭州 |
厦門航空 (MF) | 深圳/宝安 |
チャイナエアライン (CI) | 台北/桃園 |
エバー航空 (BR) | 台北/桃園 |
キャセイパシフィック航空 (CX) | 香港、ニューヨーク/ケネディ |
香港航空 (HX) | 香港 |
日本航空 (JL) | 東京/成田 |
全日本空輸 (NH) | 東京/羽田 |
大韓航空 (KE) | ソウル/仁川 |
フィリピン航空 (PR) | マニラ、ニューヨーク/ケネディ |
カンタス航空 (QF) | 季節運航便: シドニー |
ニュージーランド航空 (NZ) | オークランド |
南ターミナル
航空会社 | 就航地 |
---|---|
Air North (4N) | Seasonal: Kelowna, Masset, Sandspit |
en:Salt Spring Air | Ganges Harbour, Maple Bay, Patricia Bay |
en:Pacific Coastal Airlines (8P) | Anahim Lake, Bella Coola, Calgary, Campbell River, Comox, Cranbrook, Masset, Port Hardy, Powell River, Trail, Victoria, Williams Lake |
en:Pat Bay Air | Smithers, Mackenzie, Prince George |
en:Northern Thunderbird Air | Victoria/Inner Harbour, Patricia Bay, Cowichan Bay and other parts of Vancouver Island |
en:Orca Airways | Qualicum Beach, Tofino, Victoria Airport |
en:Helijet (JB) | Victoria/Inner Harbour |
en:Harbour Air (H3) | Ganges Harbour, Montague Harbour, Miners Bay, Lyall Harbour, Bedwell Harbour, Victoria/Inner Harbour, Nanaimo Harbour |
en:Kelowna Flightcraft Air Charter (KW) | Masset, Sandspit, Kelowna |
en:KD Air (XC) | Qualicum Beach, Gilles Bay/Texada Island |
en:San Juan Airlines | Friday Harbor, Anacortes, Bellingham, Seattle-Boeing Field/King County Airport |
en:Seair Seaplanes | Ganges Harbour, Montague Harbour, Miners Bay, Lyall Harbour, Port Washington, Telegraph Harbour, Nanaimo/Departure Bay, Sechelt, Bedwell Harbour |
en:Tofino Air | Silva Bay, Sechelt |
en:West Coast Air (8O) | Nanaimo, Sechelt, Victoria/Inner Harbour |
Whistler Air | Whistler/Green Lake |
地域別就航先一覧
- 北アメリカ
- カルガリー、エドモントン、ケロウナ、オタワ、モントリオール、トロント、ウィニペグ、ビクトリア、サスカトゥーン、レジャイナ、フォートマクマレー、カムループス、ウォータールー、ロンドン、ナナイモ、ペンティクトン、フォート・セント・ジョン、プリンスジョージ、キャッスルガー、クランブルック、サンドスピット、スミサーズ、テラス、ホワイトホース、イエローナイフ、コモックス、キャンベルリバー、ケスネル、ウィリアムズレイク、ドーソンクリーク
- ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ダラス、ラスベガス、サンディエゴ、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、フェニックス、アトランタ、デトロイト、メンフィス、デンバー、ヒューストン、ミネアポリス、ソルトレイクシティ、パームスプリングス、アンカレッジ、ホノルル、カフルイ、コナ、リフエ
- 中米・カリブ海
- ヨーロッパ
- アジア
- オセアニア
アクセス
スカイトレイン
スカイトレインの「カナダ・ライン(Canada Line)」が、バンクーバーのダウンタウンへ約25分で接続している。また、ブリッジポート駅にて路線が分かれており、リッチモンド方面へ乗り換えることも可能である。料金は平日の始発から18:30までがゾーン制、平日の18:30以降ならびに土日祝日の全日が均一制である。 空港からバンクーバー市内は2ゾーンのため4.10ドル。均一制の時間帯は1ゾーン分の料金である2.85ドルが適用される。乗車券の有効時間は購入時より90分である。 空港島内の駅から出発する場合のみ、乗車券に加えて5ドルの割増料金が課せられるが、定期券、一日乗車券、回数券利用者はこの割増料金が免除される。これらの乗車券は駅の券売機で購入可能である。また、乗車券はスカイトレインの他路線、路線バス、シーバス等でも使用可能である。 同路線は、2010年のバンクーバーオリンピックの開催に合わせて、その前年の2009年8月に開業した。それ以前はバンクーバーからは98 B-Lineという急行バスで空港東側にあるAirport Stationまで行き、そこから424番のバスに乗り換えなければならなかったが、98 B-Lineはカナダ・ラインの開業をもって廃止された。
路線バス
スカイトレイン同様、トランスリンクが運営している。スカイトレインが運行しない深夜には夜行バスN10が運行しており、バンクーバーのダウンタウンまで約30分。また南ターミナルへのアクセスとして、スカイトレインのブリッジポート駅から412が連絡している。
長距離バス
Pacific Coach社がスクアミッシュ経由ウィスラー行きのSkyLink、およびビクトリア行きのVictoria Linkを2〜3時間おきに運行している。またQuick Coach Line社がワシントン州シアトル行きのQuickShuttleを運行している。
タクシー・リムジン
タクシーはメーター制で、ほかに行き先別固定料金制のリムジンが営業している。
事故
- 1968年2月7日、濃霧のなか着陸したカナダ太平洋航空のボーイング707型機がオーバーランし、乗務員1名が死亡。
- 1970年3月1日、エア・カナダのビッカース バイカウントが着陸中のERCO エアクーペと空中衝突し、エアクーペの操縦士が死亡[7]。
- 1995年8月19日、エア・ノースの輸送機C-47が着陸中の事故で乗務員1名が死亡[8]。
- 2007年10月19日、パイパー PA-34が離陸直後に近隣住居に墜落し操縦士1名が死亡。
- 2009年7月9日、カナディアン・エア・チャーターのパイパー PA-31が着陸中に乱気流などにより近隣工業地帯に墜落し操縦士2名が死亡[9]。
- 2011年10月27日、ノーザン・サンダーバード・エアーのビーチクラフト キングエア100型機が着陸に失敗し操縦士2名が死亡[10][11]。
その他
国際線ターミナルとUSAターミナルの中間(二階チェックイン近辺)にある、先住民族の伝説をモチーフにした像は、旧20ドル紙幣(ポリマー幣に変わる前の最後の紙幣)の裏面に描かれている。
脚注
- ^ a b “YVR Facts & Stats”. yvr.ca. 2012年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月17日閲覧。
- ^ Canada Flight Supplement. Effective 0901Z 29 March 2018 to 0901Z 24 May 2018
- ^ Synoptic/Metstat Station Information
- ^ Campbell, Alan (2012年4月23日). “YVR wins best airport award again”. Vancouver Sun 2013年4月17日閲覧。
- ^ “Discover A Plaza Premium Lounge”. 2015年9月13日閲覧。
- ^ “Discover A Plaza Premium Lounge USAターミナルは、チェックインを終えると、乗客はそのままデスクの切れ目からチェックインカウンターの奥へ入り、事前入国施設ならびに搭乗ロビーへ向かうという、特殊な構造である。”. 2015年9月13日閲覧。
- ^ “Accident description”. Aviation Safety Network. 2009年10月8日閲覧。
- ^ “Transportation Safety Board of Canada Report 1995 - A95H0015”. Tsb.gc.ca (July 31, 2008). 2011年3月3日閲覧。
- ^ “Wake turbulence blamed for fiery Richmond crash”. The Vancouver Sun. (May 28, 2011) 2012年9月20日閲覧。
- ^ “Richmond plane crash leaves pilot dead”. CBC News. (October 28, 2011) 2012年9月20日閲覧。
- ^ “GlobalBC TV Twitter”. 2012年9月20日閲覧。