「青島ビール」の版間の差分
編集の要約なし タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
|||
62行目: | 62行目: | ||
[[1993年]]には中国の国営企業として初めて[[香港H株市場]]に上場する。その後、[[改革開放]]路線の進展に伴い、[[民営化]]された。 |
[[1993年]]には中国の国営企業として初めて[[香港H株市場]]に上場する。その後、[[改革開放]]路線の進展に伴い、[[民営化]]された。 |
||
[[1999年]]から大日本麦酒の後身である[[アサヒビール]]と[[深 |
[[1999年]]から大日本麦酒の後身である[[アサヒビール]]と[[深圳市|深圳]]に合弁企業、深圳青島啤酒朝日有限公司(青島40%、アサヒ60%)を設立し、中国国内向け「[[スーパードライ]]」の現地生産・出荷を行っている。一方で、日本向けには青島ビール(共同開発した生ビール)を出荷していたが、[[2009年]][[3月]]の出荷をもって終了した。その後は[[日本ビール]]が、また2014年からは池光エンタープライズが輸入している<ref>[http://www.ikemitsu.co.jp/item/new_item_tsingtao.php 新商品のご紹介] - 池光エンタープライズ・2015年1月閲覧</ref>。 |
||
[[2002年]]に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[アンハイザー・ブッシュ]]と戦略的提携を締結し、アンハイザー・ブッシュは発行済み株式の約27%を取得した。ただし[[2009年]]1月に[[アンハイザー・ブッシュ・インベブ]](2008年にアンハイザー・ブッシュと[[インベブ]]が合併して誕生)の保有する株式の大半(発行済み株式の約20%)をアサヒビールが取得しており<ref>[http://www.asahibeer.co.jp/ir/09pdf/090123.pdf 中国における青島啤酒股份有限公司の株式一部取得に関するお知らせ] - アサヒビール・2009年1月23日</ref>、出資関係という点で見るとアサヒビールとの関係が強化されている。(2017年、出資関係解消) |
[[2002年]]に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[アンハイザー・ブッシュ]]と戦略的提携を締結し、アンハイザー・ブッシュは発行済み株式の約27%を取得した。ただし[[2009年]]1月に[[アンハイザー・ブッシュ・インベブ]](2008年にアンハイザー・ブッシュと[[インベブ]]が合併して誕生)の保有する株式の大半(発行済み株式の約20%)をアサヒビールが取得しており<ref>[http://www.asahibeer.co.jp/ir/09pdf/090123.pdf 中国における青島啤酒股份有限公司の株式一部取得に関するお知らせ] - アサヒビール・2009年1月23日</ref>、出資関係という点で見るとアサヒビールとの関係が強化されている。(2017年、出資関係解消) |
2020年6月20日 (土) 09:16時点における版
種類 | 公開株式会社 |
---|---|
市場情報 | SEHK: 168 SSE: 600600 OTCBB TSGTY |
設立 | 1903年 |
本社 | 、 |
事業地域 | 世界中100ヶ国・地域以上に輸出されている |
主要人物 | Chairman: Sun Mingbo |
ウェブサイト | tsingtao.com.cn/en/ |
青島ビール | |
---|---|
| |
各種表記 | |
繁体字: | 青島啤酒 |
簡体字: | 青岛啤酒 |
拼音: | Qīngdǎo Píjiǔ |
発音: | チンタオ ピーチウ |
英文: | Tsingtao Beer |
青島ビール(チンタオビール)は、1903年に中国山東省青島(チンタオ)で製造が始まった、ビールのブランド。中国で最も古いビールの一つである。メーカーの正式名称は青岛啤酒股份有限公司(Tsingtao Brewery Company Limited)。青島啤酒股份有限公司の社長は孫明波。現在、上海証券取引所と香港証券取引所に上場。
沿革
青島は1898年よりドイツの租借地となり、租借地経営の一環としての産業振興策としてビール生産の技術移転を行った。
1903年ドイツの投資家がこの地でのビール製造を開始を期して「日耳曼啤酒公司青島股份公司」(ゲルマンビール会社 青島株式会社)を興す。ドイツのビール醸造技術を採用した。
1914年、第一次世界大戦で日本がドイツ権益であった青島を占領(青島攻略戦)し、戦後の講和条約である1919年のヴェルサイユ条約でドイツから青島の租借権等を引き継ぐことを認められる。これらの諸権益の引き継ぎを受け、その一つであった青島ビールも日本の大日本麦酒が買収し経営を行うこととなった。大日本麦酒は設備を拡大して、この工場で札幌ビールと朝日ビールの製造も行なった[1]。なおその後、1922年の山東還付条約によって山東半島に係る日本側の諸権益は中華民国に返還されるが、青島ビールの経営は引き続き大日本麦酒が行った。
1945年の日本の敗戦によって青島ビールの経営権は中国側に完全に接収され、中華民国及び中華人民共和国の国営企業による経営が行われた。
1993年には中国の国営企業として初めて香港H株市場に上場する。その後、改革開放路線の進展に伴い、民営化された。
1999年から大日本麦酒の後身であるアサヒビールと深圳に合弁企業、深圳青島啤酒朝日有限公司(青島40%、アサヒ60%)を設立し、中国国内向け「スーパードライ」の現地生産・出荷を行っている。一方で、日本向けには青島ビール(共同開発した生ビール)を出荷していたが、2009年3月の出荷をもって終了した。その後は日本ビールが、また2014年からは池光エンタープライズが輸入している[2]。
2002年にアメリカのアンハイザー・ブッシュと戦略的提携を締結し、アンハイザー・ブッシュは発行済み株式の約27%を取得した。ただし2009年1月にアンハイザー・ブッシュ・インベブ(2008年にアンハイザー・ブッシュとインベブが合併して誕生)の保有する株式の大半(発行済み株式の約20%)をアサヒビールが取得しており[3]、出資関係という点で見るとアサヒビールとの関係が強化されている。(2017年、出資関係解消)
2012年にはサントリーと中国における合弁会社設立で合意し、2013年より上海および江蘇省における「三得利(サントリー)」「青島」両ブランドのビールの販売を行っていたが[4]、中国の景気減速から2015年10月に合弁を解消[5]。ただしそれ以後もライセンス供与を受ける形で「三得利」ブランドのビールの生産・販売を続けている。
現在では、中国国内占有率は12.5%(2002年、1位)、販売量298万トン(2002年)であり、世界50ヵ国以上で販売されているグローバルなビールブランドとなっている。 2017年にはケニアでの販売を開始して、世界100カ国・地域への輸出を達成した。
嶗山ビール
青島ビール会社が青島の東郊外の嶗山(ろうざん)の麓にある工場で製造するビールは嶗山ビールと称して中国国内で広く販売されている。 [6][7]
青島国際ビール祭
青島では毎年8月第2週に青島国際ビール祭(青岛国际啤酒节)が開催されており、文化イベントなど様々な催しが行われる。
スポーツへの協賛
2008年開催の北京オリンピックのローカルスポンサー(公式スポンサー)であった。
2020年までAFCチャンピオンズリーグの公式スポンサーである。
関連項目
外部リンク
脚注
- ^ 山東鐵道旅行案内 青島守備軍民政部 鉄道部 1920年初版 1921年訂正増補
- ^ 新商品のご紹介 - 池光エンタープライズ・2015年1月閲覧
- ^ 中国における青島啤酒股份有限公司の株式一部取得に関するお知らせ - アサヒビール・2009年1月23日
- ^ 中国のビール会社・青島(チンタオ)ビールとの合弁会社事業開始について - サントリーホールディングス・2013年4月30日
- ^ サントリー、青島ビールと合弁事業を解消 中国景気の減速で - 産経ニュース・2015年10月16日
- ^ 嶗山ビール
- ^ 嶗山ビール(百度百科) (中国語)