「旧車會」の版間の差分
G-Searchで検索して出典の記事タイトルと日付を修正。出典にはない記述を除去 |
スーパーエレファント (会話 | 投稿記録) なま タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{即時削除|全般3}} |
|||
{{複数の問題|出典の明記=2018年12月|独自研究=2019年1月|観点=2019年1月|正確性=2019年1月}} |
|||
{{混同|旧車会}} |
|||
[[File:Old booth.jpg|thumb|300x300ピクセル|ナンバーを隠し集団で群れながら走行する。]] |
|||
[[ファイル:Bōsōzoku at Kobe.JPG|サムネイル|300x300ピクセル|大きな騒音を撒き散らしながら走行する|代替文=]] |
|||
'''旧車會'''(きゅうしゃかい)とは、[[旧車]]と呼ばれる古い[[オートバイ]]を入手して昔の[[暴走族]]を模した改造を施し、コールと呼ばれる[[エンジン]]を高回転でリズミカルに空ぶかしさせる行為や、ミュージックホーンと呼ばれるラッパを鳴らしながら集団走行などを行う[[団体]]。「'''会'''」の字に[[旧字体]]である「'''會'''」を用いることが多く<ref name="朝日東京朝刊20060315">{{Cite news|title=(読むキーワード)旧車會 成年版の暴走族 旧式バイクを改造 |newspaper=[[朝日新聞]]東京朝刊 |date=2006-03-15 |page=37}}</ref><ref name="毎日東京夕刊20080502">{{Cite news|title=ことば:旧車會 |newspaper=[[毎日新聞]]東京夕刊 |date=2008-05-02 |page=13}}</ref><ref name="読売東京夕刊20151219">{{Cite news|title=〈解〉旧車會 |newspaper=[[読売新聞]]東京夕刊 |date=2015-12-19 |page=15}}</ref>、[[クラシックカー]]や旧型のオートバイなどを愛好する[[旧車会|旧車'''会''']]とは意味合いが異なる<ref name="朝日東京朝刊20060315" /><ref name="毎日東京夕刊20080502" /><ref name="読売東京夕刊20151219" />('''[[#「旧車会」との混同]]'''節を参照)。 |
'''旧車會'''(きゅうしゃかい)とは、[[旧車]]と呼ばれる古い[[オートバイ]]を入手して昔の[[暴走族]]を模した改造を施し、コールと呼ばれる[[エンジン]]を高回転でリズミカルに空ぶかしさせる行為や、ミュージックホーンと呼ばれるラッパを鳴らしながら集団走行などを行う[[団体]]。「'''会'''」の字に[[旧字体]]である「'''會'''」を用いることが多く<ref name="朝日東京朝刊20060315">{{Cite news|title=(読むキーワード)旧車會 成年版の暴走族 旧式バイクを改造 |newspaper=[[朝日新聞]]東京朝刊 |date=2006-03-15 |page=37}}</ref><ref name="毎日東京夕刊20080502">{{Cite news|title=ことば:旧車會 |newspaper=[[毎日新聞]]東京夕刊 |date=2008-05-02 |page=13}}</ref><ref name="読売東京夕刊20151219">{{Cite news|title=〈解〉旧車會 |newspaper=[[読売新聞]]東京夕刊 |date=2015-12-19 |page=15}}</ref>、[[クラシックカー]]や旧型のオートバイなどを愛好する[[旧車会|旧車'''会''']]とは意味合いが異なる<ref name="朝日東京朝刊20060315" /><ref name="毎日東京夕刊20080502" /><ref name="読売東京夕刊20151219" />('''[[#「旧車会」との混同]]'''節を参照)。 |
||
2019年5月30日 (木) 22:00時点における版
旧車會(きゅうしゃかい)とは、旧車と呼ばれる古いオートバイを入手して昔の暴走族を模した改造を施し、コールと呼ばれるエンジンを高回転でリズミカルに空ぶかしさせる行為や、ミュージックホーンと呼ばれるラッパを鳴らしながら集団走行などを行う団体。「会」の字に旧字体である「會」を用いることが多く[1][2][3]、クラシックカーや旧型のオートバイなどを愛好する旧車会とは意味合いが異なる[1][2][3](#「旧車会」との混同節を参照)。
旧車會は従来の未成年者が主体となる暴走族よりも平均年齢が高く、普段は会社員など仕事をしている傍ら休日に朝から集まることが多いため、ヘルメットを装着しない等のノーヘル運転や、信号無視などの交通違反を堂々と行うことはないものの、路上でコールやラッパを鳴らしながら迷惑運転を繰り返す傾向がある。これはノーヘル運転や信号無視等のあからさまな暴走行為を行わない限り共同危険行為として警察に検挙され難くする為である。[4]
旧車會に集まる車両の多くはマフラーを消音効果が少ない大きな音がする物に交換または改造されていたり、ナンバーを見え難く隠蔽する等の暴走族と同様の改造が施されていることが多い。[5]コールやラッパ等の騒音に対する近隣住民の苦情や公共の駐車場等を長時間占拠する等の行為から、警察へ110番の通報が入る場合も多い。警視庁では当初は共同危険行為の有無と、他者へ直接の危害を与えない年齢層から大目に見られていた時期もあったが、苦情が多く寄せられるにつれて、たとえヘルメットを着用していても、目に余る迷惑運転を行う者に対しては暴走族と同様に共同危険行為として取り締まるケースが見られるようになった。旧車會イベント時の大規模な集団になるとパトカーが付き添う形で監視する場合が多い。近年では一斉検問を行う等の取り締まりも見られ、警察でも暴走族の一形態として取り扱われるようになってきている。[6][7]
旧車會は、違法行為を敢行する者として警察が把握した数で、2017年時点で6,304人である。[8]
概要
旧車會は主に成人した大人で構成されており、未成年の暴走族とは違い、集団走行は主に週末や休日の真昼に行われる事が多い[9]。当初は少年期に暴走族経験のある成人が主体となっていた。近年ではネットが普及した事で地元のチーム形式ではなく県外からも広く仲間を募る事が多くなってきている。近年では顔見知りでない者と一緒に走行する事も珍しくはなく、少年期に暴走族経験のない参加者も存在する[9]。
また一部の旧車會は、違法走行を行わないことを装いながら、警察の目の届かないところでは、暴走族と変わらない違法走行を敢行している者もいる。そのほかに、最近は改造車両が参加する大規模な集会が、広場や商業施設等の駐車場で管理者の許可無く行われている場合もあり、警視庁は旧車會に対しても暴走族と同様に取り締まりを強化する様になってきている。[10]
縮小傾向にある国内のオートバイ事情に活気をもたらすのではないかと期待する声もある[9]が、道路交通法違反(料金所の突破[11]や迷惑走行[12]など)で逮捕される事例も発生している[13]。暴走族OBである旧車會メンバーが、後輩である現役暴走族メンバーに指示を出していた事例も確認されており[13]、暴走族との関連は深いという指摘もある[13]。
2005年の時点で全国に約200団体[13]、2011年の時点では約650団体があり[11]、増加傾向にある[11]。旧車會の摘発事例は2015年には1771件に及んだ[12]
旧車會が報道された事件
2011年10月、旧型車両に不正改造などをし、大きな音をたてて集団走行をする「旧車會(きゅうしゃかい)」と呼ばれるグループの中で、千葉県浦安市内を拠点としていた2輪車の旧車會「都會(みやこかい)・絆」と「ドラちゃん一家」の解散式が30日、市川市の行徳署敷地内で行われた。旧車會は各地に存在するが、解散式を行うのは極めて珍しいという。 双方の一部のメンバーが共謀して複数件の自動車保険金詐欺事件を起こしたことから、解散を決めた。解散式では、絆のリーダー(67)が「不正改造や爆音走行などの不法行為をやめ、社会に貢献することを誓う」と宣誓し県警によるオートバイの整備指導が行われた。[14]
2011年2月、改造バイクに乗り、集団で高速道路の料金所を突破したとして、大阪府警高速隊は1日、道路整備特別措置法違反(料金所突破)容疑で、バイク販売修理店経営(34)=大阪市東淀川区大道南=と、生コン会社員(27)=大阪府岸和田市八阪町=の両容疑者を逮捕した。2人はそれぞれ元暴走族で、改造した旧型バイクを連ねて走る「旧車會」のメンバー。[15]
2014年12月、大阪府茨木市を拠点とする旧車會、音泥棒麗心愚(おどろぼうれいしんぐ)の男女(親子含む)が立ち寄った先のコンビニの店長らに因縁をつけ土下座させスマートフォンの新規機種変代を要求しその場に有ったタバコ6カートン(2万6700円相当)を脅し取り、さらに別の男がコンビニを管轄する営業所長に示談金名目で金銭を要求し逮捕されたコンビニ土下座強要事件が起こった。母親(39)が店員に暴行する様子や仲間達が恐喝する様子を娘(高校生)が携帯で動画撮影しそれが動画サイトにアップされた事で事件が発覚。公判では過去にもファミレスで焼きそばが冷えていると言い無料にして貰った事がある。別のコンビニで妻の肩にぶつかった詫び料としてクオカードを受け取ったこともあった。かつてコンビニで賞味期限切れの食品を購入して体調を崩した旨を伝えたところ、現金10万円を受け取ることができた経験を思い出した。経営者の立場から店側の態度がおかしいと思った。200万~300万円は受け取れると思ったと今までの余罪や非常識な事を供述。[16]
2015年6月、旧車會、昭和倶楽部(しょうわくらぶ)が初日の出暴走と呼ばれる、元旦に初日の出を目指し集団で暴走行為をしたとして、警視庁交通執行課は1日、道交法違反(共同危険行為)容疑で、埼玉県狭山市根岸の会社員(40)ら男3人を逮捕した。同課によると全員容疑を認め、容疑者は「若いときの暴走行為が忘れられない。パトカーに追われて昔の血が騒いだ」と話しているという。20kmほど逃走するも自分のバイクから漏れたオイルで滑って転倒し身柄確保された。[17]
2017年10月、旧車會、気分爽快軍団(きぶんそうかいぐんだん)がオートバイで集団暴走したとして、県警交通捜査課は道路交通法(共同危険行為等の禁止)違反容疑で、横浜市泉区和泉町の無職(37)ら男3人を逮捕した。同課などによると、容疑者はオートバイで集団走行などを行う「旧車會」では「カリスマ」として知られ、集団で暴走行為を繰り返していたとみられるほか、暴走行為の様子を収めたDVDを販売するなどしていた。[18]
2018年10月、暴走族の新旧リーダーが、ドスを利かせ、知人男性のAさん(21)にこうスゴんだという。暴走族「国心会」現リーダーの(24=東京都調布市)と、前リーダーの(31=同稲城市)が21日、恐喝の疑いで警視庁に逮捕された。Aさんは「旧車會」と呼ばれる旧式の自動車やバイクを愛好するサークルで容疑者と知り合い、一緒にツーリングをする仲だった。当時、Aさんは調布市内の飲食店でアルバイトを。その店を訪れた容疑者の知人に「彼(容疑者)と一緒に走ったよ」と話したという。もちろん、Aさんは暴走族には入っておらず、国心会がバックにいるなどとチラつかせるつもりは全くなかった。ところが、この知人が容疑者に「Aが国心会のヤツらと走ったと自慢してたよ」なんて言ったことから容疑者が逆上。無断で国心会の名前を使われていると思い込み、調布市内の公園にAさんを呼び出した。「テメエ、勝手に国心会を名乗ってんじゃねえぞ!」容疑者と一緒にいた初代リーダーの容疑者はAさんに詰め寄り、「ボッコボコ」か「カネ」か「入会」を迫った。Aさんは泣く泣くカネを払うことを選択。昨年9~10月にかけ、3回に分けて現金計15万円を脅し取られたという。[19]
人気の高い車種
主体となるのは暴走族全盛期に流行った1970年代から1980年代に製造されたオートバイ、特にカワサキ・Z400FX、KH250・400、スズキ・GT380、GSX250E・400E、ホンダ・CB400TホークII、CB400NホークIIIなどである[9]。なかでもホンダ・CBX400F、スズキ・GS400Eは最も人気がある車種であり、販売当時の新車価格をはるかに上回る高値で取引されるため盗難被害率が高く、ホンダ・CBX400Fについては盗難保険の加入を拒否されたことで話題となった。
こういった旧車と呼ばれる古い時代の希少車をベースに、マフラー、三段シート、ロケットカウル等を装着し個性的な“族車”に改造して使用される[9]。
「旧車会」との混同
「旧車会」と呼ばれる古い自動車やオートバイを愛好する一般の集まりとは、旧車を用いる点では共通するものの、旧車會は暴走族や不良を意識した集団であり、一般のオートバイ愛好家から成る旧車会とは異なる。両者は旧字の會と新字の会の使い分けで区別される[1][2][3]。ただし旧車會のことを「旧車会」と表記する報道(例えば[13]や[20])も見受けられ、こうした漢字の使い分けによる区別が広く徹底されているわけではない。一般人の旧車会が混同されて迷惑に感じていると報じられており[13]、旧車会の側で名称を変更するケースも見られる。
脚注
- ^ a b c “(読むキーワード)旧車會 成年版の暴走族 旧式バイクを改造”. 朝日新聞東京朝刊: p. 37. (2006年3月15日)
- ^ a b c “ことば:旧車會”. 毎日新聞東京夕刊: p. 13. (2008年5月2日)
- ^ a b c “〈解〉旧車會”. 読売新聞東京夕刊: p. 15. (2015年12月19日)
- ^ 時事ドットコムニュース ナンバープレートを折り曲…
- ^ 時事ドットコムニュース ナンバープレートを折り曲…
- ^ 暴走族等に対する取締り 警視庁
- ^ 大阪府警察 | 暴走族を追放しよう! 暴走をしない、させない、見に行かない
- ^ 平成30年度警察白書 第5章安全かつ快適な交通の確保 第5節道路交通秩序の維持 第1項交通事故防止に資する交通指導取締り(2018年12月2日閲覧)
- ^ a b c d e 整然と走行中「中年暴走族」 『AERA』2012年12月17日号
- ^ 暴走族及び違法行為を敢行する旧車會員等に対する取締りの実施 警視庁 2019年5月30日
- ^ a b c イザ!:「改造バイク集団で料金所突破 大阪府警、旧車會メンバー逮捕」(2011年2月1日) - iZA - (2012年1月6日時点のアーカイブ)
- ^ a b 加藤園子 (2016年12月24日). “急増する旧車會 初日の出暴走に警戒 SNSで集合、迷惑行為も”. 産経新聞東京朝刊: p. 23
- ^ a b c d e f レスポンス - 2005年07月19日 - 旧車会は暴走族に近い…警察庁が実態把握急ぐ、Response.
- ^ 千葉 浦安の旧車會が解散式 全国でも異例 日テレNEWS24 (2011年10月30日)
- ^ “旧車會メンバー、料金所突破容疑で逮捕”. 産経新聞大阪朝刊: p. 27. (2011年2月2日)
- ^ 「誠意ってお金のことですわ」コンビニ土下座事件…モンスタークレーマーが法廷で言い放った信じがたき〝常識〟ついに裁判官もキレた!? 産経WEST (2014年12月24日)
- ^ 初日の出暴走で40歳男ら逮捕「若いときの血騒いだ」警視庁 産経ニュース (2015年6月2日)
- ^ バイクで蛇行運転した疑い、「気分爽快軍団」の3人逮捕 朝日新聞デジタル 2017年10月4日
- ^ ボコボコか金か族入りか…暴走族総長に迫られた恐怖の3択 日刊ゲンダイDIGITAL 2018年10月
- ^ 韮澤琴音 (2018年4月28日). “県警:暴走族や旧車会、取り締まり強化 GW期間中 /茨城”. 毎日新聞地方版/茨城: p. 25
関連項目
- チャンプロード - 暴走族・旧車會を主に取り扱う専門雑誌。誌名で直接的に「旧車會」を謳った別冊ムックも刊行している。
- 旧車会 - 「旧車會」以前より存在する旧車の愛好家の集まり。
- 旧車 - クラシックカー・ビンテージカー・絶版車などとも呼ばれる古い車両。オートバイだけでなく自動車も含めて呼ばれる。