「二本木駅」の版間の差分
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|画像説明 = 外観復元後の駅舎(2019年4月) |
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|電報略号 = ニホ<ref name="niigata">{{Cite book |和書 |author=鉄道友の会新潟支部 |title=新潟県鉄道全駅 増補改訂版 |publisher=新潟日報事業社 |date=2015-06-30 |isbn=9784861326066 |page=239}}</ref> |
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2020年2月15日 (土) 02:13時点における版
二本木駅 | |
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外観復元後の駅舎(2019年4月) | |
にほんぎ Nihongi | |
◄関山 (7.7 km) (6.3 km) 新井► | |
所在地 | 新潟県上越市中郷区板橋[1]552 |
所属事業者 |
えちごトキめき鉄道[News 1] 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | ■妙高はねうまライン[1] |
キロ程 |
14.7km(妙高高原起点) 長野から52.0 km |
電報略号 | ニホ[1] |
駅構造 | 地上駅[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
120人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1911年(明治44年)5月1日[1] |
備考 |
スイッチバック駅[1] 業務委託駅(出札窓口なし) |
二本木駅(にほんぎえき)は、新潟県上越市中郷区[1]にある、えちごトキめき鉄道(ETR)[1]・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。新潟県内の鉄道駅において唯一スイッチバック設備を有する駅である[2]。
歴史
- 1911年(明治44年)5月1日:国有鉄道の駅として開業[1]。
- 1971年(昭和46年)12月1日:専用線発着を除く貨物の取扱を廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 2007年(平成19年)3月30日:貨物列車の最終運行日[1]。
- 2015年(平成27年)
- 2018年(平成30年)10月:同年8月より行われていた駅舎外観の修復・一部復元が完了[3][News 4]。
- 2019年(平成31年)
駅構造
線路配置
島式ホーム1面2線を持つ地上駅[1]。構内の東側にある駅舎とは地下通路で連絡している[1]。
付近は約25パーミルの急勾配が連続することからスイッチバックが採用され、2007年(平成19年)まで専用線が設けられていた関係上現在まで維持されている。下りの停車列車は下り勾配が続く本線から左側に分岐して水平のホームに入り、発車後は進行方向を変え本線を横切って引上げ線に入り、再び進行方向を変え、本線へ進む(上り列車はその逆)。現在定期設定はないが、通過列車は当駅に寄らずそのまま通過することが可能である。
駅業務
ETR新井駅が統括管理[6]する業務委託駅[News 5]で、NPO法人「中郷区まちづくり振興会」が駅運営を受諾している[News 5]。業務委託駅ではあるが、乗車券および定期券の販売業務は委託内容に含まれていない[News 5]ため、有人改札口での改札業務や窓口での営業は行っていない。
駅構内には近距離切符専用のタッチパネル式[7]自動券売機[News 5]・自動販売機・化粧室のほか、飲食店や土産物品店を併設した「さとまる~む」[News 5][News 6] 、さらには駅事務室を転用したコミニュティルーム[News 5]・レンガ造りのランプ小屋が設置されている。
JRからETRに移管されてから4年間はETRの直営駅(社員配置)として運営されていたが、地域の活性化や観光振興[News 5]を目的に、2019年4月1日から業務委託駅に移行[News 5]した。直営駅時代は切符販売窓口を有しており、定期券や企画乗車券などの発券業務も行っていた[News 5]が、業務委託化に伴い取り扱いを終了している。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■妙高はねうまライン | 上り | 妙高高原方面 |
2 | 下り | 新井・上越妙高・高田・直江津方面 |
JR時代
JR東日本新潟支社の直江津駅が統括管理する業務委託駅で、ジェイアール新潟ビジネス(JNB)が駅業務を受託していた。有人改札口・切符販売窓口のほか、自動券売機が設置されていた。
駅舎
開業前年の1910年(明治43年)築の駅舎が修繕されながら供用されており、妙高はねうまラインでは唯一路線開業時の駅舎が現存する駅である[News 4]。駅舎とホームを繋ぐコンクリート造りの地下通路は、1941年(昭和16年)から1942(昭和17年)かけて造られたものであり、戦前で地方で造られたものとしては珍しい。また、長野寄りの引込線を覆う木造の「雪囲い」は1911年(大正11年)に建築されたもので、明治時代のレールを柱として再利用し、壁や屋根を木の板で構築している[News 7]。2018年(平成30年)には上越市の補助を受け駅舎外観の復元を行った。これによりサイディングを撤去して古い漆喰壁が復元され、屋根とひさしの間の採光用高窓が復活している[3][News 4]。
待合室はETRへの移管後に一旦閉鎖されていたが、上越市の地域活動支援事業に基づき中郷観光協会が主体となって2015年8月に改修が行われ[News 8]、2015年11月8日から再び供用を開始した[News 8]。
待合室には二本木駅のスイッチバックを再現した鉄道模型のジオラマが常設されている[News 2][News 3]。
貨物取扱・専用線
JR貨物の駅は、専用線発着のコンテナ貨物・専用線発着の車扱貨物の取扱駅となっている。
側線から分岐し、駅西側にある日本曹達二本木工場へ続く専用線があり、コンテナやタンク車による製品・原料輸送が行われていた。
2006年(平成18年)8月までは、タンクコンテナで製品のメチオニンを本牧埠頭駅へ、原料のアクロレインを大竹駅や北九州貨物ターミナル駅から輸送し、タンク車で原料の青化ソーダを輸送していたが、同工場でのメチオニン製造が終了したためすべて廃止された。
それ以降は、苛性ソーダや苛性カリの輸送が小規模に行われていたが、これらも2007年(平成19年)3月30日限りで廃止され、現在、貨物列車の運行はない。
利用状況
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 234 |
2001 | 215 |
2002 | 221 |
2003 | 214 |
2004 | 214 |
2005 | 208 |
2006 | 195 |
2007 | 189 |
2008 | 165 |
2009 | 151 |
2010 | 147 |
2011 | 145 |
2012 | 141 |
2013 | 150 |
2014 | 非公表 |
2015 | 146 |
2016 | 142 |
2017 | 140 |
2018 | 120 |
駅周辺
駅前には八重桜が植えられており、春を迎えると満開になる。駅周辺は主に住宅が並ぶが、商店や旅館もある。前述のように駅西側には日本曹達 二本木工場がある。
バス路線
2019年4月時点での情報を示す[8]。
駅スタンプ
- JR時代のスタンプ
- 『自然の大パノラマと北国街道』(シヤチハタ式)
- 移管後のスタンプ
- 『スイッチバックと明治生まれの木造駅舎の駅』(ゴム印)
なお、このほか、中郷地区が設置した、スイッチバックの線形を模したスタンプが2つ置かれている(図案は同じ)。
隣の駅
脚注
記事本文
出典(新聞・ニュース)
- ^ a b 浅見茂晴、山本愛、板鼻幸雄(2015年3月15日). “北陸新幹線:開業 上越に変革、期待背負い”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b “電車“運転”にトキめき 模型展示、解説ツアー 二本木駅の改装記念 上越・中郷区”. 新潟日報: p. 15(朝刊). (2015年11月14日)
- ^ a b “二本木駅旧待合室が憩いの場にリニューアル”. 上越よみうり (上越情報プレス). (2015年11月13日). オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。 2016年1月5日閲覧。
- ^ a b c “新潟)二本木駅、昭和や明治の姿復元 トキ鉄、改修工事”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2018年10月28日). オリジナルの2019年3月23日時点におけるアーカイブ。 2019年3月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 二本木駅 地元団体へ業務委託 トキ鉄 4月1日から - 新潟日報モア.2019年3月15日付.同年6月29日閲覧。
- ^ “「スイッチバック」の二本木駅 まちづくりとコミュニティの拠点に”. 上越妙高タウン情報 (2019年6月9日). 2019年6月29日閲覧。
- ^ “文化財に登録される「スイッチバック駅」、えちごトキめき鉄道の二本木駅を訪ねてみた”. 乗りものニュース (2019年5月2日). 2019年5月3日閲覧。
- ^ a b トキ鉄二本木駅 旧待合室の改装終了 8日、記念イベント - 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ.2015年10月23日付.2019年6月29日閲覧。
出典(その他)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 鉄道友の会新潟支部『新潟県鉄道全駅 増補改訂版』新潟日報事業社、2015年6月30日、239頁。ISBN 9784861326066。
- ^ “県内唯一のスイッチバック駅 えちごトキめき鉄道・二本木駅”. 上越市 (2010年3月14日). 2016年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月12日閲覧。
- ^ a b "二本木駅リニューアル記念セレモニー&二本木駅鉄道まつりを開催し、「二本木駅駅舎復元記念入場券」を発売します!!" (PDF) (Press release). えちごトキめき鉄道. 4 October 2018. 2019年3月23日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。
- ^ 『登録有形文化財(建造物)の登録について』(PDF)(プレスリリース)文化庁、2019年3月18日。オリジナルの2019年3月19日時点におけるアーカイブ 。2019年3月22日閲覧。(項目12番)
- ^ 『スイッチバックで知られる二本木駅の駅舎や雪囲いなどが、登録有形文化財に登録されるよう答申が行われました!』(PDF)(プレスリリース)えちごトキめき鉄道、2019年3月19日。オリジナルの2019年3月21日時点におけるアーカイブ 。2019年3月22日閲覧。
- ^ a b “二本木駅の業務委託駅化について”. えちごトキめき鉄道 (2019年3月13日). 2019年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月16日閲覧。
- ^ “えちごトキめき鉄道営業案内”. web.archive.org. えちごトキめき鉄道株式会社 (2015年4月2日). 2019年6月29日閲覧。
- ^ 上越市公共交通とくらしのガイド - 上越市.2019年6月29日閲覧。
利用状況
関連項目
外部リンク
- 二本木駅 - えちごトキめき鉄道
- スイッチバックの二本木駅 - なかごう区 まちづくり振興会(駅運営を受託)
- 二本木駅【えちごトキめき鉄道】 - 中郷観光協会
- 駅の歴史について紹介されている。